幕張新都心
幕張新都心(まくはりしんとしん)は、千葉県千葉市美浜区と習志野市に跨る東京湾に面した地域である。千葉市美浜区美浜、若葉、打瀬、ひび野、中瀬、豊砂、浜田2丁目の一部と、習志野市芝園1丁目から成る。面積は522.2ha。
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[編集] 概要
1970年代後半の東京湾埋め立てによって開発された新都心である。「職・住・学・遊」が融合した未来型の国際都市をコンセプトに、以下の6地区で構成されている。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)京葉線の海浜幕張駅を中心とした「タウンセンター地区」
- 企業が立地する「業務研究地区」
- 学校などが立地する「文教地区」
- 集合住宅が立地する「住宅地区」
- 東京湾沿岸の幕張海浜公園を中心に広がる「公園・緑地地区」
- 1989年(平成元年)に編入された「拡大地区」
海浜幕張駅を中心としたタウンセンター地区とその周辺には、ショッピングビル(プレナ幕張)や、映画館(シネプレックス幕張)、アウトレットモール(三井アウトレットパーク 幕張)、スーパーマーケット(イオン幕張)などの商業施設や、ホテル6社(アパホテル、ニューオータニ、ホテル ザ・マンハッタン、ホテルグリーンタワー、ホテルスプリングス、ホテルフランクス)が開業しており、遠方からの来訪者や、東京ディズニーリゾートや成田国際空港への利用者の滞在場所などとして利用されている。なおバス停留所は「海浜幕張駅」と「タウンセンター」で別個に存在する。
業務研究地区は、1989年(平成元年)に日本コンベンションセンター(現・幕張メッセ)が開業したのを皮切りに、国内外の企業が立地するオフィスビル街となっている。約500社の企業が活動し、ワールドビジネスガーデンや幕張テクノガーデン、流通大手のイオングループ本社等が立地しており、業務機能や研究開発機能が集積している。しかし、キヤノン販売(現・キヤノンマーケティングジャパン)やBMWジャパンが本社機能を幕張から都心に移転する等、都心回帰の影響を受けている。
文教地区は、幕張新都心の中で最も早くから整備が進められた地区であり、大学(放送大学、神田外語大学、千葉県立保健医療大学)、中学校・高等学校(千葉県立幕張総合高等学校、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 、昭和学院秀英中学校・高等学校)、幼稚園・小学校(幕張インターナショナルスクール)が立地しており、その他に、研究施設(アジア経済研究所、JA共済幕張研修センター)、公共職業能力開発施設(高度職業能力開発促進センター)等がある。国際競争力を持った高度教育地域を目指して整備が進められている。
住宅地区は、1995年(平成7年)より「幕張ベイタウン」として官・民共同で整備が着手され、2011年現在では約23,600人が住む街となっている。街並みは中高層のマンションが、その1階にはお洒落な店舗が建ち並び、1999年(平成11年)には街としては初めてグッドデザイン賞を受賞しており、ヨーロッパスタイルの洗練された街並みが広がる。地区内に小学校が3校、中学校が1校配置されているなどファミリー層の受け入れ態勢も整っている。
公園・緑地地区には、東京湾岸や海浜幕張駅東部に県立幕張海浜公園(71.9ha、日比谷公園の約4倍)が整備されている。人工海浜「幕張の浜」(遊泳は禁止されており、水遊びのみ)やプロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地であるQVCマリンフィールドが立地し、平日の昼食時にはビジネスマンやOLの憩いの場として、休日は家族やカップルなどで賑わいを見せる。また、世界との交流を目指して整備された池泉回遊式の日本庭園「見浜園」があり、庭園内には本格的な数寄屋造りの茶室「松籟亭(しょうらいてい)」も完備されている。
