牟太ボム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
本来の表記は「牟太釩」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。
牟太釩
牟太ボム
2010年バンクーバーオリンピック
基本情報
国籍 韓国の旗 韓国
所属 大韓航空
誕生日 1989年2月15日(25歳)
出身地 韓国の旗ソウル
身長 177cm
体重 72kg
 
獲得メダル
男子スピードスケート
オリンピック
2010 バンクーバー 500m
2010 バンクーバー 1000m
世界距離別選手権
2012 ヘーレンフェーン 500m
2013 ソチ 500m
2013 ソチ 1000m
世界スプリント選手権
2011 ヘーレンフェーン 総合
2012 カルガリー 総合
牟太釩
各種表記
ハングル 모태범
漢字 牟太釩
発音: モテボム
ローマ字 Mo Tae-Bum
テンプレートを表示

牟 太釩(モ・テボム、모태범、1989年2月15日-)は、韓国スピードスケート選手。韓国人として初めて同競技でオリンピック優勝を果たした。

人物[編集]

1989年、ソウルで生まれる。[1]姉が一人いる。初等学校三年生の時父に勧められてスケートを始めた。学校のスケートチームへ参加し、当時その年代で強さを見せていたライバル校に勝利した。その後、バンクーバーオリンピックで二個のメダルを獲得した李承勲と親友になる。[2]成長するといったんスケートをやめるが、3年間悩んだ末、母のアドバイスに従い再び始めた。韓国体育大学校を経て、[3]現在大韓航空所属。[4]

ジュニア年代での経歴[編集]

牟にとっての最初の大会は、2004年11月23日から翌日に行われた韓国距離別選手権であった。[5]彼は1000mで10位、1500mで3位となった。[5]続いて参加した2005年世界ジュニア選手権(セイナヨキ)では500m、1000m、3000m、5000mの四種目に参加したが、5位に入った500m以外はどの種目も10位以下に終わった。[5]

2006年には韓国スプリント選手権や同距離別選手権に参加し、後者で1000m5位に入った。[5]彼が参加できる最後のジュニアの大会となった同年の世界ジュニア選手権(エルフルト)では2種目(500m、1500m)で1位となった。[5]

シニア年代での経歴[編集]

バンクーバーオリンピックまで、牟はジュニア年代以外のレースで勝った経験がなかった。[5]彼がシニア年代として初めて臨んだ大会は2007年の韓国距離別選手権である。2008/09シーズンのワールドカップでは個人種目で上位10位に入れなかった。2009年世界距離別選手権では1000m8位、1500m11位であった。同年のユニバーシアードでは1000mと1500mで優勝した。[6]

バンクーバーオリンピックではほとんど無名の存在ながら2個のメダルを獲得。その後は世界距離別選手権や世界スプリント選手権でも好成績を上げている。2011/12シーズンにはワールドカップで初優勝し、同500mで総合優勝を果たした。[4]

バンクーバーオリンピック[編集]

牟はバンクーバーオリンピックでは500m、1000m、1500mの代表に選ばれ、団体パシュートの補欠にも入った。500mで1回目に34秒92、2回目に34秒90のタイムを記録。[7]全選手中唯一34秒台を二本続け優勝した。韓国人選手がショートトラックスピードスケート以外で冬季オリンピックの金メダルを獲得したのは初めてである。またこのレースが行われたのは彼の21歳の誕生日でもあった。彼は世界ランク1位と2位であった同胞の李康ソク李奎爀を抑えて優勝し、[7]派手なヘルメットをかぶりながら滑ってこれを喜んだ。[8]1000mでもシャニー・デービスに0.18秒差で敗れたものの銀メダルを獲得し、冬季オリンピック一大会で二個のメダルを獲得したショートトラック以外では最初の韓国人選手となった。[9]1500mでは5位だった。

金メダルへの反応[編集]

世界ランク14位だった牟はダークホース扱いであり、その優勝は驚きを呼んだ。[6][7][10]大韓オリンピック委員会国際事業部長のパク・ピルスンは、「牟は無名だった。彼の金メダル獲得は李奎爀の後の、韓国スピードスケートの新世代の幕開けを告げるものだ」とコメントした。[7]李明博大統領も牟を「韓国スピードスケートの歴史を塗り替えた誇り高き宝」と呼んで祝福するメッセージを送り、「彼はその強い精神と優れた技術で国民に歓喜をもたらした」と語った。[11]

オリンピック前に代表選手団は記者会見を受けたが、牟に対する質問はほとんどなかった。本人は失望した一方で、それによりレースに集中できたという。優勝後「(優勝は)ただ想像し夢見ていただけだった」と語り、500mのレースを1000mへ向けてのウォーミングアップだと見ていたことを明かした。[12]

ソチオリンピック[編集]

ソチオリンピックでは500mで1回目に34秒84、2回目に34秒85のタイムを記録し4位入賞となり、2大会連続のメダル獲得とはならなかった。1000mでは1分9秒37の記録で12位に終わった。

脚注[編集]

  1. ^ Song, In-geun (송인근) (2010-02-16).""장하다 막둥아!"…모태범 선수 가족들 '환호성'"(韓国語). SBS.
  2. ^ "<올림픽> 모태범 가족 "최고의 생일선물"(종합) [<Olympic> Mo Tae-Bum's family "The best birthday present" (general)" ](韓国語). 聯合ニュース. 2010-02-16.
  3. ^ "'금메달' 모태범-이상화 심상찮은 사이?"(韓国語). 聯合ニュース. 2010-02-17. Retrieved 18 February 2010.
  4. ^ a b http://www.isu.html.infostradasports.com/cache/TheASP.asp@PageID%3D103037&SportID%3D103&Personid%3D480112&TaalCode%3D2&StyleID%3D0&Cache%3D2.html?902980 Speed Skating - Biographies - Mo Tae-Bum]-国際スケート連盟によるバイオグラフィ
  5. ^ a b c d e f "SkateResults: Results for Mo Tae-Beom"Retrieved 15 February 2010.[リンク切れ]
  6. ^ a b Kang, Seung-woo (2010-2-16). "Mo Wins Men's 500 Meters". Seoul: The Korea Times. Retrieved 17 February 2010.
  7. ^ a b c d historic-win-gives-south-koreas-mo-a-golden-birthday.htmlSeoul: Earth Times. 2010-2-16. Retrieved 17 February 2010[リンク切れ]
  8. ^ "Mo Tae-Bum of South Korea celebrates winning the gold in the men's speed skating 500 m final on day 4 of the Vancouver 2010 Winter Olympics"Canada: IOC/Getty Images. Retrieved 26 February 2010.
  9. ^ "(LEAD)(Winter Olympics) Mo Tae-bum wins silver in men's 1,000 m speed skating"(聰合ニュース). Vancouver. 2010-2-17. Retrieved 18 February 2010.
  10. ^ Fine, Larry (16 February 2010).Vancouver: Reuters Canada. Retrieved 17 February 2010.
  11. ^ "President Lee sends congratulatory message to speed skating gold medalist"(聰合ニュース). Seoul. 2010-2-16. Retrieved 17 February 2010.
  12. ^ "Mo Tae-bum Wins Korea's 1st Olympic Gold in Speed Skating"朝鮮日報英語版. 2010-2-17. Retrieved 26 February 2010.