灼眼のシャナの登場人物

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灼眼のシャナ > 灼眼のシャナの登場人物

灼眼のシャナの登場人物(しゃくがんのシャナのとうじょうじんぶつ)は、高橋弥七郎ライトノベル作品『灼眼のシャナ』及び同作品を原作とする同名の漫画アニメゲームドラマCDに登場する人物の一覧である。

※「CD」は『電撃hp』で誌上通販されたドラマCDの声優

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注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 主要人物

坂井 悠二(さかい ゆうじ)
声:CD 森田成一/アニメ 日野聡
主人公の一人。“紅世の徒”が作りだした、喰われて死んだ人間の代替物であるトーチにして、その中でも特殊なトーチである“ミステス”。
御崎市内の普通高校・御崎高校の一年生で、物語開始当初の4月末は15歳。7月のミサゴ祭り(夏祭り)が行われた頃までに16歳になっている。
トーチの中でも“ミステス”と呼ばれる、内部に宝具を宿すトーチ。宿す宝具は『零時迷子』。その能力により毎晩零時に“存在の力”が回復する他、封絶の影響を受けない。また“存在の力”に対して非常に敏感で、“徒”やフレイムヘイズにも感じ取れないトーチの鼓動や入念に偽装された自在式の中でも違和感を正確に感じ取る事ができる。
“存在の力”に対する鋭敏さから、後に“存在の力”の制御できるようになり、基礎的な自在法を習得。炎の色は、本来ならば自分の“存在の力”を喰った“徒”の炎の色を薄めた色(悠二の場合は“狩人”フリアグネの炎の色を薄めた薄い白色)のはずだが銀色の炎を顕現させている。
“徒”との戦いを通じて、炎を防ぐ指輪型宝具『アズュール』と片手持ちの大剣型宝具『吸血鬼(ブルートザオガー)』を手に入れており、戦闘時にはこれらの宝具も活用する。
普段は平々凡々な大人しく頼りない印象を与える少年だが、真剣になれば熟練のフレイムヘイズ以上に優れた洞察力と推理力を発揮し、勝てる見込みのない敵にハッタリをかまして時間を稼ぐなど土壇場での度胸も持ち合わせる。ただし緊張感が伴わない場面では洞察力を全く発揮できず、非常に鈍感。親友の池曰く「要領がいいようでどこか抜けた」性格。
恋愛といった男女間の事柄の決断よりトーチである自分が抱える悩みや徐々に芽生える自身の望みを優先する為、はたから見ると優柔不断である。ただし一度決めたことや約束したことは何があっても守ろうとするなど、誠実で理想家の面も見られる。
「真剣になればなるほど落ち着く」性格であり、真剣に取り組んだ物事に対して感情のままに動く事より、感情以外の何かを根底に動くことが多い。こういった面は敵を誘い出すために自分の同類であるトーチを大量消費する作戦を自ら立てるなどのある種ドライな面としても現れており、その性質から「本質が感情の面にない、特殊な人格の持ち主」ではないかとヴィルヘルミナには推測されている。
父・貫太郎と母・千草の3人家族(両者の詳細は坂井家の項を参照)。双子の兄がいた(ことから名前に「二」の字が入っている)が出産直後に逝去したため、そのことは知らされず、事実上一人っ子として育つ。また12月に母の妊娠が発覚した。
シャナに対しては「“ミステス”となった自分にとって一つしかない未来の象徴」と捉え、「フレイムヘイズとして生きる彼女の役に立ちたい」と考え頼れる相棒となるべく努力する反面、「使命に純粋なフレイムヘイズ」として生きようとしていた初期のシャナの願いに拘っていたため、自分への感情で変化し「少女としての好意」を持つようになった事には全く気付かず、恋愛対象と見ることも自制していた。しかし後にシャナの方から行動に移したことで、彼女の好意にようやく気づく。
吉田一美に対しては「自分にとっては過去のものとなった、平穏な日常の象徴」と捉え、当初から一貫して「彼女の好意を受け止め甘えるだけ」の態度を取り続ける。
人間であった「本物の坂井悠二」は、物語開始以前に“狩人”フリアグネの一党に喰われ死亡。その喰い滓がトーチに加工された直後、宝具『零時迷子』が宿り“ミステス”となった。その後、『零時迷子』の能力により封絶内部でも動けるようになっていたため“燐子”の襲撃を目撃、偶然通りかかったシャナに助けられ「この世の本当のこと」を知らされた。そして自身がいずれ存在ごと消滅する「本物の坂井悠二の代替物」と言う事実に落ち込み、悩むが、“狩人”フリアグネとの戦いの中で徐々に自分の気持ちを整理し、「坂井悠二の代替物」でしかない自分に出来ることを探して、シャナへ協力するようになった(I巻)。
フリアグネ討滅以降は、「シャナに守られる存在」から「シャナの役に立つ存在」へのステップアップを目指し、朝はシャナと体術の鍛錬を行い、夜は「『零時迷子』の能力を利用したエネルギー・タンク」として彼女の鍛錬に付き合うようになる。そのシャナに力を渡す際の副次効果で、未熟ながら“存在の力”の流れを感じ操作できるようになる(III巻)。また、当初は一般的なトーチ程度の“存在の力”しか持っていなかったが、後にシュドナイの腕を吸収したことで並の“徒”を超える量の“存在の力”を手に入れ(VII巻)、更に清秋祭終了間際に“紅世の王”に匹敵する“存在の力”を保有し(XIII巻)、また“存在の力”の制御の基本を体得した(VII巻)。
当初は自身が「人間ではない」こと、「人間と言う枠から外れた」ことを恐れ、人間としての自分や平穏な日常への未練から、たびたび周囲を振り回していた。その後、吉田や佐藤、田中と言った身近な友人たちが「人間ではない」自分を受け入れ、また秘密を共有するようになったこと(VII巻)で、徐々に不安を払拭。“存在の力”の制御を体得したこともあって幾つかの初歩的な自在法を身につけ、恐れを克服した(XI巻)。また母・千草の妊娠を機に、平穏な日常と未来を守る役割の大切さを実感し、日常への未練を断ち切る「覚悟」と共に、「この戦いをいつか終わらせる」という自分自身の望みを抱くに至る。(XIII巻)。その成果の結実として、クリスマス・イヴに現れた“徒”の一人を独力で討滅する(XIV巻)。
シャナと吉田から好意を寄せられその想いを知り、自身も二人に好意を持つが、自分がトーチであることからの人間への未練や理屈や打算で二人の好意に答えることを忌避し、気持ちを誤魔化して決断から逃げていた。しかしクリスマス・イヴにシャナと吉田から二人のどちらを選ぶかの決断を迫られ、それまでの想いへのお返しとして覚悟を決め、シャナを選ぶ。
アニメ版では性格が多少異なり、冴えた部分はかなり少なく、トーチに対する意識やシャナに対する態度など違いがある。また、シュドナイの腕を取り込んでおらず、第1期終盤にて『渾の聖廟』でへカテーと器を合わせたことで“存在の力”の量が“紅世の王”に匹敵する量に増えたとされている。アニメの設定では身長165cm。ちなみにアニメと原画では目の色が違う。
シャナ(Shana)
声:CD 堀江由衣/アニメ 釘宮理恵
もう一人の主人公にしてメインヒロイン。“天壌の劫火”アラストールと契約した『炎髪灼眼の討ち手』という称号を持つフレイムヘイズ
腰の下まである長い髪を持ち、凛々しい又は可愛らしい顔立ちと称される東洋系の少女。見た目の年齢は11、2歳前後に見えるが不老であるため実年齢は不詳。契約した時は12歳以上、フレイムヘイズとなったのは数年前で、未だ人間だった時間の方が長い。アニメの設定では身長141cm。
