標準体重

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標準体重とは、ヒトが肥満でもやせでもなく、一定期間内の死亡率や罹患率が有意に低いなど、最も健康的に生活ができると統計的に認定された理想的な体重のことであり、年齢身長・体脂肪率といった要素の全部、あるいは一部から求めるものである。用途によっていくつかの方法がある。理想体重とも言う。

BMIによる方法[編集]

統計上、BMI(body mass index)法によって BMI=22 となるとき、高血圧高脂血症肝障害耐糖能異常等の有病率が最も低くなるとされている。このときの体重を理想体重と考える方法であり、標準体重は

標準体重(kg) = 身長(m)2 × 22

で得られる。広く世界的に採用されている。体脂肪率は考慮されない。

ローレル指数による方法[編集]

ローレル指数(Rohrer指数、= 体重(kg)÷身長(cm)3 × 107)が 130 となる体重を逆算し、

標準体重(kg) = 身長(m)3 × 13

で得られる値を用いる。学童期の子供に適用される。

より簡便な方法[編集]

  • 男性もしくは身長の高い女性には、身長から110を引いたものを、女性では105を引いたものを標準体重の目安とする、より簡易的な算出方法もある。

日本で用いられてきた方法[編集]

ブローカ式(身長(cm) - 100)を京大の桂英輔が日本人向けに改良し、0.9 をかけた桂変法は、簡便であるが、身長が低い人の栄養指導に適用するとカロリー不足になる等の問題があり、身長150cm以下では 0.9をかけずに用いたり、身長(cm)から50を引いて2で割る加藤法が提唱されたりした。

近年、成人ではBMIが22となる体重(22に身長(m)の二乗をかけて得られる値)を理想とするのが一般的であるが、BMIが普及するまでは下記のような複数の標準体重が用いられてきた。

箕輪らの標準体重(1962)
元群馬大の箕輪基一らによる、身長毎の体重分布の中央値を標準としたもの。[1]
松木の身長別標準体重表 (1972)
米国メトロポリタン生命保険会社が発表した体格毎に最も長命が期待される理想体重を元慶應義塾大の松木駿らが日本人向けに修正。[2]
明治生命の標準体重表(1985)
明治生命の塚本が被保険者の生命予後から求めた日本人の理想体重。低身長の女性で BMI=22となる体重のほうが軽くなる傾向が目立つ。
厚生省の「肥満とやせの判定表・図」
「国民栄養の現状」調査のときに得られた身長毎の平均体重。

参考文献[編集]

  1. ^ 箕輪基一ほか:成人の標準体重に関する研究、日医新報、No.1988、1962
  2. ^ 松木駿:肥満の判定基準,日本医師会雑誌,98(9):916-919,1972.

関連項目[編集]