沢山池

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沢山池
貯水が底をついた沢山池(2006年10月)
所在地 左岸:長野県上田市沢山
位置 北緯36度19分41秒
東経138度10分09秒
河川 信濃川水系産川
ダム湖 沢山池
(沢山湖)
ダム諸元
ダム型式 アースダム
堤高 26.9 m
堤頂長 87.0 m
堤体積 9,500
流域面積 10.5 km²
湛水面積 11.7 ha
総貯水容量 1,082,000 m³
有効貯水容量 995,000 m³
利用目的 洪水調節かんがい
事業主体 長野県上小地方事務所
電気事業者
発電所名
(認可出力)
施工業者 長野県上小地方事務所
上田市塩田平土地改良区
着工年/竣工年 1934年/1936年
備考 かんがい面積:488 ha
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沢山池(さやまいけ)は、長野県上田市にある沢山湖(さやまこ)ともいう。信濃川水系産川に建設されたダムによって形成されるダム湖(人造湖)である。ダムは高さ26.9メートルのアースダムで、内部に設けた粘土のコア(遮水壁)によって水をせき止めるゾーン型フィルダムの一種である。当初はかんがい用水の確保を目的とするため池であった。のちに改修され洪水調節機能が加わり、現在では治水・利水を目的とする多目的ダムとなっている。

歴史[編集]

建設[編集]

長野県上田市、千曲川に注ぐ浦野川の支流・産川(さんがわ)をせき止め、ため池を新設するという事業が1934年昭和9年)9月に着工した。総工費21万650(当時)を投じ、2万9,300人余りを動員。工事は1936年(昭和11年)に完成し、ダム湖には沢山池(沢山湖)という名が付けられた。

沢山池より下流に広がる塩田平では、古くから水不足に備えて多くのため池が築かれている。沢山池はそれら多くのため池にを供給するものとして建設されたものであったが、完成当初から漏水の問題を抱えていた。このため、戦後になって湖底部へセメントコンクリートを注入し、漏水の遮断が図られた。また、山間部に位置することから池の水温が低く、の発育にも支障をきたしてしまうことが指摘された。そこで1951年(昭和26年)から1952年(昭和27年)にかけて表層の温水部分を取水する設備を新設する工事が行なわれた。

再開発[編集]

年月が経過し、老朽化した沢山池を改修する工事が1987年(昭和62年)8月に起工された。改修にあたり、これまで沢山池の主目的であったかんがい用水の確保に加えて洪水調節機能の追加が盛り込まれた。自由越流形の余水路に放流ゲートを1門追加し、放水路として延長119メートルのトンネルを掘削。堤体上流側には表面700平方メートルにわたって防波ブロックによる護岸工を施し、堤頂右岸にダム管理事務所を建設した。総事業費6億6,400万が投じられた沢山池改修事業は、1996年(平成8年)3月に竣工した。

周辺[編集]

沢山池は上田市塩田平の山奥にある。沢山池を訪れるには長野県内でも有名な温泉地別所温泉より長野県道177号鹿教湯別所上田線を経由するものと、独鈷(とっこ)温泉から産川に沿って林道を進むものとがある。いずれの道も乗用車1台通れる程度の道幅しかない。なお、後者の経路は崖崩れのため、2006年10月現在全面通行止めである。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]