水蜘蛛

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水蜘蛛(みずぐも)とは、忍者が用いる道具の1つとして伝えられる、や川など水上を渡る際に用いたという忍び道具。

伝承されているものは下駄の周囲に4分割された木製の輪上の浮きを縛り付けた履物であることが多い。忍者がそれを履いて水面を歩くように渡ったとされている。分割されているのは携帯可能なように折りたたむためである。実物もいくつか伝わっているが、実際には履物程度の大きさの木片では浮力が足りず、人間1人を浮かせることは不可能である。また大きく作ったとしても極めてバランスがとりづらく、歩くように渡るためには竿などの補助具が必要となる。甲賀の里忍術村主催の「全日本忍者選手権大会」では両足を大きく開かねばならないほどの大型の水蜘蛛を用い、杖を補助として池渡り競技を行なっている。

本来はかんじきの様に、足場の不安定な場所を歩くために用いられていた忍具だったと言われている。 「口伝」では、「沼浮沓(ぬまうきぐつ)」の名称でも伝えられ、「歩く」にも「泳ぐ」にも困難な沼や湿地帯を走破する為の道具と考えるのが有力説の一つ。

また、一方の有力説は「寸法の間違い」。 本来は、浮き輪ほどのサイズが有り、中央に跨って簡易ボートのように用いたものが誤って小さいサイズで伝わったのではないか、という説もある。 「萬川集海(ばんせんしゅうかい)」には、絵図や材質と共に寸法の記載があり、「(直径)二尺一寸八分(623mm)」と記載されている。 この寸法では、「簡易ボート」や「浮き輪」として使用するには小さ過ぎるのである。

また、上記「萬川集海」には「使用法」が記載されていない為、「有力説」は有っても「本来の正しい使い方が不明」なのが現状である。