権助芝居

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権助芝居(ごんすけしばい)は古典落語の演目の一つで、「権助茶番」「一分芝居」「一分茶番」とも。

大店に雇われている田舎者の権助が主人公。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

町内の芝居好きが集まって素人芝居をすることになったのだが役に当たった者の一人が病気を理由に欠席してしまう。

実は病気というのは真っ赤な嘘で、当たった役が気に入らないのでやりたくないのだ。

世話役の番頭さんは困り顔。 すると、この店に奉公している飯炊きの権助が芝居の真似事をよくしているというので権助に尋ねてみると、 村芝居ではよく役者として舞台に出ることがある (代表的な役は忠臣蔵[1]お軽)というので、 五十銭の小遣いをやるという約束で舞台にあげることにする。

権助の役は「有職鎌倉山」の「非人の権平」という泥棒の役で、主家を牛耳ろうとする悪人の命令で家宝の鏡を宝蔵より盗み出すのだが、警備の侍に見つかってしまい立ち回りの挙句に捕縛される。 そして、尋問に口を割ろうとするところへ件の悪人が現れて首を刎ねるという体のいい口封じをされてしまうという散々な物。

権助も何だかんだ言って逃れようとするが、そこは何とかなだめすかして幕を開けることにする。

舞台に出てきたときに鏡を盗んだことを説明する長い台詞を言わなければならないのだが、もちろん覚えている暇などないので、プロンプター役の黒衣をつけて乗り切ることにした。 が、権助は教えた台詞を間違えたり田舎言葉丸出しで言ったり、挙句の果てに野次った観客に文句言ったりする始末。

さらには立ち回りの場面で本気で取っ組み合いを始めてしまったりとハプニング続出。

ようやく尋問の場面になるのだが、ここでも観客に「権助、縛られて無様な格好だな」と野次られて、「そんなことはねえだ」と種明かし[2]をして踊り出してしまい、頭にきた相手役が今度は本当に高手小手に縛ってしまう。

そして尋問、

「誰に頼まれた」

番頭さんに五十銭で頼まれた

[編集] 題名について

本来のサゲは「番頭さんに一分で頼まれた」であり、 そのために「一分芝居」「一分茶番」等の題がついているのだが、 最近ではあらすじのように「五十銭で頼まれた」と明治以降の貨幣単位になおしたり、 故郷の村芝居でお軽を演じたときの話をメインにする場合もあるので、 「権助芝居(茶番)」という題のほうが通りがいいようである。

[編集] 脚注

  1. ^ 権助は舞台に掲げられる提灯がぶらぶらしていたところから「提灯ぶら」と覚えていた
  2. ^ 縄は権助が後ろ手に握っているだけ

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