涼宮ハルヒシリーズの登場人物

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涼宮ハルヒシリーズの登場人物では、谷川流ライトノベル作品『涼宮ハルヒ』シリーズおよび同作のアニメ版である『涼宮ハルヒの憂鬱』の登場人物について記述する。

  • 特に断りが無い限り年齢・学年は物語開始時。第9巻『分裂』より進級している。主人公キョン他フルネーム・本名がない人物は設定されていない。
  • 声はアニメ・ゲーム・ドラマCDにおける声優

注意以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。


目次

SOS団

キョン(本名不明)
声:杉田智和
本作の主人公。身長170cm。県立北高校1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の男子生徒であり、SOS団団員その1。全作品を通しての語り手であり、読者を意識してのツッコミ役も兼ねる(本人も森羅万象に対するツッコミ役を自認している)。やたらに涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人で、「やれやれ」が口癖。あまり自己主張こそしないが、時に優れた洞察力や行動力を発揮する。古今東西の故事や偉人の言動をたびたび引用する衒学家でもあるが、学業の成績はSOS団で一番悪い。危機的状況に陥っていても冷静な面がある。
本名は作中で呼ばれたことが一度もないため不明[1]で、「キョン」というのは叔母に付けられ妹が広めたあだ名。佐々木(後述)によれば「読み方からキョンというあだ名を連想できないが、文字は連想でき、どことなく高貴で壮大なイメージを思わせる」。
キョンが物語の視点となっているため、発生するほとんど全ての事件に立ち会っている。読者は常にキョンの目線で物語を追体験し、彼を通して物語の情報を得ることになる。家族構成は両親と妹。
性格は事なかれ主義で、理屈っぽくよく愚痴をこぼすところがある。文句を言いつつも人付き合いはよく、お人好し。限度を超えた自己中心歩きをするハルヒに堪忍袋の緒を切らしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切るなど、熱い一面も持っている。
女心には鈍感。しかし硬派というわけでもなく、みくるを日々天使と称賛し彼女と触れ合うことに至福の喜びを得る。みくるとのデート(と本人は思い込んだ)に狂喜乱舞し、「朝比奈さんより可愛い存在は銀河系を五百光年探してもいない」と豪語する。また長門には「眼鏡をしてない方が可愛いと思うぞ」と言ったことがある。作中この二人を「両手に花」「ジャンルの違う女神」と称している。その一方で閉鎖空間に閉じ込められた時、自分にとってのハルヒはただのクラスメイトでも進化の可能性でも時間の歪みでも神でもないと気付いた事もある。
古泉の機関の調査によれば間違いなくふつうの一般人とのことだが、ハルヒに選ばれた人間として、またハルヒを動かす切り札として涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは鍵として重要視されている。事実、SOS団内でハルヒに対して意見できる人間はキョンだけである(他のメンバーはほとんど意見しようとしない)。
当初は事なかれ主義ゆえSOS団の中でも一般人として傍観者的な立場を決め込んでいたが、第4巻『消失』の事件で世界が超常現象とは無縁のかつての平凡な日常生活に戻ったことで、SOS団の日々を楽しんでいたことに気づき、そのことを受け入れた。
ジョン・スミス
第3巻『退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」で、3年前の七夕の夜に時間遡行したキョンが、当時中学1年生のハルヒに対して名乗った偽名。このときのハルヒとジョンの運命的な出会いがSOS団結成の遠因となった。「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」という名称自体も「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!!」という発言が元と思われる。
