熊胆

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熊胆(ゆうたん)は、動物性の生薬のこと。熊の胆(くまのい)ともいう。材料は、ツキノワグマヒグマ胆嚢であり、乾燥させて造られる。健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられる。苦みが強い。

アイヌ民族の間でも珍重されていて、胆嚢を挟んで干す専用の道具(ニンケティェプ)がある。

近年は、狩猟者が減少していること、乾燥技術の伝承が絶たれていることなどから価格が上昇している。このため、中国などから輸入される量が増えつつある。中国では、「熊農場」においてクマの胆嚢にカテーテルを挿入して強制的に採取した胆汁の乾燥物が出回っており、国際的に問題視されている。

目次

[編集] 成分

ウルソデオキシコール酸の構造式

主成分は胆汁酸代謝物のウルソデオキシコール酸 (UDCA) である。UDCAは化学合成が可能であるにもかかわらず、漢方薬として熊胆が未だ珍重されている。

UDCAの他、各種胆汁酸代謝物やコレステロールなどが含まれている。

[編集] 日本国内における規制

日本薬局方においては、ヒグマ(Ursus actos)又はその他近縁動物(クマ科(Ursidae))の胆汁の乾燥物が熊胆(ゆうたん)の名で収録されている。ヒグマのみならず本州のツキノワグマの胆嚢の場合も多い。

薬事法に基づき、薬務行政から正式な認可・承認を受けていない場合、熊胆の販売・譲渡は違法になる。また薬剤師であっても、熊胆に関連する製造・配合などの許可がない場合は違法になる。

薬務行政から熊胆に関連する製造・配合などの許可を受けている仲買・製薬業者への原料として、クマから取り出した状態のままでの水洗い及び単純乾燥の販売でない限りは違法になる。

[編集] 海外取引における規制

ツキノワグマやヒグマなど全てのクマ科はワシントン条約により規制されており、カナダロシアなどの輸出国による輸出許可書がない限り国際取引は禁止されている。しかし現実には国内での生産量と流通量に隔たりがあり、中国などから密輸が行われていると推定されている。

また伝統的に熊胆信仰が根強い韓国では、クマが実質的に絶滅状態であり、日本産の同国への違法持ち出しも以前から指摘されている。著しい例として、ブラックマーケットで400万円を超える値段が付いていたことがある。[要出典]

[編集] 関連項目

[編集] 代替医薬品

[編集] 外部リンク

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