歳徳神

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歳徳神(安部晴明簠簋内傳圖解)
歳徳神
(安部晴明簠簋内傳圖解)

歳徳神(としとくじん、とんどさん)とは方位神の一つで、そのの福徳を司る吉神である。年徳歳神正月さまなどとも言う。

ほとんどのでは、最初の方のページに王妃のような姿の美しい姫神の歳徳神を記載している。歳徳神の由来には諸説あり、『簠簋』では、牛頭天王の后で、八将神の母の頗梨采女(はりさいじょ)であるとしているが、これはでたらめであるとの批判もある。また、牛頭天王が須佐之男尊と習合したことから、その妃の櫛稲田姫であるとも言われる。

[編集] 恵方

歳徳神の在する方位恵方(えほう)、または明の方(あきのかた)と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされる。本命星と恵方が同一になった場合は特に大吉となる。しかし、金神などの凶神が一緒にいる場合は凶方位になる。

かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣があった(恵方詣り)。関西では、立春の前日の節分の日に恵方を向いて太巻き(恵方巻)を丸かじりする習慣がある。

恵方の方位

歳徳神の在する方位(すなわち恵方)は、その年の十干によって下記のように決まる。

年の十干 西暦年の
1の位
恵方
正確に 十二支 方位角 32方位 16方位
甲・己 4・9 甲の方 の中間 75° 東微北やや左 東北東やや右
乙・庚 0・5 庚の方 の中間 255° 西微南やや左 西南西やや右
丙・辛・戊・癸 1・6・3・8 丙の方 の中間 165° 南微東やや左 南南東やや右
丁・壬 2・7 壬の方 の中間 345° 北微西やや左 北北西やや右

ただし、恵方巻の習慣が全国的なものになってきた2000年ごろからは甲とすべき所を「東北東」、丙とすべき所を「南南東」と16方位に言い換える例が多くなっている。これは、甲・丙などといった方角表記になじみがなくなってきたため、あるいは安直な説明を求められるようになったためであるが、これでは厳密には方角が変わってしまう。たとえば甲は東から北よりに15°だが、これは東北東(同じく22.5°)より7.5°右である。なお32方位で表した東微北(同じく11.25°)よりは3.75°左である。