瀬尻稜

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瀬尻 稜(せじり りょう、1996年12月11日 - )は、日本のプロスケートボード選手。ベンヌ所属。

2015年、世界最高峰リーグ「Street League」に日本人として初出場。世界大会では5度の優勝経験があるなど[1]、現在の日本のスケートシーンに多大な影響を与えたスケーターである[2]

人物[編集]

東京都出身。身長177㎝[1]

5歳の頃に父親から与えられたスケートボードがきっかけで競技を始める[3]。自宅近くの武蔵野ストリートスポーツ広場で父親の熱血指導の下練習を積み[4]、小学1年生のときに初めてAJSA(日本スケートボード協会)のアマチュアの大会に出場[3]。地方大会を経て2005年、8歳の頃にAJSAの全日本アマチュア選手権で優勝、2006年にプロに昇格[3]

2008年、11歳にしてAJSAのプロクラスグランドチャンピオンを史上最年少で獲得[1][5]。その後、同大会では弱冠16歳から3年連続4度に渡りグランドチャンピオンに輝く[5]

海外の大会への出場は上記の2008年AJSA優勝をきっかけに始めており[3]、2013年には17歳でワールドカップで日本人初となる優勝を果たす(2戦連続優勝)。スポンサーはムラサキスポーツレッドブルオークリー等。

2016年にはスケートボードがオリンピックの追加種目になることが正式に決まり、世間から注目を浴びるようになったが、あえてオリンピックに選手として出場する道を選択しなかった[3]

2021年の東京オリンピックでは、NHK Eテレ総合で放送のスケートボード部門の解説を務めた。真面目な口調で実況を担当した倉田大誠フジテレビアナウンサー)に対して、瀬尻による感情の籠もった飾らない瀬尻と同年代の男子が多用する口調での解説との掛け合いで話題を集めた[6][7][8]。このときの解説で飛び出した瀬尻独特の用語の中から、「ゴン攻め/ビッタビタ」が同年の新語・流行語大賞トップテンに選出された[9]

成績[編集]

以下、リンクより抜粋。

出演[編集]

映画[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Nast, Condé (2021年11月7日). “「俺は楽しくスケボーしたいっす」──東京2020の陰のMVP、スケボー解説の瀬尻稜はなぜ五輪に出ないのか?”. GQ JAPAN. 2021年12月27日閲覧。
  2. ^ 五輪の狭間で揺れ動いた先駆者。 スケートボーダー瀬尻稜とは?スポーツ総合雑誌『Number』のWEBで特集記事が公開! |RIDE LIFE MAGAZINE SKATE | ムラサキスポーツ/MURASAKI SPORTS公式サイト”. www.murasaki.co.jp. 2021年12月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e 五輪の狭間で揺れ動いた先駆者。スケートボーダー瀬尻稜とは?(吉田佳央)”. Number Web - ナンバー. 2021年12月27日閲覧。
  4. ^ 【武蔵野市フィルムコミッションより②】武蔵野ストリートスポーツ広場がホームグラウンド!NHK総合「グッと!スポーツ」にプロスケートボーダー・瀬尻稜(せじりりょう)選手が登場! | 武蔵野市観光機構(むー観)公式ブログ” (2017年2月14日). 2021年12月27日閲覧。
  5. ^ a b 瀬尻 稜 | 株式会社ベンヌ”. bennu.co.jp. 2021年12月27日閲覧。
  6. ^ “「彼うまいっすね」スケボー解説フジ倉田アナ&瀬尻稜の“神かけあい”話題”. 日刊スポーツ. (2021年7月25日). https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/skateboarding/news/202107250000437.html 2021年7月26日閲覧。 
  7. ^ “新種目スケボー 瀬尻稜さんのフランク解説が話題「鬼ヤバい」「いや~ハンパねえっす」”. デイリースポーツ. (2021年7月25日). https://www.daily.co.jp/gossip/2021/07/25/0014531839.shtml 2021年7月26日閲覧。 
  8. ^ スケートボード 瀬尻稜さんの解説がアツい!”. NHKスポーツ (2021年7月25日). 2021年7月26日閲覧。
  9. ^ 流行語大賞は「リアル二刀流」 「うっせぇわ」「親ガチャ」も入選時事通信社 2021年12月1日配信、同日閲覧

外部リンク[編集]