ヨーロピアンツアー

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ヨーロピアンツアー
European Tour
分類 ゴルフ
創立 1972年
理事 ニール・コールズ
コミッショナー
ヨーロッパが中心だが、一部試合はアジア・アメリカ・アフリカでも開催される。
最多優勝チーム スペインの旗 セベ・バレステロス (50)
テレビ局 ザ・ゴルフ・チャンネルゴルフネットワーク
Sky Sports
公式サイト EuropeanTour.com
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ヨーロピアンツアー(European Tour)は男子ヨーロッパゴルファープロゴルフ協会であり、各地を転戦する男子ゴルフツアーの名称。PGAツアーに次ぐ規模を誇っている。シーズンは11月から翌年11月まで行われる。

本部は、イングランド、サリーのバージニア・ウォーターにあるウェントワース・クラブ。英国プロゴルフ協会によって設立され、1984年に独立したPGAヨーロッパツアーに移管されました。ほとんどのイベントはヨーロッパで開催されるが、近年は北米以外の世界各地でも開催されるようになった。主な目的は、トーナメントゴルファーの収入を最大化することで、専門のスタッフによって運営され、引退した、あるいは、現役ツアー選手から選出される12人で構成された取締役会と、現役ツアー選手14人のトーナメント委員会が決定を下す。 ヨーロッパ開催のイベントのほとんどは西ヨーロッパで開催され、収益の高い開催地は、イギリス、アイルランド、ドイツ、フランス、スペイン。 アメリカPGAとの協力でライダーカップも運営している。

歴史[編集]

プロゴルフはヨーロッパ、特にスコットランドで始まりました。最初のプロは、ゲームプレイするゆとりのある裕福な男性(初期の手作りの道具は高価でした)にゴルフを教えたクラブ製造者とグリーンキーパーで、少額をかけた「チャレンジマッチ」が行われた。 1860年に初の複数人でのストロークプレートーナメントとして開催されたのが全英オープンです。その年は8名のプロのみでの開催されたが、翌年からアマチュアも入ることが許された。イギリス発祥の他の多くのスポーツとは対照的に、アマチュアとプロを分けることは、少なくとも上流階級の上級レベルでは、ゴルフの主な問題とはなりませんでした。

全英オープン開催以来、数十年の間、賞金付きのゴルフトーナメントの数はゆっくりではあるが、着実に増えていきました。ほとんどが英国で、欧州大陸の各国で「ナショナルオープン」がいくつも開催されたこともありました。しかし、数十年もの間、賞金だけで生活するのは難しい状況だった。1901年から英国のプロゴルファーは、プロゴルフ協会となり、最終的にヨーロッパツアーを構成する組織となりました。


第二次世界大戦後、賞金はより重要な意味を持ち、テレビ報道の導入によってさらに大きくなりました。しかし、各イベントは、まだゴルフクラブや協会、商業プロモーターによって個別に組織されていました。米国では正式なPGAツアーが1930年代から存在し、1972年にプロゴルフ協会はPGAヨーロッパツアーとなりました。 最初の頃は4月から10月まで6ヶ月で1シーズン、完全にヨーロッパ開催で、主にイギリスとアイルランドでした。たとえば、1972年シーズンは20のトーナメントから構成され、12はイギリスで、その他はアイルランドといった具合でした。欧州大陸での7イベントは、6つが「ナショナルオープン」で、オランダ、ドイツ、イタリア、フランス、スペインとスイス、7つ目がマドリッドオープンでした。

その後30年にわたりツアーシーズンの期間が長くなり、グローバル化していきました。ヨーロッパ以外で開催された最初のイベントは、1982年のチュニジア·オープンでした。その年は、27のトーナメントが開催され、シーズンが11月までとなった最初の年でした。1984年、PGAヨーロッパツアーはプロゴルフ協会として独立しました。

ヨーロッパツアーは、最高の選手が、多くの理由でPGAツアーでプレーするためにヨーロッパツアーを去ってしまうというリスクに常に敏感でした。PGAツアーは常により高額の賞金を提示しており、欧州プレイヤーは、米国スタイルのコースでプレーに順応することで米国で開催される3つのメジャーへの栄光を目指すからです。対抗する試みとして、1988年に「ボルボボーナスプール」を導入しました。ヨーロッパツアーのイベントに多く参加したという条件の中で最も成功したの選手にのみシーズンの終わりに分配されるボーナス賞金でした。この仕組みは1998年まで継続し、その後は、個々のトーナメント賞金を最大化することに重点を置くようになりました。

