灼眼のシャナの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
灼眼のシャナの登場人物(しゃくがんのシャナのとうじょうじんぶつ)は、高橋弥七郎のライトノベル作品『灼眼のシャナ』及び同作品を原作とする同名の漫画・アニメ・ゲーム・ドラマCDに登場する人物の一覧である。
※「CD」は『電撃hp』で誌上通販されたドラマCDの声優。
この記事は、下記のページに内容を分割しています。このテーマに関する情報については、それぞれのページをご参照ください。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 主要人物
- 坂井 悠二(さかい ゆうじ)
- 声:CD 森田成一/アニメ 日野聡
- 主人公。“紅世の徒”が作りだした、喰われて死んだ人間の代替物であるトーチにして、その中でも特殊なトーチである“ミステス”。アニメの設定では身長165cm。普段は基本的に大人しく頼りない気質だが、真剣になればなるほど頭が冷静になっていく気質からか、いざという時はフレイムヘイズに一目置かれるほどの直感力と頭脳の切れを見せ、“千変”シュドナイ相手にハッタリをかまして時間を稼ぐなど土壇場での度胸も持ち合わせている。自身の存在について悩みを抱えており、表面上は整理をつけるが、度々表出しては振り回されている。恋愛に関してはその悩みや徐々に芽生える自身の望みを優先する為、はたから見ると優柔不断である。
- 物語開始当初は15歳。ミサゴ祭りが行われた頃までに16歳になっている。父、貫太郎と母、千草の3人家族だが父親は海外に単身赴任中。双子の兄がいたが、出産直後に死亡しており、このことは母の胎内に3人目が宿った事を機に、父より教えられた。名前に『二』の字が入っているのはそのため。ちなみにアニメと原画では目の色が違う。
- 物語開始より以前に人間であった坂井悠二は“紅世の徒”の一党に喰われ死亡しており、その喰い滓が『本物の坂井悠二』の代替物であるトーチに加工され、さらにその直後、『零時迷子』が転移してきた事で特別なトーチである“ミステス”となっていた。宿す宝具の力により、封絶の影響を受けないため、“燐子”の襲撃を目撃してしまう。偶然通りかかったシャナに助けられ、「この世の本当のこと」を知らされた。初めは自分が『死亡した坂井悠二』の代替物でしかなく、いずれ存在ごと消滅するしかない事に落ち込み、悩んでいたが、フリアグネとの戦いの中で徐々に自分の気持ちを整理し、『坂井悠二本人ではない代替物』でしかない自分に出来ることを探して、シャナに協力するようになった。
- 宿す宝具の力により毎晩零時に1日の内に消耗した“存在の力”が回復する他、“存在の力”に特別な感覚があり、“徒”やフレイムヘイズにも感じ取れないトーチの鼓動や偽装された『ピニオン』を把握する事も可能である。
- 自分に宿る『零時迷子』のことを知ってからは、人間でない自分が取るべき唯一の道として、フレイムヘイズの使命の手助けをすべく、実務面でもシャナの足手まといにならぬ様、シャナから朝に鍛錬を受けつつ、夜には「『零時迷子』の能力を利用したエネルギー・タンク」として彼女の鍛錬に付き合っていたが、そのシャナに力を渡す際の副次効果で未熟ながら“存在の力”の流れを感じ操作できるようになる。また、当初は一般的なトーチ程度の“存在の力”しか持っていなかったが、『零時迷子』に打ち込まれた『大命詩篇』の影響による『戒禁』によって“千変”シュドナイの腕を取り込み、後に「ある怒り」をきっかけに一体化、並の“徒”を超える量の“存在の力”と、“存在の力”の制御の感得を手に入れる。これらの事から後に人間を超えた力の会得のための身体強化や自在法などの鍛錬を始め、結果、幾つかの初歩的な自在法を身につけた。その際、本来トーチは自分の“存在の力”を喰った“徒”の炎の色を薄めた色の炎を出す(悠二の場合は“狩人”フリアグネの炎の色を薄めた薄い白色)はずだが銀色の炎を顕現させている。さらにフィレスによって活性化された『零時迷子』から顕れた『暴君』によって“彩飄”フィレスの“存在の力”を吸収し“紅世の王”にも匹敵する量の“存在の力”を持つようになり、クリスマス・イヴの日には貧弱とはいえ“徒”を自力で討滅、更にサブラクの正体を見抜き追い詰めるなど、自らの力をかつてないまでに発揮した。同じくクリスマス・イヴに、三角関係に終止符を打つべくシャナか吉田かを決め、ポケットに入っていた鍵を認識した瞬間、自らに内在していた黒い影と共に歩む道を選び、[仮装舞踏会(バル・マスケ)]の盟主“祭礼の蛇”の代行体となった。
- 御崎市から忽然と姿を消し、それと同時にトーチとしての悠二の存在、持ち物も全て消失、存在の消失を感じ取れない人間達には忘れ去られた。
- 以降の詳細は“祭礼の蛇”坂井悠二の項を参照。
- アニメ版では性格が多少異なり、冴えた部分はかなり少なく、トーチに対する意識やシャナに対する態度など違いがある。また、シュドナイの腕を取り込んでおらず、第1期終盤にて『渾の聖廟』でへカテーと器を合わせたことで“存在の力”の量が増えたとされている。
- シャナ(Shana)
- 声:CD 堀江由衣/アニメ 釘宮理恵
- もう一人の主人公かつメインヒロイン、“天壌の劫火”アラストールと契約した『炎髪灼眼の討ち手』という称号を持つフレイムヘイズ。アニメの設定では身長141cm。容姿は腰の下まである長い髪を持ち、凛々しい又は可愛らしい顔立ちと称される少女。見た目の年齢は11、2歳前後に見えるが不老であるため実年齢は不詳。契約した時は12歳以上、フレイムヘイズとなったのは数年前で、未だ人間だった時間の方が長い。都合が悪いと「うるさいうるさいうるさい」と言ってごまかす癖がある。
- 赤ん坊の頃、日本で捨て子となっていた所を、新たな『炎髪灼眼の討ち手』となる人材を探していたヴィルヘルミナ・カルメルに拾われ『天道宮』へ連れていかれる。新たな『炎髪灼眼の討ち手』に「復讐者としてのメンタリティを持たない、使命に純粋なフレイムヘイズであること」を求めたアラストールの意向により、そのまま名前を付けられず、フレイムヘイズとしての徹底した英才教育を受けて育った。
- フレイムヘイズとして契約した直後、「史上最悪の“ミステス”」“天目一個”を倒し、武器となる宝具『贄殿遮那』を手に入れた(『贄殿遮那』は“天目一個”の核となっていた)。
