煙か土か食い物

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煙か土か食い物』(けむりかつちかくいもの)は、舞城王太郎小説である。講談社より2001年3月に刊行(ISBN 4061821725)された。

正式名称は『煙か土か食い物 Smoke,Soil,or Sacrifices』。

目次

[編集] 概要

舞城王太郎のデビュー作。第19回メフィスト賞受賞作。奈津川一家の四男・腕利き外科医の四郎がアメリカから故郷西暁町へ、母親が連続主婦殴打生き埋め事件の被害者になったとの報せで舞い戻る。ほとんど改行を用いないにも関わらず、スピード感あふれる文体が特徴。英文がカタカナで表記されることもひとつの特徴である。また、舞台が福井県であるため会話文では福井弁が飛び交う。「奈津川サーガ」と呼ばれるが、奈津川家を題材にした長編の発表は2006年12月現在「暗闇の中で子供」のみ。

  • 西暁町は福井県にある町とされているが架空の地名であり、地理条件などから舞城の故郷・今庄町(現・南越前町)であるとする説が有力である。

[編集] 登場人物

[編集] 奈津川家

四郎 
本作の主人公。アメリカはサンディエゴ、ホッジ総合病院のERで腕利き外科医として働いている。
一郎 
長男。父の秘書を経て県議会議員となり、中央政界を目指している。
二郎 
次男。天才的な頭脳の持ち主。父親との凄絶な諍いの末、十七歳の時に完全密室のはずの三角蔵から謎の失踪を遂げた。以来行方不明。
三郎 
三男。純文学を経てミステリに転向した小説家。「暗闇の中で子供」ではストーリーテラーをつとめる。
丸雄 
父。通産大臣まで務めた政治家。頬に三日月の傷があり、他にも全身に無数の傷跡を持つ。
陽子 
母。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者となり、眠り続けている。
理保子 
一郎の妻。よくできた政治家の妻。
大丸 
丸雄の父。やはり政治家だったが、一九六三年夏、三角蔵で自殺した。
龍子 
大丸の妻。
ハンス 
大丸の父。経歴不明の謎のドイツ人。彼の血を引くため、奈津川家の男子はみな身長が百八十を超える。
晴河 
ハンスの妻。

[編集] 四郎の同級生

ルパン(高谷義男) 
整った容姿を持ちながらも頭が足りないため、馬鹿にしたあだ名でばかり呼ばれてきた男。西暁町役場の地域課に勤めている。
マリック(真陸隆宏) 
キャリアの警察官。現在は東京で勤めている。
白碑将美 
名古屋の高検に勤める検察官。マリックとは中学生の頃からとても仲が良かった。

[編集] その他

ウサギ(山口ウサギ) 
ルパンの浮気相手。イマドキな外見ながらも学のある女子高生。
高谷真理 
ルパンの妻。精神科医であり、高谷クリニックを経営している。
番場潤二郎 
三郎の友人、自称名探偵。三郎のミステリ小説に登場する名探偵・ルンババ12のモデルになった。
杉田和江 
奈津川家で雇われている家政婦。
旗木田阿帝奈 
奈津川陽子が入院している病院の看護婦。
野崎博司 
北陸医大の学生。
佐藤良子 
事件の四番目の被害者。

[編集] 関連