渡辺省三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
渡辺 省三
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛媛県越智郡宮浦村(現:今治市
生年月日 1933年2月26日
没年月日 1998年8月31日(満65歳没)
身長
体重
176cm
68kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1951年
初出場 1953年4月3日洋松
最終出場 1965年
経歴(括弧内は在籍年)
選手歴
コーチ歴
  • 阪神タイガース (1966 - 1971, 1978)

渡辺 省三(わたなべ しょうぞう、1933年2月26日 - 1998年8月31日)は、愛媛県出身のプロ野球選手投手)、コーチ、スカウト。右投げ右打ち。

目次

[編集] 来歴・人物

6歳のとき軍属として徴用された父とともに朝鮮に渡り平壌工へ。終戦後に帰国し、旧制西条中へ入学、野球を始める。その後は倉敷レイヨン西条に入社、軟式野球をやっていたが、1951年10月阪神タイガースの入団テストを受け、合格する。

2年目の1953年、コントロールの良さを買われてキャンプに打撃投手として帯同し、紅白戦でエース・梶岡忠義の右手甲に死球を与えてしまう。オープン戦で梶岡の代役として投げたところ好結果を出し、一軍に昇格した。

同年4月3日洋松戦で初登板を飾ると、5月13日の洋松戦で初勝利。10勝11敗の成績を残すと、以降は1958年まで6年連続で二桁勝利を挙げるなど、チームに欠かせない戦力となり、特に1956年には22勝、防御率1.45で最優秀防御率のタイトルに輝き、1958年には開幕投手を務めた。

1965年に現役引退。その後はコーチ・スカウトとして活躍した。特にスカウトとしては新庄剛志野田浩司仲田幸司遠山奬志らを発掘。名スカウトとして活躍した。

しかし、1998年8月31日午後1時15分ごろ、神戸市中央区のビルから転落死。現場に争ったあとがないことなどから警察自殺と判断したが、自殺する理由が見あたらないなどから、疑問点も多い。現在でも、自殺かどうかをめぐって裁判が継続中である。(「鹿砦社」名誉毀損事件)また、夫人の話においても、自宅ではいつもと同じ様に玄関を出たなど、異常が感じられなかったという。

[編集] エピソード

  • 球速は全くないものの、打者心理を読む投球術と抜群の制球で相手を幻惑させ、後にエースになった小山正明村山実に影響を与えた。小山は「ピッチングにはコントロールが一番大切だと教わった」と語り、「投げる精密機械」と呼ばれるほどのコントロールを身につけた。村山は「ピッチングは力だけやないことを省さんに教わった」と言い、エースとして2度の優勝に貢献した。また、「省やんボール」と呼ばれる上方からベース上へ落とす超スローボール(どうやらナックルボールだったらしい)を何度か投げ、話題になった。自身は「スローカーブのように言われたけど握りからいってもスローナックルで、おそらく時速は50キロぐらいだったと思う」と語っていた。
  • 小山や村山のお手本となったコントロールの良さが身上だったが、あくまで速球が武器だった小山や村山と異なり、低めに沈む変化球が生命線だった。そのため、渡辺の好調時の相手の打球はゴロが多く、バックで守っていた吉田義男は「渡辺の調子がいいときは内野手は忙しかった」と証言している(小山正明の項も参照)。
  • 1957年9月26日広島戦では、先発して9回を70球で無失点に抑えたが、0-0のまま延長戦に突入。結局13回を投げ切り完封勝利を収めたが、9イニング完投の最少投球数は参考記録に終わった(最少記録は71球。1952年5月11日柴田英治阪急)・近鉄戦、及び、1957年3月30日植村義信毎日)・西鉄戦)。
  • 独身時代に月給をはたいて外国製の化粧品セットを買い、当時の彼女でのちの夫人にプレゼントしたという逸話が残っている。このことについて「蝶々の止まるようなスローボールで活躍している男が、美女には超スピードだ」と言われたとか。

[編集] 詳細情報

[編集] 年度別投手成績





















































W
H
I
P
1953 阪神 54 12 1 1 0 10 11 -- -- .476 775 192.0 168 11 59 -- 4 43 2 1 69 61 2.86 1.18
1954 51 10 1 0 1 10 13 -- -- .435 682 169.0 154 12 28 -- 3 38 1 0 56 47 2.50 1.08
1955 46 20 9 3 2 18 11 -- -- .621 948 244.0 201 10 42 12 5 74 1 0 76 65 2.40 1.00
1956 52 30 7 4 3 22 8 -- -- .733 1001 260.1 207 4 30 6 2 84 0 0 54 42 1.45 0.91
1957 43 29 11 4 2 17 9 -- -- .654 920 230.0 217 8 46 2 4 66 1 0 67 48 1.88 1.14
1958 43 18 11 3 6 12 12 -- -- .500 750 191.1 174 14 18 6 2 53 0 0 70 60 2.81 1.00
1959 24 10 1 0 0 3 6 -- -- .333 324 79.2 84 4 15 1 0 19 0 0 33 30 3.38 1.24
1960 46 8 2 1 1 8 6 -- -- .571 581 152.1 124 8 17 3 6 40 1 0 48 43 2.53 0.93
1961 49 9 3 2 2 11 6 -- -- .647 626 157.2 159 6 22 1 3 49 1 0 49 33 1.88 1.15
1962 38 5 0 0 0 10 5 -- -- .667 426 105.0 96 10 25 4 0 39 1 0 42 33 2.83 1.15
1963 38 2 1 0 0 6 6 -- -- .500 405 96.2 105 7 26 5 2 23 1 0 46 42 3.90 1.36
1964 34 4 2 0 1 6 3 -- -- .667 344 85.0 88 7 12 3 0 29 0 0 35 27 2.86 1.18
1965 32 1 0 0 0 1 0 -- -- 1.000 227 55.0 55 3 12 4 1 26 1 0 16 15 2.45 1.22
通算:13年 550 158 49 18 18 134 96 -- -- .583 8009 2018.0 1832 104 352 47 32 583 10 1 661 546 2.44 1.08
  • 各年度の太字はリーグ最高

[編集] タイトル

[編集] 背番号

  • 26 (1952年 - 1965年)
  • 65 (1966年 - 1969年)
  • 64 (1970年)
  • 74 (1971年、1978年)

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス