大阪マルビル

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大阪マルビル
Osaka Marubiru
屋上にある大和ハウスの看板部分は、
従来は全体が電光掲示板であった
施設情報
所在地

〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田1-9-20

地図
座標 北緯34度42分0.1秒 東経135度29分48.8秒 / 北緯34.700028度 東経135.496889度 / 34.700028; 135.496889座標: 北緯34度42分0.1秒 東経135度29分48.8秒 / 北緯34.700028度 東経135.496889度 / 34.700028; 135.496889
状態 完成
着工 1973年昭和48年)10月
竣工 1976年昭和51年)3月
用途 ホテル店舗
地上高
最頂部 123.92 m
各種諸元
階数 地上30階地下2階
敷地面積 3,245
建築面積 2,546
延床面積 41,159
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
関連企業
設計 フジタ工業
施工 フジタ工業
デベロッパー 吉本土地建物
所有者 株式会社大阪マルビル
管理運営 株式会社大阪マルビル
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株式会社大阪マルビル
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
530-0001
大阪市北区梅田1丁目9番20号
法人番号 7120001071823 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役 吉本 晴之
資本金 8億1900万円
売上高 11億5200万円
(2022年03月31日時点)[1]
営業利益 ▲2億9300万円
(2022年03月31日時点)[1]
経常利益 ▲1億1500万円
(2022年03月31日時点)[1]
純利益 ▲2億0500万円
(2022年03月31日時点)[1]
総資産 96億5200万円
(2022年03月31日時点)[1]
決算期 3月末日
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大阪第一ホテル
Osaka Dai-ichi Hotel
ホテル概要
正式名称 大阪第一ホテル
ホテルチェーン 阪急阪神第一ホテルグループ
階数 地下2階 - 地上30階
レストラン数 8軒
部屋数 460室
シングル数 198室
ダブル数 12室
ツイン数 223室
スイート数 4室
最頂部 123.92 m
開業 1976年昭和51年)4月
最寄駅 JR大阪駅
阪神大阪梅田駅
Osaka Metro梅田駅西梅田駅
所在地 〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田1-9-20
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大阪マルビル(おおさかマルビル)は、大阪府大阪市北区梅田一丁目9番20号にある円筒形の高層ビル。地上30階・地下2階、高さ123.92m。1976年昭和51年)3月に竣工した。大阪駅前のダイヤモンド地区中央に位置し、完成当時は周辺で唯一の高層ビルであった[2]株式会社大阪マルビルは、大阪マルビル内のホテル・テナントを運営する企業。

建物の形状が円筒形であることが名称の由来(東京にある「丸ビル」は丸の内ビルディングの略称であり、両者に関連性はない)。そのユニークな形状、一部が復活した屋上部の電光掲示板、大阪の高層ビルのさきがけとしての風格等の理由から、今でも梅田のランドマーク的ビルと位置づけられている。

概要[編集]

もともと西梅田一帯の地主であった、9代目吉本五郎右衛門の分家の末裔に当たる吉本晴彦(大日本どケチ教教祖。吉本興業の創業家とは無関係)が少年期に相続して得た土地であり、戦後はバラックなどが不法占拠していたものの、立ち退きなどを解決させ、フジタ工業(当時)によって竣工された。なお、本家である吉本五郎右衛門は斜向かいにある「ヒルトン大阪」「ヒルトンプラザ大阪」などを所有している。 運営会社である「旧大阪マルビル」はフジタ工業の関係会社として設立されたが、1987年に吉本晴彦が代表を務める「吉本土地建物」によって株の過半数を買収され、吉本が名実ともオーナーとなる。一棟全てを大阪第一ホテルとして運営していたが、特徴的なビルの形状ゆえ維持費の負担が重く、地価の下落や収益低下もあって債務超過に陥った。2004年1月に国策会社産業再生機構による支援が決定し再生計画として、債権放棄と宴会場をテナントフロアに転換させて収益を上げさせる事が盛り込まれた。吉本土地建物が旧大阪マルビルを吸収合併して新生大阪マルビルに社名変更したのち、2004年11月にスポンサーに名乗りを上げた大和ハウス工業の子会社となった。再生計画の債権放棄に際して吉本晴彦が5億円の私財を提供した。なお吉本晴彦は顧問を務めていたが2017年5月30日に93歳で他界している。子息の晴之は継続して社長に就任している。

施設[編集]

ビル内には大阪マルビル直営の大阪第一ホテル阪急阪神ホテルズに加盟)が主業となっているが、その他商業テナントも入居している。 かつては屋上にビルを一周する形で電光掲示板「大阪マルビルコンピュートサイン」が設置され、ニュース広告、さらには伝言板などを回転表示していた(運営は関西テレビ放送の系列の関西コンピュートサインが運営)。大阪駅ホームなどからも見ることができ梅田の名物となっていたが、周辺に高層ビルが増えて見えにくくなった事や、電光掲示板設備の老朽化もあり、2003年平成15年)9月30日を最後に撤去された。

2005年平成17年)10月4日からは、「Daiwa House Group 大阪マルビル」のロゴ看板の一部に小さな電光表示板が組み込まれ、時刻・気象情報を伝えている。

歴史[編集]

交通[編集]

関連項目[編集]

  • 朝日放送たいむ6」 - 番組開始時刻の18時、電光掲示板に「6時です たいむ6 朝日放送テレビ」の文字を流し、その様子を撮影し番組冒頭で放送していた。
  • FM大阪 - サテライトスタジオ「FM大阪タワーステーション」を開設し、夕方ワイド番組「ROCK the RADIO 851」や「MUSIC COASTER」の生放送を行っていた。
  • FM COCOLO - FM大阪が撤退したスタジオを「梅田タワースタジオ」と改称し、夕方ワイド番組「MARK'E MUSIC MODE」の生放送を行っている。
  • ダイヤモンド地区

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 株式会社大阪マルビル 第68期決算公告
  2. ^ ホーム > フジタの100年 > フジタのある街 > 大阪マルビル【大阪】”. フジタ. 2015年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月12日閲覧。
  3. ^ お客様各位”. 株式会社 大阪マルビル (2022年5月13日). 2022年5月13日閲覧。
  4. ^ 「大阪マルビル」を建て替えます(ニュースレター)』(プレスリリース)PRTIMEShttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001697.000002296.html2022年5月13日閲覧 

外部リンク[編集]