熊本昌弘

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熊本 昌弘(くまもと まさひろ、1936年(昭和11年)12月16日 - )は、日本実業家

経歴[編集]

神戸製鋼元社長。大阪府出身。大阪府立高津高等学校を経て、1960年に東北大学法学部を卒業。同年神戸製鋼に入社した。

原料購買や労務のほか、1970年の加古川製鉄所建設にも携わった。管理職以降は広報、総務、秘書など管理部門を主に歴任。1996年に社長となり、阪神・淡路大震災で被った大損害からの業績回復、累積損失の解消に努めるが、折りしもアジア通貨危機による鉄鋼需要激減が加わり、苦しい経営を強いられた。

1998年には事業部制を改めて社内カンパニー制を導入し、神戸製鋼の複合経営色を強めた。

社長退任後の1999年11月には総会屋への利益供与事件が発生し、会長報酬を半年間、全額返上した。株主代表訴訟では経営監督責任が問われ、2002年に和解が成立している。

2003年に腰痛の悪化など体調不良のため相談役へ退き、一時期、会長職は空席となった。

略歴[編集]

  • 1960年4月 神戸製鋼入社
  • 1987年6月 神戸製鋼取締役(秘書部の担当ならびに企画本部副本部長)
  • 1989年6月 神戸製鋼常務(企画本部長)
  • 1991年6月 神戸製鋼専務(企画本部長、秘書部、総務本部の担当、人事本部長)
  • 1993年6月 神戸製鋼副社長
  • 1996年6月 神戸製鋼社長
  • 1999年4月 神戸製鋼会長
  • 2003年6月 神戸製鋼相談役
1998年より日本建設機械工業会会長を2年間務めた。

趣味[編集]

  • 音楽鑑賞(外国民謡)、
  • テニス
  • 読書(歴史物、ノンフィクション)

好きな言葉[編集]

  • 和気致祥(わきちしょう):和やかな気持ちは幸せをもたらす。
  • 自由と規律
  • 原点に帰れ
先代
亀高素吉
神戸製鋼社長
第16代: 1996-1999
次代
水越浩士
先代
安崎暁
日本建設機械工業会会長
第7代: 1998-2000
次代
河井清和