- その後は『贄殿遮那』のフレイムヘイズと名乗り、基本的にアラストールと「二人で一人」きりで各地を旅し戦ってきた。成り行きなどで出会ったフレイムヘイズもおり、彼らはシャナ曰く「お喋り男(=ピエトロ・モンテヴェルディ)に爆弾女(=レベッカ・リード)、乱暴絵描きに弾き語り、偏執狂(=セシリア・ロドリーゴ)に肝っ玉母さん(ムッタークラージェ=ゾフィー・サバリッシュ)」とのこと。そして悠二と出逢う直前に、日本のとある田舎町を訪ねた後に御崎市へと至る。
- 悠二と出逢った物語開始当初はトーチである悠二を「モノ」として扱っていたが、戦いの中で悠二に次第に好意を抱いていく。「使命に純粋なフレイムヘイズ」として育てられ、本人もそうある事に全力で生きていたため、人間としての一般常識に欠け、特に人の感情に関する知識は極端に乏しかった。ゆえに、悠二に対する想いの芽生えを発端とする、使命に生きる喜びとは違う衝動の発生に戸惑っていたが、後に悠二への好意を自覚し、好意をハッキリと見せるようになる。その過程で、想いを同じくする吉田一美と度々張り合ったものの、次第に友人としてお互いを認めていった。
- 悠二と知り合った後に、トーチだった平井ゆかりに存在を割り込ませており、周囲の人間からは「平井ゆかり」と認識され、「シャナ」はあだ名扱いである。その「シャナ」の名は、悠二が「本物の平井ゆかり」と区別するために、彼女の愛刀である『贄殿遮那』から名付けたものであるが、それがフレイムヘイズではない「少女としての一個人」を形成するきっかけとなった(アニメ版では平井ゆかりに成り代わるよりも前である)。フリアグネとの戦い以降は自らも「シャナ」を名乗るようになる。
- 普段は黒髪に黒目だが、戦闘時は称号が示す通りの炎髪、灼眼となり、アラストールの翼の皮膜の一部を顕現させた防御・収納用のコート状の黒衣『夜笠』を纏う。フレイムヘイズにしては珍しく体術や大太刀型宝具『贄殿遮那』を用いた白兵戦による戦闘主体で、それに関しては圧倒的に優れている。その反面、初期はアラストールの力が巨大すぎて感覚が掴めず、“王”の力を引き出すための「強さのイメージ」も定まっておらず、シャナ本人も今認識している以上の力を引き出そうと考えなかったため、アラストールの力どころか炎すらまともに使えず、自在法も誰にでも使える封絶やトーチ製作・加工・割り込みなどのフレイムヘイズの基礎技能の程度の物しか使えなかった。そのことには密かなコンプレックスを抱いていたが、悠二と一緒に挑んだ戦いの中での高揚感から飛翔をイメージした炎『紅蓮の双翼』(アニメ版では鳥の翼状)顕現できるようになり、それがきっかけとなって積極的に炎を使った自在法の取得や開発と技術向上の鍛錬を行うようになった。その成果もあって、炎弾や炎の放出、火炎放射や炎の凝縮による大太刀の形成、炎の物体としての具現化など、時が進むごとに技のレパートリーは広がっている。なお、ハッタリに乏しい性格なため、それらの力に固有名は特につけていなかった。
- 後に異能の力と大太刀『贄殿遮那』と自由を奪われた無力感から、奪われた力とそれ以上の力への欲求を覚えたことで、これまで上手に引き出せなかったアラストールの力を引き出すことに成功する。得た力を戦いの中で自身の「強さのイメージ」と合致させたことで、通常は気配として感じ取る“徒”の存在感や自在法の構成を明確な形や動きとして視覚できる炎の1つ目を発現させる力と共に、それまでの自在法の精度も大幅に上がった。その際、ヴィルヘルミナからの「名前を付ける事で認識の助けとする」という助言に従って、新たな力である炎の目には『審判』、炎の放射と凝縮による大太刀には『断罪』、形を定めない炎の放射には『飛焔』、紅蓮の炎の様々な形での具現化には『真紅』と、それぞれアラストールの権能からの流用と見たままのイメージから名付けた。
- 非常に才能豊かであり、フレイムヘイズにならなければ世界的、歴史的に多大な影響力を与えていたであろう「運命」を持っていた。その「器」の大きさから、「在るべくして在るもの」「偉大なる者」と称されることもあり、「アラストールの存在の巨大さ」に耐えられず爆死するはずの、『トリガーハッピー』によるアラストールの強制的な顕現に耐えている。アニメ版では不完全かつ設定が多少異なるとはいえアラストールを顕現させる『天破壌砕』から生きて帰ってきた。
- 12月24日を吉田一美との恋の決戦の日と定めるが、その当日に“徒”たちが襲来。討滅・撃退には成功したものの、その直後に悠二の存在がこの世から欠落。翌月初頭になって帰郷した悠二は[仮装舞踏会]の盟主“祭礼の蛇”と合一していた。1対1の戦いの末に敗北して拉致され、宝具『タルタロス』により絆の繋がりを含む異能の力を封じられ、大太刀『贄殿遮那』も取り上げられた上で『星黎殿』に幽閉され、ヘカテーによって密殺されかけるが、自身の機転によって“祭礼の蛇”坂井悠二を介入させて回避し、『大命』の第二段階として『神門』を通って『久遠の陥穽』に向かう“祭礼の蛇”坂井悠二たちを『星黎殿』から見送った。その数日後、『星黎殿』に奇襲をかけたカムシンの流れ弾で怪我をしたことをきっかけに監視役の“燐子”から逃れ、一時的に復活した“天目一個”と邂逅、その核である大太刀『贄殿遮那』で『タルタロス』を断ち切ってもらい、異能の力と『贄殿遮那』を取り戻し参戦、大伽藍で遭遇したウアルを容易く討滅した後にヴィルヘルミナたちと再会して情報交換を行った後、『星黎殿』至近にまで迫っていたフレイムヘイズ兵団に『神門』や盟主たちの行方に関する情報を宣告した後、ヴィルヘルミナたちと共に『神門』に突入する。
- 甘いものが好きで、特にメロンパンが大好き。作中ではメロンパンを食べているシーンが頻繁に出てくる。学校では教師を黙らせるほど優秀でスポーツ万能である一方、炊事や洗濯、掃除などの家事一般は苦手にしており、寝床にしていた平井家は、ヴィルヘルミナがやってくるまで家具も無い上に埃まみれになっており、料理の腕前は何を作っても「黒コゲのなにか」になってしまうほど壊滅的。が、SII巻にて一美との特訓の末にどうにかパンネンクックを作る事が出来る様になった。
- “天壌の劫火”アラストール(てんじょうのごうか[Alastor])
- 声:CD 大塚明夫/アニメ 江原正士