普段は黒髪に黒目だが、戦闘時は称号が示す通りの炎髪灼眼となり、アラストールの翼の皮膜の一部を顕現させた自在に変形する黒衣『夜笠』をコート状にして纏う。
フレイムヘイズには珍しく、自在法をほとんど使わず、体術や大太刀型宝具『贄殿遮那』を用いた白兵戦を得意とする。
契約直後から白兵戦においてはフレイムヘイズの中でもトップレベルの実力を持っていたが、若年での契約やアラストールの力が大きすぎたこと、実用本位の性格から「今在るより強い力」に対する欲求が薄かったため、その力を上手く引き出し使いこなすことが出来なかった。そのため自在法は封絶やトーチ製作・加工・割り込みなどフレイムヘイズに必要最低限のもの程度しか使えなかった。
アラストールの力をほとんど行使できないことについて密かなコンプレックスを抱いていたが、悠二と共闘した際に飛翔をイメージした炎『紅蓮の双翼』(アニメ版では鳥の翼状)を顕現できるようになり、それをきっかけとして自在法の開発や技術向上の鍛錬を始める。その結果、炎弾や炎の放出、火炎放射や炎の凝縮による大太刀の形成、炎の物体としての具現化など、様々な種類の固有の自在法を使えるようになる。
しかし後に、異能の力と大太刀『贄殿遮那』と自由を奪われ、悠二とも離れたことから「今在るより強い力」への欲求が高まり、鍛錬で自在法制御の下地を作っていたことも相まって、アラストールの“存在の力”をようやく全て把握。新たな能力を具現化させ、また今まで鍛錬で培った自在法の精度も大幅に上がった。XVIII巻で発現した新たな能力である炎の目には『審判』、炎の放射と凝縮による大太刀には『断罪』、形を定めない炎の放射には『飛焔』、紅蓮の炎の様々な形での物体化・具現化には『真紅』と名付けた。
非常に才能豊かであり、フレイムヘイズにならなければ世界的、歴史的に多大な影響力を与えていたであろう「運命」を持っていた。その「器」の大きさから、「在るべくして在るもの」「偉大なる者」と称されることもあり、「アラストールの存在の巨大さ」に耐えられず爆死するはずの、『トリガーハッピー』によるアラストールの強制的な顕現に耐えている。アニメ版では不完全かつ設定が異なるとはいえアラストールを顕現させる『天破壌砕』から生きて帰ってきた。
学校では教師を黙らせるほど学業優秀でスポーツ万能である一方、炊事や洗濯、掃除などの家事一般は苦手。家事に必然性を感じていなかったこともあり、活動拠点であった平井家は(ヴィルヘルミナが訪れるまで)完全に放置されていた(事実上、坂井家が活動拠点となっていた)ほか、料理の腕前は何を作っても「黒コゲのなにか」になってしまうほど壊滅的――だったが、吉田一美との特訓の末にパンネンクックは作れるようになった(SII巻『ドミサイル』)。
生真面目で実直で、見栄や飾り気と言うものに無縁の性格。フレイムヘイズとして純粋培養されたため、フレイムヘイズとしては優秀な反面、「人間」としてはほとんど常識知らず、世間知らずの箱入り娘。「フレイムヘイズであること」を精神基盤とし、人間としての精神基盤を持っていなかったが、悠二と出会って共に行動し、また御崎市で多くの人間と交流を持ちながら暮らすうちに「人間の少女」としての感情が芽生え、「フレイムヘイズではない自分」に対して戸惑い思い悩むようになる。都合が悪いと「うるさいうるさいうるさい」と言ってごまかす癖がある。いわゆるツンデレキャラである。
大の甘党で、特にメロンパンが大好き。作中ではメロンパンを食べているシーンが頻繁に出てくる。
悠二と知り合った直後、彼を見張るためトーチ「平井ゆかり」に存在を割り込ませた。そのため周囲の人間からは「平井ゆかり」と認識されたが、悠二は「本物の平井ゆかり」と区別するため(武器である『贄殿遮那』から採って)「シャナ」と呼び始める。フリアグネとの戦い以降は自らも「シャナ」を名乗るようになった。また、「本物の平井ゆかり」と友達であった吉田に気を遣った佐藤と田中によって、事情を知らない周囲の人間にも「シャナ」の名があだ名として浸透していった(VIII巻)。
当初は悠二を「トーチと言うモノ」として扱っていたが、「素の自分」へ対等に接して協力し、戦いにおいて思わぬ有能さと信頼のおける姿を見せた悠二を、特別な存在と認識するようになる。ただし、生まれ育った環境から他者との関わりを好まず、社会性や「他者との交流で生まれる感情」に乏しかったため、その認識が恋愛感情と言う自覚はなかった。
しかし、悠二に密かな好意を抱いていた吉田一美が、二人の接近に危機感を抱き積極的な行動に出たことで、吉田へ強い不快さと対抗意識を持つようになる。彼女の行動の意味を知ることで、感情についての理解を深めると同時に徐々に悠二への好意を自覚し始め、やがて同じ想いを抱く友人として、次第に吉田とお互いを認め合うようになっていった。
悠二の母・坂井千草とは、年齢を超えた友人関係。特に世事に長けた年長の女性と言うことで尊敬の念を抱いており、世俗のことや女性としての相談をたびたび持ちかけている。
契約相手であるアラストールは父とも兄とも言える存在であり、師匠として友人として「家族」として全幅の信頼を寄せている。同様に、育ての親でもあるヴィルヘルミナ・カルメルに対しても深い親愛の情と強い精神的な絆を持つが、精神面、特に恋愛面で過保護な彼女に反発する場面もしばしば見られる。
赤ん坊の頃、偶然起きた「不幸な出来事」によって寄る辺を無くし命を落とそうとしていた所を、新たな『炎髪灼眼の討ち手』となる人材を探していたヴィルヘルミナ・カルメルに助けられ『天道宮』へ拾われた。新たな『炎髪灼眼の討ち手』に「復讐者としてのメンタリティを持たない、使命に純粋なフレイムヘイズであること」を求めたアラストールの意向により、そのまま名前を付けられず、フレイムヘイズとしての徹底した英才教育を受けて育った。
ある事件を機に「予定より幼い」時期にフレイムヘイズとして契約。直後に「史上最悪の“ミステス”」“天目一個”を倒し、核となっていた宝具『贄殿遮那』を手に入れる(V巻)。
その後は『贄殿遮那』のフレイムヘイズと名乗り、基本的にアラストールと「二人で一人」きりで各地を旅し戦ってきた。成り行きなどで出会ったフレイムヘイズもおり、彼らはシャナ曰く「お喋り男(=ピエトロ・モンテヴェルディ)に爆弾女(=レベッカ・リード)、乱暴絵描き(=ミカロユス・キュイの事と思われる)に弾き語り、偏執狂(=セシリア・ロドリーゴ)に肝っ玉母さん(ムッタークラージェ=ゾフィー・サバリッシュ)」とのこと。そして悠二と出逢う直前に、日本のとある田舎町を訪ねた後(0巻『オーバーチュア』)に御崎市へと至る。
御崎市で活動していた“紅世の徒”の一党を探索中に“ミステス”坂井悠二と遭遇。「“狩人”フリアグネが狙う“ミステス”」を囮にするため、悠二と行動を共にするようになる。
フリアグネ討滅後も「『零時迷子』の“ミステス”を見張るため」に御崎市に定住。『天道宮』を出て以降、初めて一定の場所へ長期滞在することになる(I巻)。悠二を見張る必要性から御崎高校や坂井家で「普通の人間としての生活」を送るようになり、徐々に社会性や一般常識、人情の機微などを身に着けた。特に、悠二への恋心から今まで疎かった感情面で著しく成長し、「フレイムヘイズではない、人間の少女」のメンタリティが形成されていった。しかし「フレイムヘイズの使命」から外れた自身の恋愛感情に戸惑い悩み、「フレイムヘイズも人を愛する」ことを知って精神的に大きな成長を遂げる(XI巻)。
