樺山三円

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

樺山 三円(かばやま さんえん、生没年未詳)は、江戸時代末期(幕末)の薩摩藩士。諱名は資之、通名は瀬吉郎

経歴[編集]

藩主島津斉彬茶坊主として機密の用を務める傍ら、同時期に江戸に出た有村俊斎大山格之助税所篤ら藩内の改革派と親交を深める。水戸藩藤田東湖戸田蓬軒らの影響を受け、安政元年(1854年)には出府した西郷吉之助を藤田に引き合わせた。同6年(1859年)には薩摩精忠組に加入。桜田門外の変の計画にも当初関与するが、決行には加わらず帰国し、以後は主に在国にて他藩との連絡活動に従事した。文久元年(1861年)江戸において、武市瑞山久坂玄瑞らと会見したのもその一端であり、薩摩、長州、水戸、土佐各藩の藩士間の相互提携に貢献した。

登場作品[編集]

テレビドラマ