渡部恒明

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渡部恒明(わたべ つねあき、1936年4月4日 - 1965年8月16日)は、日本登山家である。

経歴[編集]

1936年4月4日、九州福岡に次男として生まれる。

1965年8月、マッターホルンの北壁を服部満彦とともに達成、日本人初登頂を果たした。

1965年8月16日高田光政とともにアイガー北壁を登山中、登頂まであと300mというところで墜落・負傷し、高田は渡部の救助を求める際に山頂を経由したため、北壁の日本人初登頂を果たした。 渡部はその間に謎の墜死を遂げた。 同年9月15日、高田がソ連船「バイカル号」で横浜港へ帰国。渡部の遺骨は、遺族に引き渡された[1]

この出来事は各種メディアに取り上げられたが、特に登山小説家である新田次郎作の「アイガー北壁」という小説はこれをもとにしたものである。

脚注[編集]

  1. ^ 「アイガー登頂の高田さんが帰国 渡部さんの遺骨も」『日本経済新聞』昭和40年9月16日.15面