クリスマス・イヴを吉田一美との恋の決戦の日と定め、悠二に選択を迫るが、直後に悠二の存在が消失(XIV巻)、精神的に非情に危うい状態となる。翌年1月初頭、御崎市に来訪した[仮装舞踏会]の盟主“祭礼の蛇”坂井悠二と戦い敗北、[仮装舞踏会]の本拠地たる『星黎殿』へ拉致される(XVI巻)。
『星黎殿』では、“祭礼の蛇”坂井悠二の策略によりアラストールと引き離され、宝具『タルタロス』により絆の繋がりを含む異能の力を封じられ、大太刀『贄殿遮那』も取り上げられた上で幽閉される。この間に主の命に背いたヘカテーに暗殺されかけるが、自身の機転で“祭礼の蛇”坂井悠二を介入させてこれを回避。“祭礼の蛇”の本体を取り戻すべく『久遠の陥穽』に向かう“祭礼の蛇”坂井悠二たちを『星黎殿』から見送った(XVII巻)。数日後、『星黎殿』に直接乗り込んできたヴィルヘルミナたちの作戦を契機に、幽閉から逃れ異能の力と『贄殿遮那』を取り戻す。そして戦いの中で新たな能力を得て「本当の自分」を見出し、ヴィルヘルミナたちと合流、“祭礼の蛇”たちの『大命』を阻止すべく彼らを追って『神門』に突入する(XVIII巻)。そして『詣道』の途中で待ち伏せしていたサブラクをヴィルヘルミナたちに任せて一人で先に進み、ついに“祭礼の蛇”本体と共に『詣道』を遡って来る坂井悠二たちに追いつき、交戦を開始する。その最中に悠二に自身の思いを告白した(また、このときに「もし悠二が悠二でなくなり、ただの“祭礼の蛇”になるのであれば、私は『天破壌砕』を躊躇わず使う」とも言っている)。それでも“祭礼の蛇”坂井悠二の決意は変わらず、悠二と交戦を続けるが“祭礼の蛇”本体の帰還を阻止することは出来ず、ヴィルヘルミナたちと合流した後に最古のフレイムヘイズたちの成れの果てたる色付く影の助けによってその場を離脱し、“祭礼の蛇”本体たちより一足早く『神門』を抜けてこの世に帰還した(XIX巻)。
アニメ版で「シャナ」と名付けられたのは、平井ゆかりの存在に割り込むよりも前である。
“天壌の劫火”アラストール(てんじょうのごうか[Alastor])
声:CD 大塚明夫/アニメ 江原正士
シャナと契約している男性の“紅世の王”。“天壌の劫火”(全てを焼き尽くすという意味)が真名と呼ばれる本名であり、アラストールは通称。“コキュートス”と呼ばれる金の輪を意匠した黒い宝石(アニメ版では中で火の粉のような煌きが見える)の付いたペンダント型の神器に意思を表出させている。炎の色は紅蓮
顕現した姿は、灼熱の炎の中に漆黒の塊を秘め、夜空を思わせる皮膜を張った翼と本物の灼眼を持った有翼有角の巨人を形作る紅蓮の焔。
通常は単なる“紅世の王”として扱われるが、より正確には“王”にして“紅世”でのに相当する超常的存在の内の一柱であり、「“紅世”真正の魔神」とも呼ばれる。司る権能は『審判』と『断罪』である『天罰神』であり、この世で人間と契約したのも「世界のバランスを乱し両界に仇なす同胞に天罰を与える」ため。この世を跋扈する“徒”からは「天罰狂いの魔神」とも呼ばれる。『魔神』とは「神をも殺す神」という意味であることがXVII巻で判明する。普段はフレイムヘイズの器に収まるために休眠状態にあるが、彼の神威召喚『天破壌砕』にて顕現した際には神としての絶大な力を発揮する。持ちたる力は天罰神の権能そのものである討ち滅ぼすための力と炎であり、『炎の魔神』とも称される。彼のフレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』も同じ力を持つため、数少ない本当の意味での「炎使い」となる。
普段は威厳に溢れた毅然とした性格をしており、厳しさでしか他人に当たれないとも言われるが、女心や恋愛など自分の及ばぬところに絡むと非常に狼狽する脆さがある。また、ヴィルヘルミナ曰く女性に対して押しが弱い。生真面目でフレイムヘイズの使命に対して人一倍真摯であるが、同時に割と世話好き。“神”として、また過去に最強のフレイムヘイズと謳われたことに対して、それなりに自負心を抱いていた様子であり、数百年表舞台に出なかったことで彼の威令が零落していたことを知った時はショックでしばらく意気消沈していた。
契約者であるシャナとは非常に強い精神的絆で結ばれているが、シャナから「少女としての悩み」を(異性であるため)隠されると動揺したり不満を抱いたりする場面も多い。赤ん坊の頃から育てたシャナに対して保護者的な感情を持っている面もあり、シャナと親密になりつつある悠二に難色を示すが、その成長ぶりを認めてもいる。また、常に的確なアドバイスを与える悠二の母・坂井千草に一目置いており、特に「少女としてのシャナ」の精神教育については全幅の信頼を寄せている。
数百年を共に過ごしたヴィルヘルミナ・カルメルに対しては、お互いの性向を熟知し信頼しているが、そのせいで弱い立場に立たされることも少なくない。
シャナの先代にして初代『炎髪灼眼の討ち手』であるマティルダ・サントメールとは両想いの間柄であり、彼女が亡くなった後も現在まで愛し続けている。
16世紀初頭までは先代『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールと契約し“徒”を討滅していたが、16世紀初頭の『大戦』でマティルダを失い(X巻)、以降は『天道宮』でこの世に留まったまま約500年間、ヴィルヘルミナ・カルメルとティアマトーや“虹の翼”メリヒムと共に何人もの次代の『炎髪灼眼の討ち手』候補を育てていた(V巻)。
『天道宮』にいた数百年の間にも、唯一『天道宮』外で活動が可能だったヴィルヘルミナから詳細な報告を受けており、現代社会に対してもそれなりの知識を持っている。しかしヴィルヘルミナに、電気工事などの手順や仕組みまで逐一説明されていたため、そうした知識にも造詣が深い反面、本人はそれを情けないと思っている。
1月初頭、“祭礼の蛇”坂井悠二によってシャナと共に『星黎殿』に連れ去られ、彼に一度だけ与えられた情報収集のチャンスを活かして、意思を表出させる神器“コキュートス”を“祭礼の蛇”坂井悠二の胸に移して[仮装舞踏会]の目的を探っている。その結果、“祭礼の蛇”の狙いにある程度気付いた模様。
“祭礼の蛇”坂井悠二の推測によれば、現在の契約者シャナを殺害すれば、アラストールは即座に“紅世”に帰還し、どんな相手であろうと再契約して、最悪の機に現れ『天破壌砕』を使わせて『創造神』たる自分の討滅を図り、それが失敗すれば更に何度でも成功するまで同じ事を繰り返すだろうと予測している(アラストール自身、その予測に納得している)。その為シャナは、アラストールの動きを封じるためもあって『星黎殿』で飼い殺し的に幽閉されていた。
そして『大命』第二段階実行のために『久遠の陥穽』に向かった“祭礼の蛇”坂井悠二らを監視・情報収集するために、共に世界の狭間に赴く。そして『詣道』の最奥部である『祭殿』にて“祭礼の蛇”本体の覚醒・復活を見届けた後にシャナの元へと帰還し、シャナに情報を伝えた。そして、シャナが『詣道』を遡って来る悠二たちに追いついた後の交戦の中でシャナが自身の思いを告白した時には、一人だけ密かにため息を吐いた。そして“祭礼の蛇”坂井悠二が天罰神の力を脅しの道具に使ったことに対して問いかけられた時には、シャナと契約した時の誓いの言葉を口にし、シャナの決意を見届ける覚悟を告げた。そしてヴィルヘルミナたちと合流した後に、最古のフレイムヘイズたちの成れの果てたる色付く影の助けによってその場を離脱し、“祭礼の蛇”本体たちより一足早く『神門』を抜けてこの世に帰還した。
なお、アラストールとはユダヤ教キリスト教の神話における地獄の刑執行長官の名アラストルで、神器『コキュートス』はダンテの『神曲』に登場する地獄の最下層、氷結地獄の名である。

