梶田孝道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

梶田 孝道(かじた たかみち、1947年4月18日 - 2006年5月29日 )は社会学者。専門は国際社会学、ヨーロッパ研究。元一橋大学教授。1988年『エスニシティ社会変動』でサントリー学芸賞受賞。

目次

[編集] 人物

民族の移動、民族意識の変化、地域統合の問題などの分析・理論化の研究を行っていた。

[編集] 略歴

[編集] 損害賠償等請求事件

1998年に、大学助教授が、梶田の論文は、同助教授の報告や論文を翻案したものであり、著作権等が侵害されたとして、1000万円の支払い、朝日新聞毎日新聞読売新聞の各朝刊全国版社会面に謝罪広告を掲載すること及び、梶田の著書の出版差止を求める訴えを提起した。しかし、東京高裁は、両者の論文等には一部にその論旨が共通する部分があるが、全体としてみると、目的、構成、論理展開は異なっており、梶田の論文が助教授の著作権を侵害しているとはいえないとして、請求を棄却し[1]、梶田の勝訴に終わった[2]

[編集] 著書

[編集] 単著

  • 『テクノクラシーと社会運動――対抗的相補性の社会学』(東京大学出版会, 1988年)
  • 『エスニシティと社会変動』(有信堂, 1988年)
  • 『統合と分裂のヨーロッパ――EC・国家・民族』(岩波書店岩波新書], 1993年)
  • 『新しい民族問題――EC統合とエスニシティ』(中央公論社[中公新書], 1993年)
  • 『外国人労働者と日本』(日本放送出版協会, 1994年)
  • 『国際社会学のパースペクティブ――越境する文化・回帰する文化』(東京大学出版会, 1996年)

[編集] 共著

[編集] 編著

  • 『国際社会学――国家を超える現象をどうとらえるか』(名古屋大学出版会, 1992年/2版, 1996年)
  • 『ヨーロッパとイスラム――共存と相克のゆくえ』(有信堂, 1993年)
  • 『国際社会学』(放送大学教育振興会, 1995年)
  • 『講座社会変動(7)国際化とアイデンティティ』(ミネルヴァ書房, 2001年)
  • 『新・国際社会学』(名古屋大学出版会, 2005年)

[編集] 共編著

  • 似田貝香門)『リーディングス日本の社会学 社会運動』(東京大学出版会, 1986年)
  • 宮島喬)『現代ヨーロッパの地域と国家――変容する「中心-周辺」問題への視角』(有信堂, 1988年)
  • (宮島喬)『統合と分化のなかのヨーロッパ』(有信堂, 1991年)
  • 伊豫谷登士翁)『外国人労働者論――現状から理論へ』(弘文堂, 1992年)
  • 栗田宣義)『キーワード社会学――現代社会を解読する』(川島書店, 1993年)
  • (宮島喬)『外国人労働者から市民へ――地域社会の視点と課題から』(有斐閣, 1996年)
  • (宮島喬)『国際社会(1)国際化する日本社会』(東京大学出版会, 2002年)
  • 小倉充夫)『国際社会(3)国民国家はどう変わるか』(東京大学出版会, 2002年)
  • (宮島喬)『国際社会(4)マイノリティと社会構造』(東京大学出版会, 2002年)
  • (小倉充夫)『国際社会(5)グローバル化と社会変動』(東京大学出版会, 2002年)

[編集] 脚注

  1. ^ 東京高判平成12年3月29日
  2. ^ 平成11年 (ネ) 4243号 損害賠償等請求控訴事件|著作権判例データベース平成九年(ワ)第一八七六三号損害賠償等請求事件