滝川第二中学校・高等学校

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滝川第二中学校・高等学校
地図北緯34度42分20.4秒 東経134度59分20.8秒 / 北緯34.705667度 東経134.989111度 / 34.705667; 134.989111座標: 北緯34度42分20.4秒 東経134度59分20.8秒 / 北緯34.705667度 東経134.989111度 / 34.705667; 134.989111
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人瀧川学園
校訓 至誠一貫
質実剛健
雄大寛厚
設立年月日 1984年(高等学校)
2004年(中学校)
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学校コード C128310000193 ウィキデータを編集(中学校)
D128310000495 ウィキデータを編集(高等学校)
高校コード 28550B
所在地 651-2276
兵庫県神戸市西区春日台6丁目23番
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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滝川第二中学校・高等学校(たきがわだいにちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、兵庫県神戸市西区にある私立中学校・高等学校。

1984年に開校。設置主体は須磨区にある滝川中学校・高等学校と同じく学校法人瀧川学園。サッカー日本代表選手を何名も輩出するなど、サッカーの名門校として知られている。

概要[編集]

1984年昭和59年)開校。中学校は2004年に新設開校。設立当初は部活動に尽力を注いでいたが、高等学校には2005年よりスーパー特進Lコース、2016年度よりスーパーフロンティアコース(SF)・クリエイティブフロンティアコース(CF)、中学校には2021年にプログレッシブ数理探究コース、IUE知識実践コースを開設するなど、近年には難関大学への進学指導にも力を入れている。

構成[編集]

中学校
  • プログレッシブ数理探究コース(35名)
  • I.U.E.知識実践コース(30名)
  • エキスパート未来創造コース(40名)
高等学校
  • Cコース(100名)
  • クリエイティブフロンティア(35名)
  • スーパーフロンティア(30名)
  • 中高一貫コース(併設の中学校からの内部進学)

制服[編集]

  • 男女とも襟なしのブレザー。ベスト。(カーディガン不可)襟なしのブレザー採用学校は日本では少ない。襟がないことで、まだ子供だということを自覚させる目的。
  • 男子はネクタイ、女子はリボン
  • 夏は男女ともポロシャツ。2019年度からは年間を通して合服となっている
  • 学校指定の体操服、ジャージ、制かばん(2021年度廃止)。なお、制服リボンや体操服、体操靴、ジャージの裾は入学した年ごとに赤、青、緑と変わる。
  • 2016年度から制服が一新した。

中学校[編集]

  • 一時間目の始まる前の10分間、朝の読書をしている。(そのため中学校は高校より始業時間が10分早い)
  • 100分授業がある。
  • 中3ではカナダで英語研修を実施(〜2011年度)。2012年度以降はイギリス。2017年度以降はニュージーランド。2021年度以降、I.U.E.知識実践コースではカナダかニュージーランドでの約3ヶ月間の留学を実施
  • 入学後、コース変更可能。(中高一貫コース内、フロンティアコース内のみ)
  • 表現力向上のために、中2で進路探求プログラム「私の履歴書・人物ドキュメンタリー作品」/企業探求プログラムに取り組む。なお、優秀作品はクエストエデュケーションカップ全国大会で競い合う。
  • クエストエデュケーションカップ2009 人物部門準グランプリ
  • クエストエデュケーションカップ2010 人物部門・企業部門グランプリ2冠
  • クエストエデュケーションカップ2011 人物部門グランプリ
  • クエストエデュケーションカップ2012 人物部門グランプリ

高校[編集]

  • スーパーフロンティアコースでは早朝補習・放課後補習(Fゼミ)がある。クリエーティブフロンティアコースでは早朝補習・放課後補習(希望性)がある。また、隔週土曜日には、午前授業がある。
  • Cコースでは重点部活動において、技術・体力ともに優れた生徒が在籍し、各部全国制覇をめざす。海外との交流にも力を入れており、幅広い活動が可能。
  • クリエイティブフロンティアコース(2019年度〜)、エキスパート未来創造コース(中高一貫コースの内部進学のため2024年度〜・予定)は重点部活動への参加が可能となった。
  • 一貫・フロンティアコースでは、高校1年で学習合宿を夏休みに実施。
  • 修学旅行はCコースはシンガポール、スーパーフロンティア・クリエーティブフロンティアはオーストラリア、中高一貫コースはアメリカ

行事[編集]

