爬竜船

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19世紀初頭の爬竜船
那覇ハーリーの爬竜船

爬竜船(はりゅうせん)は、沖縄の爬竜(ハーリー)で用いられる船である。琉球方言でハーリーブニと言う。

ハーリーで用いられる船は、舳先に竜頭、艫に竜美尾の装飾がつけられているので、爬竜船と呼ばれる[1]。ハーリーは爬竜の中国音である。ハーリーは、琉球王国時代には冊封使が来琉した時に、首里城近くの龍潭に爬竜船を浮かべて開催されることもあった[2][3]

ハーリーは現在も沖縄各地で行われているが、爬竜船を用いるのは那覇ハーリーのみで、他のハーリーのほとんどではサバニが用いられる[3][1]。那覇ハーリーの爬竜船の大きさは48尺(14.55メートル)、中間の船幅7尺(2.12メートル)、重さ約4トンである[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b ハーリーの季節 到来!(沖縄の伝統行事)”. おきなわ物語. 一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー (2019年5月10日). 2019年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。
  2. ^ 龍潭(りゅうたん)”. 首里城公園 (2013年3月15日). 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。
  3. ^ a b ハーリー”. 美ら島物語. 日本トランスオーシャン航空 (2002年7月11日). 2017年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。
  4. ^ 那覇ハーリー”. 美ら島物語. 日本トランスオーシャン航空 (2002年7月11日). 2014年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。

関連項目[編集]