柳広司
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柳 広司(やなぎ こうじ、1967年 - )は、日本の小説家。三重県生まれ。神戸大学法学部卒業。
[編集] 経歴
- 1998年、「挙匪(ボクサーズ)」で歴史群像大賞佳作。
- 2001年、『黄金の灰』(原書房)でデビュー。
- 2001年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。
- 2009年、『ジョーカー・ゲーム』で第30回吉川英治文学新人賞・第62回日本推理作家協会賞受賞。
[編集] 作風
歴史上の偉人を探偵とした本格ミステリーを書く。ただし、偉人のほとんどがシャーロック・ホームズばりにキャラ立ちしていたり、途中から幻想性あふれる展開になることもある。
『饗宴』のソクラテス、『はじまりの島』のダーウィンなどが顕著だが、歴史上の人物が虚構の事件を通じて、自らのその後の人生を決定するという特徴がある。
また、『新世界』では核兵器、『トーキョー・プリズン』では戦争を扱うなど、社会的なテーマにも取り組む。『贋作「坊ちゃん」殺人事件』、『我が輩はシャーロック・ホームズである』、『漱石先生の事件簿』と夏目漱石関連も多い。
デビューから一貫して歴史上の偉人を重要な役割として扱っていた。しかし、2008年に出版された『ジョーカー・ゲーム 』において、オリジナルのキャラクターを主役として扱い作風の変化を見せた。
[編集] 作品
- 黄金の灰(2001年3月 原書房 / 2006年11月 創元推理文庫)
- 贋作『坊っちゃん』殺人事件(2001年10月 朝日新聞社 / 2005年3月 集英社文庫 / 2010年11月 角川文庫)
- 饗宴(シュンポシオン) ソクラテス最後の事件(2001年10月 原書房 / 2007年1月 創元推理文庫)
- はじまりの島(2002年7月 朝日新聞社 / 2006年9月 創元推理文庫)
- 新世界(2003年7月 新潮社 / 2006年10月 角川文庫)
- パルテノン - アクロポリスを巡る三つの物語(2004年7月 実業之日本社 / 2010年10月 実業之日本社文庫)
- 収録作品:「巫女」「テミストクレス案」「パルテノン」
- 聖フランシスコ・ザビエルの首(2004年10月 講談社ノベルス)
- 【改題】ザビエルの首(2008年8月 講談社文庫)
- 吾輩はシャーロック・ホームズである(2005年12月 小学館 / 2009年9月 角川文庫)
- トーキョー・プリズン(2006年3月 角川書店 / 2009年1月 角川文庫)
- シートン(探偵)動物記(2006年5月 光文社 / 2009年3月 光文社文庫)
- 収録作品:「カランポーの悪魔」「銀の星」「森の旗」「ウシ小屋密室とナマズのジョー」「ロイヤル・アナロスタン失踪事件」「三人の秘書官」「熊王ジャック」
- 百万のマルコ(2007年3月 創元推理文庫)
- 収録作品:「百万のマルコ」「賭博に負けなし」「色は匂へど」「能弁な猿」「山の老人」「半分の半分」「掟」「真を告げるものは」「輝く月の王女」「雲の南」「ナヤンの乱」「一番遠くの景色」「騙りは牢を破る」
- 漱石先生の事件簿 猫の巻(2007年4月 理論社 / 2010年11月 角川文庫)
- 収録作品:「吾輩は猫でない?」「猫は踊る」「泥棒と鼻恋」「矯風演芸会」「落雲館大戦争」「春風影裏に猫が家出する」
- ジョーカー・ゲーム(2008年8月 角川書店 / 2011年6月 角川文庫)
- 収録作品:「ジョーカー・ゲーム」「幽霊」「ロビンソン」「魔都」「XX」
- 虎と月(2009年2月 理論社)
- ダブル・ジョーカー(2009年8月 角川書店)
- 収録作品:「ダブル・ジョーカー」「蠅の王」「仏印作戦」「柩」「ブラックバード」
- キング&クイーン(2010年5月 講談社) - 書き下ろし100冊
- 最初の哲学者(2010年11月 幻冬舎)
- ロマンス(2011年4月 文藝春秋)
- 怪談(2011年12月 光文社)