- シャナと契約している“紅世の王”。“天壌の劫火”(全てを焼き尽くすという意味)が真名と呼ばれる本名であり、アラストールは通称。シャナにとっては父親のような存在であり、兄や師匠、友人でもあり、全幅の信頼を寄せられている。“コキュートス”と呼ばれる金の輪を意匠した黒い宝石(アニメ版では中で火の粉のような煌きが見える)の付いたペンダント型の神器に意思を表出させている。炎の色は紅蓮。顕現した姿は、灼熱の炎の中に漆黒の塊を秘め、夜空を思わせる皮膜を張った翼と本物の灼眼を持った有翼有角の巨人を形作る紅蓮の焔。
- 普段は威厳に溢れた毅然とした性格をしており、厳しさでしか他人に当たれないとも言われるが、女心や恋愛など自分の及ばぬところに絡むと非常に狼狽する脆さがある。また、ヴィルヘルミナ曰く女性に対して押しが弱い。シャナに対して保護者的な感情を持っている面もあり、シャナと親密になりつつある悠二に難色を示すが、その成長ぶりを認めてもいる。また、常に的確なアドバイスを与える悠二の母・千草に一目置いており、特に「少女としてのシャナ」の精神教育については全幅の信頼を寄せている。
- 16世紀初頭までは先代『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールと契約し“徒”を討滅していたが、16世紀初頭の“大戦”でマティルダを失い、以降は『天道宮』でこの世に留まったまま約500年間、ヴィルヘルミナ・カルメルや“虹の翼”メリヒムと共に何人もの次代の『炎髪灼眼の討ち手』候補を育てていた。しかしその間に、かつて最強だった『炎髪灼眼の討ち手』とアラストールは大半の討ち手から忘れ去られてしまい、その事実を知った時にはしばらくの間意気消沈したと言う。
- 『天道宮』にいた数百年の間にも、唯一『天道宮』外で活動が可能だったヴィルヘルミナから詳細な報告を受けており、現代社会に対してもそれなりの知識を持っている。しかしヴィルヘルミナに、電気工事などの手順や仕組みまで逐一説明されていたため、そうした知識にも造詣が深い反面、本人はそれを情けないと思っている。
- 先代『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールとは両想いの間柄であり、彼女が亡くなった後も現在まで愛し続けている。
- 通常は単なる“紅世の王”として扱われるが、より正確には“王”にして“紅世”での神に相当する超常的存在の内の一柱であり、「“紅世”真正の魔神」とも呼ばれる。司る権能は『審判』と『断罪』である『天罰神』であり、この世で人間と契約したのも「世界のバランスを乱し両界に仇なす同胞に天罰を与える」ため。それゆえにフレイムヘイズの使命に対して人一倍真摯である。この世を跋扈する“徒”からは「天罰狂いの魔神」とも呼ばれる。『魔神』とは「神をも殺す神」という意味であることがXVII巻で判明する。普段はフレイムヘイズの器に収まるために休眠状態にあるが、彼の神威召喚『天破壌砕』にて顕現した際には神としての絶大な力を発揮する。
- 1月初頭、“祭礼の蛇”によってシャナと共に『星黎殿』に連れ去られ、彼に一度だけ与えられた情報収集のチャンスを活かして、意思を表出させる神器“コキュートス”を“祭礼の蛇”の胸に移して[仮装舞踏会]の目的を探っている。その結果、“祭礼の蛇”の狙いにある程度気付いた模様。
- “祭礼の蛇”の推測によれば、現在の契約者シャナを殺害すれば、アラストールは即座に“紅世”に帰還し、どんな相手であろうと再契約して、最悪の機に現れ『天破壌砕』を使わせて『創造神』たる自分の討滅を図り、それが失敗すれば更に何度でも成功するまで同じ事を繰り返すだろうと予測している(アラストール自身、その予測に納得している)。その為シャナは、アラストールの動きを封じるためもあって『星黎殿』で飼い殺し的に幽閉されていた。
- そして『大命』第二段階実行のために『久遠の陥穽』に向かった“祭礼の蛇”らを監視・情報収集するために、共に世界の狭間に赴く。
- なお、アラストールとはユダヤ教、キリスト教の神話における地獄の刑執行長官の名アラストルで、神器『コキュートス』はダンテの『神曲』に登場する地獄の最下層、氷結地獄の名である。
[編集] 人間
[編集] 御崎高校の生徒
- 吉田 一美(よしだ かずみ)
- 声:CD 佐藤朱/アニメ 川澄綾子
- 準ヒロイン、悠二のクラスメイト。アニメの設定では身長は158cm。親しい者を除いて、同級生にすら敬語を使うほど内気で弱気。同級生の中でもスタイルが良い、料理全般、特に野菜を使ったものが大の得意、などシャナとは様々な点で対照的な面がある。物語開始以前から悠二のことが好きだが、内気な性格ゆえ告白はできずにいた。その後、『儀装の駆り手』カムシンとの出会いを切っ掛けに、悠二がトーチである事を知りショックを受けるが、その上で「トーチというモノ」ではなく人間として好きだと告白し、悠二を涙させた。この時の過程からカムシンを非常に尊敬しており、「それでも、良かれと思うことを選ぶ」という彼の言葉を、決意する勇気を出すために時々思い出している。悠二やシャナとの関係や“紅世”に関する事件を通じて、精神的に強く成長しつつある。9月生まれ(『ドミサイル』より)。健という中学1年生の弟がいる。
- 清秋祭での一件の際、フィレスから宝具『ヒラルダ』を受け取るものの、使用のリスクとフィレスの真意を計りかねて思い悩む。
- クリスマス・イヴの日、坂井悠二、シャナ、吉田一美の三角関係を終らせるため勝負に挑むが、悠二が失踪したことで答えが出ないまま悠二へと送った手紙だけが彼女の手元に送り返された。“存在の力”の動きと長く近くに居たため、悠二のことは忘れず、シャナと同様にそれ以降も悠二の生存を信じたが、年が明けた3学期初頭、シャナを連れて行き、自分を置いていく悠二を見て彼の思いを悟り、一旦は希望を失った。なお、その際の戦闘で錯乱状態であったマージョリー・ドーは彼女と田中栄太の必死の叫びによって一命をとりとめる。XVII巻にて再度、御崎市に訪れたカムシンと再会した際、彼に『ヒラルダ』の秘密を打ち明け、自らの意思で“紅世”に関わり続けると決めている。その精神的成長はカムシンも内心では感心していた。そして、シャナ奪還へと出発する彼とヴィルヘルミナを見送った。
