森由民

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もり ゆうみん

森 由民
生誕 1963年12月27日
日本の旗 日本神奈川県小田原市
現況 日本の旗 日本東京都武蔵野市
国籍 日本の旗 日本
民族 日本人
出身校 南山大学大学院、千葉大学理学部生物学科
職業 動物園ライター 千葉市動物公園zooアドバイザー
活動期間 2006年1月~ (アドバイザー)2014年4月~
公式サイト ameblo.jp/his-zoo/
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森 由民(もり ゆうみん、 1963年12月27日 - ) は、日本の動物園ライター

人物[編集]

「世界でも私しかいない」と自称するほど数少ない動物園専門のフリーライターの一人[1]

日本各地の動物園を飛び回り[2]、動物園を紹介し続ける。

ナショナルジオグラフィックのコラム『動物園へ行ってみよう』を連載[3]、『動物園を楽しむ99の謎』[4] や『大切ないのち生まれたよ5』[5] などの著作を著し、漫画『ASAHIYAMA-旭山動物園物語-』全三巻(画:本庄敬)の原作を手掛けている。

また、動物園についての講演を各地で行い[6]、ボルネオ保全トラストでもオーガナイザーを務め、講演に参加する[7]

テレビ番組[2][8] や Ustream 番組に出演することもある[9]

都内で会員制の動物の図書館も行う[10]

森は、大人になってから動物園の魅力に気づき、動物園で時間を過ごすのを好み、日本各地の動物園を訪れる人物で[1]、産経新聞では「5分立ち止まれば“動物時間”が体感」でき、動物園を楽しむきっかけになると、森自身の経験を紹介している[1]

産経新聞で森が提示した『THE動物園を楽しむ5つの方法』は、以下の通りである[1]

  1. THEマイペース[1]
  2. 動かなければにらめっこ[1]
  3. 座ろう![1]
  4. お散歩気分で[1]
  5. 好きな動物を見つけよう[1]

これらの観点は普段より森が実践しているもので、人間の時間軸で動物園を訪れると動物が「何も動いていない」というイメージしか頭に残らないためである[1]

来歴[編集]

動物園ライターとは[編集]

森が、「動物園ライター」を名乗りはじめたのは、漫画の原作を執筆するために動物園へ取材に行く際だった[11]。その後の動物園通いで、動物園がすっかり好きになり、以後「動物園ライター」として活動するようになった[11]

森によると、「動物ライター」と「動物園ライター」の違いを、動物ライターは動物の専門的素養を持つが、森自身は動物の専門家ではなく、動物園が好きで通っていると述べた[11]。また、森は、環境エンリッチメントを理解した文筆活動を行い、現代の動物園の奥の深さを紹介している[11]。2013年には到津の森公園岩野俊郎園長と「動物園と公共性」について議論した[12]

選者として[編集]

日本経済新聞が『生態がよくわかる動物園 何でもランキング』を行った際、森は選者として参加した[13]。2位の旭川市旭山動物園「あざらし館」や、3位の長野市茶臼山動物園「レッサーパンダの森」、4位のよこはま動物園ズーラシア「チンパンジーの森」について、選考理由を述べている[13]

ボルネオオランウータン保全[編集]

2007年に、日本の動物園「千葉市動物公園」などが持っているオランウータンのための吊り橋を製作する技術を、野生のボルネオオランウータン保全に役に立てたエピソードを、動物園に詳しい森が解説している[14]

著書[編集]

  • 『動物園を楽しむ99の謎』 ISBN 9784576080567[4][8]
  • 『大切ないのち生まれたよ5』 ISBN 9784055007238[15]
  • 『ひめちゃんとふたりのおかあさん~人間に育てられた子ゾウ~』 ISBN 9784577039366[11]
  • 漫画『Asahiyama 旭山動物園物語』全三巻の原作・脚本[16]
  • 『約束しよう、キリンのリンリン いのちを守るハズバンダリー・トレーニング』フレーベル館ジュニア・ノンフィクション (児童書) ISBN 9784577040973[17]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 【Campus新聞】動物園再発見!(下) 1頁2頁3頁4頁5頁 2012.1.24 17:31 MSN産経ニュース 2013-2-23閲覧
  2. ^ a b 日本テレビ「SUPER SURPRISE ~うんちくクン~」 2010年3月5日放送内容 テレビ紹介情報 2010年3月5日 19:00~19:56 価格.com 2013-2-24閲覧
  3. ^ ナショナルジオグラフィック 情報交差点 動物園へ行ってみよう 森 由民著 オオカミは群れが魅力 2010年3月号掲載ゾウの雌は「お母さんごっこ」で育つ 2010年7月号掲載食事しながらホワイトタイガー 2010年12月号掲載 など。 どれも2013-2-23閲覧
  4. ^ a b 動物園を楽しむ99の謎 BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト 2013-2-23閲覧
  5. ^ 大切ないのち、生まれたよ! 5 人とともに生きる ジャイアントパンダ・ワラビーなど 著者 今泉忠明、森由民 BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト 2013-2-23閲覧
  6. ^ かみねおもしろズーサロン開催される 産業経済部かみね公園管理事務所園長 平成25年2月26日 2013-3-2閲覧、エンリッチメント大賞受賞記念企画 掲載日平成25年1月29日 2013-2-24閲覧 どちらも日立市かみね動物園エンリッチメント大賞を受賞した記念講演。
  7. ^ 2012/10/7更新 岡本健太郎氏(BCTJ会員)講演会「もっと、もっとボルネオ!ボルネオ 生きもの エトセトラ」 オーガナイザー森由民(動物園ライター)「イベント情報」-ボルネオ保全トラストジャパン「活動報告」-ボルネオ保全トラストジャパン 2013-3-23閲覧
  8. ^ a b TBS「知っとこ!」 2011年7月16日放送内容 テレビ紹介情報 2011年7月16日 07:30~09:25 価格.com 2013-2-24閲覧
  9. ^ 動物園だぞ〜! zoo da zoo! vol.6 「白い大雪・ナニワの小春」 下町ストリーム など。 2013-2-24閲覧
  10. ^ MORIAN通信(仮設) 2013-2-24閲覧
  11. ^ a b c d e 「動物園ライター」って何? 2011年11月2日 10時00分 Excite Bit コネタ 記者・カシハラ@姐御 2013-2-23閲覧
  12. ^ 園長の部屋 公園だより 動物園と公共性 2012年12月23日 到津の森公園 岩野俊郎 2013-2-24閲覧
  13. ^ a b 生態がよくわかる動物園 何でもランキング 2011/4/23 4:00 日本経済新聞 2013-2-24閲覧
  14. ^ 原点が存在する 動物園取材ノート 動物園ライター・森由民の公式ブログ 2013-3-23閲覧
  15. ^ 大切ないのち、生まれたよ! 5人とともに生きる ジャイアントパンダ・ワラビーなど 著者 今泉忠明、森由民 BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト 2013-2-23閲覧
  16. ^ ASAHIYAMA-旭山動物園物語- (1) 角川書店・角川グループ 2013-2-24閲覧
  17. ^ “キリンの先進的健康管理を紹介 飼育員の取り組み、児童書に”. さきがけonTheWeb (秋田魁新報社). (2013年5月6日14:29). オリジナルの2013年5月6日17:12時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2013-0506-1712-03/www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20130506j 2013年5月6日閲覧。 
  18. ^ 森由民×やきそばかおるの『動物園図鑑』 第1章 TOKYO CULTURE CULTURE:@nifty ニフティ株式会社 2013-2-23閲覧

外部リンク[編集]