潰瘍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

潰瘍(かいよう、ulcer)とは皮膚粘膜眼球角膜結膜)などを覆う上皮組織、即ち被覆上皮が欠損しその下層の組織に至った状態。

「潰瘍」より軽度の被覆上皮損傷で、肉眼的には上皮が欠損しているが顕微鏡的に上皮粘膜内に留まり、その下層に至らないものは糜爛(びらん、erosion)と称される。

種類[編集]

口腔潰瘍[編集]

物理的刺激によるもの
いつも口腔粘膜(を含む)の同じ位置が、歯列の不整や自咬癖などのために歯牙によって、また適切に装着されていない補綴物・補綴装置(義歯等)との接触によって、刺激されていると潰瘍を生じやすい。これを慢性刺激口腔潰瘍という。
免疫反応によるもの
膠原病による口腔潰瘍は留意すべきもののひとつである。(特に全身性エリテマトーデスベーチェット病)また感染症による発熱のため口腔潰瘍を呈するものもいる。

消化管潰瘍[編集]

胃潰瘍十二指腸潰瘍は、頻度が高く健康への影響が大きいため、言わば「代表的な潰瘍」。また消化管発生の悪性腫瘍食道癌胃癌大腸癌)の多くは潰瘍形態を呈してくる。

皮膚潰瘍[編集]

皮膚は人体で最も面積の広い器官である。皮膚潰瘍の深さや重症度の分類法がいくつかあり(メルクマニュアル分類、全米褥瘡諮問委員会 (NPUAP) 分類、ワグナー分類など)、回復や悪化の具合を情報伝達する際の利便が図られている。

陰部潰瘍[編集]

陰部は病原微生物が寄生しやすい環境にあり、種々の性行為感染症の結果として陰部潰瘍が生じることがある。

関連[編集]