拡大地区は、1989年(平成元年)に編入されて以来整備が進められており、コストコ幕張店、カレスト幕張、東京インテリア幕張店などが立地している。当初はソニー、日本航空、三井物産などの企業十数社が土地利用の契約内定や本契約をしたが、バブル崩壊後に契約解除や計画の凍結が相次ぎ、2007年(平成19年)3月に一旦分譲を休止した[1]。2010年(平成22年)、豊砂地区の未利用地8区画18.3haを早期に活用するため土地利用を見直し、オフィス用途から企業ニーズに合う商業用途に変更する。同年9月から公募を再開し、12月にイオンを進出事業者に決定。2013年(平成25年)3月、募集区画全体を活用した複合商業施設(総合スーパー、専門店、飲食店、映画館、スポーツ施設、スパ施設等)が開業する予定[2]。また、千葉市や進出企業等が費用を負担する請願駅として、京葉線の新習志野駅 - 海浜幕張駅間(コストコ付近)に新駅を設置する計画もある[3]。
[編集] 幕張新都心計画
- 事業主体 千葉県企業庁
- 事業期間 昭和47年度〜平成22年度
- 敷地面積 522.2ha(拡大地区を含む)
- 常住人口 26,000人
- 就業人口 150,000人
- 地域区分 5区画
[編集] 歴史
- 1967年(昭和42年)
- 千葉県第2次総合5ヵ年計画で、海浜ニュータウンを計画。
- 1973年(昭和48年)
- 千葉県第4次総合5ヵ年計画で、幕張A地区について新都心としての土地利用を位置付け。
- 幕張A地区・幕張C地区埋立免許取得。埋立工事着工。
- 1979年(昭和54年)
- 人工海浜「幕張の浜」オープン。
- 1980年(昭和55年)
- 幕張A地区・幕張C地区埋立造成竣工認可。埋立完了。
- 千葉県立幕張東・西・北高等学校の三校が開校。
- 1981年(昭和56年)
- 千葉県立衛生短期大学開学。
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)
- 昭和学院秀英高等学校開校。
- 渋谷教育学園幕張中学校開校。
- 千葉新産業三角構想で「幕張新都心構想」根幹プロジェクトとして位置付けられる。
- 1984年(昭和59年)
- 千葉県立若葉看護高等学校開校。
- 国際能力開発支援センター開設。
- 1985年(昭和60年)
- 放送大学開学。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)
- 神田外語大学開学。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)
- JR京葉線(東京〜新木場)全線開業。
- 千葉マリンスタジアムオープン。
- 東京ガス幕張ビル竣工。
- 幕張テクノガーデン竣工。
- 日本庭園「見浜園」オープン。
- ホテルスプリングス幕張開業。
- 1991年(平成3年)
- 千葉業務核都市基本構想が承認される。
- 日本アイ・ビー・エム幕張事業所ビル竣工。
- ホテルグリーンタワー幕張開業。
- ホテルフランクス開業。
- ホテル ザ・マンハッタン開業。
- BMW JAPAN本社ビルディング竣工。
- ワールドビジネスガーデン竣工。
- 高度職業能力開発促進センター開設。
- 障害者職業総合センター開設。
- 1992年(平成4年)
- プロ野球・ロッテオリオンズ(当時)が千葉マリンスタジアムに本拠地を移転、併せて千葉ロッテマリーンズに改称。
- キッツ本社ビル竣工。キッツ本社移転。
- シャープ幕張ビル竣工。
- 富士通幕張システムラボラトリ竣工。
- 幕張東京海上(現・東京海上日動火災保険)ビル竣工。
- 「業務核都市・幕張新都心の総合的な街づくり」に対して、平成3年度日本都市計画学会石川賞受賞。
- 千葉市幕張勤労市民プラザ開設。
- 1993年(平成5年)
- NTT幕張ビル竣工。
- SII幕張ビル竣工。
- 住友ケミカルエンジニアリングセンタービル竣工。
- ロボットFAセンタービル竣工。
- ホテルニューオータニ幕張開業。
- 幕張プリンスホテル客室棟オープン。
- プレナ幕張オープン。
- 1994年(平成6年)
- 幕張ベイタウン地区分譲開始。
- キヤノン販売(現・キヤノンマーケティングジャパン)幕張本社ビル竣工。
- イオンの本社ビルであるイオンタワー竣工。イオングループ本社が東京から移転。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 千葉県立幕張東・西・北高等学校の3校統合により、千葉県立幕張総合高等学校開校。
- 1997年(平成9年)
- 幕張メッセ国際展示場9-11ホールオープン。
- パルプラザ幕張開業。
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)
