浪漫の騎士

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浪漫の騎士
リターン・トゥ・フォーエヴァースタジオ・アルバム
リリース 1976年
録音 1976年2月 コロラド州カリブ・ランチ
ジャンル フュージョン
時間 45分37秒
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース チック・コリアスタンリー・クラークレニー・ホワイトアル・ディ・メオラ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 35位(アメリカ)
リターン・トゥ・フォーエヴァー 年表
ノー・ミステリー
(1975年)
浪漫の騎士
(1976年)
ミュージックマジック
(1977年)
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浪漫の騎士』(Romantic Warrior) は、フュージョンバンドリターン・トゥ・フォーエヴァー1976年に発表した6作目のスタジオアルバムである。アメリカのBillboard 200では35位に達し、『ビルボード』誌のジャズ・チャートでは3位、R&Bチャートでは23位に達した[1]

解説[編集]

浪漫の騎士はこのバンドの最高の販売記録である50万枚を最終的に売り上げた。これはこのグループがコロムビア・レコードで最初に制作したアルバムであり、そのことが売上の増加につながった可能性がある。これはまた、リターン・トゥ・フォーエヴァーの最初のジャズ・ロックアルバムであった。また、ニューヨークレコード・プラント・スタジオの代わりに カリブ・ランチですべて録音され、最初の(クレジットに「フィーチャリング・チック・コリア」がない)リターン・トゥ・フォーエヴァーの単独アルバムであった。このアルバムは前作 ノー・ミステリー より前衛的で、ファンク色が弱くなっている。

このアルバムの中世的なテーマは、当時の先端のプログレッシブ・ロックバンドが使用していたものと同様のテーマに触発されたものであると考えられる。このアルバムは、技術的に難しい演奏で有名である。高速のユニゾンのラインが多くの曲の中で聞かれる。

チック・コリアが最も長い曲を提供し、他のメンバーはそれぞれ1曲を作曲した。1曲目のチックの「中世序曲」は独特のメロディックなモチーフで、アルバムの残りの雰囲気を決定づけるものである。レニー・ホワイトの「女魔術師」はファンキーなリフで始まり、コリアのシンセサイザーが特色を出している。アルバムタイトル曲は、完全にアコースティックである。長いイントロの後に単一のリフからなる短いテーマが続く。各グループメンバーは、(ホワイトを除いて)長いソロを取る。最後に、拡張されたエンディングテーマでは、高速のユニゾンパターンが聞かれる。2面のアル・ディ・メオラスタンリー・クラークの曲のユーモラスな曲調は特筆すべきである。アル・ディ・メオラの曲 「荘厳な舞踏」は、ロックのリフとディストーションの効いたリードギターの音に依存するだけでなく、高速のハープシコードのようなシンセサイザーのラインが聞き所である。クラークの「手品師」は非常に複雑な曲で、遊び心のあるメロディーと、高速のユニゾンラインが聞かれる。アルバムの最後の曲は、アルバム中で最長の曲、コリアの「道化と暴君の決闘」である。メインテーマはより伝統的なメロディであるが、それ以外は、以前の曲のスタイルを踏襲している。注目すべきは、コリアの技巧を存分に発揮したキーボードソロである。

このアルバムの後、コリアは、このグループの時代を終わりにすることを決め、次の新しいリターン・トゥ・フォーエヴァーのラインアップをクラークと続けていく。

コリアはこのアルバムを サイエントロジー教会の創立者L・ロン・ハバードに捧げた。


収録曲[編集]

  1. 中世序曲 - "Medieval Overture" (Chick Corea) - 5:14
  2. 女魔術師 - "Sorceress" (Lenny White) - 7:33
  3. 浪漫の騎士 - "The Romantic Warrior" (C. Corea) - 10:50
  4. 荘厳な舞踏 - "Majestic Dance" (Al Di Meola) - 5:00
  5. 手品師 - "The Magician" (Stanley Clarke) - 5:27
  6. 道化と暴君の決闘(パートI, II) - "Duel of the Jester and the Tyrant" (Part I & Part II) (C. Corea) - 11:27

参加ミュージシャン[編集]

その他[編集]

  • デニス・マッケイ - エンジニア&リミックス
  • ウィルソン・マクリーン -カバーアート

脚注[編集]