橋本達雄

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橋本 達雄(はしもと たつお、1930年2月16日 - 2013年12月10日 )は、日本の古代日本文学研究者、専修大学名誉教授

来歴・人物[編集]

新潟県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。跡見学園女子大学助教授、専修大学教授を勤め、2001年名誉教授。

万葉集』の研究者で、梅原猛の『水底の歌』を批判し、1976年4月号『國文學』で梅原と直接対決した唯一の国文学者。しかし梅原は同書文庫版あとがきで、国文学者はみな対決を避けたと書き自説を繰り返したので、1996年『日本文学史の発見』所収の論文で梅原の姿勢を批判するに至った。

2013年12月10日、死去。[1]。83歳没。

著書[編集]

  • 万葉宮廷歌人の研究 笠間書院 1975
  • 柿本人麻呂 謎の歌聖 新典社 1984(日本の作家 3)
  • 大伴家持作品論攷 塙書房 1985
  • 万葉集の作品と歌風 笠間書院 1991
  • 万葉集の時空 笠間書院 2000
  • 柿本人麻呂<全> 笠間書院 2000
  • 万葉集の編纂と形成 笠間書院 2006

共編著[編集]

  • 万葉集物語 美と抒情の原郷をたどる 伊藤博共編 有斐閣 1977
  • 万葉の歌ことば辞典 稲岡耕二共編 有斐閣選書 1982
  • 万葉集全注 巻第17 有斐閣 1985
  • 日本文学史の発見 共著 三省堂 1994

脚注[編集]

  1. ^ 訃報:橋本達雄さん83歳=専修大名誉教授 有名人の葬儀 2013年12月11日