[編集] 人間

[編集] 御崎高校の生徒

吉田 一美(よしだ かずみ)
声:CD 佐藤朱/アニメ 川澄綾子
メインヒロインの一人。悠二のクラスメイト。アニメの設定では身長は158cm。親しい者を除いて、同級生にすら敬語を使うほど内気で弱気。同級生の中でもスタイルが良い、料理全般、特に野菜を使ったものが大の得意、などシャナとは様々な点で対照的な面がある。物語開始以前から悠二のことが好きだが、内気な性格ゆえ告白はできずにいた。その後、『儀装の駆り手』カムシンとの出会いを切っ掛けに、悠二がトーチである事を知りショックを受けるが、その上で「トーチというモノ」ではなく人間として好きだと告白し、悠二を涙させた。この時の過程からカムシンを非常に尊敬しており、「それでも、良かれと思うことを選ぶ」という彼の言葉を、決意する勇気を出すために時々思い出している。悠二やシャナとの関係や“紅世”に関する事件を通じて、精神的に強く成長しつつある。9月生まれ(『ドミサイル』より)。健という中学1年生の弟がいる。
清秋祭での一件の際、フィレスから宝具『ヒラルダ』を受け取るものの、使用のリスクとフィレスの真意を計りかねて思い悩む。
クリスマス・イヴの日、坂井悠二、シャナ、吉田一美の三角関係を終らせるため勝負に挑むが、悠二が失踪したことで答えが出ないまま悠二へと送った手紙だけが彼女の手元に送り返された。“存在の力”の動きと長く近くに居たため、悠二のことは忘れず、シャナと同様にそれ以降も悠二の生存を信じたが、年が明けた3学期初頭、瀕死のシャナを連れて行き、自分を置いていく“祭礼の蛇”坂井悠二を見て彼の思いを悟り、一旦は希望を失った。なお、その際の戦闘で錯乱状態であったマージョリー・ドーは彼女と田中栄太の必死の叫びによって一命をとりとめる。XVII巻にて再度、御崎市に訪れたカムシンと再会した際、彼に『ヒラルダ』の秘密を打ち明け、自らの意思で“紅世”に関わり続けると決めている。その精神的成長はカムシンも内心では感心していた。そして、シャナ奪還へと出発する彼とヴィルヘルミナを、田中栄太やマルコシアスと共に見送った。
XIX巻では、『星黎殿』攻防戦の数日前に御崎市に帰還した佐藤啓作を佐藤家の門前で出迎え、佐藤を励ました。そして目を覚ましたマージョリーと佐藤が『引潮』作戦の為に佐藤家から出発するのを、また田中栄太と共に見送った。
アニメ版の設定ではエカテリーナという名の小型犬を飼っている。第1期の後半でカムシンから神器“サービア”の飾り玉の1つを貰って封絶の中で動けるようになった為、第1期終盤での『星黎殿』での決戦、第2期での近衛史菜が転入してきた時やフィレスの襲来と背信、ヘカテーとフェコルーの襲来を目撃している。またクリスマス・イヴに『ヒラルダ』を通じて、『零時迷子』の『戒禁』が弛んだほんの僅かな間だけ聞こえてきたヨーハンからの伝言をシャナたちに伝えた。
「灼眼のシャナたん」における吉田一美
「灼眼のシャナたん」やアニメ版キャストにおけるドラマCDでは本編とは180度違った性格を見せることがある。シャナに対してあからさまな敵意・殺意を抱く、悠二に対して性的な劣情を隠さない、等である。特に「灼眼のシャナたん」では凶悪な表情を伴う。この為黒吉田と俗称されている。いつも悠二とシャナたんのやり取りを「吉田専用」と書かれた電柱の影から見ている。
性格以外にも、悠二曰く「小さくなっても力はそのまま」の筈のシャナたんの斬撃を片手の指2本で易々と白刃取りする、手製のお菓子を食い荒らしたシャナたんに制裁するなど、シャナたんがフレイムヘイズの力を解放していない状態とは言え、人間離れした一面を見せる。
シャナたんとは基本的に敵対関係だが、近衛史菜が現れた時は一時的に共闘した。
佐藤 啓作(さとう けいさく)
声:アニメ 野島健児
「とりあえず美をつけてもよい」容姿の華奢な少年。高校からの悠二の友人で、シャナが平井ゆかりに割り込む前から田中、池と共に一緒に昼飯を食べる仲だった。基本的に軽薄で要領や人当たりの良いクラスのムードメーカーだが、勉強は苦手である。御崎市の旧家の息子だが資産家らしい親とは確執があり、現在は豪邸で居候のマージョリーと2人暮らしをしている。中学時代はかなり荒れた生活をしており、「反抗のポーズのかっこ悪さを感じられるようになった」現在でも、敵は未だに多い。栄太の母親からは当時の仇名である「狂犬」と呼ばれ嫌われている。
マージョリーから“紅世”の事を聞き、栄太と共に子分としてサポートに当たる。彼女を尊敬しており、今以上に役に立ちたいと日々努力を重ねているが、フレイムヘイズと“徒”の戦いに参戦するには弱すぎることを思い知り、以後は悠二のように頭脳面で役立つことを目指して雑学の習得に励むが、それでも思うようにいかず苦悩する。
悠二とは彼がミステスであると発覚してからも仲の良い友達であり続けたが、同時にミステスである彼と、人間である自分との差を感じてしまう事に罪悪感や無力感を抱いていたが、清秋祭の事件を機に漸く受け止めた。その上で、無力な人間である自分でも出来ることを模索していた。外界宿(アウトロー)の存在を知ってからは、外界宿に参入してマージョリーのサポートを行う事を考えるようになり、悠二を介して外界宿の仕事への参加を相談したり、親と和解し有力な人脈を持つ親元で外界宿に役立つ人脈作りを目論む。
年が明けた3学期初頭、クリスマスにいなくなってしまった悠二の為に今すぐにでも自分に出来ることを何かしようと、学校へは行かず外界宿の初等連絡員として東京へと向かう。その際、マージョリーから“徒”探知の機能等を秘めた付箋を持たされた。外界宿に向かう電車の中で“祭礼の蛇”と合一した悠二の気配とは知らずに察知し、携帯電話で田中に連絡した。その後、外界宿東京支部ではヴィルヘルミナを呼び出すための人質としてフリーダーによって軟禁されたが、フレイムヘイズ『輝爍の撒き手』レベッカ・リードに助けられ、御崎市への帰路に着いた。
そして御崎市の自宅に帰還し、自室のベッドで眠り続けているマージョリーに自身の思いを打ち明けてマージョリーに口付けをする。それで目を覚ましたマージョリーとお互いの想いを語り合い、もう一度口付けを交わして遂に両思いになったと思われる。そして『引潮』作戦の為に出発するマージョリーに同行する為に、吉田一美と田中栄太に見送られてマージョリーと共に自宅を出発した。
栄太によれば、マージョリーの役に立ちたい、叶うものならば彼女を守りたいのは、啓作が1人の女性としてマージョリーに惹かれているかららしい。
アニメ版では中学時代の荒れ気味の性格が強く残っており、田中とは親しいが悠二たちとの交友関係は殆どない。第2期からは闘いを通じて交友関係もでき性格も多少丸くなったが、悠二に対して対抗心を抱き相談する事を拒絶するなどやはり性格が異なる。
緒方が砕け散ったショックから田中がマージョリーから渡された付箋を手放したことで自分たちの道が分かたれたことを知るが、彼の決断を賞賛するなど田中と二人で一緒の道を行く事にはあまり拘っていない。
しかし、マージョリーに対して戦線離脱を告げることは自ら為すべきだと考え、対サブラク戦でのサブラクの罠の一環であるザロービに同行せざるを得なかった悠二のSOSを受け取った田中がそれを伝えに来た折、田中が自ら告げるまで彼の代わりにマージョリーに言うことなく親友を見守っていた。
田中 栄太(たなか えいた)
声:アニメ 近藤孝行
愛嬌のある面付きをした大柄な少年。悠二の友人。シャナ曰く、学園で一番身体能力が高い。啓作とは中学からの同級生で親友、一緒に喧嘩をして回るのは日常茶飯事だった。その為、二人とも喧嘩の場所や逃走経路としていた裏道には詳しい。佐藤と同様に、悠二とは高校で知り合った。マージョリーから“紅世”の事を聞き、啓作と共に子分としてサポートに当たる。彼女を尊敬しており、彼女の役に立ちたいと啓作と共に努力を重ねる。
ミサゴ祭りの最中に緒方から告白を受け、戸惑いながらもそれまで以上に親しく付き合うようになる。その後、清秋祭の最中にフィレスが襲来した際、マージョリーの放った流れ弾で(封絶の中ではあったが)緒方が砕け散る様を目撃した事で心が折れ、“徒”との戦いに恐怖心を感じるようになってしまい、佐藤に置いていかれる弱い自分を不甲斐なく感じている。
クリスマス・イヴには、悠二とザロービの言い争いを目撃し(第2期アニメでは時期が少し早く、緒方と一緒にいた)、それで悠二の真意に気付き、恐怖に怯えながらもマージョリーと佐藤に悠二の危機を伝えに行った。しかし、その後の同行は拒否して緒方を遠くに逃がしに行った。
佐藤が東京外界宿に出発してからは、人手不足から「ここに居るべきではない」と思いながらもサポート役を行っている。XVII巻ではシャナ奪還の為に御崎市を出発するヴィルヘルミナとカムシンを、吉田一美やマルコシアスと共に見送った。XIX巻では御崎市に帰還した佐藤を御崎市駅の改札口で出迎え、佐藤を自分なりに励ました。そして目を覚ましたマージョリーと佐藤が『引潮』作戦の為に佐藤家を出発するのを、また吉田一美と共に見送った。
アニメ版では田中も佐藤ほどではないが性格が原作と異なる。第2期アニメでは“紅世”には関わらないという結論も出して、親友の佐藤にマージョリーの栞を渡して決別の意を告げている。
池 速人(いけ はやと)
声:CD 笹田貴之/アニメ 野島裕史
