業平橋駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
業平橋駅
出入口(2008年1月1日)
出入口(2008年1月1日)
なりひらばし - Narihirabashi
浅草 (1.1km)
(1.3km) 曳舟
所在地 東京都墨田区押上一丁目
所属事業者 東武鉄道
所属路線 伊勢崎線
キロ程 1.1km(浅草起点)
電報略号 ナラ
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
85,122*人/日
-2010年-
開業年月日 1902年明治35年)4月1日
備考 * 押上駅の乗降人員も含む
駅出入口周辺(2008年1月1日)
プラットホーム。右奥が旧貨物ヤード(後の地上ホーム)跡地。東京スカイツリー建設中(2008年1月1日)。
奥が業平橋駅。左手前は留置線(2008年1月1日)。
貨物ヤード跡地(2008年4月12日)

業平橋駅(なりひらばしえき)は、東京都墨田区押上一丁目にある東武鉄道伊勢崎線である。

旧貨物ヤードの跡地を中心に東京スカイツリーの建設を含めた再開発事業東京スカイツリータウン)が行われており、東京スカイツリー開業を直前に控えた2012年平成24年)3月17日とうきょうスカイツリー駅へ改称する予定である[1][2][3]。なお、地元の親しみやすさを維持するため、改称後は「旧業平橋」の名称も併記される予定である。

目次

[編集] 駅構造

築堤上に島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅東方には留置線があり、特急形車両などの整備や通勤形車両の留置が行われている。

かつて、ラッシュ時に運行される10両編成の準急列車の折り返しや分割・併合をしやすくするために、当駅ホームを10両編成分の有効長を持つ2面4線に改築する計画があった。しかし、輸送量の減少や、押上駅の開業による半蔵門線東急田園都市線への直通運転の開始などを理由に、計画は白紙となった。

2011年時点ではホームから東京スカイツリーを見学することができるが、東武鉄道では保安員などを配置して、ホームから身を乗り出しての写真撮影などをしないように呼びかけている。

上述の駅名変更に合わせ、2011年時点ではコンコースの拡幅や改札口の増設、エレベーターの移設・大型化などを含む駅のリニューアル工事を実施している。2011年8月11日から従前の出入口が一時閉鎖し、曳舟寄りに少し移設されたが、この移設された出入口は工事完成後に東京スカイツリーに近い出入口になる予定である[1]

[編集] 旧貨物ヤード

当駅には1955年まで東武鉄道浅草工場が隣接し、1960年代までは蒸気機関車車両基地(浅草機関区)が存在していた。

1995年頃までは地上部に貨物駅を併設して、住友大阪セメント栃木工場(佐野線葛生駅から延びる貨物線を利用)から同社業平橋サービスステーションまでセメント貨物列車が運行されていた。

1990年2月25日から2003年まで、旧貨物駅の一部に有効長10両編成対応の2面3線の頭端式ホーム(3・4・5番線、通称「地上ホーム」)が設けられていた。これは、北千住駅の混雑分散を図る目的で、従来に曳舟駅終着もしくは一部分割を行っていた朝ラッシュ時の上り列車について当駅まで延伸するために設置されたものであった。地上ホームには浅草寄りに現行のホームとの間の連絡通路が、曳舟寄りに改札口と地下通路があった。曳舟方は京成押上線都営地下鉄浅草線押上駅と接続していたが、半蔵門線・東急田園都市線との直通開始により廃止された。

[編集] のりば

1 伊勢崎線 浅草方面
2 伊勢崎線 北千住春日部久喜南栗橋方面

[編集] 利用状況

2010年度の一日平均乗降人員は85,122人である。

この数値は、2001年度まで業平橋駅の単独集計であり、2002年度以降は東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線との直通運転開始を機に押上駅の乗降人員も含まれている。2010年度は9年前と比較すると7倍弱の乗降客数を記録しており、伊勢崎線内では北千住駅・新越谷駅に次いで3位である。