1989年には、ツアーはドバイ·デザート·クラシックのために初めてアジアを訪れました。1990年までには、欧州で開催される37を含めた38のイベントがスケジュールされ、シーズンの開始が2月まで写っていました。 東アジアでの最初の開催は、1992年にバンコクで開催されたジョニーウォーカークラシックでした。 これは、東アジアが第二の主要開催地となったように、ツアーの歴史の中で最も注目すべき取り組みの一つでした。その後まもなくの1994年のチェコオープンで旧ソ連圏で開催されたが、旧ソ連地域での興行は大きくならず、夏のメインツアーで利用可能な回数が限られることで、その地域のスポンサーは、西ヨーロッパのライバルと財政的に競争することができませんでした。チャレンジツアーではもう少し頻繁に中央および東ヨーロッパで開催されてきました。1995年にはヨーロッパツアーは、南アフリカツアー(現サンシャインツアー)の南アフリカPGAチャンピオンシップを支持することによって、他のPGAツアーとの共同開催トーナメントの政策を開始しました。この政策は、1996年にオーストラリアのPGAツアーに拡張され、アジアのツアーに拡張することで最も広く拡張されました。

ゴルフをワールドワイド全体的で運営する組織はありません。世界各地のゴルフ協会は、全体的に調和しながら協力していますが、まだいくつかのライバルが存在します。ヨーロッパツアーは、その立場をPGAツアーと相対的にしていることを強く意識しているが、着実にパートナーシップを形成しています。 1998年に、ヨーロッパツアーは、3つの米国のメジャー - マスターズトーナメント、全米プロゴルフ選手権と全米オープン - を公式スケジュールに追加しました。 ヨーロッパツアーは長年それらと敵対してきたが、今はその賞金はヨーロッパツアー賞金ランキングにカウントされ、シーズン明けのランキングに大きく影響することもある。翌年、4つ世界ゴルフ選手権のうち3つが開催され、ヨーロッパツアースケジュールに追加されました。それらはアメリカで開催され、ほとんどのヨーロッパツアーのイベントより高い賞金を提供しています。

ヨーロッパツアーのメンバーシップを維持するためにプレーしなければならない最小イベント数が11とされており、これは優秀な国際プレーヤーが、メジャーと世界ゴルフ選手権、さらに4つのイベントに参加すればツアーのメンバーになりうることを意味しています。アーニー·エルスやレティーフ·グーセンなどのプレイヤーは、これを上手く利用して、PGAとヨーロッパツアーで同時にプレーしている。タイガー·ウッズは、要求される11のイベントのうち9つをプレーし、あと4つのイベントに参加すればヨーロッパ賞金王になれたのだが、そうはしなかった。2009年シーズンで。HSBCチャンピオンズの世界選手権への昇格と同時に、必要な最低限のイベントの数は12に増加した。

ツアーシーズンの構成[編集]

シーズンの概要 2000年以降、2012年を除いて、シーズンは、前年の後期から開始されるが、シーズンはカレンダー年で呼ばれる。例えば、2006年シーズンの開催は2005-06。3月後半までの全てのイベントが他のツアーとの共同開催でヨーロッパ外で開催される。その後のツアーはヨーロッパを中心に開催され、ヨーロッパで開催されるイベントの賞金は、メジャーと世界ゴルフ選手権を除いて、他のイベントよりも高額となっている。

トーナメントは時折、会場を変え、そしてかなり頻繁に、特に新たなスポンサーを得た場合、名前が変わります。しかし主なイベントは、固定された伝統的な場所でスケジュールされ、シーズンの流れを構成しています。

レース・トゥ・ドバイ

2009年には、ヨーロッパ賞金ランキング(Order of Merit)は、レース・トゥ・ドバイに置き換えられ、シーズンの終わりにトップ15の選手に分配され750万ドル(当初千万ドル)のボーナスプールとなりました。王者には150万ドル(当初200万ドル)が与えられます。名前は、新しく追加されたシーズン最終トーナメント、ドバイで11月末に開催されるドバイ·ワールド·チャンピオンシップを反映しています。トーナメントも750万ドル(当初千万ドル)の賞金ファンドを持っており、シーズンの最後から二番目のイベント、香港オープンで上位60の選手で争われる。レース・トゥ・ドバイの勝者は10年間のヨーロッパツアーの免除を受け、ドバイ·ワールド·チャンピオンシップ大会の優勝者は5年間のヨーロッパツアーの免除を受ける。2009年9月に発表された賞金の減少は、世界的な景気後退によるものであった。2012年は、ボーナスプールが375万ドルに減少し、勝者には100万ドルでトップ10の選手で分配された。 2014年にはボーナスプールは500万ドルに増加し、トップ15の選手で分配される。

主な大会[編集]