ハルヒは「ジョン=キョン」という事実に気づいていないが、初めてキョンと会話をした際「あたし、あんたとどこかで会ったことがある? ずっと前に」と、それを疑うような発言をしている。
第4巻『消失』において、キョンは改変された世界のハルヒに対してこの名前を使用し、世界を修復するチャンスを得た。以後この名前は、ハルヒの力を目覚めさせる切り札として封印している。
ちなみに「ジョン・スミス」 (John Smith) とは、英語圏におけるありふれた名前の象徴であり、日本で言うところの「山田太郎」に相当する。
涼宮 ハルヒ(すずみや はるひ)
声:平野綾
本作のヒロイン。身長158cm。北高1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の女子生徒にしてSOS団団長。黒髪黒目(アニメではやや茶色、原作イラストでも巻が進むごとにそうなりつつある)。キョンと同じクラスで、キョンのすぐ後ろの席に座る(何度席替えをしてもハルヒの能力のためか位置関係は不変)。入学当初は腰まで伸びるストレートヘアだったが、現在は肩にかかる程度の長さで揃え、黄色いリボン付きカチューシャを着けるのが定番になっている。
プロポーションはキョン曰く「やけにグラマー」、「スレンダーだが、出るとこは出ている」。
頭脳明晰で容姿端麗であるため、地の性格が露呈する以前の東中時代は多くの男子に告白され、OKしてはすぐにフっていた(谷口曰く最短5分、最長でも1週間)。身体能力も高く、あらゆることに才能を見せるが、性格自己中心的傍若無人猪突猛進唯我独尊かつ変人。感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。退屈を嫌っており、何か面白そうなことをいつも探している。かなりの短気で飽きっぽい。一般常識が著しく欠如しているが、宇宙人等の不思議な存在がいて欲しいと思う反面、そんなものはそう簡単に見つかるはずがないとも思っており、まともな思考形態を保っている。
「恋愛感情は精神的な病の一種」という持論を持つ。キョンに本気で怒られると落ち込んでしまったりする。キョンのことは憎からず思っている様子。4巻「消失」以後のクリスマスイブから30日までの6日間、キョンが長門を気にしてばかりいると思い込み(キョンはこれを否定している)キョンを問い詰めたり、みくるの髪型をポニーテールにしようとした時にキョンがみくるをぼんやりと見つめているのに気づいて止めたり、キョンの過去の恋愛のことを気にしたりと意外に嫉妬深い面を持つ。キョンと2人で閉鎖空間に行った原因は、みくるとキョンがいちゃついていた(ように見えた)ことに対する嫉妬も要因の一つであり、深層心理で彼と共にいたいと強く思っている事が示唆されている。「他人の恋愛には手を出すつもりはない」と発言している。
実はにもなぞらえられるほどのとてつもない力を持っており、その力はどんな非常識なことでも思ったことを実現させてしまう。だが本人はそれに全く気付いておらず、無自覚の内にそれは具現化され、キョン達は毎度それに翻弄されている。その力のおよぶ範囲、期間などはハルヒの機嫌や望みの強さに影響されるため、法則性がない。なお、彼女の能力が際限なく発揮されたりせず、世界がいまだにバランスを保っている点について、古泉は彼女自身が奇抜な言動に反し常識的な精神をしており、不可思議な物事を心のどこかで否定しているからであると推測している。一方で、みくるはハルヒの「現在」を変える力は世界を変えるものではなく、最初からそうであった超自然的存在を無自覚に発見するものだとしており、組織によって見解は異なっている。
第1巻『憂鬱』時からみて3年前の中学1年の頃に何か(「情報の爆発」や「時空の断裂」や「超能力者の発生」を引き起こすようなこと)をしたらしいが詳細は不明。
長門 有希(ながと ゆき)
声:茅原実里
