死蝋
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死蝋(しろう、旧字体では「屍蝋」)とは永久死体の一形態である。
[編集] 概要
死体が何らかの理由で腐敗菌が繁殖しない条件の下に置かれ、かつ外気と長期間遮断された結果、腐敗を免れ、死体内部の脂肪が変性し死体全体が蝋状・チーズ状になったものである。ミイラとは異なって乾燥した環境ではなく、湿潤かつ低温の環境において生成される。
魔術に用いられる用具のひとつに、ハンズ・オブ・グローリー(栄光の手)と呼ばれるものがある。これは死刑になった罪人の腕を切り落として死蝋化させた物で、儀式における蝋燭代わりや、様々な加護をもたらす護符として使用された。また泥棒が盗みに入る家の門前でこれに火をつけ、うまく火がつけば盗みは成功するが、うまくつかなかった時は失敗するので退散したほうがよい、とされる。
[編集] 実例
- イタリアのシチリア島にあるカプチン修道会の地下納骨堂に安置されているロザリア・ロンバルドのミイラは世界一美しいミイラ(永久死体)として有名な死蝋である。
- 福沢諭吉の遺体も、昭和52年(1977年)改葬のため発掘した所、完全に死蝋化していたといわれる(その後遺族の希望で火葬された)。
- 1950年、デンマークのユトランド半島において、ピート・ボグの中から発見されたトーロンマンは、紀元前4世紀に生きていた男性の遺体が、自然に死蝋化したものである。
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