- アニメ版では第1期の後半でカムシンから神器“サービア”の飾り玉の1つを貰って封絶の中で動けるようになった為、第1期終盤での『星黎殿』での決戦、第2期での近衛史菜が転入してきた時やフィレスの襲来と背信、ヘカテーとフェコルーの襲来を目撃している。またクリスマス・イヴに『ヒラルダ』を通じて、『零時迷子』の『戒禁』が弛んだほんの僅かな間だけ聞こえてきたヨーハンからの伝言をシャナたちに伝えた。
- なおアニメ版やドラマCDの設定として、エカテリーナという名の小型犬を飼っている。
- 「灼眼のシャナたん」やアニメ版キャストにおけるドラマCDでは本編とは180度違った性格を見せることがある。
- 佐藤 啓作(さとう けいさく)
- 声:アニメ 野島健児
- 「とりあえず美をつけてもよい」容姿の華奢な少年。高校からの悠二の友人で、シャナが平井ゆかりに割り込む前から田中、池と共に一緒に昼飯を食べる仲だった。基本的に軽薄で要領や人当たりの良いクラスのムードメーカーだが、勉強は苦手である。御崎市の旧家の息子だが資産家らしい親とは確執があり、現在は豪邸で居候のマージョリーと2人暮らしをしている。中学時代はかなり荒れた生活をしており、「反抗のポーズのかっこ悪さを感じられるようになった」現在でも、敵は未だに多い。栄太の母親からは当時の仇名である「狂犬」と呼ばれ嫌われている。
- マージョリーから“紅世”の事を聞き、栄太と共に子分としてサポートに当たる。彼女を尊敬しており、今以上に役に立ちたいと日々努力を重ねているが、フレイムヘイズと“徒”の戦いに参戦するには弱すぎることを思い知り、以後は悠二のように頭脳面で役立つことを目指して雑学の習得に励むが、それでも思うようにいかず苦悩する。
- 悠二とはミステスと生身の人間という立ち位置の違いを時間はかかったが清秋祭の事件を機に漸く受け止めた。その上で、生身の無力な人間である自分でも出来ることを模索していた。外界宿(アウトロー)の存在を知ってからは、外界宿に参入してマージョリーのサポートを行う事を考えるようになり、親と和解し有力な人脈を持つ親元で外界宿に役立つ人脈作りを目論む。
- 年が明けた3学期初頭、クリスマスにいなくなってしまった悠二の為に今すぐにでも自分に出来ることを何かしようと、学校へは行かず外界宿の初等連絡員として東京へと向かう。その際、マージョリーから“徒”探知の機能等を秘めた付箋を持たされた。外界宿に向かう電車の中で“祭礼の蛇”と合一した悠二の気配とは知らずに察知し、携帯電話で田中に連絡した。その後、外界宿東京支部ではヴィルヘルミナを呼び出すための人質としてフリーダーによって軟禁されたが、フレイムヘイズ『輝爍の撒き手』レベッカ・リードに助けられ、御崎市への帰路に着いた。
- 栄太によれば、マージョリーの役に立ちたい、叶うものならば彼女を守りたいのは、啓作が1人の女性としてマージョリーに惹かれているかららしい。
- アニメ版では中学時代の荒れ気味の性格が強く残っており、悠二たちとの交友関係は殆どない。第2期からは闘いを通じて交友関係もでき性格も多少丸くなったが、悠二に対して対抗心を抱くなどやはり性格が異なる。
- 清秋祭で緒方が暴走したマージョリーの炎弾を受けた砕け散った時、田中のショックの深刻さを彼に付箋を渡されたことで悟り、自分たちの道が分かたれたことを知るが“自分の道がわかって良かったな”との言葉を贈るのだった。
- しかし、マージョリーに対して戦線離脱を告げることは自ら為すべきだと考え、対サブラク戦でのサブラクの罠の一環であるザロービに同行せざるを得なかった悠二のSOSを受け取った田中がそれを伝えに来た折、田中が自ら告げるまで彼の代わりにマージョリーに言うことなく親友を見守っていた。
- サブラクを斃すべく、フレイムヘイズ・ミステス・人間による共同戦線が展開される中で、マージョリーに“私が死んだらどうするの?”という問いに対して“貴方を生かすことだけに俺は全てを賭ける!”と答えた。
- 田中 栄太(たなか えいた)
- 声:アニメ 近藤孝行
- 愛嬌のある面付きをした大柄な少年。悠二の友人。シャナ曰く、学園で一番身体能力が高い。啓作とは中学からの同級生で親友、一緒に喧嘩をして回るのは日常茶飯事だった。その為、二人とも喧嘩の場所や逃走経路としていた裏道には詳しい。佐藤同様悠二と高校で知り合った。マージョリーから“紅世”の事を聞き、啓作と共に子分としてサポートに当たる。彼女を尊敬しており、彼女の役に立ちたいと啓作と共に努力を重ねる。
- ミサゴ祭りの最中に緒方から告白を受け、戸惑いながらもそれまで以上に親しく付き合うようになる。その後、清秋祭の最中にフィレスが襲来した際、マージョリーの放った流れ弾で(封絶の中ではあったが)緒方が砕け散る様を目撃した事で心が折れ、“徒”との戦いに恐怖心を感じるようになってしまい、佐藤に置いていかれる弱い自分を不甲斐なく感じている。
- クリスマス・イヴには、悠二とザロービの言い争いを目撃し(第2期アニメでは時期が少し早く、緒方と一緒にいた)、それで悠二の真意に気付き、恐怖に怯えながらもマージョリーと佐藤に悠二の危機を伝えに行った。しかし、その後の同行は拒否して緒方を遠くに逃がしに行った。
- 佐藤が東京外界宿に出発してからは、人手不足から「ここに居るべきではない」と思いながらもサポート役を行っている。
- アニメ版では田中も佐藤ほどではないが性格が原作と異なり、“紅世”には関わらないという結論も出して、親友の佐藤にマージョリーの栞を渡して決別の意を告げている。
- 池 速人(いけ はやと)
- 声:CD 笹田貴之/アニメ 野島裕史
- 悠二の中学からの同級生で、親友と呼べる間柄。学業優秀で人当たりも良く、様々なことをそつなく人並み以上にこなし、ごく自然に皆のトップに立ち場をまとめる、天性のリーダー気質を持った少年でクラス委員も務める。通称「正義の味方メガネマン」。吉田一美が悠二に好意を持っていることに気づき、二人の仲を取り持とうと吉田に助力するうち、吉田に好意を抱くようになり、吉田の気持ちと己の感情と理性の板ばさみに苦悩する。しかし、クリスマス・イヴに振られるのを承知で吉田一美に告白し振られた。その少し前、悠二たちが表面は変わっていないように見えて実は変わっている現実を見て自分も変わらなければいけないと思い悩むが、その悩みを打ち明け相談した相手は佐藤だった。選択の理由は特に明らかにはなっていない。
