歯科用コーンビームCT

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歯科用CT(しかようCT)とは、歯科に特化したCT装置。デンタルCT、あるいはコーンビーム方式を用いているため、コーンビームCT(CBCT)とも言う。主にデンタルインプラント親知らずの抜歯、矯正歯科症例で見られる埋伏歯、歯内療法などの歯科治療・診断に用いられているが、耳鼻科疾患に用いられることもある。三次元の高画質画像を用いることで、断層方式パノラマエックス線撮影法や口内法エックス線撮影法では判別できない、痛みや症状の原因がわかることがある。

CTとの比較[編集]

ファンビーム方式のCTと比較して、以下のような利点・欠点がある。

利点[編集]

  1. 装置がコンパクトで安価
  2. 空間分解能が高い(0.1mmオーダーでの診断が可能)
  3. 金属アーチファクト(画像の乱れ)が少ない
  4. 短時間で三次元画像を構築できる
  5. 座ったまま撮影できるため閉塞感がない

欠点[編集]

  1. 撮影範囲が狭い
  2. CT値を適用できない
  3. 画像にノイズが多い

被曝量[編集]

歯科用CTの被曝量は少ないと言われるが、照射野を広げると被曝量は増大する。検査目的に応じて、照射野を適切に選択することが望ましい。

装置[編集]

  • 3DX MULTI-IMAGE MICRO CT(モリタ製作所
  • finecube, NewTom3G(ヨシダ)。 TROPHYPAN PLUS, Panoura19-3D(ヨシダ)
  • PSR9000N,Alphard,AUGE,AZ3000CT,SOLIO(朝日レントゲン)
  • GALILEOS(SIRONA)
  • Kinki Combi Scan(近畿レントゲン工業社)
  • PROMAX 3D(GC)
  • PreVista(JMM)
  • KaVo 3D eXam(KaVo Dental Systems)
  • CB MercuRay,CB Throne(日立メディコ)- 販売終了
  • GV6 (ジャコ&ワールド)
  • GV21,GV21C (ジャコ&ワールド)

画像センター[編集]

近年、歯科用CT検査の需要が高くなってきている。一方で歯科医院で購入するには高価であり、大学病院での検査は限度がある。そのため、いわゆる画像センターと言われる、民間の歯科用CT検査専門病院が増えてきている。他に、歯科医院に併設される歯科用CT検査受け入れ医院、あるいは一般CTによるCT検査受け入れ病院は多数ある。しかしながら、歯科放射線科専門医によって運営されている例はわずかである。