- ガーデンウォ〜ク幕張(現三井アウトレットパーク 幕張)オープン。
- カルフール幕張オープン。
- コストコホールセール幕張が拡大地区にオープン。
- 2001年(平成13年)
- 幕張ベイタウン地区の人口1万人を突破。
- 千葉市立海浜打瀬小学校開校。
- 関東鍼灸専門学校開校。
- 2002年(平成14年)
- 新日本建設インテリジェントビル竣工。新日本建設の本社となる。
- メッセ・アミューズ・モールオープン(シネプレックス幕張他)。
- 2003年(平成15年)
- キヤノン販売、本社機能を品川に移転し、幕張事業所となる。
- カレスト幕張が拡大地区にオープン。
- 2004年(平成16年)
- 千葉県立若葉看護高等学校が千葉県立幕張総合高等学校に統合。それに伴い看護科を設置。
- 2005年(平成17年)
- ROOM DECO かねたやオープン。
- プロ野球・千葉ロッテマリーンズが日本一。優勝パレードが開催される。
- 東京インテリア家具幕張店が拡大地区にオープン。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- スターツアメニティーがロボットFAセンターを買収し、スターツ幕張ビルとなる。
- BMW JAPAN、本社をグラントウキョウサウスタワー(東京駅八重洲口)に移転。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- マザーズ上場の株式会社ACCESSが旧BMW JAPAN本社ビルを買収。
- 幕張インターナショナルスクール開校。
- 千葉県立保健医療大学開校。
- ラウンドワン習志野店が拡大地区にオープン。
- 島忠ホームズ幕張店が拡大地区にオープン。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
[編集] 施設
[編集] 主要施設
- 幕張メッセ(旧称・日本コンベンションセンター)
- QVCマリンフィールド(旧称・千葉マリンスタジアム)
[編集] ホテル
- ホテルスプリングス幕張
- ホテルグリーンタワー幕張
- ホテルフランクス
- ホテル ザ・マンハッタン
- ホテルニューオータニ幕張
- アパホテル&リゾート東京ベイ幕張(旧・幕張プリンスホテル)
[編集] 商業施設
- プレナ幕張
- 三井アウトレットパーク 幕張
- イオン幕張(旧・カルフール幕張)
- メッセ・アミューズ・モール
- シネプレックス幕張(メッセ・アミューズ・モール内)
- スーク海浜幕張
- auneMAKUHARI
- パルプラザ幕張
- コストコ幕張店
- ROOM DECO幕張新都心店
- カレスト幕張(習志野市)
- 東京インテリア幕張店(習志野市)
- ラウンドワン習志野店(習志野市)
- 島忠ホームズ幕張店(習志野市)
[編集] オフィスビル
- ワールドビジネスガーデン(WBG)
- 幕張テクノガーデン(MTG)
- スターツ幕張ビル(旧・ロボットFAセンター)
- NTT幕張ビル
[編集] 研究・研修機関
- 日本貿易振興機構 (JETRO) アジア経済研究所
- 財団法人海外職業訓練協会 (OVTA)
- 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター
- 独立行政法人メディア教育開発センター (NIME)
- 千葉市幕張勤労市民プラザ
- 千葉県総合教育センター
- 全国共済農業協同組合連合会 幕張総合研修センター
- 千葉運転免許センター
- 千葉県精神科医療センター
[編集] 公共職業能力開発施設
- 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 高度職業能力開発促進センター(愛称:高度ポリテクセンター)
[編集] 主要企業
(※印は幕張に本社機能がある企業)
- セイコーインスツル(旧・セイコー電子工業)※
- キヤノンマーケティングジャパン(旧・キヤノン販売)
- 住友ケミカルエンジニアリング
- 日本アイ・ビー・エム
- シャープ
- 富士通
- 日本電信電話
- キッツ(旧・北沢バルブ)※
- イオン(旧・ジャスコ)※
- 東京ガス
- スターツアメニティー
- 新日本建設※
- ACCESS
[編集] 幕張テクノガーデン内