- 悠二のことは彼のトーチとしての存在の消失と共に忘れたが、「吉田一美に想いを告げ、結果振られた」という事実から年が明けても一美と気まずい関係が続いていたが、共に学校で過ごす内に「気まずさ」も薄れていった。悠二やシャナらの近くにいながらも、“紅世”についての事情を知らない一般人である。
- アニメ版やOVAでは乗り物酔いをしやすい体質をもっており、遊園地の子供用の乗り物や観覧車でさえも酔ってしまう。第2期アニメでは、損な役割や抜けたところが多く作られ、ギャグキャラクター的な位置になっている。清秋祭では運営委員仲間の藤田に仕事を手伝わされ過ぎ、ダウンしてしまった(準備期間中はそのせいで「始まる前に終わった」感じになってしまった)。
- 緒方 真竹(おがた またけ)
- 声:アニメ 小林由美子
- 佐藤・田中とは中学からの同級生。ボーイッシュな女の子で「かわいいよりかっこいい」と評される快活な性格。バレー部に所属して1年にしてレギュラーを掴んでいる。池と同様、“紅世”についての事情を知らない一般人。田中に好意を抱いており、ミサゴ祭りの最中に告白した。“徒”の起こした事件の最中だった事もあって、返事はまだきちんともらっていないが、周囲からはほぼ公認カップルの扱いを受けている。清秋祭の最中に襲来したフィレスの騒動で、狂気に酔ったマージョリーによって、彼女が封絶の中ではあったが致命傷を負ったことが、田中の心に影を落とした。
- 年が明けた3学期初日に、吉田一美と池速人の間に気まずい空気が漂っているのを思春期の女子ゆえに気付き、吉田を気遣っていた。その翌日、“祭礼の蛇”と合一した坂井悠二と部活中にすれ違い、一瞬目が合うが存在の消失を感じ取れない一般人ゆえに、悠二のことを忘れてしまったために完全に通り過ぎてしまった。
- XVII巻では、悠二に振られて元気の無い吉田を気遣う場面が見られた。
- 第2期アニメでは、悠二と共に2学期初頭に編入してきた近衛史菜の面倒を看てきたが、存在の消失を感じ取れない一般人ゆえに、清秋祭終了後に近衛史菜のことを忘れてしまい、近衛史菜のことを覚えている吉田一美に史菜のことを聞かれて困惑する場面が見られた。
- 平井 ゆかり(ひらい ゆかり)
- 声:アニメ 浅野真澄
- 悠二のクラスメイトの1人。原作での登場シーンはないが、どのような人物であったかが語られている(悠二の印象では大人しい性格だったようである)。
- 生前は、悠二とは隣の席に座っていた為、何度かノートを借りたりする仲で、吉田一美とは幼馴染で吉田一美が対等に話せる数少ない友人の一人であったが、“狩人”フリアグネの一派に家族ごと襲われ死亡している。
- 死亡後、彼女の残り滓が加工されてトーチとなっていたが、燃え尽きる前にシャナが存在を割り込ませた為、周囲の一般人には平井ゆかり=シャナと認知されている。
- 彼女の家族もトーチとなっていたがそのまま燃え尽きた。その為、平井家の住居であったマンションは、御崎市におけるシャナの寝床兼倉庫として使われ、その後シャナとヴィルヘルミナの共同生活の拠点となった。
- XVII巻にて、シャナが宝具『タルタロス』によって異能の力のみならず、絆の繋がりも封じられてしまった為に、シャナが存在を割り込んだ平井ゆかりはその痕跡が消え、存在の消失を感じ取れない人たちにも忘れ去られた。
- アニメ版や劇場版ではオリジナルキャラクターとして実際に登場。見た目は腰あたりまでのロングヘアーに両側頭部あたりの髪を丸い飾り付きの結いゴムで縛った髪型をした活発な少女で描かれており、池速人に好意を持っていた。また、悠二とシャナが出会った際の“燐子”に喰われた人間の1人になっている。彼女がトーチになったと知った悠二は、燃え尽きる前に池と思い出を作ってもらおうと努力したが、“存在の力”が尽きる寸前だったため、池は彼女をほとんど無視していた。このエピソードではトーチの悲劇性が顕著になっている。シャナが存在を割り込ませる際には1度消滅したトーチの残滓を利用し、またその時点ですでにシャナの命名がなされているため、悠二が彼女の人格を尊重する描写は学校では「平井ゆかり」として接するようにというシャナの指示を無視するという表現に変更された。
- 漫画版では悠二の回想でわずかに描かれており、ストレートのロングヘアーとなっており顔つきもアニメ版と大幅に異なる。
- 中村 公子(なかむら きみこ)
- 声:アニメ 藤村歩
- 悠二のクラスメイトの一人で、“紅世”とは無関係の一般人。化粧が趣味の活発な性格で、イベントなどの際にはクラスの中心として活躍する。一美にせがまれて悠二の写真を渡したのも彼女。また、世俗に疎いシャナを色々と面倒見ているが、「ロミオとジュリエット」などは余計な脚色を付けて教えている節がある。シャナや一美にセクハラをすることもある。
- 年が明けた3学期初日、吉田一美と池速人を見て気まずい空気が漂っているのを、思春期の女子ゆえに気付くが、何があったか聞き出そうとするなど、無遠慮かつ無神経な性格が窺える。尚この時は、藤田晴美に口を塞がれて止められた。
- 藤田 晴美(ふじた はるみ)
- 声:アニメ 升望
- 悠二のクラスメイトで、1年2組の副クラス委員。“紅世”とは無関係の一般人。メガネがトレードマーク。肝心なところで大ポカする癖がある。即決即断の性格で、深く考えて行動するタイプの池とはクラス委員として名コンビを組んでいる。内気な吉田が下の名前で呼ぶ数少ないクラスメート。何でも背負いがちな池が他人に頼れるようになったことに気付き、同時に池にそのことを気付かせた。
- 年が明けた3学期初日、吉田一美と池速人との間に気まずい空気が漂っているのを、思春期の女子ゆえに気付き、無遠慮に何があったかを聞こうとした中村公子の口を塞いで止めさせた。
- 第2期アニメでは、清秋祭運営委員の1人で、池に仕事を任せまくり、彼女のせいで池がダウンしてしまった(彼女が池が始まる前に終わった感じを作り出した原因)。更に終了後も引きずり回し続けた。
- 浅沼 稲穂(あさぬま いなほ)・西尾 広子(にしお ひろこ)・川上 正太郎(かわかみ しょうたろう)
- 悠二たちの隣のクラスの1年1組の生徒。清秋祭の際に仮装衣装の生地を2組から提供されたのを受けて(ヴィルヘルミナが調達したもの)、シャナに礼を述べている。また川上はパレードの『赤ずきん』猟師役でベスト仮装賞にノミネートされた。
