波風ミナト

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波風ミナト(なみかぜみなと)は、岸本斉史作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物。アニメでの声優森川智之。少年時代は入野自由

概要[編集]

享年不明。身長179cm。体重66kg。木ノ葉隠れの里の4人目の長・四代目火影を務めていた男性。「ん!○○」が口癖。里の中でもかつて無いほどの才能・人望の持ち主だったと言われる。師匠の自来也曰く二枚目であり、若くして先代の火影や他の三忍のメンバーからも一目置かれていたと言われている通り、金髪蒼眼、容姿端麗の青年。系譜としては自来也の弟子であり、はたけカカシの師匠。ナルトは木ノ葉の忍としては彼の孫弟子に相当すると共に、弟弟子でもある。

妻は渦の国出身のくノ一・うずまきクシナ、そして彼女との間に一人息子・うずまきナルトを儲けている(名づけ親は自来也で、由来は彼の小説『ド根性忍伝』の主人公からである)。

十数年前[1]に木ノ葉隠れの里を壊滅状態にまで追いやった九尾の妖狐と戦い、自身に九尾から抜き取った陰のチャクラを、息子のナルトのへそには陽のチャクラを持った九尾を封印した。自身は陰のチャクラの封印に用いた“屍鬼封尽”の代償により命を落とした。

素早さには非常に長け、並はずれた速度で“瞬身の術”を使ったり、特殊な印が書かれた札を目印に瞬間移動する時空間忍術“飛雷神の術”を用いて一瞬にして敵を片付けることから木ノ葉の黄色い閃光と呼ばれた。

実力もさることながら、若くして上忍となったカカシの至らなさを諭す等、冷静さと優しさ、指導力も持ち合わせる。また、オビトの言い訳にしか聞こえない嘘も信じてやれる純粋さも持ち合わせている。さらには、木ノ葉の里で中傷されていたサクモを理解できた一人でもある。大蛇丸は三代目火影・猿飛ヒルゼンの後任に自分が火影の器であることを主張したが、その邪悪さを鑑みたヒルゼンはこれを退け、ミナトを後任に指名した(疾風伝では大蛇丸を指名したのはダンゾウで、その直後ヒルゼンは神無毘橋の戦いの功績からミナトを指名した)。忍界大戦においては登場とともに味方の士気を上げ一気に形勢逆転させるなど、敵国の忍に対して無双の活躍を見せた。自来也と同様に大蝦蟇を口寄せ動物として呼び出す。ナルトが大蝦蟇ガマブン太の頭に乗ったのは、ミナト以来とのこと。カカシはナルトに対して常々「四代目火影を超える忍はお前しかいない」と言い聞かせている。

性格は相当な天然。自来也曰く、ナルト同様に頑固らしく、九尾封印の際にもそれが見られる。術のネーミングセンスは良いとは言えず、ナルトとサスケの合体技にも長い名前を付け、結局すぐ却下している。

カカシ外伝において上忍時代の描写があるものの、重要人物であるにも関わらず作品開始当初から不明な点が多かった。顔は木ノ葉隠れの里の顔岩で判明していたものの、フルネームが明かされたのは第二部に入ってからである。アニメには第一話の冒頭で小さい姿だけが確認できた程度で、2009年7月にカカシ外伝がアニメ化されるまで一切登場しなかった。声優が決まる前のゲームに登場しても一切音声が存在しなかった。第二部での本格的な登場までは外伝や写真のみの登場だったが、それでも人気投票での順位は比較的常に上位であり、出番が少ないにもかかわらず他のキャラと同列扱いで玩具などのグッズ販売もされている。

生前[編集]

少年時代
忍者学校では後の妻となるクシナと同期で、彼女が雲隠れの忍に攫われた際に彼女が道中に残していた赤い髪の毛を手掛かりに追跡し救出した。これがきっかけで彼女に好意を抱かれ、後に結ばれることになる。
青年時代
上忍となり、カカシ・うちはオビト・リンとフォーマンセルを構成。強く優しいキャラクターで部下からは慕われていた。しかし「カカシ外伝」にて前線に出ていた別の部隊の増援に向かうためにカカシ達と別行動をとった結果、敵に囲まれたカカシとリンの救出には成功したものの、オビトを助けることはできなかった。
また、この頃には後の四代目雷影・エーとその弟キラービーが所属していた小隊と交戦し、その際エーによって九尾奪還任務を一人で阻止したことが語られている。戦闘時にはエーの最速の攻撃を飛雷神の術でかわしており、撤退の合図を受けて退く前にはビーを一人の忍として称え、エーには次に会う時は互いに影の名をかけたものになると予見し「弟さんにとって大切なものが何なのかアナタが早く気付かなければ彼は人柱力でも人でもなくなりますよ」との言葉を送った。疾風伝ではカカシを暗部に指名した張本人でもある。
九尾との戦い、そして死
クシナがナルトを出産する際、弱まりつつある九尾の封印を維持しつつ妻に付き添い、ナルトの誕生に立ち会う。しかし、父親になった喜びもつかの間、仮面の男の襲撃を受ける。敵の実力や九尾を操る能力から、正体を「うちはマダラ」と推測したが、真の正体にまでは最後まで気付けなかった。
軽傷を負いつつもナルトを避難させ、クシナを連れ去った男を追うが、既に九尾の封印は解かれた後だった。その後は虫の息のクシナを救出し、彼女をナルトの傍に残すと再度戦いの場に戻り、男に手傷を負わせ、彼と九尾の繋がりを絶つと同時に枷が外れ里を襲う九尾をガマブン太の助力で捕え時空間忍術で里外に跳び、クシナとナルト、里のために、ナルトを人柱力にすること、自分が屍鬼封尽で九尾の陰のチャクラと心中することを選び、妻を説き伏せ屍鬼封尽を使用し、続いてナルトに九尾を封印しようとするが、封印を阻止すべくナルトを殺そうとした九尾の攻撃をクシナと共に受けナルトを庇って、腹を九尾の爪で貫かれ、更に封印の代償で死が迫る中、八卦封印を発動させ、その生涯を終えた。