北高1年6組(第9巻『分裂』より2年)の女子生徒にして唯一の文芸部員[2]。身長154cm。ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として組み入れられた。ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。無口、無表情、無反応で無感動だが、知識欲、食欲は旺盛(キョン曰く、恐ろしくうわばみであるらしい)。谷口曰く容姿はAランク-(マイナー)。読書を好み、いつも分厚い本(当初は『ハイペリオン』シリーズなどのハードSF、後には文学に限らず、『分裂』では『ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環』らしき書籍等、様々な分野の専門書まで)を読んでいる。感情表現に乏しく、表情の変化はキョンしか判らないほど少ない。口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。ほとんどの場面で北高指定の制服を着ていて、冬場はその上にダッフルコートを着ている。起伏の少ない体型をしている。
キョンに好意を抱いているようで、キョンの言うことなら素直に従うだけでなく、最終的な決定権を委ねることも多く、さらにはキョンの過去の恋愛に関する自伝小説を盗み見したりもした。当初はメガネを着用していたが、第1巻『憂鬱』でキョンに「眼鏡をしていないほうが可愛いと思うぞ」と言われて以来かけなくなった。
彼女の正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースであり、簡単に言えば宇宙人。派閥は、主流派に属している。ハルヒの能力が活性化した、『憂鬱』の舞台になった時間より3年前頃に生み出された。キョン達が3年前に遡行した際も現在と変わらないような姿をしていたことから、身体的成長という概念があるのかは不明。平時の動作は極めて少ないが、環境情報を改竄することができるため、いざというときには常識の範疇を越える身体能力を発揮する。情報操作時にSQLを使用していると思われるセリフがある。SOS団の中でも飛び抜けて万能であるため、メンバーの信頼も厚い。長門に生まれたある“感情”が原因で第4巻『消失』の事件を引き起こしてしまい、以後キョンは長門を気に掛けるようになった。
入学当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を所有していたが、より自由に活動をしたいという思いから、自らの能力を意図的に消失させて人間らしい一面を手に入れている。いつか長門がふつうの女子高生になる日は遠くないとキョンは推測しており、それを願っている。
第5巻『暴走』でコンピュータ研究部 vs SOS団のゲーム対決に勝利してからは、コンピュータ研究部に準部員としてたまに訪れている。第9巻『分裂』では自作パソコンを置いており、そのコンピ研部長曰く「世界最強にコンピュータと相性のいい逸材」。
朝比奈 みくる(あさひな みくる)
声:後藤邑子
北高2年(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒にして、SOS団副々団長兼書記。身長152cm。ハルヒが「ロリ巨乳萌えマスコット的キャラ」として拉致してきた。キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」、谷口に「朝比奈さんを泣かせることは学園の半分(男子全員)を敵にする」と言われるほどの美少女であり、北高のアイドル。元々は書道部に在籍していたが、ハルヒによって退部させられ、SOS団付きのメイド兼マスコットとなる。
真面目で気が弱い性格。特に長門有希に対しては恐縮し遠慮がちな態度を取る。ハルヒにオモチャ扱いされ、毎回様々なコスプレバニーガールメイドなど)をさせられるが、健気に耐えている。しかし、今では強制されたはずのメイドやお茶くみについて勉強したりと、現在の立場をそれなりに楽しんでいる。しばしば「禁則事項です」と口にする。バレンタインデー(の翌日)に行ったイベントで巫女に扮し、団の活動費を調達した功績をふまえ、副々団長に任命された。左胸の上に星形のほくろがある。運動神経はよくない。アルコール耐性はなし。