悠二の中学からの同級生で、親友と呼べる間柄。学業優秀で人当たりも良く、様々なことをそつなく人並み以上にこなし、ごく自然に皆のトップに立ち場をまとめる、天性のリーダー気質を持った少年でクラス委員も務める。通称「正義の味方メガネマン」。悠二やシャナらの近くにいながらも、“紅世”についての事情を知らない一般人である。
吉田一美が悠二に好意を持っていることに気づき、二人の仲を取り持とうと吉田に助力する内に吉田に好意を抱くようになり、吉田の気持ちと己の感情と理性の板ばさみに苦悩する。悠二たちが表面は変わっていないように見えて実は変わっている現実を見て自分も変わらなければいけないと思い悩む。そして一つの決意としてクリスマス・イヴに振られるのを承知で吉田一美に告白し、振られた。
悠二のことは彼のトーチとしての存在の消失と共に忘れたが、「吉田一美に想いを告げ、結果振られた」という事実から年が明けても一美と気まずい関係が続いていたが、共に学校で過ごす内に「気まずさ」も薄れていった。
アニメ版やOVAでは乗り物酔いをしやすい体質を持っており、遊園地の子供用の乗り物や観覧車でさえも酔ってしまう。第2期アニメでは、損な役割や抜けたところが多く作られ、ギャグキャラクター的な位置になっている。清秋祭では運営委員仲間の藤田に仕事を手伝わされ過ぎ、ダウンしてしまった(準備期間中はそのせいで「始まる前に終わった」感じになってしまった)。
緒方 真竹(おがた またけ)
声:アニメ 小林由美子
佐藤・田中とは中学からの同級生。ボーイッシュな女の子で「かわいいよりかっこいい」と評される快活な性格。バレー部に所属して1年にしてレギュラーを掴んでいる。池と同様、“紅世”についての事情を知らない一般人。田中に好意を抱いており、ミサゴ祭りの最中に告白した。“徒”の起こした事件の最中だった事もあって、返事はまだきちんともらっていないが、周囲からはほぼ公認カップルの扱いを受けている。清秋祭の最中に襲来したフィレスの騒動で、狂気に酔ったマージョリーによって、彼女が封絶の中ではあったが致命傷を負ったことが、田中の心に影を落とした。
一般人のため、坂井悠二が“祭礼の蛇”と合一した後は悠二のことを忘れており、悠二の帰還時に一度すれ違ったが全く気が付かなかった。
平井 ゆかり(ひらい ゆかり)
声:アニメ 浅野真澄
悠二のクラスメイトの1人。原作での登場シーンはないが、どのような人物であったかが語られている(悠二の印象では大人しい性格だったようである)。
生前は、悠二とは隣の席に座っていた為、何度かノートを借りたりする仲で、吉田一美とは幼馴染で吉田一美が対等に話せる数少ない友人の一人であったが、“狩人”フリアグネの一派に家族ごと襲われ死亡している。
死亡後、彼女の残り滓が加工されてトーチとなっていたが、燃え尽きる前にシャナが存在を割り込ませた為、周囲の一般人には平井ゆかり=シャナと認知されている。
彼女の家族もトーチとなっていたがそのまま燃え尽きた。その為、平井家の住居であったマンションは、御崎市におけるシャナの寝床兼倉庫として使われ、その後シャナとヴィルヘルミナの共同生活の拠点となった。
XVII巻にて、シャナが宝具『タルタロス』によって異能の力のみならず、絆の繋がりも封じられてしまった為に、シャナが存在を割り込んだ平井ゆかりはその痕跡が消え、存在の消失を感じ取れない人たちにも忘れ去られた。
アニメ版や劇場版ではオリジナルキャラクターとして実際に登場。見た目は腰あたりまでのロングヘアーに両側頭部あたりの髪を丸い飾り付きの結いゴムで縛った髪型をした活発な少女で描かれており、池速人に好意を持っていた。また、悠二とシャナが出会った際の“燐子”に喰われた人間の1人になっている。彼女がトーチになったと知った悠二は、燃え尽きる前に池と思い出を作ってもらおうと努力したが、“存在の力”が尽きる寸前だったため、池は彼女をほとんど無視していた。このエピソードではトーチの悲劇性が顕著になっている。シャナが存在を割り込ませる際には1度消滅したトーチの残滓を利用し、またその時点ですでにシャナの命名がなされているため、悠二が彼女の人格を尊重する描写は学校では「平井ゆかり」として接するようにというシャナの指示を無視するという表現に変更された。
漫画版では悠二の回想でわずかに描かれており、ストレートのロングヘアーとなっており顔つきもアニメ版と大幅に異なる。
中村 公子(なかむら きみこ)
声:アニメ 藤村歩
悠二のクラスメイトの一人で、“紅世”とは無関係の一般人。化粧が趣味の活発な性格で、イベントなどの際にはクラスの中心として活躍する。一美にせがまれて悠二の写真を渡したのも彼女。また、世俗に疎いシャナを色々と面倒見ているが、「ロミオとジュリエット」などは余計な脚色を付けて教えている節がある。シャナや一美にセクハラをすることもある。
年が明けた3学期初日、吉田一美と池速人を見て気まずい空気が漂っているのを、思春期の女子ゆえに気付くが、何があったか聞き出そうとするなど、無遠慮かつ無神経な性格が窺える。尚この時は、藤田晴美に口を塞がれて止められた。
藤田 晴美(ふじた はるみ)
声:アニメ 升望
悠二のクラスメイトで、1年2組の副クラス委員。“紅世”とは無関係の一般人。メガネがトレードマーク。肝心なところで大ポカする癖がある。即決即断の性格で、深く考えて行動するタイプの池とはクラス委員として名コンビを組んでいる。内気な吉田が下の名前で呼ぶ数少ないクラスメート。何でも背負いがちな池が他人に頼れるようになったことに気付き、同時に池にそのことを気付かせた。
年が明けた3学期初日、吉田一美と池速人との間に気まずい空気が漂っているのを、思春期の女子ゆえに気付き、無遠慮に何があったかを聞こうとした中村公子の口を塞いで止めさせた。
第2期アニメでは原作と違って池の事情を考えずに振り回す性格になっており、清秋祭運営委員の1人で池に仕事を任せてばかり居た結果、池はダウンしてしまった(彼女が池が始まる前に終わった感じを作り出した原因)。更に終了後も引きずり回し続けた。
浅沼 稲穂(あさぬま いなほ)・西尾 広子(にしお ひろこ)・川上 正太郎(かわかみ しょうたろう)
悠二たちの隣のクラスの1年1組の生徒。清秋祭の際に仮装衣装の生地を2組から提供されたのを受けて(ヴィルヘルミナが調達したもの)、シャナに礼を述べている。また川上はパレードの『赤ずきん』猟師役でベスト仮装賞にノミネートされた。
浅沼はロングヘアの活発な少女で、西尾はショートのおとなしめの少女。川上は「華麗なるラブハンター」と称される一方、物忘れが激しいらしい。
黒田 寿子(くろだ としこ)
悠二たちの隣のクラスの1年3組の生徒。清秋祭の仮装パレードでは『不思議の国のアリス』のアリス役を務め、ベスト仮装賞にノミネートされている。その際、「アリスというよりハートの女王様」と称されている。
近衛 史菜(このえ ふみな)
声:アニメ 能登麻美子
アニメ版のオリジナルキャラクター。第2期二話終盤で転校してきた少女。“頂の座”ヘカテーに瓜二つの顔をしている。常識に疎いようで、教科書を出すときに「自分で出さないといけないんですか?」と尋ねたり、着替えるのも人の手が必要といっている。いつも1人でどこかに行ってしまったり(そのたびに悠二や一美が探し周る)と天然な性格で、いつも敬語で話す。
シャナや悠二はヘカテー本人ではないかと疑い、あらゆる方法で試したが結局は傷口から血が流れていたことから人間と判断した。転校してきた初日から悠二のことを気に入っており、(席を悠二の横にするように先生に頼んだり、何かと悠二の袖をつまむなど)その行動がシャナや一美を悩ませる事もあった。
長年、買い手のつかなかった家を住まいとしており、老紳士的な執事(声:アニメ ふくまつ進紗)とともに暮らしていた。
その正体は[仮装舞踏会]が送り込んだヘカテーが作り上げた自身の偽りの器(人間の偽装体)であり、清秋祭終了間際の悠二の中から『暴君』が顕われた際に、古城でベルペオルが『タルタロス』の鎖の一片を外したのを合図に右手首のブレスレットが砕けて正体を現し(この時、一緒にいた執事は爆発している)、ヘカテーの大杖『トライゴン』で『暴君』の顕現を抑えて『零時迷子』に刻印を打ち込んだ(原作ではヘカテー自身が行っている)後にヘカテーに器を開き、その記憶と感情を回収されて同化・消滅した。消滅後は存在の消失を感じ取れない人たちには忘れ去られた。
なお、前述の通り血を流していたが、これはブレスレットに変化していたベルペオルの宝具『タルタロス』の一部により『“紅世”との関係性』を断たれていたためである。そのため気配や身体構成は人間のと何ら変わりはないものであった。この『“紅世”との関係性』を清秋祭終了間際に宝具『タルタロス』により戻されたため、封絶内でも動くことができるようになった。
上原(うえはら)・菅野(すがの)・佐々木(ささき)・荻原(おぎわら)
声:アニメ 大須賀純(上原) 中尾衣里(佐々木) 井口裕香(荻原)
アニメ版で判明している1年2組の生徒たち。上原は男子生徒。菅野は活発そうなポニーテールの少女で、当初悠二の左隣の座席だった(後に近衛史菜と席替えしている)。佐々木はショートカットの少女。荻原はショートボブの少女。その他、出席点呼や体操着から複数の名前が確認できる。
高井(たかい)
声:アニメ 桐井大介
アニメ版で登場する生徒。悠二たちとは別のクラスの男子生徒で、図書委員に所属しているようである。

