株価

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株価(かぶか)とは株式市場において、目的の株式に対して直近に約定があった値段のこと。一方的に売りまたは買いの注文が多く、約定に至らない値段のことを気配値(けはいね)という。

特に、一日の最初に取引された株価は始値(はじめね、opening price)、最後に取引された株価は終値(おわりね、closing price)といい、立会時間中で最も高い株価を高値(たかね、high price)、最も安い株価を安値(やすね、low price)と呼ぶ。これらの四つの値を合わせて四本値(よんほんね)と呼び、一日の株価の変動を見るための重要な値とみなされている。また、証券取引所内で売買取引をする際の株価を呼び値とも表現する。

株価は市場の原理に従って変動するが、あまりにも急速な変動は投資家が不測の損害を被ると考えられ、一日に変動できる株価は一定の範囲に制限されている。この制限が値幅制限で、株価が値幅制限の限界まで急騰・暴落することをそれぞれストップ高ストップ安という(ただし、株式が上場された初日において、始値が決定されるまでの間には値幅制限がない)。また、株価の変動は、時々の株価によって決まる呼び値単位を最小単位として変動する。

日本の株式市場における株価の決定方式は、大きく二つに分けることができる。一つはオークション方式といい、売買当事者が希望する価格と数量を証券取引所に告げることにより、証券取引所側で約定を行うもので、日本では一般に使用されている決定方式である。もう一つはマーケットメイク方式といい、マーケットメイカーとなった証券会社が、確実に成立する気配値を出して売り方と買い方を募るもので、日本ではごく一部の銘柄において採用されている方式である。

株価の変動を把握するために作成する図のことを罫線表(チャート)と呼び、その主なものとしてはローソク足一目均衡表などが挙げられる。また、個別の銘柄の株価ではなく、特定の市場全体の動向を把握するために複数の株価を元に算出した値が株価指数であり、日本国内の指数としては東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価(225)などが有名である。

常に最新の情報を把握している機関投資家であっても値動きの予測を外す事が多々あることから、投資家の間では確実な値動きの予測は難しいとされている。確率微分方程式を用いて、株価の大まかな将来予測を行う研究も進められている。

株価の性質[編集]

  • ランダムウォーク - 理想的にはランダムウォークとして動き、短期・中期・長期に関わらず常に予測不能な動きを示す。現実的には人間の心理により動くため完全なランダムウォークではない。
  • フラクタル - 大局的にも局所的にも同じような動き方をする。
  • カオス - 時間が経過するに連れて観測誤差の影響が増大し、未来予測が成り立たなくなる。

関連項目[編集]