- ウェザーニューズ・グローバルセンター(実質的な本社)
- 三協立山アルミ
- NTT東日本-千葉※
- YKK AP
- プルデンシャル生命保険
- JFEシステムズ
- 川崎マイクロエレクトロニクス※
- 四国化成工業
- 沖通信システム
- 長谷工コミュニティ
- 木下工務店
- 鴻池ロジスティックネットワーク
- 住友林業
- 双葉電子工業
- オリックス
- 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
- KDDI
- 第一三共
- 旭化成ホームズ
- サンゲツ
- エス・バイ・エル
- 清水建設
- 杏林製薬
- 第一生命保険
- 大和ハウス工業
- 三井造船システム技研※
[編集] ワールドビジネスガーデン内
- 三井不動産ビルマネジメント
- 東芝
- 日本ヒューレット・パッカード
- 丸紅インフォテック
- 日本貿易振興機構(JETRO)
- 富士ゼロックス
- ソニー生命保険
- 千葉ロッテマリーンズ
- ビー・エム・ダブリュー・ジャパン・ファイナンス
- bayfm※
- QVCジャパン※
- スタートトゥデイ※
- 東京海上日動火災保険
[編集] 住宅施設
[編集] 学校
[編集] 大学
[編集] 専門学校
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
[編集] 小学校
[編集] 公園
- 県立幕張海浜公園
- メッセモール
- 豊砂公園
- 幕張海浜緑地
- 浜田川緑地
- 花見川緑地
- 打瀬一丁目公園
- 打瀬二丁目公園(ミッドランドパーク)
- 打瀬三丁目公園(スポーツパーク)
- 打瀬第一公園
- 打瀬第二公園
- 打瀬第三公園(クリエイティブプレーパーク)
- 打瀬第四公園
- 打瀬第五公園(カジュアルパーク)
- 打瀬第六公園(トライアングルパーク)
- 打瀬第七公園(コーストパーク)
- 打瀬第一緑地(ジュニアハイスクールエッジ)
- 打瀬第二緑地(コミュニティセンターガーデン)
- 打瀬第三緑地(打瀬ふれあい緑地)
- 打瀬緑地
[編集] 幕張地区を舞台とした作品
- 映画
- 「仮面ライダーZO」※(EDのバイク走行シーン)
- 「ゴジラvsメカゴジラ」(本作の最終決戦の舞台)
- 「ゴジラ2000 ミレニアム」
- 「明日があるさ THE MOVIE」
- テレビドラマ
- 「ショムニ」
- 「お金がない!」
- 「ぼくらの勇気 未満都市」
- 「太陽の季節」(主演・滝沢秀明)
- 「バスストップ」
- 「やっぱり猫が好き」
- 「おれがあいつであいつがおれで」
- 小説
- 「ニューロマンサー」
- 漫画
- 「幕張」
- 「幕張サボテンキャンパス」
- 音楽
※数多くの映画、テレビドラマ、CM等のロケ地にもなっている。
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] 路線バス
[編集] 駐車場
- 自動車等利用者のために駐車場も整備されている。詳しくは「駐車場のご案内」を参照。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注・出典
- ^ 苦戦続く拡大・文教地区 計画見直しで打開目指す 未利用地問題 - 千葉日報 2009年10月7日
- ^ a b 事業予定者に決定した提案内容の概要 (PDF) - 千葉県企業庁 2010年12月27日
- ^ 豊砂地区未利用地と新駅予定地周辺の地図 (PDF) - 千葉県企業庁 2010年8月3日
- ^ 今オフ使えない…ロッテ室内練習場の完成大幅遅れ - スポーツニッポン 2011年11月27日
- ^ QVCジャパンが新本社社屋の建設を開始 - QVCジャパン 2010年12月1日
[編集] 外部リンク
[編集] 空中写真・地図
- 海浜幕張駅・幕張新都心周辺空中写真(地区:千葉, コース:C3, 番号:8) - 国土地理院・国土変遷アーカイブ 空中写真閲覧システム[1](2000年5月29日撮影。白黒)。
- 海浜幕張駅・幕張新都心周辺空中写真(地区:千葉, コース:C5, 番号:30) - 国土地理院・国土変遷アーカイブ 空中写真閲覧システム(1997年6月30日撮影。カラー)。
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