下記の4大会はファイナルシリーズの対象である。

歴代賞金王[編集]

年度 レース・トゥ・ドバイ総合優勝 出身国 ポイント
2013 ヘンリック・ステンソン スウェーデンの旗 スウェーデン 4,103,796
年度 レース・トゥ・ドバイ総合優勝 出身国 獲得賞金 ()
2012 ローリー・マキロイ 北アイルランドの旗 北アイルランド 5,519,118
2011 ルーク・ドナルド イングランドの旗 イングランド 5,323,400
2010 マルティン・カイマー ドイツの旗 ドイツ 4,461,011
2009 リー・ウエストウッド (2/2) イングランドの旗 イングランド 4,237,762
年度 賞金王 出身国 獲得賞金 (€)
2008 ロバート・カールソン スウェーデンの旗 スウェーデン 2,732,748
2007 ジャスティン・ローズ イングランドの旗 イングランド 2,944,945
2006 パドレイグ・ハリントン アイルランド共和国の旗 アイルランド 2,489,337
2005 コリン・モンゴメリー (8/8) スコットランドの旗 スコットランド 2,794,223
2004 アーニー・エルス (2/2) 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 4,061,905
2003 アーニー・エルス (1/2) 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 2,975,374
2002 レティーフ・グーセン (2/2) 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 2,360,128
2001 レティーフ・グーセン (1/2) 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 2,862,806
2000 リー・ウエストウッド (1/2) イングランドの旗 イングランド 3,125,147
1999 コリン・モンゴメリー (7/8) スコットランドの旗 スコットランド 1,822,880
年度 賞金王 出身国 獲得賞金 (£)
1998 コリン・モンゴメリー (6/8) スコットランドの旗 スコットランド 993,077
1997 コリン・モンゴメリー (5/8) スコットランドの旗 スコットランド 798,948
1996 コリン・モンゴメリー (4/8) スコットランドの旗 スコットランド 875,146
1995 コリン・モンゴメリー (3/8) スコットランドの旗 スコットランド 835,051
1994 コリン・モンゴメリー (2/8) スコットランドの旗 スコットランド 762,720
1993 コリン・モンゴメリー (1/8) スコットランドの旗 スコットランド 613,683
1992 ニック・ファルド (2/2) イングランドの旗 イングランド 708,522
1991 セベ・バレステロス (6/6) スペインの旗 スペイン 545,354
1990 イアン・ウーズナム (2/2) ウェールズの旗 ウェールズ 574,166
1989 ロナン・ラファティ 北アイルランドの旗 北アイルランド 400,311
1988 セベ・バレステロス (5/6) スペインの旗 スペイン 451,560
1987 イアン・ウーズナム (1/2) ウェールズの旗 ウェールズ 253,717
1986 セベ・バレステロス (4/6) スペインの旗 スペイン 242,209
1985 サンディ・ライル (3/3) スコットランドの旗 スコットランド 162,553
1984 ベルンハルト・ランガー (2/2) 西ドイツの旗 西ドイツ 139,344
1983 ニック・ファルド (1/2) イングランドの旗 イングランド 119,416
1982 グレグ・ノーマン オーストラリアの旗 オーストラリア 66,406
1981 ベルンハルト・ランガー (1/2) 西ドイツの旗 西ドイツ 81,036
1980 サンディ・ライル (2/3) スコットランドの旗 スコットランド 66,060
1979 サンディ・ライル (1/3) スコットランドの旗 スコットランド 49,233
1978 セベ・バレステロス (3/6) スペインの旗 スペイン 54,348
1977 セベ・バレステロス (2/6) スペインの旗 スペイン 46,436
1976 セベ・バレステロス (1/6) スペインの旗 スペイン 39,504
1975 デイル・ヘイズ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ 20,508

1974年以前は賞金王が複数あったため最多賞金獲得者と区別する。

年度 賞金王 出身国 獲得賞金 (£) 最多賞金獲得者 出身国 獲得賞金 (£)
1974 ピーター・オーステルハイス (4/4) イングランドの旗 イングランド 32,127 ピーター・オーステルハイス イングランドの旗 イングランド 32,127
1973 ピーター・オーステルハイス (3/4) イングランドの旗 イングランド 17,455 トニー・ジャックリン イングランドの旗 イングランド 24,840
1972 ピーター・オーステルハイス (2/4) イングランドの旗 イングランド 18,525 ボブ・チャールズ ニュージーランドの旗 ニュージーランド 18,538
1971 ピーター・オーステルハイス (1/4) イングランドの旗 イングランド 9,270 ゲーリー・プレーヤー 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ 11,281

関連項目[編集]

外部リンク[編集]