熊本県サッカーリーグ

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熊本県サッカーリーグ
加盟国 日本の旗 日本熊本県
創立 1966年
ディビジョン 3部制
参加クラブ 1部 : 9
2部 : 10×2
地域 :チャレンジリーグ 9×1、8×2
エンジョイリーグ 7×1、6×1
リーグレベル 第6〜8部
上位リーグ 九州サッカーリーグ
国内大会 天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会
(天皇杯予選:熊本県サッカー選手権大会)
最新優勝クラブ 1部 : シマズ自動車SC (2023年)
公式サイト 熊本県サッカーリーグ情報

熊本県サッカーリーグ (くまもとけんしゃかいじんサッカーリーグ)とは、全国の各都道府県にあるサッカー都道府県リーグのうち、熊本県のクラブチームが参加するリーグである。

概要・レギュレーション[編集]

歴史[編集]

1966年、県下の実業団・クラブチーム・大学・高専により、1部6チーム・2部5チーム・3部5チームの計16チームで発足。11月27日から翌1967年2月19日にかけて開催された。

当時は日本サッカーリーグ(JSL)が創設されたばかりであり、同年には東海社会人サッカーリーグ関西社会人サッカーリーグが発足しているが、県単位でのリーグ戦を発足させたのは熊本だけであったとされる[1]。参加チームの増大とともにリーグも7部まで拡大したが、昇格に時間がかかることから現在の3部制に再編された。

リーグ構成[編集]

熊本県サッカーリーグは3部で構成される(2023年度)[2][3]

  • 1部(9チーム)
  • 2部(10チーム×2ブロック=20チーム)
  • 地域ブロック
    • チャレンジリーグ(9チーム×1ブロック、8チーム×2ブロック=25チーム)
    • エンジョイリーグ(7チーム×1ブロック、6チーム×1ブロック=17チーム)

地域ブロックとして、上位リーグ昇格を目指すチャレンジリーグと、目指さないエンジョイリーグがある。

各リーグともに1回戦総当たりで行う。試合時間は1部が80分、2部は70分、地域ブロックは60分。

1部リーグのみ、引き分けの場合PK戦で決着をつけ、PK勝者に勝ち点2・敗者に勝ち点1を与える「完全決着方式」を採用している。

昇格・降格に関して[編集]

  • 1部の優勝チームは九州各県リーグ決勝大会の参加権利を得る。同大会優勝で九州サッカーリーグに自動昇格、準優勝で9位チームと入れ替え戦を行う。
  • 1部8位・9位が2部に自動降格。2部各ブロック1位が1部に自動昇格。
  • 2部各ブロック8位・9位はチャレンジリーグに自動降格。チャレンジリーグ各ブロック優勝チームは2部に自動昇格。

なお、昇降格に関しては、JFL・九州リーグの昇格降格数により変更があり、詳しくは社会人委員会により協議のうえ決定する。

所属クラブ(2023年度)[編集]

1部[編集]

2部[編集]

Aブロック
  • FCバルサミコス ※1部から降格
  • MINT.FC ※1部から降格
  • 東京エレクトロンFC
  • FC.GRACIAS
  • 松橋SC
  • スポーツの森大津クラブ
  • 日奈久体育協会サッカー部
  • アムール
  • 北熊本自衛隊 ※チャレンジリーグから昇格
  • FC.MIFUNE ※チャレンジリーグから昇格
Bブロック
  • 小川サッカークラブ ※1部から降格
  • Honda熊本サッカー部 ※1部から降格
  • 合志PERNA
  • FC BIGWAVE
  • 熊本FC
  • 菊陽キャロッツ
  • 天草SC
  • 八代工業高校サッカー部OB会
  • マグナム
  • FC PEGAS ※チャレンジリーグから昇格

チャレンジリーグ[編集]

1ブロック
  • AFCアガーナ ※2部Aブロックから降格
  • ガッキーズFC
  • LIBERDADE
  • 太陽スポーツクラブ熊本玉名
  • 熊本SC
  • 熊本市役所サッカー部
  • FC VALIANT
  • 5150
  • サンデーキッカーズ
2ブロック
  • スティンガー熊本 ※2部Aブロックから降格
  • F.C.MORNING
  • 千丁SC
  • 熊本YMCA-FC
  • 熊本県庁SC
  • 熊本ドクターズユンガ
  • 山鹿FC
  • FC肥後大津
3ブロック
  • アマード熊本FCエンペラー
  • 熊工FC
  • 鶴城キッカーズ
  • サイレコ・エスペランサ熊本
  • SSS kumamoto
  • 託麻クラブ
  • 横島ミラクルズ
  • ディベルティード熊本