- 浅沼はロングヘアの活発な少女で、西尾はショートのおとなしめの少女。川上は「華麗なるラブハンター」と称される一方、物忘れが激しいらしい。
- 黒田 寿子(くろだ としこ)
- 悠二たちの隣のクラスの1年3組の生徒。清秋祭の仮装パレードでは『不思議の国のアリス』のアリス役を務め、ベスト仮装賞にノミネートされている。その際、「アリスというよりハートの女王様」と称されている。
- 近衛 史菜(このえ ふみな)
- 声:アニメ 能登麻美子
- アニメ版のオリジナルキャラクター。第2期二話終盤で転校してきた少女。“頂の座”ヘカテーに瓜二つの顔をしている。常識に疎いようで、教科書を出すときに「自分で出さないといけないんですか?」と尋ねたり、着替えるのも人の手が必要といっている。いつも1人でどこかに行ってしまったり(そのたびに悠二や一美が探し周る)と天然な性格で、いつも敬語で話す。
- シャナや悠二はヘカテー本人ではないかと疑い、あらゆる方法で試したが結局は傷口から血が流れていたことから人間と判断した。転校してきた初日から悠二のことを気に入っており、(席を悠二の横にするように先生に頼んだり、何かと悠二の袖をつまむなど)その行動がシャナや一美を悩ませる事もあった。
- 長年、買い手のつかなかった家を住まいとしており、老紳士的な執事(声:アニメ ふくまつ進紗)とともに暮らしていた。
- その正体は[仮装舞踏会]が送り込んだヘカテーが作り上げた自身の偽りの器(人間の偽装体)であり、清秋祭終了間際の悠二の中から『暴君』が顕われた際に、古城でベルペオルが『タルタロス』の鎖の一片を外したのを合図に右手首のブレスレットが砕けて正体を現し(この時、一緒にいた執事は爆発している)、ヘカテーの大杖『トライゴン』で『暴君』の顕現を抑えて『零時迷子』に刻印を打ち込んだ(原作ではヘカテー自身が行っている)後にヘカテーに器を開き、その記憶と感情を回収されて同化・消滅した。消滅後は存在の消失を感じ取れない人たちには忘れ去られた。
- なお、前述の通り血を流していたが、これはブレスレットに変化していたベルペオルの宝具『タルタロス』の一部により『“紅世”との関係性』を断たれていたためである。そのため気配や身体構成は人間のと何ら変わりはないものであった。この『“紅世”との関係性』を清秋祭終了間際に宝具『タルタロス』により戻されたため、封絶内でも動くことができるようになった。
- 上原(うえはら)・菅野(すがの)・佐々木(ささき)・荻原(おぎわら)
- 声:アニメ 大須賀純(上原) 中尾衣里(佐々木) 井口裕香(荻原)
- アニメ版で判明している1年2組の生徒たち。上原は男子生徒。菅野は活発そうなポニーテールの少女で、当初悠二の左隣の座席だった(後に近衛史菜と席替えしている)。佐々木はショートカットの少女。荻原はショートボブの少女。その他、出席点呼や体操着から複数の名前が確認できる。
- 高井(たかい)
- 声:アニメ 桐井大介
- アニメ版で登場する生徒。悠二たちとは別のクラスの男子生徒で、図書委員に所属しているようである。
[編集] 坂井家
- 坂井 千草(さかい ちぐさ)
- 声:CD 皆口裕子/アニメ 櫻井智
- 悠二の母。実年齢よりかなり若く見える。家事一般に精通しており、料理上手で特に炒め物が得意。運動神経も悪くはなかった。常に笑顔を絶やさず、人の心の機微にも鋭い。感情表現に拙いシャナに対しては豊富な人生経験からしばしば的確なアドバイスを与え、アラストールやヴィルヘルミナとも教育論において対等に渡り合い、彼らから一目置かれている。
- 夫である貫太郎とは学生結婚で、今なおラブラブな良き夫婦。XIII巻にて、妊娠していたことが判明する。アラストールのことを「アラス トオルさん」(アクセントは「ア」におく)と呼ぶ。
- 貫太郎の発言から、養護施設の類で育ったらしい事が窺える。
- 年齢を若干気にしており、貫太郎にも自分の年齢をあまり教えないように言っている。第IX巻における悠二の発言からすれば、千草・貫太郎夫妻の年齢は30代半ばから40歳前後と推測される。
- 悠二のことは、彼のトーチとしての存在の消滅とともに忘れている。そのため、シャナとのつながりが不自然に見えていた。吉田のことも「シャナちゃんのお友達」という認識になっていた。XVII巻では、シャナが宝具『タルタロス』によって異能の力のみならず、絆の繋がりも封じられてしまったため、シャナのことも忘れてしまっている。
- 坂井 貫太郎(さかい かんたろう)
- 声:アニメ 藤原啓治
- 悠二の父。普段は海外に単身赴任しているが、たまに突然帰宅して悠二や千草を驚かせる。職業は本人曰く『困った人の相談に乗る』仕事。御崎市(の駅近辺)が教授との戦いで壊滅したニュースを聞きつけ、家族を心配して休みを貰って一時的に帰ってきた。冗談やジョークをよく言うが、妻曰く「笑えないのにショックばかり大きい」。
- 細身の体型だが、かなりの大食らいでしかも無茶な食べ方をする。運動神経が良く、シャナの飛び蹴りを偶然に助けられながらもかわしたほどである。尾行や調査の手腕は一流で、大戸ファンシーパークでヴィルヘルミナを追跡した際には彼女に全く気取られず、しかも僅かな時間で変装を次々と取り換えてみせる手腕を示した。
- 見た目は妻・千草同様とても若々しいが、千草への配慮であまり年齢は言わないようにしている。
- アニメ版第2期では、登場する時期が少しずれ、帰ってきた理由も違う。また原作と異なり坂井家に長期間滞在しており、清秋祭のパレード行列を千草と共に見物している。また、原作では「冗談」である女性を後ろから尾行するということが本当に趣味になっており(原作での尾行の理由は不審なシャナとヴィルヘルミナが危険な人物でないかを探るため)、尾行する人物も異なる。清秋祭終了後に単身赴任に戻ったが、12月中旬に再び帰ってきて千草の妊娠を告げた所までは原作通りだが、クリスマス・イヴを千草と2人きりで過ごしている。
- 生まれてすぐに死んだ悠二の双児の兄について悠二には黙っていた。それは悠二がその存在を告げられて受け止められるか否かが不明であり、逆に傷つくかもしれないから。黙っていたもう1つの理由は、自分たちが辛くて千草が3人目の子を妊娠するというきっかけでもなければ一生話すつもりはなかったらしい。悠二にもそう語っていた。
[編集] その他の人間
- ドナート