[編集] 坂井家

坂井 千草(さかい ちぐさ)
声:CD 皆口裕子/アニメ 櫻井智
悠二の母で専業主婦。人当たりがよく常に笑顔を絶やさないが、意外に押しが強く、また高い見識の持ち主であり人の心の機微にも鋭い。家事一般に精通しており、料理上手で特に炒め物が得意。本人曰く運動神経も悪くないらしい。
子供の扱いに慣れており、また世話好きで面倒見が良い。感情表現に拙いシャナに対しては豊富な人生経験からしばしば的確なアドバイスを与え、アラストールやヴィルヘルミナとも教育論において対等に渡り合い、彼らから一目置かれている。アラストールのことを「アラス トオルさん」(アクセントは「ア」におく)と呼ぶ。
実年齢よりかなり若く見える。しかし年齢を若干気にしており、貫太郎にも自分の年齢をあまり教えないように言っている。第IX巻における悠二の発言からすれば、千草・貫太郎夫妻の年齢は30代半ばから40歳前後と推測される。
貫太郎の発言から、養護施設の類で育ったらしい事が窺える。
夫である貫太郎とは学生結婚で、今なおラブラブな良き夫婦。XIII巻にて、妊娠していたことが判明する。
悠二のことは、彼のトーチとしての存在の消滅とともに忘れている。そのため、シャナとのつながりが不自然に見えていた。吉田のことも「シャナちゃんのお友達」という認識になっていた。XVII巻では、シャナが宝具『タルタロス』によって異能の力のみならず、絆の繋がりも封じられてしまったため、シャナのことも忘れてしまっている。
坂井 貫太郎(さかい かんたろう)
声:アニメ 藤原啓治
悠二の父。職業は本人曰く『困った人の相談に乗る』仕事で、普段は海外に単身赴任している。他人を驚かせるのが好きらしく、普段から帰宅の際に事前の連絡は入れない様子。冗談やジョークをよく言うが、妻の千草曰く「笑えないのにショックばかり大きい」。
細身の体型だが、かなりの大食らいでしかも無茶な食べ方をする。運動神経が良く、シャナの飛び蹴りを偶然に助けられながらもかわしたほどである。尾行や調査の手腕は一流で、大戸ファンシーパークでヴィルヘルミナを追跡した際には彼女に全く気取られず、しかも僅かな時間で変装を次々と取り換えてみせる手腕を示した。
見た目は妻・千草同様とても若々しいが、千草への配慮であまり年齢は言わないようにしている。
学生時代、当時恋人であった千草の妊娠を機に結婚。(恐らくはそのために)実家から勘当され、現在も交流はない。
仕事で海外にいたが7月、御崎市(の駅近辺)が教授との戦いで壊滅したニュースを聞きつけ、家族を心配して休みを貰って一時帰宅した。その際にシャナやヴィルヘルミナ・カルメル、吉田一美と顔を合わせ、シャナと「息子を酷い目に合わせようとしている」ヴィルヘルミナの話し合いの場を設けるのに一役買った。その後すぐ仕事に戻ったが、12月中旬に再び帰宅、悠二に千草の妊娠を告げ、今まで黙っていた「双子の兄」の存在を明かした。
アニメ版第2期では、登場する時期が少しずれ、帰ってきた理由も違う。また原作と異なり坂井家に長期間滞在しており、清秋祭のパレード行列を千草と共に見物している。また、シャナとヴィルヘルミナを尾行した理由について、原作では冗談で「趣味」と言ったのに対し(本当の理由は2人が危険な人物でないかを探るため)、アニメでは本当に「女性を尾行するのが趣味」となっており、尾行する人物も異なる。清秋祭終了後に単身赴任に戻ったが、12月中旬に再び帰ってきて千草の妊娠を告げた所までは原作通りだが、クリスマス・イヴを千草と2人きりで過ごしている。
生まれてすぐに死んだ悠二の双児の兄について悠二には黙っていた。それは悠二がその存在を告げられて受け止められるか否かが不明であり、逆に傷つくかもしれないから。黙っていたもう1つの理由は、自分たちが辛くて千草が3人目の子を妊娠するというきっかけでもなければ一生話すつもりはなかったらしい。悠二にもそう語っていた。