第二部[編集]

チャクラ体として
ナルトに九尾を封印する際、万が一に備えて自分とクシナの精神とチャクラの一部もナルトの中に残しており、死後もナルトを内側から見守り続けていた。ペインとの戦いで憎しみに飲み込まれたナルトが精神世界の封印の札を剥がそうとした瞬間、それを阻止すべく現れる。
困惑するナルトに、自分が父親であるという事実を明かし[2]、ナルトに九尾を封印した理由、そして16年前(ナルトが生まれた日)に九尾を操り木ノ葉隠れの里を襲わせた黒幕が「うちはマダラ」らしき人物であることを明かす。そして忍の世の無秩序、平和について説き、その答えを見つけるようナルトを諭すと、残り僅かなチャクラで九尾の封印式を組み直し、ナルトに全てを託して消えていった。
穢土転生体として
第四次忍界大戦にて、屍鬼封尽を解除した大蛇丸の手により、先代の火影たちと共に穢土転生体として蘇る。忍とは何かを火影達に問ううちはサスケの話を聞き、里と妻の意志を守るためとはいえ自ら死を選んだために、うちは一族の滅亡を阻止できなかったことを悔やみ、「自分が生きていればうちは一族のクーデターを未然に阻止できていたかもしれない」とサスケに詫びた。サスケがマダラを戦うべく戦場へ行く決意をしたことで、彼や再結集した「鷹」の面々、先代火影たちと共に戦場に向かう。飛雷神の術によって先んじて到着した際には、念願だったナルトとの対面を果たすと同時に、連合に迫っていた尾獣玉を被害の少ない海に転送し皆を救った。
柱間たちの到着後は四人による結界で十尾を閉じ込めていたが、神威の時空間から出てきたマダラの共犯者の気配を感じ取り、それがかつて戦った仮面の男と悟り、以前の戦いでつけたマーキングを頼りに跳躍し斬りつけた。その時に彼の正体が死んだと思っていたオビトであることに気付き、「ナルトに与えるはずだった幸せを奪われた憎しみ」よりも「オビトが変わってしまった悲しみ」を感じ、「生きていたなら火影になってほしかった」と無念の気持ちを吐露したが、止めを刺すには至らずオビトは十尾の人柱力になってしまう。オビトが十尾の力をコントロールした直後に「火影にならなくてよかった」等となじられ、後悔の念から戦意喪失しかけるが、火影の存在を否定したこともあって激怒したナルトや、自分の体内に封印していた「陰の九尾」との共同戦線で解消された。オビトが敗北した後、止めを刺そうと現れたカカシを止め、こんな状況を作ってしまったことに二人に対し詫びた。

能力[編集]

「螺旋丸」と性質変化の融合を考案したのは彼であるが、自身は術を完成させる前にこの世を去っている。後にそれは息子であるナルトによって実現された。

普通の術以外にも、妻のクシナから教わった渦の国由来の強力な封印術も数多く習得していた。また、死の間際に九尾・九喇嘛の陰のチャクラを自身に封じているため、蘇生後はその力を引き出すことでナルト同様の九尾チャクラモードを発動させている。

使用術一覧[編集]

  • 形態変化
    • 螺旋丸
    • 時空間・螺旋連丸(ナルティメットストーム2)
  • 時空間忍術
    • 口寄せの術
    • 瞬身の術
      • 飛雷神の術
      • 飛雷神二の段
  • 手裏剣影分身(劇場版にて)
  • 影分身の術
  • 四赤陽陣
  • 封印術
    • 屍鬼封尽
    • 四象封印
    • 八卦の封印式
    • 契約封印

映画[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 第一部開始から12年前、第二部開始から16年前。
  2. ^ 九尾を封印したことによる怒りと自分を一人ぼっちにした悲しみを込められ、ナルトに腹を一発殴られ、悲喜こもごもの再会となった。