- 中部イタリア、ウルビーノ出身の芸術家。“螺旋の風琴”リャナンシーとは恋仲であったが、彼女の力の源を知った怒りと悲しみから、彼女と仲たがいする。リャナンシーが去った後、それを生涯悔やみ続け、友人たる“髄の楼閣”ガヴィダにリャナンシーに向けての一つの言伝を依頼し、この世を去る。ガヴィダ曰く「純情な爺い」。
- ゲオルギウス
- 大法螺吹きの修士の男で、『永遠の恋人』ヨーハンの父に当たる人物。夢と現実に境を持たず、代わりに他人にその境を飛び越えさせる弁舌と狂熱を持つ。
- ある時“彩飄”フィレスと出会い、さまざまな法螺と欲望を叶えていた。が、やがて老いる事を恐れた彼がとった行動は、自分の子供ヨーハンを生贄に捧げ、使えもしない自在法で自らに活力を取り戻そうとするという狂気が生み出した夢だった。それに激しい怒りを覚えたフィレスはゲオルギウスを殺し、赤子ヨーハンを連れて去っていった。
- 類似人物 - ゲオルギウス(キリスト教の聖人・竜殺しの伝説で有名)
- ハリエット・スミス
- 1901年にハワイ諸島のホノルル外界宿の再設置にやって来たサーレとキアラの前に現れた人間の外界宿調査官。ハリー・スミスと名乗り男性の姿で現れたが、実は[革正団]の協力者であり六年前の兄ハリー・スミスの死の意味を知るために[革正団]に協力していた女性。サーレたちとサラカエルたちの戦闘に巻き込まれて身動きできない怪我を負って、手当てしようとしたキアラたちに女性であることを気付かれる。その後キアラに正体を告げ、キアラ達の前から姿を消しサラカエル達と合流。兄の死の意味を聞かされたことで正式に[革正団]の一員となった。
- その後、サラカエル達の事業が阻止された事を見届けたハリエットは、サラカエルの遺言に従って『約束の二人』と一緒に世界を、人間を、“徒”を、[革正団]をハワイで90年見届けて天寿を全うする。キアラ達とは遂に相容れることはなかった。
- 頂辛(こうしん)
- 東アジアにある外界宿を統べる『傀輪会(かいりんかい)』の最高幹部『大老』の1人である老人。若き日に『剣花の薙ぎ手』虞軒に絡んで一撃でのされて以降、彼女を愛するようになり外界宿に参加した模様。『傀輪会』はゾフィー・サバリッシュの「一時撤退し潜伏せよ」との指示に従わず、独断で近隣の外界宿の勢力を集結させシュドナイ率いる軍勢と一大会戦を決行するが大敗、もはや上海総本部も陥落が決定的となった時、彼はこのまま“徒”の手に掛かるのではなく愛するフレイムヘイズの手によって逝くことを選び、フレイムヘイズ『剣花の薙ぎ手』虞軒の手によって死亡する。
- 吉田 健(よしだ けん)
- 『セレモニー』に登場。吉田一美の弟。姉の想い人である悠二がシャナと仲良さそうにしていた所を街で目撃し、姉の誕生日に悠二に対していたずらを行う。わずかだが本編にも登場する。
- 大上 準子(おおがみ じゅんこ)
- 『オーバーチュア』に登場。濱口幸雄とのデート中に“纏玩”ウコバクに喰われて死亡する。そのトーチは翌日、シャナ(当時は『贄殿遮那』のフレイムヘイズ)にその存在に割り込まれる。
- 濱口 幸雄(はまぐち ゆきお)
- 『オーバーチュア』に登場。大上準子と付き合っていたが、大上準子のトーチに割り込んだシャナ(当時は『贄殿遮那』のフレイムヘイズ)に“徒”を捜すために知らずに協力させられる。
- 斉藤 隆代(さいとう たかよ)・宇垣 成子(うがき せいこ)・尾崎 夕紀乃(おざき ゆきの)
- 『オーバーチュア』に登場。大上準子のクラスメートで友人。それぞれ斉藤は普通の、宇垣は男勝りな、尾崎は丁寧口調の少女。
- 大峰 悟(おおみね さとる)
- 声:アニメ 保村真
- 名前はアニメ版のみ。悠二たちのクラス担任。温厚な性格。
- ドラマCDでは、教職に就く前はメロンパン職人だったと語っている。
- 岡田(おかだ)
- 声:アニメ 園部好徳
- 名前はアニメ版のみ。御崎高校の英語教師。教え方にやや難があるようで、シャナに欠点を指摘されて閉口している。
- 近藤(こんどう)
- 声:アニメ 桐井大介
- 名前はアニメ版のみ。御崎高校の体育教師。教師たちに文句をつけるシャナを懲らしめるためにマラソン授業を行う。しかしシャナはへばる事はなく、逆に体調を崩した一美を叱責するが、シャナと悠二の機転でやりこめられてしまう。その後は授業内容を改善していき、生徒からの受けも良くなっていく。
[編集] ミステス
宝具をその身に宿した特別なトーチ。宿す宝具によって、特異な能力を持つこともある。
- 坂井悠二(さかい ゆうじ)
- 声:CD 森田成一/アニメ 日野聡
- 詳細は前述の主要人物・坂井悠二の項を参照。
- “天目一個”(てんもくいっこ)
- 声:アニメ 菅生隆之
- 隻眼鬼面の鎧武者。“徒”やフレイムヘイズ達から「史上最悪の“ミステス”」、「化け物トーチ」、「“紅世”に仇なすモノ」等様々な名で恐れられる伝説の化け物。自身に対する自在法を含めたあらゆる能力の干渉を受け付けない大太刀の宝具『贄殿遮那』を核にする“ミステス”で、自身に対する自在法による干渉を無効化し、気配を持たない。自身に最低限の封絶を張っているため、人間には見えない。誕生時からそうだったのか、時間経過によって変化したのかは不明だが、『刀匠』『贄殿遮那』『鎧武者 天目一個』の3つの意識が混在し、さらに肉体を持たず、空っぽの身体に吸収した“存在の力”(V巻当時は“道司”ガープの浅葱色の炎)をちらつかせ動力にしているという、かなり異色のトーチ。自らを打ち倒す程の強者へとその大太刀を託すことを目的として、自らを覆う程度の最低限の封絶を張りながら各地を彷徨っていた。強者を求めるが故に決定的な弱者である人間は一切斬らず、 日本を始めとした東アジア諸国で行き会った“徒”、フレイムヘイズ双方を見境無く攻撃し、その“存在の力”を喰らって活動していた。気配が無いという特性ゆえに実際に遭遇しなければフレイムヘイズや“徒”でも感知できないため、“徒”やフレイムヘイズ達には、長らくその存在は落雷のような天災と同意義に思われていた。
- 核となっている『贄殿遮那』の影響により自在法を完全に無効化できる特性から、対峙した者は全ての炎や自在法を封じられた白兵戦を強制的に強いられることとなる。(先述のように)強大な力を持つにも関わらず気配が全く無い上に、突然現れて不意打ちを放ってくる為、“存在の力”の気配や流れを見極める感覚に優れた一般的な意味での『強いフレイムヘイズや“徒”』ほど気付けない為に危険度が増し、強大な戦闘力を持っている為に弱者では手も足も出ないという事情が「史上最悪」と呼ばれる所以だった。これらの能力は、『贄殿遮那』を渡すに足るだけの白兵戦に優れた者を選ぶ為の能力であるとされている。
