河野万里子

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河野 万里子(こうの まりこ、1959年10月2日[1] - )は、日本英語フランス語翻訳家日本推理作家協会会員、日本文芸家協会会員。

来歴[編集]

父親の転勤先の大阪府八尾市で生まれ、神奈川県で育つ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。 雑誌『翻訳の世界』の第13回翻訳奨励賞で最優秀賞を受賞後、翻訳家として活動を始める。

1993年、「『フィッツジェラルドをめざした男』『愛は束縛』その他の訳業に対して」、BABEL国際翻訳大賞新人賞を受賞。

1994年から1995年、文教大学短期大学部英語英文科非常勤講師。

フランソワーズ・サガンなどの古典からノン・フィクション児童書まで様々な書籍の翻訳に携わっている。

著書[編集]

翻訳[編集]

  • 『真夜中のミュージシャン』(D・ハンドラー講談社文庫) 1990
  • 『満潮』(メアリー・ウェズレー英語版講談社) 1991
  • 『愛は束縛』(フランソワーズ・サガン新潮社) 1991
  • 『フィッツジェラルドを目指した男』(D・ハンドラー、講談社文庫) 1992
  • 『自閉症だったわたしへ』(ドナ・ウィリアムズ英語版、新潮社) 1993
  • 『窓辺の鳩』(ヤン・ナッシンベンネ, ナディーヌ・ブルンーコスム、太平社) 1994
  • 『アガーフィアの森』(ワシーリー・ペスコフ、新潮社) 1995
  • 『愛犬と暮らす365日のしあわせ』(スージー・ベッカー、飛鳥新社) 1995
  • 『こころという名の贈り物:続・自閉症だったわたしへ』(ドナ・ウィリアムズ、新潮社) 1996
  • 『南仏の光、イタリアの風』(ヤン・ナッシベンネ、太平社) 1996
  • 『空想の大きさ 1』(ジョン・J・ミュース, ジョン・クラモト、講談社) 1996
  • 『9月の出会い』(ヤン・ナッシベンネ、太平社) 1996
  • 『ストレンジャー・フォー・クリスマス』(キャロル・リン・ピアソン、飛鳥新社) 1996
  • 『あのときわたしが着ていた服』(アイリーン・ベッカーマン英語版、飛鳥新社) 1997
  • 『逃げ道』(フランソワーズ・サガン、新潮社) 1997
  • 潜水服は蝶の夢を見る』(ジャン=ドミニック・ボービー、講談社) 1998
  • カモメに飛ぶことを教えた猫』(ルイス・セプルベダ白水社) 1998
  • 『だいすきっていいたくて』(カール・ノラック, クロード・K・デュボワ、ぽるぷ出版) 1998
  • 『ザッカリー・ビーヴァが町に来た日』(キンバリー・ウィリス・ホルト、白水社) 2003
  • 『星の王子さま最後の飛行』(ジャン=ピエール・ド・ヴィレル、竹書房) 2003
  • 『ドナの結婚 : 自閉症だったわたしへ』(ドナ・ウィリアムズ、新潮社) 2005
  • 星の王子さま』(サン=テグジュペリ、新潮社) 2006
  • 悲しみよこんにちは』(フランソワーズ・サガン、新潮社) 2009
  • ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家』(エイミー・ノヴェスキー 文、イザベル・アルスノー英語版絵、西村書店) 2018 ISBN 978-4890139910

脚注[編集]

  1. ^ 会員名簿 河野万里子|日本推理作家協会

参考文献[編集]

外部リンク[編集]