[編集] その他の人間

ドナート
中部イタリア、ウルビーノ出身の芸術家。“螺旋の風琴”リャナンシーとは恋仲であったが、彼女の力の源を知った怒りと悲しみから、彼女と仲たがいする。リャナンシーが去った後、それを生涯悔やみ続け、友人たる“髄の楼閣”ガヴィダにリャナンシーに向けての一つの言伝を依頼し、この世を去る。ガヴィダ曰く「純情な爺い」。
ゲオルギウス
大法螺吹きの修士の男で、『永遠の恋人』ヨーハンの父。夢と現実に境を持たず、代わりに他人にその境を飛び越えさせる弁舌と狂熱を持つ。
その大法螺を“彩飄”フィレスに気に入られ、様々な欲望を叶えてもらっていた。しかし欲望はやがて金と女のみとなり、最後には使えもしない自在法で「自らに活力を取り戻す」ことを望んだ。そのためにフィレスを欺き、息子ヨーハンを殺そうとしたため、それに激しい怒りを覚えたフィレスに殺された。
類似人物 - ゲオルギウスキリスト教聖人・竜殺しの伝説で有名)
ハリー・スミス
外界宿の人間の構成員で、19世紀末に壊滅したハワイ諸島ホノルル外界宿の唯一の生き残りである青年。その後、現地調査員として活動し、1901年に外界宿の再設置にやって来た『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグと『極光の射手』キアラ・トスカナを補佐するため行動を共にする。生真面目で堅苦しく、また過去に母や妹を“徒”に喰われ失っている。
その正体は、「本物のハリー・スミス」の妹であるハリエット・スミス。ホノルル外界宿壊滅の原因が兄と知り、その真意を知るため、兄を装って外界宿調査員として活動しつつ[革正団]に協力していた。しかし、戦闘に巻き込まれ怪我を負ったことでキアラたちに正体を知られたため、キアラたちと袂を分かち、現地で活動していた[革正団]と合流。“征遼の睟”サラカエルから兄の真意を聞かされ正式に[革正団]の一員となった。
[革正団]の活動がキアラたちに阻止された後は、サラカエルの遺言に従い「その後の世界」を『約束の二人』と共に見届け、天寿を全うする。キアラ達とは遂に相容れることはなかった。
頂辛(こうしん)
東アジアにある外界宿を統べる『傀輪会(かいりんかい)』の最高幹部『大老』の1人である老人。若き日に『剣花の薙ぎ手』虞軒に絡んで一撃でのされて以降、彼女を愛するようになり外界宿に参加した模様。『傀輪会』はゾフィー・サバリッシュの「一時撤退し潜伏せよ」との指示に従わず、独断で近隣の外界宿の勢力を集結させシュドナイ率いる軍勢と一大会戦を決行するが大敗、もはや上海総本部も陥落が決定的となった時、彼はこのまま“徒”の手に掛かるのではなく愛するフレイムヘイズの手によって逝くことを選び、フレイムヘイズ『剣花の薙ぎ手』虞軒の手によって死亡する。
吉田 健(よしだ けん)
『セレモニー』に登場。吉田一美の弟。姉の想い人である悠二がシャナと仲良さそうにしていた所を街で目撃し、姉の誕生日に悠二に対していたずらを行う。わずかだが本編にも登場する。
大上 準子(おおがみ じゅんこ)
0巻『オーバーチュア』に登場。濱口幸雄とのデート中に“纏玩”ウコバクに喰われて死亡する。そのトーチは翌日、『贄殿遮那』のフレイムヘイズ(=シャナ)に存在を割り込まれた。
濱口 幸雄(はまぐち ゆきお)
0巻『オーバーチュア』に登場。大上準子と付き合っていた。本人の知らぬ間に、大上準子を喰った“徒”を捜す『贄殿遮那』のフレイムヘイズ(=シャナ)に協力させられた。
斉藤 隆代(さいとう たかよ)・宇垣 成子(うがき せいこ)・尾崎 夕紀乃(おざき ゆきの)
0巻『オーバーチュア』に登場。大上準子のクラスメートで友人。それぞれ斉藤は普通の、宇垣は男勝りな、尾崎は丁寧口調の少女。
大峰 悟(おおみね さとる)
声:アニメ 保村真
名前はアニメ版のみ。悠二たちのクラス担任。温厚な性格。
ドラマCDでは、教職に就く前はメロンパン職人だったと語っている。
岡田(おかだ)
声:アニメ 園部好徳
名前はアニメ版のみ。御崎高校の英語教師。教え方にやや難があるようで、シャナに欠点を指摘されて閉口している。
近藤(こんどう)
声:アニメ 桐井大介
名前はアニメ版のみ。御崎高校の体育教師。教師たちに文句をつけるシャナを懲らしめるためにマラソン授業を行う。しかしシャナはへばる事はなく、逆に体調を崩した一美を叱責するが、シャナと悠二の機転でやりこめられてしまう。その後は授業内容を改善していき、生徒からの受けも良くなっていく。