- 時期は不明だが、『贄殿遮那』の製作者である刀匠が、『贄殿遮那』に相応しい強者へとその大太刀を託すために、自ら望んで“ミステス”と化した。
- シャナがアラストールと契約した直後に交戦して敗れ、『贄殿遮那』を託すという目的を達成して消滅する。“天目一個”が消えたことで近年の東アジアには再びフレイムヘイズが流れ込み始めるようになり、[仮装舞踏会]による本格的な攻勢が始まるまでは“徒”にとっては非常に物騒な地域となっていた。
- しかし、核である『贄殿遮那』の内にその自我が存在するらしく、『星黎殿』に幽閉されたシャナの『贄殿遮那』を求める意思に応じて復活。フェコルーなど[仮装舞踏会]の構成員たちを襲撃して『星黎殿』中枢部を大混乱に陥らせながら活動し、ついにシャナと邂逅して『タルタロス』をシャナの求めに応じて『贄殿遮那』で断ち切り、シャナに『贄殿遮那』を届けて再び消滅する。シャナのことを自身の使い手として認めているらしく、「強者」ではなく「主」と呼んでいた。
- 名の由来は日本の山神・鍛冶の祖神である、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)。
- アニメ版では外見が異なり、また気配が無いのは使用している封絶が気配を遮断する特別な封絶だからということになっている。
- ヨーハン
- 声:アニメ 斎賀みつき
- 『約束の二人(エンゲージリンク)』の片割れの“ミステス”で、通称『永遠の恋人』。宝具『零時迷子』を核にするミステスであり、『零時迷子』の製作者の1人でもある。『約束の二人』のもう1人、“彩飄”フィレス同様、大きな力を持つ。炎の色はフィレスと同じ琥珀色。
- フィレスが気まぐれに育てた赤児だったがいつしか掛け替えのない存在となり、17歳の時にフィレスを愛し愛され彼女と永遠に共に在りたいと望んで、2人で『零時迷子』を創り、自ら“ミステス”となった。17歳の時に“ミステス”となったので、永遠に17歳のままである。金髪黒眼の少年で、左耳の後ろに三つ編みがある。
- 感覚的にしか自在法を使わない者が多い中で、自在法に研究を重ねているかなり凄腕の自在師で、その腕前はマージョリーやサラカエルも認めていた。
- 本編開始の数年前から“壊刃”サブラクに狙われている最中に、間違いで襲われて重傷を負った『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルを助けて友人となり、本編開始の少し前まで3人で行動を共にしていたが、ナムが管理していた外界宿の廃墟の地下石窟に踏み込んだ際、“壊刃”サブラクの不意打ちを受けて瀕死の重傷を負い、緊急避難の為フィレスによって『零時迷子』に封じ込められる。しかし、サブラクが『零時迷子』に打ち込んだ自在式『大命詩篇』の影響で『零時迷子』から抜け出す事は事実上、不可能となってしまう。
- マージョリーが悠二に結んだ探査の自在式の一部を利用して悠二の体を一時的に乗っ取って顕現、フィレスと再会し、何らかの頼み事をしたらしいが、その内容は不明。第2期アニメにも登場し、クリスマス・イヴに『零時迷子』の『戒禁』が弛んだほんの僅かな間だけ『ヒラルダ』を通じて吉田一美に語りかける事ができ、悠二から『零時迷子』が抜き取られたことをヴィルヘルミナたちに伝えるように頼んだ。
- なお、ヴィルヘルミナが使った“壊刃”サブラクの自在法『スティグマ』を破った『スティグマ破りの自在式』はヨーハンが基礎を創り出し、それを受け継いだヴィルヘルミナが完成させたものである。
- 名称不明
- “戯睡郷”メアが寄生していた戦闘用“ミステス”で、ゲーム版や第2期アニメで登場。少女の姿をしており宝具『パパゲーナ』を宿していた。彼女がミステスになった理由やその他の詳細は明かされていない。しかし、戦闘用ということから無理やりミステスにされた可能性が考えられる。
- 異形の戦輪使い
- ヨーハンが[宝石の一味]から奪った本に記述されていた、戦闘用の“ミステス”。自在法への高い適性に目をつけられて“ミステス”と化したが、作り手が反抗を封じるためにかけた制御の自在法を自力で破った。消滅までに製作者を含む“王”を2人、道連れにしたとされる。
[編集] フレイムヘイズ
世界のバランスの崩壊を危惧する異世界の住人“紅世の王”と契約し、得た異能を持って世界のバランスを護る(≒世界のバランスを崩す“紅世の徒”を討滅する)ことを使命とする元人間達。作中に登場するフレイムヘイズ達については、フレイムヘイズの一覧を参照の事。
[編集] “紅世の徒”
"ぐぜのともがら"。“紅世”の住人の総称であり、人間と同様に意思や“存在の力”を持ち、それらを自在に操ったり、強い意思や感情と共感したりする能力を持つ種族。作中に登場する“紅世の徒”達については、“紅世の徒”の一覧を参照の事。
[編集] シャナたんシリーズの登場人物
アニメ版や漫画版の番外編に登場するちびキャラ(デフォルメ)化されたキャラクター。本編から逸脱したキャラクターである為、このキャラが登場する作品は番外編として扱われている。ここでは主にちびキャラ化されたキャラクターのみ扱う。
- シャナたん
- 声:アニメ 釘宮理恵
- ちびキャラ化されたシャナ。外見同様に口調も幼く舌足らずなしゃべり方をする。その為シャナの口癖「うるさいうるさいうるさい」が「うるちゃいうるちゃいうるちゃい」となっている。悠二の頭の上に乗っては、よく食べ物を食い散らかしたり、手に持った太刀を悠二の手に突き刺したりして悠二を困らせている。神出鬼没でとんでもない場所から現れることがある。
- アニメ版では単にシャナを小さくしたような感じだが、漫画版ではさらに猫耳と猫尻尾が生えている。
- ヘカテーたん
- 声:アニメ 能登麻美子
- ちびキャラ化されたヘカテー。『頂のヘカテーたん』に登場しシュドナイの頭の上に乗っている。シュドナイと悠二の妖しい絡みが多かった為出番が少ないが、積み重ねたダンボール箱の上でシャナたんと壮絶なバトルを行った。終盤ではシャナたんと共に悠二の頭の上に乗っている。
|
||||||||||||||