その正体は、はるか未来から来た未来人で監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限が無い。そのため、話してはいけないこと禁則事項も多い。未来から来たわりには何一つ状況を知らないことが多く、パニックに陥ることもしばしば。長門や古泉のように特別な力というものもほとんどなく、脳内に無形で存在するTPDDを利用した、限定的な時空移動しかできない(しかも任意ではなく申告制)ため、能力的にはほとんど普通の人間である。未来人であるが故、今の時代では当たり前のことも知らないことが多い。
朝比奈 みちる
キョンが鶴屋さん(後述)に一週間先の未来から来た朝比奈みくるを紹介するときに使った偽名。キョンのとっさの思いつきによるもので、朝比奈みくるの生き別れた双子の妹という設定にされた。
朝比奈さん(大)
みくるの数年後の姿(長門曰く「異時間同位体」)で、現在よりさらに巨乳。キョン曰く「見る者全てを恋に落とす美貌を持つ」。第1巻『憂鬱』から度々登場し、第3巻『退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」以降は「朝比奈さん(大)」として、現在の「朝比奈さん(小)」と区別されている。朝比奈さん(小)からかなり昇進したらしく、朝比奈さん(小)にとって伝えることが禁則事項となっている情報をキョンに教えることもある。
第1巻『憂鬱』では本人曰く教師風の服装で登場しており、その後もその服装で登場している。説明のない不可解な行動を取ることが多く、キョン達をしばしば困惑させる。基本的にキョンや長門の前にだけ出現し、朝比奈さん(小)には存在自体が秘密になっている。古泉の前には、意見の相違が原因であるのかは不明であるが姿を現したことはない。
第7巻『陰謀』の終盤で、朝比奈さん(小)に対するあまりの扱いの悪さに、キョンの不興を買ってしまった。なお、朝比奈さん(小)(大)ともに長門を苦手としている。
自分の胸元に星型のほくろがあることをキョンに口走ってしまった。
古泉 一樹(こいずみ いつき)
声:小野大輔
北高1年9組(第9巻『分裂』より2年9組)の男子生徒にして、SOS団副団長。身長178cm。5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。在席している1年9組は理数系の特別進学クラスであり、頭も運動神経もよく、美形でもあり(キョン曰く「適当なポーズをとらせてスーパーのチラシにモデルとして採用したらコアなファンがつきそうなルックス」「女子高生の5人に1人は振り向く」)、学校でも女子からの人気は高いようだ。SOS団夏休み合宿での功績により副団長に任命される。いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしている。同級生に対しても常に敬語を使うが、そうした演技を強いられる立場についての不満をキョンに漏らしたこともある。
正体は、一種の超能力者であり、その集団である「機関」に所属する。ハルヒの精神状態の不安定が原因で発生する「閉鎖空間」への侵入と、その中で破壊活動を行なう神人を倒す能力をもつ。閉鎖空間内では戦闘能力を発揮でき、10分の1の力でも巨大な怪物カマドウマを難無く撃破した。ただし超能力者と言っても上記以外の特殊能力はなく、閉鎖空間やそれに準じた異空間でなければ能力を発揮できない。職務に関連してハルヒの精神面に気を配っており、彼女の内心をそれとなくキョンに伝えることもある。ハルヒを刺激することを避けるため、基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わずに曖昧な態度を取ることが多い。ただし、本人曰く、現在の性格や表情などは「ハルヒの願望」に沿った演技であるらしい(作中、彼が書く字が「意外なほど乱暴な筆跡」であることが明かされており、それを裏付けている)。ボードゲームカードゲームなどのアナログゲームが好きらしいが、その割に弱く、キョンにはいつも負けている。そのあまりの弱さ故、キョンに「わざと負けてるんじゃないか?」などと疑惑を抱かれているが真偽は不明。
