法の華三法行

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超宗・法の華三法行 (ちょうしゅうほうのはなさんぽうぎょう) は、かつて存在した新宗教団体。教祖福永法源(本名:福永輝義。国司院常照とも称する)以下、幹部が霊感商法にかかる詐欺罪で摘発された事により崩壊した。

概要[編集]

東和技研工業なる町工場を経営していた福永は、同社倒産を期に1980年頃、埼玉県川口市に『億万長者養成道場』『右脳塾院』『人間社長塾』等の看板を掲げて自己啓発セミナー事業を本格化。参加者を肉体的・精神的に疲労させ「最高です!」など単純なスローガンを連呼させるマインドコントロール手法を用い、週刊誌にタイアップ記事を打ったり、ワイドショーの取材を受けるなどして教勢を拡大した。

1987年静岡県宗教法人認証を受け、富士市に『天声村』と称する本部研修場を建設して移転し、世界基督教統一神霊協会(統一教会)本部に隣接する渋谷区松濤にも豪華な施設を構えた。「宗教を超えるもの」だとして『超宗』を自称し、都内東海道新幹線首都高速道路沿いに『天行力』の大看板を掲げ、テレビやラジオで放送枠買い取り番組を流したり、著書の広告を四大新聞に打つなどして知名度を上げ、東京ドームで『天行力大祭』を挙行した1995年の最盛期には、公称信徒数10万人を豪語した。

2011年1月に一部幹部が大元の流れを汲んだ団体『天華の救済』を立ち上げ活動を行っており、『天華の救済』公式サイトで法の華三法行との関係性を認めている[1]

福永が複数のディプロマミルから名誉博士号を購入して以降、環境問題専門家の『エコロジスト』とも名乗り出し、著名人(マザー・テレサビル・クリントンサイババアグネス・チャン吉村作治ら)との会談を、機関紙の『ゼロの力学』『さくら新聞』『アースエイド』『エコボイス』等に連載、売名活動に勤しんだ他、『マルタカ』等の実業部門も運営した。

足裏診断と称する個人面談において「前生の悪い因縁を放っておくとガンになる」「このままでは2001年に人類は滅亡する」等と、マニュアル化された脅し文句で信者の不安を煽り、仏舎利(キリストの骨も)と称する物や福永の手形色紙等を売り付けた他、「法納料」の名目で多額の金銭を巻き上げた行為が詐欺罪に問われ、2000年に教組の福永と、実質的経営者だった福永の実母の井本房子、教団ナンバー2の星山康天こと李康天を含む、幹部のほぼ全員に当る12名が摘発された。被害総額は600億円以上に達し、事件発生当時には豊田商事事件に次ぐ大型詐欺事件であった。

2001年3月29日に教団は破産宣告を受け[2]、宗教法人としても解散処分を受けた。2003年4月23日に破産手続終結[3]の決定をもって消滅した。

福永は2005年7月15日東京地方裁判所懲役12年(求刑懲役13年)の実刑を言い渡された。2006年12月1日東京高等裁判所の控訴審で原審維持の決定、最高裁判所第二小法廷2008年8月29日上告棄却したため、有罪判決が確定して収監された。公判においては教団の組織犯罪行為が認定され、その他の元幹部に対しても各々有罪が確定した。

足裏診断[編集]

「天の気は頭から入って足から抜ける」との独自仮説により、足の裏を見ればその人の健康状態から仕事の悩み・家庭の悩みなど全てが判ると説いた。「足裏」にはツボがあり健康との関係が広く知られていることを悪用したとされる。

足裏診断の手法や相談者への説得手法を記載した「足裏診断マニュアル」を作成し、教団関係者に教育徹底するなど、他の団体から霊感商法のノウハウを学んだと指摘されている。

教団の用語[編集]

福永には生長の家自然の泉の信者だった時期があり、教義や用語に関連性が見られるとされる。

  • 天声
  • 天行力(生きとし生けるものに等しく降り注ぐ生命活性エネルギー)
  • 頭を取る(「アタマを取る」とも書く。目の前の現象に振り回されない自分に成ること)
  • 「最高ですか~!?」「最高です!」(現在この瞬間が最高と思えるようにならねば、決して幸せは来ないとの教え)
  • 足裏診断(「足裏鑑定」とも)
  • 没我
  • 七観行
  • 天声村(教団本部)
  • 三法行(法唱、法筆、法座をする行)
  • 般若天行
  • 法唱(七観行・般若天行を唱えること)
  • 法筆(般若天行を写経すること)
  • 法座
  • 人間完成
  • 天納金(信者から集めた金銭)
  • 生態哲学博士(教祖が「学位」と称するもの)
  • アースエイド(出版事業を行う教団関連会社。2001年、破産)
  • 超宗
  • ゼロの力学
  • 右脳塾院

脚注・出典[編集]

  1. ^ 「法の華三法行」と当団体との関係性について -天華の救済 公式ホームページ-
  2. ^ 官報 2001年4月18日 号外79号 47ページ
  3. ^ 官報 2003年5月13日 号外104号 118ページ

参考文献[編集]

  • 須賀一郎 『福永法源の解剖―法の華はなぜ批判されるのか』 (批判書のようだが最後は擁護) ISBN 4434001078
  • 蓮見恵司 『もう、がまんできない―法の華事件の真相』 (信者側からの反批判) ISBN 4876935181
  • 行者一同 『私たちはなぜ法の華を信じたのか』 (信者たちによる反批判) ISBN 4872572262