近年の一日平均乗降人員の推移は下表の通り。

乗降人員推移
年度 一日平均乗降人員
2000 13,110
2001 12,392
2002 42,475
2003 45,463
2004 53,007
2005 55,114
2006 63,980
2007 71,143
2008 78,510
2009 80,678
2010 85,122

近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り(押上駅のデータも加算されている)。

年度 東武鉄道 出典
1990年 5,625 [4]
1991年 6,014 [5]
1992年 6,290 [6]
1993年 6,523 [7]
1994年 6,627 [8]
1995年 6,896 [9]
1996年 6,737 [10]
1997年 6,896 [11]
1998年 6,562 [12]
1999年 6,295 [13]
2000年 6,173 [14]
2001年 6,011 [15]
2002年 6,156 [16]
2003年 21,213 [17]
2004年 25,005 [18]
2005年 26,088 [19]
2006年 30,638 [20]
2007年 34,467 [21]
2008年 38,433 [22]
2009年 39,641 [23]

貨物輸送廃止までの推移は下表の通り。

年度 発送トン数 到着トン数 出典
1990年 11,236 233,338 [24]
1991年 8,888 171,816 [25]
1992年 5,728 64,316 [26]
1993年 400 [27]
1994年 [28]

[編集] 駅周辺

[編集] バス

駅前の道路に業平橋駅前停留所がある。また、駅から東武橋を渡った浅草通りに業平橋停留所が、また駅から業平橋駅交差点を右折して少し西に進んだところに東京スカイツリー前停留所がある。いずれも、以下の路線が乗り入れている。

[編集] 年表

  • 1902年明治35年)4月1日 - 吾妻橋駅(あづまばしえき)として開業。
  • 1904年(明治37年)4月5日 - 東武亀戸線開業により、曳舟駅から亀戸駅経由で総武鉄道両国橋駅(現・総武本線両国駅)までの乗り入れを開始し、吾妻橋駅一時廃止。
  • 1908年(明治41年)3月1日 - 貨物運輸のみ再開。
  • 1910年(明治43年)
    • 3月1日 - 浅草駅(あさくさえき)に改称。旅客営業を再開。
    • 3月27日 - 両国橋駅への乗り入れを廃止。
    • 同年、東京鉄道(東鉄)業平線が業平橋 - 浅草駅前で延長開業。路面電車を介して東京市中心部と連絡。
  • 1911年(明治44年)8月1日 - 東京市が東京鉄道を買収し、東京市電気局(東京市電、現在の東京都電の前身)が成立。
  • 1924年大正13年)10月1日 - 西新井駅までの電車運行開始。
  • 1931年昭和6年)
    • 5月25日 - 浅草雷門駅(現・浅草駅)開業により、業平橋駅に改称。
    • 6月25日 - 東京市電業平線の業平橋 - 浅草駅前が廃止。東武線の東京側ターミナル機能が業平橋駅から浅草雷門駅へ移行。
  • 1990年平成2年)9月25日 - 北千住駅改良工事開始に伴い、電留線の一部を使って10両編成が停車可能なホームを新設し、伊勢崎線の10両編成列車は当駅を始発・終着駅とする(通称:地上ホーム)。また、押上駅までの地下連絡通路も新設される。
  • 1993年(平成5年)3月25日 - 貨物列車乗り入れを廃止。
  • 2003年(平成15年)3月19日 - 伊勢崎線・帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄半蔵門線押上駅開業により、地上ホームと押上駅までの連絡通路を廃止。当駅始発・終着の10両編成列車が半蔵門線・東急田園都市線直通に移行される。
  • 2012年(平成24年)3月17日 - 駅名をとうきょうスカイツリー駅に改称予定[3]。東武鉄道の駅名改称は1987年(昭和62年)に東向島駅が玉ノ井駅から改称して以来25年ぶり。特急は上りの全列車と下り「きぬ」の一部が停車する予定[2]だが、快速と区間快速が停車するかどうかは発表されていない。