SOS団では「解説役」のポジションにあるが、毎回キョンには自分の推論をもっともらしく話したり、煙に巻くような言動をとることが多い。しかし、何か問題が発生したときには、キョン、長門と共に解決策を講じる。当初はSOS団のメンバーに対して何事にもハルヒの機嫌を損ねないことが最優先といった態度を取って(所属する「機関」の方針「現状維持」に従っている)一歩引いたところからハルヒらを観察していることが多く、キョンとは険悪な雰囲気になることも少なくなかった。だが最近では両者とも随分うち解けたようである。また、ハルヒについては「魅力的に思う」などの好意的な発言を多々残しており、彼女に関してはそれなりに好意を抱いている節がある。
第7巻『陰謀』にて「自分も初対面時には予想もできなかったほどの好意をSOS団に抱いている」と述べ、さらに今や自分の所属団体は「機関」ではなく、SOS団という少数派ではないかと考えるようになりつつあるとまで言っている。その上、第5巻『暴走』の「雪山症候群」の作中で「(今後SOS団に危機が迫った際には)一度だけ「機関」を裏切って、あなたに味方します」とまで発言している。

北高関係者

朝倉 涼子(あさくら りょうこ)
声:桑谷夏子
1年5組の女子生徒で委員長。身長160cm。住んでいる所は長門と同じマンションの505号室。美人で人当たりのよい優等生であり、男女を問わず生徒からの人気も高い。谷口曰く容姿はAAランク+(プラス)。しかし、その正体は長門と同じく情報統合思念体に造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、急進派に属する。もともとの役割は長門のバックアップであったが、ハルヒが起こす情報爆発を観測するために独断でキョンの殺害を企てる。これを阻止するために現れた長門との戦闘の末に敗れ消滅し、情報操作により、急遽父親の都合でカナダへ引っ越したことにされた。
長門とは対照的に社交性がありスタイルがいい。
第4巻『消失』の改変された世界で、暴走前の状態で再登場。改変により無力になった長門を気に掛け、守ろうとする態度をとる。キョンがこの長門に時空を再改変するよう説得中、彼を刺突する。最終的には、未来から来た長門に再び消滅させられる。
鶴屋さん(つるや -)
声:松岡由貴
2年生(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒。身長160cm。朝比奈みくるの同級生で友人、SOS団名誉顧問でもある。テンションは常に高めでノリがよく、面白いことが大好きなのでハルヒとも気が合う。キョン曰く「みくるといるとティーンズ雑誌の表紙を飾れそうな二人」というスレンダー系の美少女。「めがっさ(とてもの意)」「-にょろ」などの独特な言い回しを用いる。
実家は金持ちの名家で、実は古泉の所属する「機関」のスポンサーのひとつでもある。訳あってみくるに無理に迫ったキョンを返り討ちにするほどである。
「機関」からの報告と本人の勘のよさにより、ハルヒ達の置かれている状況をかなり把握していると思われるが、あくまでも友人としてのポーズを貫き、自身は傍観者であると決めている模様。第7巻『陰謀』では、鶴屋家所有の山(通称・鶴屋山)から掘り出された不思議な出土品(オーパーツ)にかこつけて、キョンに「未来人か宇宙人だったら、どっちがいい?今のうちに決めといた方がいい」と意味深な問いかけをした。
背が高くスマートな体型である。
谷口(たにぐち)
声:白石稔
1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の男子生徒。身長170cm。キョンの悪友で(成績は常に仲よく赤点ギリギリ)、ハルヒの中学からの同級生。ハルヒとクラスが中学から高校2年までの5年間連続して一緒で、そのためかハルヒの生態に詳しい。ハルヒに興味を持ちつつあったキョンに対して、中学時代にハルヒが行った奇行の数々を淡々と語り、「もしあいつに気があるんなら、悪いことは言わん、やめとけ」と忠告している。
