毛玉

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毛玉

毛玉(けだま)(: pill)とは、が絡まってできる繊維の丸い固まりである。

衣類の毛玉[編集]

生地の繊維が摩擦により小さな球状になるものが普通である。毛玉ができた場合は、はさみや毛玉取り(専用のブラシあるいは電動式の毛玉取り)で除去するのが一般的である。手でむしると、生地の繊維が羽毛立ち、そこにさらに毛玉ができやすくなるので注意を要する。

動物の毛玉[編集]

ネコの毛の塊も毛玉となる。特に毛変わりの際に多くの脱毛があるとき、ネコはその体を舐めて掃除するために多数の毛を飲み込み、腸内で円筒形の塊になる場合があり、これを毛玉という。普通はネコが自分ではき出すが、時に便秘などの原因となるとも言われる。

チンチラ毛球症を起こすことがある。 

アメリカのキツネは、自分の体で毛玉を作り、これを使ってノミ取りをするとの話がある。それによると、まずキツネは自分の体を何かにこすりつけて脱毛させ、それをまとめて毛玉を作り、これを口にくわえる。その後、池などに行って下半身から水に潜る。ノミは湿気を嫌うので水に浸った場所から上半身へ向かって移動する。そこで、次第に水に潜って口先だけが水の上に出る状態になると、ノミはすべて口の毛玉に集まる。そこでキツネは毛玉を口から放し、全身を水につけた後に離脱する。同様なことをアライグマが行うとも言う(以上、安松(1965)、p.51-52)。

参考文献[編集]

  • 安松京三 『昆虫物語 昆虫と人生』 新思潮社、1965年。

関連項目[編集]