枝川公一

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枝川 公一(えだかわ こういち、1940年11月12日 - 2014年8月15日)は、日本ノンフィクション作家ルポライター翻訳家

略歴[編集]

東京向島生まれ。東京外国語大学卒業後、出版社(光文社)勤務を経てライターとして独立し、下町や酒場などを歩いて探訪するノンフィクション作品、アメリカやアジアの文化と社会のルポなどを発表した[1][2]

2014年8月15日、肺気腫のため東京都墨田区の病院で死去[3](死因は敗血症とも[1])。73歳没。

著書[編集]

  • 『USA・休養型社会への出発』(誠文堂新光社) 1972
  • 『なんとかしなくちゃ アメリカをゆるがす生き方革命』(主婦と生活社、21世紀ブックス) 1973
  • 『アメリカをゆるがす若者革命 こんな世の中だからときにはまじめに生き方について考えよう』(主婦と生活社、21世紀ブックス) 1974
  • 『アメリカ西海岸プレイ時刻表』(二見書房) 1979
  • 『サンフランシスコ 旅の雑学ノート』(ダイヤモンド社) 1979、のち新潮文庫
  • 『都市の歩き方』(北斗出版) 1979
  • 『ニューヨークプレイ時刻表』(二見書房) 1980
  • 『人間と都市 ルポルタージュ 東京・大阪・大分 - 快適なシティ・ライフとは何か』(サンケイ出版) 1980
  • 『開けてみればアメリカン 手ざわりのアメリカ論』(パシフィカ) 1981、のち旺文社文庫
  • 『神戸・上野浅草・ニューヨーク ルポルタージュ 人間と都市part2』(サンケイ出版) 1981
  • 『ニューヨークの読み方』(ごま書房、ゴマブックス) 1981
  • 『プレイン・ハワイ』(二見書房) 1981
  • 『上海読本』(西北社) 1983
  • 『街は不思議である』(PHP研究所) 1983
  • 『英雄は帰ってきたか アメリカ人のヴェトナム戦争症候群』(講談社) 1985
  • 『アメリカ風俗マップ』(旺文社文庫) 1986
  • ジョン・レノンを探して 銀座の旅ノート』(文芸春秋) 1986、のち改題『今日も銀座へ行かなくちゃ』(講談社文庫)
  • 『ペーパーバック入門』(講談社現代新書) 1986
  • 『シンガポールの街頭理髪店』(講談社) 1988
  • 『都市の体温』(井上書院) 1988
  • 『ふりむけば下町があった』(新潮社) 1988
  • 『香港読本』(西北社) 1988
  • 『大統領はアメリカン 世界を動かす政治マシーン』(集英社) 1989
  • 『街を歩けば明日が見える 情報感度の高め方』(ごま書房、ゴマセレクト) 1989
  • 『東京読本』(西北社) 1991
  • 『アラバマ発・NY経由・ワイオミング行き On the road,USA』(講談社) 1992
  • 『売れる商い・儲かる商い ビジネス・チャンスをつかむ107のヒント』(太陽企画出版) 1992
  • 『東京暮らし覚え書き おとなのための都市論』(はる書房) 1992
  • 『現代アメリカ犯罪全書』(光文社) 1993
  • 『続・東京暮らし覚え書き (新東京とどう付き合うか)』(はる書房) 1993
  • 『東京はいつまで東京でいつづけるか』(講談社) 1993
  • 『大阪・大探検』(潮出版社) 1994
  • 『覚悟のパソコン!』(講談社) 1996
  • 『ニューヨーク世紀末 究極の人種都市はどこへゆくのか』(光文社) 1996
  • 『全地球食堂 <東京>エスニックガイド』(夏目書房) 1997
  • 『香港24時 混沌都市のしたたかな人々』(マガジンハウス) 1997
  • 『私家版アメリカ語感辞典 A book of American imagery』(研究社出版) 1998
  • 『東京のbar』(プレジデント社) 1998
  • 『街は国境を越える 東京在住外国人18の証言』(都市出版) 1998
  • 『E-メールのある暮らし E-mail diary』(出窓社) 1999
  • 『シリコン・ヴァレー物語 受けつがれる起業家精神』(中公新書) 1999
  • 『巨人ドラッカーの真髄 変貌する世界の明日を読む』(太陽企画出版) 2000、のち改題『これならわかる! ドラッカー思考』(PHP文庫)
  • 『銀座四丁目交差点』(二見書房) 2000
  • 『東京下町とっておきの人びと』(中央公論新社) 2000
  • 『IT革命は幻想なんかじゃない』(太陽企画出版) 2001
  • 『日本マティーニ伝説 トップ・バーテンダー今井清の技』(小学館文庫) 2001
  • 『新・東京のbar』(プレジデント社) 2002
  • 『メールのためのe文章入門』(朝日出版社) 2002
  • 『多摩一日の行楽』(萩原宏美写真、ネット武蔵野) 2004
  • 『バーのある人生』(中公新書) 2006
  • 『ウェーヴ・ザ・フラッグ - 東京発のアメリカ通信』(大日本印刷ICC本部) 2011
  • 『ぼくらの瀕死のデモクラシー』(芸術新聞社) 2012

共編著[編集]

フューチャリストの項などを担当
  • 『9月11日・メディアが試された日 TV・新聞・インターネット』(外岡秀俊, 室謙二共編著、「本とコンピュータ」編集室編、大日本印刷ICC本部) 2002
  • 『戦時化する世界』(編著、太陽企画出版) 2003

翻訳[編集]

  • 『ブラックパンサー』(ジーン・マリーン、二見書房) 1970
  • 『少年は虹を渡る ハロルドとモード』(コリン・ヒギンズ、二見書房) 1972
  • 『自転車に乗って』(ジョン・B・シュワルツ、ティビーエス・ブリタニカ) 1991
  • 『アウト・オブ・マインド』(J・ベルンレフ、ディーエイチシー) 1996

出典[編集]

  1. ^ a b 枝川公一氏死去(ノンフィクション作家) 時事ドットコム 2014年10月26日
  2. ^ 作家の枝川公一氏、敗血症で死去 著書「バーのある人生」など サンケイスポーツ 2014年10月26日
  3. ^ 「バーのある人生」作家の枝川公一さん死去 読売新聞 2014年10月25日

外部リンク[編集]