軽い性格でナンパ癖があり、女の子を勝手にランク付けしたりと、本人はプレイボーイを気取っているが実際は全くモテず、持論を語ってもキョンや国木田には相手にされない。彼女ができたこともあったが、その後の詳細は不明。そんな性格が災いしてか、キョンやハルヒにはよく「アホの谷口」と呼ばれる始末。しかし、無感動な長門に「面白い人」と言わせたことのある人物でもある。
たまにSOS団のイベントに駆り出されるが、口では文句を言いつつも、わりと楽しんでいるようである。
ツガノガク版のハルヒにはアホ毛無しの谷口がしょっちゅう登場していたが、アニメの谷口にはなぜかアホ毛があった。アニメでは放送第10話の忘れ物を取りに来るシーンでの鼻歌「WAWAWA忘れ物-」が反響を呼ぶことになり、ファンの一部でカルト的な人気を誇る(余談だが、前記の台詞は声優・白石稔によるアドリブである)。
第7巻まで、キョンと赤点すれすれだった。
国木田(くにきだ)
声:松元恵
1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の男子生徒。身長166cm。キョンの中学からの友人。成績はよい。SOS団のイベントにたまに駆り出される。SOS団の活動に否定的な谷口とは違い、やや協力的である。
阪中(さかなか)
1年5組(第9巻『分裂』より2年)の女子生徒。好きのおっとりとしたお嬢様。語尾に「-のね」と付けることが多い。
第4巻『消失』にて苗字のみ登場。その後、第8巻『憤慨』収録の「ワンダリング・シャドウ」で初登場。
岡部先生(おかべ -)
声:柳沢栄治
1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の担任教師で、ハンドボール部顧問。キョンや谷口などの成績不調者に個人的に面談の場を設けるなど、生徒のことはわりと親身に考える方のようで、キョンは比較的彼に好印象を抱いている。ハルヒ曰く「ハンドボールバカ」。
コンピュータ研究部部長(本名不明)
声:小伏伸之
2年生(第9巻『分裂』より3年)の男子生徒。文芸部室の2つ隣にある、コンピュータ研究部(コンピ研)の部長。
ハルヒに新機種のパソコンを強引に奪われ(みくるへのでっち上げセクハラ写真を取られ、部員ともども脅迫された)、その後もハルヒにいいように扱われ続けている。長門を天才的なプログラマーとして尊敬している。
第3巻『退屈』収録の「ミステリックサイン」、第5巻『暴走』収録の「射手座の日」、第9巻『分裂』に登場する。
『分裂』では、長門に文芸部と兼部してもらいコンピ研部長になってもらおうと考えている、とキョンに語っている。
喜緑 江美里(きみどり えみり)
声:白鳥由里
2年生(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒。生徒会役員で、執行部筆頭と書記を兼任している。以前、SOS団に行方不明の彼氏(コンピ研部長。ただし、実際には顔見知りですらない)の捜索を依頼した「悩み相談者第1号」でもある。
その正体は、長門有希や朝倉涼子と同じく、情報統合思念体に造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。古泉は「一度暴走を起こした長門の監視役」と推測している。
作中の容姿や台詞から、穏健派に所属しているのではないかと考えられているが、実際に彼女がどこの派閥に属しているかは現時点では確認されていない。
第3巻『退屈』収録の「ミステリックサイン」で初登場。第8巻『憤慨』収録の「編集長★一直線!」、第9巻『分裂』にも生徒会長と共に登場している。
生徒会長(本名不明)
2年生(第9巻『分裂』より3年)の男子生徒。冷徹・陰湿な生徒会長(鶴屋さん曰く、「三国志で言えば司馬懿みたいな感じがする」)で、SOS団を疎ましく思っているように見えるが、その実態は「機関」の外部協力者で、「涼宮ハルヒが望む生徒会長らしい生徒会長」を演じている。その仮面の下はかなり含むところがあり、その裏側を隠している不良ではあるが、本来の性格はある意味で「非常に正直」でもある。