[編集] 駅名の由来

近くに掛かる隅田川の「吾妻橋」(あづまばし)及びその付近の町名「業平」に由来する。在原業平を主人公とした『伊勢物語』の中にこの付近を舞台とした「都鳥」があり、その中に出てくる「吾妻橋」の別称として業平橋の名称を用いたとされる。

また、近くを流れていた大横川(現在の大横川親水公園)にも業平橋が架かっている。こちらも業平に因むものであるが、駅名の由来ではない。ちなみに、こちらの方が当駅からの距離は近い。

「とうきょうスカイツリー」という駅名改称は、東京スカイツリーとその周辺施設の最寄り駅であることの遠方の人への認知度向上と、地域活性化のためとしている。「東京」の部分を平仮名の「とうきょう」にしているのは、より親しみを持ってもらうためとしている。

[編集] その他

当駅は東武鉄道においては運賃計算上は押上駅と同一駅扱いになっている。東武本線各駅から押上までの定期券もしくは回数券および押上駅経由の東京地下鉄(東京メトロ)・都営地下鉄京成電鉄との連絡定期券を所持していれば、当駅でも乗降可能である。

ただし、地上ホームの廃止に伴い押上駅との連絡通路も廃止されたため、当駅から押上駅に行くには改札を出て一般道を歩く必要がある。その距離は以前より長くなっているため、半蔵門線が輸送障害で押上折り返しとなった際には、伊勢崎線との接続手段として北千住 - 大手町間を千代田線で経由するよう案内される。

当駅から曳舟駅間にある踏切は長年「開かずの踏切」となっており、朝のピーク時には最大約30分踏切がしまったままとなる。加えて東京スカイツリー開業後にはこの周辺での交通渋滞が予想されている。このため渋滞緩和を目的として、墨田区が事業主体となって同区間の線路を高架化することを2012年1月に決定、国の認可や墨田区と東京都との間の事業費の負担割合の協議などを経て、2017年度に着工し、2023年度末の供用を開始する予定となっている[29][30]

[編集] 隣の駅

東武鉄道
伊勢崎線
快速・区間快速
通過
区間急行・区間準急・普通
浅草駅 - 業平橋駅 - 曳舟駅

浅草駅 - 当駅間には1931年から1943年まで隅田公園駅が、曳舟 - 当駅間には1931年から1949年まで請地駅が存在していた。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b 2012年5月の東京スカイツリー®開業にあわせ、伊勢崎線業平橋駅の駅名を「とうきょうスカイツリー」に改称します! あわせて、駅のリニューアルも実施します!! (PDF) - 東武鉄道ニュースリリース 2010年12月27日
  2. ^ a b 2012年3月 とうきょうスカイツリー駅(現・業平橋駅)に、特急列車が停車します! (PDF) - 東武鉄道ニュースリリース 2011年10月11日
  3. ^ a b 3月17日(土)伊勢崎線・日光線で一部ダイヤ改正を実施 (PDF) - 東武鉄道ニュースリリース 2012年1月26日
  4. ^ 東京都統計年鑑(平成2年)229ページ
  5. ^ 東京都統計年鑑(平成3年)235ページ
  6. ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
  7. ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
  8. ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
  9. ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
  10. ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
  11. ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
  12. ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
  13. ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
  14. ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
  15. ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
  16. ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
  17. ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
  18. ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
  19. ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
  20. ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
  21. ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
  22. ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
  23. ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
  24. ^ 第42回東京都統計年鑑 222ページ
  25. ^ 第43回東京都統計年鑑 228ページ
  26. ^ 第44回東京都統計年鑑 222ページ
  27. ^ 第45回東京都統計年鑑 232ページ
  28. ^ 第46回東京都統計年鑑 218ページ
  29. ^ 最寄り「開かずの踏切」高架化へ スカイツリー渋滞緩和へ墨田動く、東京新聞、2012年1月16日付夕刊
  30. ^ 業平橋駅周辺高架化へ…東京・墨田区、読売新聞、2012年1月24日

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語