歴代優勝クラブ[編集]

1部[編集]

年度 クラブ名 九州各県リーグ決勝大会での成績
1966 熊本大学 開始前
1967 熊商OB
1968 熊本県教員蹴友団
1969 鶴屋百貨店
1970 鶴屋百貨店
1971 熊本県教員蹴友団
1972 鶴屋百貨店
1973 熊本県教員蹴友団
1974 小川サッカークラブ
1975 熊本県教員蹴友団
1976 熊本県教員蹴友団
1977 鶴屋百貨店
1978 鶴屋百貨店
1979 日立造船有明
1980 鶴屋百貨店
1981 九州松下電器
1982 電電熊本 優勝、Kyuリーグ昇格
1983 熊本大学
1984 九州松下電器 優勝、Kyuリーグ昇格
1985 本田技研緑陽会
1986 本田技研緑陽会
1987
1988 東亜建設FC
1989 熊本県教員蹴友団
1990 熊本県教員蹴友団 優勝、Kyuリーグ昇格
1991 東亜建設FC
1992 東亜建設FC
1993 本田技研緑陽会
1994 本田技研緑陽会
1995 北熊本自衛隊
1996 FC熊本
1997 鶴屋百貨店
1998 IEC-FC
1999 ランザ熊本 準優勝、Kyuリーグ昇格
2000 熊本県教員蹴友団 初戦敗退
2001 熊本県教員蹴友団 準優勝、Kyuリーグ昇格
2002 相互電工北部クラブ 初戦敗退
2003 北熊本自衛隊 準優勝、入れ替え戦敗退
2004 熊本県教員蹴友団 準決勝敗退
2005 熊本県教員蹴友団 準決勝敗退
2006 熊本県教員蹴友団 優勝、Kyuリーグ昇格
2007 ヴァンクール熊本FC 準優勝、Kyuリーグ昇格
2008 ダイナマイツ八代 準決勝敗退
2009 熊本県教員蹴友団 準決勝敗退
2010 熊本県教員蹴友団 準決勝敗退
2011 熊本県教員蹴友団 初戦敗退
2012 シマズ自動車サッカー部 準決勝敗退
2013 嘉島サッカークラブ 準決勝敗退
2014 熊本県教員蹴友団 初戦敗退
2015 熊本県教員蹴友団 準優勝、Kyuリーグ昇格
2016 ダイナマイツ八代 準決勝敗退
2017 嘉島サッカークラブ 初戦敗退
2018 FCK MARRYGOLD KUMAMOTO 初戦敗退
2019 嘉島サッカークラブ 初戦敗退
2020 新型コロナウイルスの影響により、リーグ戦中止[4][5] 初戦敗退[6]
2021 FCK MARRYGOLD KUMAMOTO[7][8] 初戦敗退
2022 マリーゴールド熊本 準決勝敗退
2023 シマズ自動車SC 初戦敗退

脚注[編集]

  1. ^ 『蹴夢 : 熊本県サッカー協会60周年記念誌』熊本県サッカー協会、2009年11月、45頁。 
  2. ^ 2022年度 熊本県サッカーリーグ 運営要綱”. 熊本県サッカー協会. 2022年8月21日閲覧。
  3. ^ KFA第58回熊本サッカ-リ-グブロック編成表”. 熊本県サッカー協会. 2023年6月9日閲覧。
  4. ^ リーグ戦が中止となった県のうち、県サッカー協会による代替大会が実施されなかったのは秋田岩手・熊本の3県のみである。
  5. ^ 県サッカー協会主催ではない独自の代替大会が開催された。1部所属6チームに九州リーグ所属の熊本県教員蹴友団を加えた7チームによる「熊本県社会人サッカーフェスティバル」や、八代市を拠点とする8チームによる「八代市社会人サッカーリーグ」、2部所属チームを中心とした9チームによる「下剋JOYサッカーリーグ」など。
  6. ^ 九州各県リーグ決勝大会には八代フューチャーズが出場。
  7. ^ 新型コロナウイルスの影響により、1部リーグ戦は中止。代替大会として「九州各県リーグ熊本県代表決定トーナメント戦」を開催。当初はトーナメント終了後リーグ戦第1節~第6節をオープン戦として開催予定であったが、開催されなかった。2部・チャレンジリーグ・エンジョイリーグは通常通りリーグ戦を開催した。
  8. ^ KFA第56回熊本県サッカーリーグ日程”. 熊本県サッカー協会. 2022年1月27日閲覧。

外部リンク[編集]