第8巻『憤慨』収録の「編集長★一直線!」で初登場し、第9巻『分裂』にも喜緑江美里と共に登場する。
高校生にも関わらず煙草を所持しているらしい。
ENOZ(エノッズ)
第6巻『動揺』の「ライブアライブ」に登場するガールズバンド。原作では3人組であったが、アニメでは4人となった(ボーカルとギターを同じ人物が担当)。なお、「ENOZ」の名称があるのはアニメ版のみで、原作においては名称は設定されておらず、登場人物の名前も明かされていない。
名称の由来は、メンバーの榎本・中西・岡島・財前の頭文字をとったものとされているが、逆から読むと実在したバンドのZONEと同じ名前になる為、ZONEをもじったバンドだと思われる。メンバーの名前もZONEのメンバーの名前を意識したものになっており、担当パートも類似している。「ライブアライブ」での文化祭当日はメンバーの体調不良の為、急遽代役としてボーカルに涼宮ハルヒ、ギターに長門有希が起用された。「ライブアライブ」のENOZ演奏シーンは、映画リンダ リンダ リンダ」ラストシーンのパロディである。その後日談にあたる「サウンドアラウンド」では本来のメンバーが復帰し、ライブハウスで合同ライブを行った。
好評であった為、代役ボーカルの涼宮ハルヒ役の平野綾名義でCDが出されている。
榎本 美夕紀(えのもと みゆき)
声:門脇舞
担当はボーカル
中西 貴子(なかにし たかこ)
声:永田亮子
担当はギター
岡島 瑞樹(おかじま みずき)
声:広江美奈
担当はドラム
財前 舞(ざいぜん まい)
声:中山さら
担当はベース

その他

キョンの妹(本名不明)
声:あおきさやか
キョンの妹で小学5年生(第9巻『分裂』より6年生)。兄のことを「キョンくん」と呼び(キョン自身は妹からそう呼ばれるのを嫌がっている)、そのあだ名を定着させる一因となった。猫のシャミセンを「シャミ」と呼びお気に入りの様子。なぜかみくるにはよく懐く。ハルヒのことは「ハルにゃん」長門は「有希っこ」(どちらも鶴屋さんが出所)と、人生の先輩を尊崇しようとする概念を持たない小学生。キョン曰く「とにかく耳に届いた愛称をすぐさま採用してしまう」。
シャミセン
声:緒方賢一
キョンの家の飼い猫。文化祭の映画制作中に、悪い魔法使いの使い魔としてハルヒが適当に選んだノラ猫(珍しいオスの三毛猫)であり、名前もそのときに付けられた(猫の皮は楽器の三味線の材料として用いられることから)。その後、キョンの家で飼い猫として暮らすようになる。撮影の期間中は人語を話したり、凍結された情報生命体を長門の手によって体内に宿すことになるなど、飼い主同様事件に巻き込まれることが多い。また、人語を話したときの声はキョン曰く「朗々たるバリトン」だった。
多丸 圭一(たまる けいいち)
声:井上和彦
多丸 裕(たまる ゆたか)
声:森川智之
森 園生(もり そのう)
声:大前茜
年齢不詳だが、車を運転していたことから免許が取れる年齢であることがわかる。
新川(あらかわ)
声:大塚明夫
以上4人、いずれも古泉の属する「機関」の組織員達。各々の上下関係は不明。「孤島症候群」「雪山症候群」などでの(ハルヒ達への)設定は、森と新川はそれぞれ多丸圭一のメイドと執事であり、多丸裕は多丸圭一の弟となっている。
管理人
声:青野武
登場は第1巻『憂鬱』のみ(第4巻『消失』にて名前が出る)。長門や朝倉がすむマンションの管理人。耳が遠い。
大森 栄二郎
声:平松広和
第2巻『溜息』に登場。大森電器店店長。SOS団の映画のスポンサーの一人であり、撮影用のテレビカメラを提供した。
アニメオリジナルエピソード『サムデイ イン ザ レイン』にも登場し、次回作のスポンサー料として、SOS団にストーブを提供した。ちなみに、店の売り上げはあまり芳しくない様子。
ハカセくん(本名不明)
ハルヒの家の近所に住んでいる礼儀正しい少年。ときおり、ハルヒが臨時の家庭教師となって彼の家で勉強をみている。
「ハカセくん」はキョンが命名したあだ名である。みくる(の組織)の未来にとって、重要な人物らしい。おそらくTPDDの発明者、もしくはそれに関わった人物だと思われる。
