水俣市

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水俣市
みなまたし
日章旗 日本
地方 九州地方
都道府県 熊本県
団体コード 43205-9
面積 162.89km²
総人口 27,392
推計人口、2009年6月1日)
人口密度 168人/km²
隣接自治体 芦北町津奈木町球磨村
出水市伊佐市
市の木 さくら
市の花 つつじ
他のシンボル
水俣市役所
所在地 〒867-8555 熊本県
水俣市陣内1丁目1番1号
電話番号 0966-61-1603
外部リンク 水俣市

水俣市位置図(熊本県)

:市 / :町・村
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水俣市(みなまたし)は、熊本県の最南端に位置するである。 西は不知火海に面して天草の島々を望む水俣湾であり、もともと海の幸、山の幸に恵まれた風光明媚な土地である。さらに南に隣接するのは鹿児島県北端の出水市となる。

目次

[編集] 地理

熊本県の最南端、熊本市から南西に約70kmの場所に位置する。市域南端は鹿児島県に接し、西側は不知火海(八代海)に面するリアス式海岸である。中心部はチッソとその関連工場などが多く立地し工業都市のイメージがあるが、北・東・南の三方を山に囲まれ緑の多い土地である。人口は水俣病発生後しばらくしてから減少傾向が続いており、2000年代前半に3万人を割り込んでいる。

水俣川支流の久木野川上流久木野地区は、97%が森に覆われた水の美しい地域。農林水産省日本の棚田百選に選ばれた寒川地区の棚田もある。また、大学山の照葉樹林環境省かおり風景100選に選ばれており、明治時代より林業に力をいれ、スギ、ヒノキの植林を行っている。1996年から市民参加により、大学山の緑を倍増すべく「水源の森」において植樹、下刈りを行っている。水源の森は、全ての市民参加で植えた森としては全国有数規模であり、水俣病患者、漁師、住民参加も得て、不知火海の再生の一端を担っている。

[編集] 隣接市町村

[編集] 人口

水俣市と全国の年齢別人口分布図(比較) 水俣市の年齢・男女別人口分布図
紫色は水俣市
緑色は日本全国
青色は男性
赤色は女性
1980年 37,150人
1985年 36,520人
1990年 34,594人
1995年 32,842人
2000年 31,147人
2005年 29,120人
総務省統計局 / 国勢調査2005年

[編集] 歴史

[編集] 行政区域の変遷

[編集] 水俣病

詳しくは水俣病の記事を参照。

1908年、日本窒素肥料株式会社(現・チッソ)水俣工場が開設されて以来、水俣市は同社の企業城下町として発展してきた。しかし同社はメチル水銀を含んだ廃液を海(水俣湾)へ流した水俣病の原因企業であった。水俣病の公式発見は、1956年5月1日とされている。水俣湾内の汚染魚介類の流出を防ぐために仕切り網が設置されていたが、1997年には安全が確認されて全面撤去された。

しかし、多くの犠牲者が出て「死の海」と呼ばれるようになり、「水俣」は世界的規模で負のイメージを帯びることになった。この水俣病は地域社会の人間関係にも大きな傷を残している。

現在ではその苦難の歴史を乗り越えるべく、「環境健康福祉を大切にする産業文化都市」をキャッチフレーズとし、市民・企業・行政が高い意識を持ち世界のモデルとなることを目指して環境モデル都市づくりを進めている。2008年7月に国が「環境モデル都市」と認定した全国6自治体のうちの一つである。

ゴミ分別種類数は22種類と、全国でも最も細かいレベルにある。このような共同作業は希薄になりがちな近所付き合いの活性剤となり、水俣病によって崩壊したコミュニティの再生にもつながった。こうした取り組みと地域における環境関連産業の振興を有機的に結びつけたまちづくりを目指し「水俣エコタウンプラン」を策定、2001年2月に経済産業省環境省の承認を受けた。

環境首都コンテストネットワークが主催する「環境首都コンテスト」において、2004年、2005年の2年連続で1位になっている(2006年は2位)。

関連施設
  • 水俣病歴史考証館
  • もやい館(水俣市総合もやい直しセンター)
  • 水俣市立水俣病資料館
  • 熊本県環境センター
  • 国立水俣病総合研究センター・水俣病情報センター

[編集] 産業

  • 市内総生産 942億円(2004年度)

[編集] 第一次産業

もともと豊富な海の幸に恵まれた不知火海沿岸であるため漁業が盛んであったが、水俣病以降、禁漁となり、壊滅した。農業風評被害に遇い、大打撃を受けたが、水俣病の経験を踏まえた環境を大切にする地域一体となったまちづくりの下、農薬・化学肥料を使わない農業が広がり、その一環として甘みがあって生でも食べられるサラダたまねぎのブランドを確立し、全国的にも高い評価を得ている(このサラダたまねぎは読売テレビどっちの料理ショー』において「特選素材」として紹介されたが、その際に生産地の「水俣市」の名が隠され、放送局側の偏見が批判された)。無農薬で作った茶や柑橘類の日本有数の産地でもある。これまでの取り組みにより水俣産の食材・食品の評価は高まりつつある。

