津野海太郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
津野 海太郎(つの かいたろう、1938年 - )は、演出家、編集者、評論家。晶文社取締役、和光大学教授。
大学卒業後の1962年に『新日本文学』の編集者となる。1965年には晶文社に入社。1998年まで、晶文社の編集責任者として、雑誌『ワンダーランド』をふくむ、数々の名著を編集。また、高橋悠治が主催していたミニコミ『水牛通信』の編集も担当。のち『季刊・本とコンピュータ』の編集長を務めた。
執筆活動では、演劇評論、書籍論などを多数、執筆。2003年、坪内逍遥伝『滑稽な巨人』で新田次郎文学賞受賞、2009年『ジェローム・ロビンスが死んだ』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
演劇活動では、1967年に結成した「六月劇場」(岸田森、草野大悟、樹木希林など)を皮切りに、1980年代なかばまで、「黒テント」でプロデューサー、演出家として活動する。おもな演出作品に、ブレヒト『夜打つ太鼓』、長谷川四郎『審判』、山元清多『さよならマックス』、津野構成『ラ・バラッカ』、高橋悠治構成『可不可』など。
[編集] 著書
- 悲劇の批判 晶文社 1970
- 門の向うの劇場 同時代演劇論 白水社 1972
- ペストと劇場 晶文社 1980
- 小さなメディアの必要 晶文社 1981
- 物語・日本人の占領 朝日選書 1985 のち平凡社ライブラリー
- 歩く書物 ブックマンが見た夢 リブロポート 1986
- 本とコンピューター 晶文社 1993
- 歩くひとりもの 思想の科学社 1993 のちちくま文庫
- 本はどのように消えてゆくのか 晶文社 1996
- 新・本とつきあう法 活字本から電子本まで 中公新書 1998
- だれのための電子図書館? 大日本印刷ICC本部 1999
- 読書欲・編集欲 晶文社 2001
- 滑稽な巨人 坪内逍遥の夢 平凡社 2002
- 本が揺れた! 1997-2001 大日本印刷ICC本部(本とコンピュータ叢書) 2002
- ジェローム・ロビンスが死んだ ミュージカルと赤狩り 平凡社 2008
- おかしな時代 『ワンダーランド』と黒テントへの日々 本の雑誌社 2008