学校
  • 文化祭は5月の第二土曜日に開催。本校の名前より滝二祭とよばれることが多い。前日金曜日は校内祭。文化祭では校内祭で優秀なクラスがクラス発表する。中学校2年生から高校3年生までがクラスごとに店を出す。吹奏楽部によるパレードがある。また、演劇部の公演が午前、午後の二回ある。
  • 体育祭は9月〜10月に中高合同で開催される。
中学校
  • 中学校は華道やそうめん流しがある。
  • 中学1年生は奈良、中学2年生は京都に歴史遠足に行く。奈良ではサイクリング。
  • 冬にはかるた会、合唱コンクールがある。
高校
  • 高校1年生と2年生は秋にUSJ(Cコース)か京都(中高一貫・フロンティアコース)に遠足に行く。
  • 高校1年生は冬に耐寒ハイキングがあり、学校周辺を散策する。
  • Cコースは夏休み前にAEDの実践講習がある。

沿革[編集]

施設[編集]

自然環境に恵まれた広大な敷地に校舎、スポーツ施設が立ち並んでいる。敷地内にはグラウンド(大・小の二つがある)、野球場、ゴルフ練習場、アーチェリー場、テニスコート、学園寮、駐輪場など整備されている。だが、プールがない。敷地内に神姫バスの停留所がある。

部活動[編集]

中学校[編集]

  • 運動部:サッカー部・テニス部・ゴルフ部・空手道部・アーチェリー部・女子バレーボール部・バスケットボール部・剣道部・バドミントン部
  • 文化部:吹奏楽部・演劇部・インターアクトクラブ・囲碁将棋部・華道部・ESS同好会・自然科学愛好会 ・ 化学愛好会

高校[編集]

  • 運動部:野球部・サッカー部・卓球部・剣道部・陸上競技部・ゴルフ部・男子バスケットボール部・テニス部・空手道部・アーチェリー部・女子バレーボール部・バドミントン部
  • 文化部:吹奏楽部・演劇部・華道部・インターアクト部・放送部・化学愛好会
  • 同好会:ESS同好会・囲碁将棋研究同好会・写真同好会・地歴研究同好会・音楽同好会・鉄道同好会
野球部・サッカー部・卓球部・剣道部・陸上競技部・ゴルフ部・吹奏楽部は重点部活動として強化部に指定してある。

重点部活動に入部をするのであれば入学前にセレクション(入部試験)をうけなければならない。

野球部は強豪であった滝川高の歴史を実質的に引き継いでいる(滝川高野球部は本校開校後の1985年に廃部となりのちに復活)[1]

不祥事[編集]

  • 2010年に野球部の1年生の男子部員が、入学直後から寮で同室していた2年生部員からあいさつがないなどと理由を付けられ、暴力行為を多数受けるようになった。1年生部員はその後不登校となった末、別の高校に転校した。さらに2年生部員を相手取り慰謝料などを求める訴訟を神戸地方裁判所に提起した。2013年11月7日に同地裁は訴えを認め、加害者に約110万円の支払いを命じる判決を出した[2]
  • 2015年4月、野球部員が賭けトランプをしたことが発覚し、春季県大会への出場を辞退した[3]
  • 2022年4月から5月にかけて、前年3月より野球部監督として赴任した西詰嘉明(同校OB)が新型コロナウイルスに感染した部員に対して「~菌」と揶揄する差別的発言や選手に「殺すぞ」と言った暴言を放ち、複数の顧問教員を生徒の前で叱責するなどのパワーハラスメント行為が行われていたことが校内の調査により判明した。兵庫県高野連も調査のうえ処分が検討されており、西詰監督は一部を否定しつつも部員らに謝罪したが滝川二高は同年9月9日、西詰監督を解任し、出場が決まっている秋季兵庫県大会へは新体制で臨むこととなった[4][5]。尚、後任には龍谷大学付属平安中学校・高等学校(当時は平安中学校・高等学校)のOBである服部大輔が就任した[6]

出身者[編集]

サッカー[編集]

野球[編集]

ゴルフ[編集]

スポーツその他[編集]

交通アクセス[編集]

備考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 誇りを懸けて 伝統校の挑戦 - 神戸新聞 2010年7月5日
  2. ^ 「部活暴力で後輩転学」賠償命令…滝川二高・元野球部員 読売新聞 2013年11月8日
  3. ^ 春季県高校野球 滝川第二が出場辞退 部員が賭けトランプ
  4. ^ “高校野球の滝川第二監督が部員に暴言「殺すぞ」 コロナ感染者には「○○菌」 県高野連が調査”. 神戸新聞. (2022年9月1日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202209/0015603009.shtml 2022年9月1日閲覧。 
  5. ^ 滝川二が西詰嘉明監督を解任 新型コロナ濃厚接触の選手に「~菌」と暴言 新監督は顧問の塚本泰成氏”. スポーツ報知. 2022年9月9日閲覧。
  6. ^ 滝川第二、新監督に元平安の服部氏就任へ 前監督が暴言で解任

関連項目[編集]

外部リンク[編集]