長年禁漁であった漁業も海の浄化が進んだことによって現在は解禁されている。中でもタチウオ湯の児温泉の名物料理としても知られ、太公望が多く訪れる。

[編集] 第二次産業

チッソ水俣工場は現在でも操業しており、チッソの企業城下町としての性格が強い。チッソは世界でトップ3に入る液晶シェアを持っており、近年の液晶需要の増加から業績を回復させている。

一方、約20ヘクタールの水俣産業団地内にエコタウン事業等による環境関連産業の立地と既存企業の環境配慮型への転換を推進しており、既に、家電リサイクル施設、びんのリユース・リサイクル施設、使用済みタイヤリサイクル施設、廃プラスチック複合再生樹脂リサイクル施設など6企業が立地し事業を開始している。 このエコタウンへのリサイクル企業の進出については、市民が取り組んでいる高度なごみ分別収集が工場の立地を可能にしており、ペットボトルを始めとする全ての資源物の品質レベルが高く、「水俣ブランド」と呼ばれ全国的に注目されている。

また、進出企業については、ISO14001の取得を要請するなど厳しい環境協定を市と結ぶこととしている。

環境ビジネスなど地場産業の育成と技術向上のための支援を図り、環境モデル都市の実現に寄与するために地域企業と大学、公設試験研究機関等のネットワークを活かしながら、それを支援していくための交流拠点として、1999年に「みなまた環境テクノセンター」を設立している。

このような水俣病の教訓を生かした水俣独自の持続可能な資源循環型社会の構築を目指した取り組みにより、近年、多くの人が視察、研修で水俣を訪れている。

[編集] 第三次産業

昔から不知火海に面するレジャー指向の湯の児温泉、湯出川上流の湯治場・湯の鶴温泉の2つの温泉が知られている。 水俣病の歴史学習や環境学習を目的とする修学旅行・視察旅行などの観光客も多い。 近年は、地区全体を建物のない博物館と見立てて生活文化・産業を案内し体験してもらう村丸ごと生活博物館など、食材・食品や自然環境に恵まれた地域の生活を体験するグリーンツーリズムの取り組みも進んでいる。

[編集] 環境マイスター

環境にこだわったものづくりに取り組む職人を認定する環境マイスター制度を1998年に全国で初めて設け、紙漉き職人、お茶・みかん・野菜・米づくりを行っている人など9名を認定。現在は26名が環境マイスターとして認定されており、いずれも、原料、生産、加工、販売、廃棄物のどの行程においても、環境にこだわったものづくりを進めている。

[編集] 企業・組合

[編集] 教育

[編集] 高等学校

[編集] 中学校

市立
  • 水俣第一中学校
    • 浜分校
  • 水俣第二中学校
  • 水俣第三中学校
  • 袋中学校
  • 葛渡中学校
  • 湯出中学校
  • 久木野中学校

[編集] 小学校

市立
  • 水俣第一小学校
    • 浜分校
  • 水俣第二小学校
  • 水東小学校
  • 袋小学校
  • 湯出小学校
  • 深川小学校
  • 葛渡小学校
  • 石坂川小学校
  • 石飛分校
  • 久木野小学校

[編集] 交通

[編集] 鉄道路線

※このほか1988年まで、山野線が水俣駅から分岐していた(駅は水俣駅 - 東水俣駅 - 肥後深川駅 - 深渡瀬駅 - 久木野駅)。跡地を再利用した「日本一長~い運動場」(歩行者と自転車の専用道)がある。

[編集] バス

[編集] 道路

[編集] 一般国道

[編集] 主要地方道

[編集] 道の駅

[編集] 船舶

[編集] 名所・旧跡・観光スポット

  • 湯の児温泉
    • 海水浴場
    • フィッシングパーク
    • 湯の児スペイン村・福田農場(車で5分程の高台上のスペイン料理レストラン・果樹園)
  • 湯の鶴温泉
  • チェリーライン(湯の児温泉と湯の鶴温泉を結ぶ約500本の桜並木の街道):日本さくら名所100選
  • 大学山の照葉樹林:かおり風景100選
  • 寒川地区の棚田:日本の棚田百選
  • 村丸ごと生活博物館(頭石地区・久木野地区・大川地区・越小場地区)
  • 久木野ふるさとセンター愛林館
  • 観光物産館まつぼっくり
  • 徳富蘇峰・蘆花兄弟生家(現存する町屋造りの建物としては県内最古、県史跡文化財)
  • 蘇峰記念館
  • エコパーク
    • 水俣メモリアル
    • 水俣病資料館

[編集] 地上波放送

[編集] ラジオ放送

熊本県の放送局においてはNHK第一は水俣市、第二は大津町、RKK・NHK-FM・FMKは天草市御所浦町から送信される電波を受信する。他県の放送も聴取可能であり、特に鹿児島・長崎・福岡のAMは公式のサービスエリア内である。

AMラジオ放送
FMラジオ放送

[編集] テレビ放送について

熊本県の放送局においては水俣中継局を中心に受信されている。地上デジタル放送は2007年10月に放送開始された。また、鹿児島県境に至近のため、一部地域では出水方面にアンテナを向け、鹿児島のローカルTV局の番組を楽しんでいる。

[編集] 水俣市出身の有名人


[編集] 関連項目


[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