[編集] ミステス

宝具をその身に宿した特別なトーチ。宿す宝具によって、特異な能力を持つこともある。

坂井悠二(さかい ゆうじ)
声:CD 森田成一/アニメ 日野聡
宝具『零時迷子』を核にするミステス。詳細は前述の主要人物・坂井悠二の項を参照。
“天目一個”(てんもくいっこ)
声:アニメ 菅生隆之
宝具『贄殿遮那』を核にするミステス。見た目は隻眼鬼面の鎧武者。肉体を持たず鎧の中は空っぽ、他者の“存在の力”を喰らうなど、トーチの中でもかなり異質の存在。『贄殿遮那』の能力により、自身に対する自在法による干渉を無効化し、気配を持たないという特性を持つ。自身に最低限の封絶を張っているため、人間には見えない。
強者を求めて各地を彷徨い、行き遭った“徒”やフレイムヘイズを見境無く攻撃し、その“存在の力”を喰らって活動していた。気配が無いため実際に遭遇するまで存在に気づかれず、遭遇した“徒”やフレイムヘイズは全ての自在法を封じられ、また“天目一個”自身が白兵戦に優れているため、“存在の力”の気配や流れを見極める感覚に優れた「強い」“徒”やフレイムヘイズではまず勝てない。そのため「史上最悪の“ミステス”」「化け物トーチ」「“紅世”に仇なすモノ」などの異名で半ば伝説化し、“徒”やフレイムヘイズからは非常に恐れられていた。
核となっている宝具『贄殿遮那』を託すに相応しい、白兵戦に優れた強者を探す目的で、『贄殿遮那』の製作者の一人である人間の刀匠が自ら望んで“ミステス”と化した。そのため決定的な弱者である人間には見向きもせず、また誕生時からそうだったのか、時間経過によって変化したのかは不明だが、『刀匠』『贄殿遮那』『鎧武者 天目一個』の3つの意識が混在している。
アラストールと契約した直後のシャナと戦い、その強さを認めて『贄殿遮那』を託すと、自発的に消失した。しかし『贄殿遮那』の内には意識が残っており、後に『星黎殿』に幽閉されたシャナの『贄殿遮那』を求める意思に応じて復活。[仮装舞踏会]の構成員たちを襲撃して『星黎殿』中枢部を大混乱に陥らせながらシャナと邂逅、再び『贄殿遮那』を託し消失した。シャナのことを自身の使い手として認めており、彼女を「主」と呼んでいた。
“徒”やフレイムヘイズ達には長らく、落雷のような天災と同様に思われ、その活動地域である日本を始めとした東アジア諸国は多くの“徒”から避けられていた。しかし“天目一個”が消えたことで近年の東アジアには再びフレイムヘイズが流れ込み始めるようになり、[仮装舞踏会]による本格的な攻勢が始まるまでは“徒”にとっては非常に物騒な地域となっていた。
名の由来は日本の山神・鍛冶の祖神である、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)。
アニメ版では羽織を着ているなど外見が異なり、また気配が無いのは使用している封絶が気配を遮断する特別な封絶だからということになっている。
ヨーハン
声:アニメ 斎賀みつき
宝具『零時迷子』を核にするミステス。見た目は金髪黒眼の17歳の少年で、左耳の後ろに三つ編みがある。『零時迷子』の能力により、消耗した“存在の力”が午前零時に回復する特性を持つ。その特性から、通常のトーチやミステスと異なり“存在の力”が燃え尽きることがなく、永遠に17歳のままである。
気まぐれで人間の成長に興味を持った“彩飄”フィレスに赤児の頃から育てられた。いつしか互いに掛け替えのない存在となり、彼女と永遠に共に在りたいと望んで2人で『零時迷子』を創り、自ら“ミステス”となった。その後はフィレスと二人で『約束の二人エンゲージリンク)』を名乗るようになる。“徒”やフレイムヘイズには『永遠の恋人』の通称で知られる。炎の色はフィレスと同じ琥珀色
幼少時から“存在の力”が身近であったため、人間時代から“存在の力”を感知でき、また好奇心から自在法や宝具などについても深く研究していた。感覚的にしか自在法を使わない者が多い中で、“ミステス”となった後も自在法に研究を重ねている努力型の自在師で、その腕前はマージョリーやサラカエルも認めるほど。“壊刃”サブラクに狙われるようになってからは、サブラクの無敵の自在法『スティグマ』を破る『スティグマ破りの自在式』を研究しており、後にヴィルヘルミナがそれを受け継いで完成させている。
本編開始の数年前から“壊刃”サブラクに狙われている最中に、間違いで襲われて重傷を負った『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルを助けて友人となり、本編開始の少し前まで3人で行動を共にしていたが、ナムが管理していた外界宿の廃墟の地下石窟に踏み込んだ際、“壊刃”サブラクの不意打ちを受けて瀕死の重傷を負い、緊急避難の為フィレスによって『零時迷子』に封じ込められる。しかし、サブラクが『零時迷子』に打ち込んだ自在式『大命詩篇』の影響で『零時迷子』から抜け出す事は事実上、不可能となってしまう。
その直後、自身を封じた『零時迷子』が坂井悠二に転移。現状をどのように認識しているかは(XIV巻時点では)不明だが、自身が封じられていることや、フィレスと長時間離れていると言う認識はある様子。
フィレス立会いの下で『零時迷子』が調査された際、マージョリーが施した自在式を利用し、悠二の体を一時的に乗っ取って顕現、フィレスと再会する。そのとき彼女に頼み事をしたらしいが、その内容は不明。
第2期アニメにも登場し、クリスマス・イヴに『零時迷子』の『戒禁』が弛んだほんの僅かな間だけ『ヒラルダ』を通じて吉田一美に語りかける事ができ、悠二から『零時迷子』が抜き取られたことをヴィルヘルミナたちに伝えるように頼んだ。
名称不明
宝具『パパゲーナ』を核にするミステス。ゲーム版などの外伝で登場。“戯睡郷”メアの『ゲマインデ』により、防衛機構の『戒禁』を解除され寄生されており、既に人間の代替物としての意識は持っていない。金髪の少女の姿をしている。メアの顔に変化した状態でしか登場していないため、元々の顔は不明。ミステスになった理由やその他の詳細は明かされていない。しかし、戦闘用ということから無理やりミステスにされた可能性が考えられる。アニメ2期にもメアとして登場している
異形の戦輪使い
ヨーハンが[宝石の一味]から奪った本に記述されていた、戦闘用の“ミステス”。自在法への高い適性に目をつけられて“ミステス”に変化させられたが、製作者が反抗を封じるためにかけた制御の自在法を自力で破り反逆、自分をミステスへと変えた復讐として戦い続け、消滅までに製作者を含む“王”を2人、道連れにしたとされる。

[編集] フレイムヘイズ

世界のバランスの崩壊を危惧する異世界の住人“紅世の王”と契約し、得た異能を持って世界のバランスを護る(≒世界のバランスを崩す“紅世の徒”を討滅する)ことを使命とする元人間達。作中に登場するフレイムヘイズ達については、フレイムヘイズの一覧を参照の事。

[編集] “紅世の徒”

"ぐぜのともがら"。“紅世”の住人の総称であり、人間と同様に意思や“存在の力”を持ち、それらを自在に操ったり、強い意思や感情と共感したりする能力を持つ種族。作中に登場する“紅世の徒”達については、“紅世の徒”の一覧を参照の事。

[編集] シャナたんシリーズの登場人物

アニメ版や漫画版の番外編に登場するちびキャラ(デフォルメ)化されたキャラクター。本編から逸脱したキャラクターである為、このキャラが登場する作品は番外編として扱われている。ここでは主にちびキャラ化されたキャラクターのみ扱う。

シャナたん
声:アニメ 釘宮理恵
ちびキャラ化されたシャナ。外見同様に口調も幼く舌足らずなしゃべり方をする。その為シャナの口癖「うるさいうるさいうるさい」が「うるちゃいうるちゃいうるちゃい」となっている。悠二の頭の上に乗っては、食べ物を食い散らかしたり、手に持った太刀を悠二に突き刺したりして悠二を困らせている。神出鬼没でとんでもない場所から現れることがある。大量のメロンパンを隠し持っており、自分で食べる他、マシンガンのように撃ち出す事もある。
アニメ版では単にシャナを小さくしたような感じだが、漫画版ではさらに猫耳と猫尻尾が生えている。
ヘカテーたん
声:アニメ 能登麻美子
ちびキャラ化されたヘカテー。『頂のヘカテーたん』に登場しシュドナイの頭の上に乗っている。シュドナイと悠二の妖しい絡みが多かった為出番が少ないが、積み重ねたダンボール箱の上でシャナたんと壮絶なバトルを行った。終盤ではシャナたんと共に悠二の頭の上に乗っている。

他の言語