浄霊

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浄霊(じょうれい)とは宗教儀式の名称である。多くの霊能者が、自身が行う独自の宗教行為を浄霊と称しており、現在では、浄霊の定義は定まっておらず、手法も様々である。

霊能者の用語としての浄霊[編集]

霊能者が使用する用語であり、霊能者がもつ霊能力、またはそれを発揮するための儀式の名称である。

この用語は、除霊に類似した言葉として使われることが多い。その場合、除霊も浄霊も、人にとりつき災いをなす霊(悪霊怨霊など)を除去するための霊能力、または儀式のことを指す。

二者の違いは、除霊が、悪霊怨霊などと対決して強制的に排除しようとする霊能力の事であるのに対し、浄霊は、憑いている霊の不浄な部分を浄め、または納得させることで、災いを止めさせ、解決しようとするものである[1]

その具体的な方法論は霊能者ごとに細かく異なり、霊を言葉で説得して納得させたり、霊を浄化するなどして霊の迷い・苦しみ・痛みを除去したり、経文や神界からの波動などの力で成仏往生昇天させ、本来行くべき穏やかな霊界に送り込むなど、考え方や方法は様々であるが、いずれの場合も、憑いている霊に起因する問題を、霊側の問題を解決することで平和的に終結させようとする霊能力の事である。

なお、浄霊という用語は、上記のような一般的な意味合いであっても、霊能者ごとに細かい解釈や理論が異なっており、さらに、上記以外の意味の儀式を浄霊と呼ぶ場合もあり、この用語は、必ずしも霊能者共通の意味合いをもっているわけではない。

備考[編集]

  • 浄霊と同等の能力、儀式を、霊を救済するという意味の救霊と呼ぶ霊能者・団体もある。
  • 品物や土地建物に対して行う儀式を、浄霊と呼ぶ霊能者も存在する。
    • この場合の浄霊は、その品物や土地建物についているとする、悪い波動を浄め、良い気や波動に変えてしまうことで、その品物や土地・建物が原因で発生していたとする悪運や不幸現象を解消したり、逆に幸運を呼び寄せる品物や土地建物に変えてしまう儀式や霊能力を意味する。これは神道におけるお祓いや、地鎮祭に相当する儀式を、各霊能者流に言い換えた物であるといえる。
  • 浄霊を行う霊能者の中には、霊1柱に対し1回で完了させるのが本物であり、複数回行うのは、回数分の対価を得る事が目的の欺瞞行為だと主張する者がいる。
  • 浄霊を行う霊能者の中には、自殺者・癌患者の霊を救済できるのが本物であると主張する者がいる。
  • 浄霊を行う霊能者の中には、自分以外を全て偽物と決めつける霊能者は偽物であると主張する者がいる。
  • 仏教では人は7日に1度ずつ7回の転生の機会があり、例外なく49日以内に全員が転生すると考えられているために人間の怨霊は存在しない。しかし、日本では神仏習合が幅広く行われているため、日本の仏教の僧侶のなかには除霊などを収入源としている者も存在する。

関連項目[編集]

備考[編集]

  • 宗教的儀式である浄霊には、科学的裏付けなど無いのは当然であるが、世界救世教では、浄霊の効果の科学的検証を、医学者や科学者らの助力を得て試みており、実際に研究者による学術論文なども発表されている。
  • ヒーリングに寛容なイギリスでは、浄霊は健康保険が適用できる代替医療として認められている。なお、世界救世教は日本においても浄霊が可能な複数の医療機関を開設しているが、浄霊自体には日本の健康保険の適用を受ける事は出来ない。
  • 浄霊は宗教的儀式ではあるが、その習得に改宗の必要がないとされているため、他宗教の指導者、例えば、ブラジルなどのキリスト教国では牧師神父が、スリランカなどの仏教国では僧侶が、彼らが世話をする信者や檀家らの苦悩を救済する方法として浄霊を習得し、実行している。
  • 崇教真光など真光系諸教団は世界救世教の分派であるが、教団らが行う手かざしは「お浄め」「真光の業」などと呼称し、浄霊とは呼称しない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]