民間信仰

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民間信仰(みんかんしんこう)とは、国家の管理を受けず、組織化されていない、日常生活の一部として行われる、民衆主体の宗教運動。民俗信仰民俗宗教ともいう。

概要[編集]

人の生病老死、魂や霊魂、出産、成長、育児、結婚、葬送にまつわる宗教的な習俗慣習迷信呪術などを総称したもの。地域社会や集団に属する人の人生、(哲学や観念論でいわれる)死生観運命観から生まれた、(文化人類学における)死生観や運命観に起因する信仰。その動機から行われる、儀式祭りお供え祈祷占いなどの行為。

教義教則経典教本は(ほとんど若しくは全く)無く、教団教祖宗派といわれる確固たる宗教集団を持たない。文化人類学では原始宗教といわれ、宗教学という枠組みでは宗教とは別途に論じられる場合が多い。

主に、アニミズム(見えざる霊魂・命が森羅万象に宿ると信じ尊ぶ自然崇拝)とシャーマニズム(運命観にともなう「未来に託す思い」からの祈祷と占い)を発端とする。キリスト教圏のハロウィンのように、神話から生まれ、既存宗教と結びついて宗教行事化するものもある。日本では古神道習合した仏教行事とされるお盆や、古神道からある祈祷占いを簡略化したおみくじなどがこれにあたる。

形骸化したものを含め、歴史的に継がれたものは、民間伝承(民俗伝承、民族伝承)や、単に伝承と呼ばれる。神話を含めた口承などは民間説話ともいう。

「民間信仰」の語は柿崎正治の「中奥の民間信仰」(「哲学雑誌」1897)が初例とされる。

シャーマニズム[編集]

占星術や姓名判断をはじめとする占い、祓いや呪術や「まじない」などの祈祷や祈願・祈念

アニミズム[編集]

日本・古神道[編集]

同じ七夕端午の節句などの民間信仰の行事でも、地方の伝承風俗の影響を受けやすく、地方によって全く異なる習慣が伝えられていることも珍しくない。外来の習俗と古神道が習合したものも多い。

関連項目[編集]