中河(なかがわ)
第6巻『動揺』収録の「ヒトメボレLOVER」に登場。私立男子高1年でアメフト部部員。中学3年生のとき、キョンとクラスメイトだった。ある理由から長門に一目惚れしてしまうことに。
吉村 美代子(よしむら みよこ)
キョンの妹の親友で、通称「ミヨキチ」。第8巻『憤慨』収録の「編集長★一直線!」において文芸部の会誌を作る際、キョンが執筆した私小説的恋愛(?)小説の登場人物として登場。とても小学生には見えないほど大人びた、線の細いすらっとした体型の美人で、キョン曰く「あと五年も待てば、朝比奈さんの対抗馬になっているかもしれん」人物。
佐々木(ささき)
第9巻『分裂』にて登場。キョンの中学校の友人であり、古泉に似た独特な喋り方が特徴だが、古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる実に魅力的な女性」。本人にはその自覚がないが、涼宮ハルヒと同様に閉鎖空間を発生させている。ただし、佐々木のそれはハルヒのものとは若干異なり、常に発生しているが中に神人はいない。ハルヒの閉鎖空間は灰色で太陽の光すらない空間なのに対し、佐々木の閉鎖空間はクリーム色をとことん希釈したような、光に満ちた空間であり、ハルヒのそれと違い、非常に安定したものであるという。
話し相手が男友達のときのみ、一人称が「」となり、喋り方が変わる(ハルヒに対してはふつうに話していた。さらにその際に「面白いキャラだが、不自然に作っている感じがする」とハルヒは言っていた)。
中学時代にキョンと学習塾が同じで、塾に行くときはキョンが佐々木を自転車の後ろに乗せて通っていたため周りから誤解されている。今までキョンが「変な女が好き」といわれる原因となった人物。
ハルヒと同じく「恋愛感情は病気の一種」という持論を持つ。
藤原(ふじわら)
第7巻『陰謀』で初登場し、第9巻『分裂』に再登場。再登場時、キョンに「名を名乗れ」と言われ、佐々木に諭されたのち「藤原とでも呼ぶがいい」と言ったことから、偽名である可能性が高い。
朝比奈みくるとは別の組織に所属する詳細不明の未来人。現在とは地続きだがみくるとは別の未来からやって来ており、みくるの組織とは敵対しているように思われる。
橘 京子(たちばな きょうこ)
第7巻『陰謀』で初登場し、第9巻『分裂』で再登場(『陰謀』では名前は出ていなかった)。髪型はツインテール。みくる(みちる)を誘拐した犯人のうちの一人で、「機関」の敵対組織の幹部。
佐々木が作り出す閉鎖空間に入れる超能力者で、佐々木こそがハルヒの持っている力の本来の持ち主と主張している。ハルヒのSOS団に対抗意識を持っているのか、佐々木、藤原、周防と自分を一つの集団にまとめようとしているが、少し空回り気味。
周防 九曜(すおう くよう)
第9巻『分裂』で登場。天蓋領域が遣わしたTFEI端末。長門同様無口だが、沈黙を表す文が原作では長門が「……」(三点リーダ)で表されるのに対し九曜は「――」(ダッシュ)で表される。
長門を始めとする情報統合思念体が創り出したTFEI端末よりも出来が悪い様子。実際のところスペックは不明だが、情報統合思念体のTFEI端末達に比べてもなお、著しく人間味に乏しい(キョンと初めて会ったときはまともに会話すら出来ていなかった)、かなりエキセントリックな性格をした個体。それは、長門の能力を以ってしても意思の疎通を行うことがほとんどできないほどらしい。

脚注

  1. ^ 作者曰く「まともな名前をつけてもよかったんですけど、最初から最後までけったいなニックネームで呼ばれ続けるというのもマヌケでいいのではないかと。特徴に関しては、当初の予定では超能力者の一人にしようかと考えていたのですが、プロローグを書いている途中でなぜか一般人になってしまいました。」更に本名はまだ決めていないと明かしている。
  2. ^ 作者は、第4巻『消失』のあとがきにて、高校時代に所属していた文芸部のただ一人の部員だったメガネを掛けた理知的な女子生徒について語っており、彼女が長門のモデルとなった人物とも考えられるが、詳細は明らかになっていない。