板垣恵介

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板垣 恵介
本名 板垣 博之
生誕 1957年4月4日(57歳)
日本の旗 日本 北海道釧路市
国籍 日本
活動期間 1989年 -
ジャンル 格闘漫画
代表作 グラップラー刃牙』シリーズ
餓狼伝』(原作 夢枕獏
公式サイト 有限会社いたがきぐみ
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板垣 恵介(いたがき けいすけ、1957年4月4日 - )は、日本漫画家北海道釧路市出身。本名・板垣博之(いたがき ひろゆき)。主に格闘技を題材とした作品を得意としている。 座右の銘は「不自然主義」。

来歴[編集]

少年時代から格闘家に対する憧れが強く、高校時代には少林寺拳法に励み、二段位を取得した。高校卒業後、一旦地元企業に就職するも間もなく退職、20歳のときに陸上自衛隊に入隊し、第1空挺団に約5年間所属。その間、アマチュアボクシング国民体育大会に出場したこともある。

その後、B型肝炎を患って自衛隊を除隊。1年近い入院生活を送った後、職を転々としながらの生活を送っていた。1987年、漫画家として身を立てようと小池一夫主催の漫画教室『劇画村塾』に入塾(東京第六期生)。

小池一夫原作の漫画『傷追い人』の主人公・茨城圭介と自身の妻・惠子の名前からペンネームを取って『板垣恵介』とし[1]1989年、『メイキャッパー』でデビュー。1991年週刊少年チャンピオンに『グラップラー刃牙』の連載を開始、2012年、シリーズ第3部となる『範馬刃牙』を完結させる。2014年、週刊少年チャンピオン16号より第4部『刃牙道』の連載を開始する。

作風[編集]

  • 代表作である『グラップラー刃牙』シリーズや『餓狼伝』のような、格闘漫画の分野において高い人気を誇っている。
  • 絵柄に関しては池上遼一谷口ジロー鳥山明の影響を受けていると語っている[2]。また、女性の描き方はおおた慶文の影響が強いとのこと[3]
  • 作画時にボディビルの雑誌を参考にしているため、筋肉を緻密にかつ誇張して描く傾向が強い。これについては「ボディビルダーがあれだけ肉体美を持ちながら鑑賞のみにとどまっているのがもったいなく、自身の漫画の中では願望として格闘家の肉体もボディビルダー的に描いている」という旨の発言をしている[4]。また、板垣の作業机最下段の資料棚には、人体解剖学や医学の専門書が常備されているという。
  • キャラクターを手をヒジより先、足はスネより先を長く描くことを意識している。そうすることにより動きが速そうに見え、立ってるだけでスピード感のある絵になるという[5]
  • キャラクター同士が対峙し、にらみ合うなどの緊迫した場面で、背景が歪む描写は自分が初めて行ったと主張している[6]
  • まず原稿用紙のコマ割りを決めた後、コマを個別に切り離して一コマ単位で描き上げ、作業終了後それらを貼り合わせてページを作るという独特の手法で作品を制作している。これは、大勢のスタッフが手分けして作業できるよう編み出された工夫であるという。緊急時にはひとコマを複数に切り分けて作業分担する。
  • 登場するサブキャラクターに多くの尺を割き、丁寧に(主に格闘技の試合などを)描写しているのも特徴。これは自身が読んでいた作品が、主人公以外の闘いは大幅に省略されていることに不満を持ったのが発端で、「『あしたのジョー』で力石とカーロス・リベラが闘ったらどうなるのか?」といったものを表現したかったと語る[7]。その影響で主人公が長い間登場しなかったり、狂言回し的な役割に徹することも少なくない。
  • ムエタイ柔道といった一般的に『強い』といわれる格闘技の選手をかませ犬的に描写することが多い。これについて「強いとされている格闘技をあえて重要な斬られ役にすることで、キャラクターの強さを印象付けるため」と語っている[8]
  • 多くの格闘家、武道家と親交があり、自身の作品の中にもそれらが原型となった登場人物が多数登場している。
  • 勢いに任せた作風に見えるが、勝敗等の部分はあらかじめ決めているとのこと。『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編も、全試合の勝敗は決めていたが、「花山対克巳戦は、描いている途中で勝敗が変わりそうになった」と語っている。
  • 時おり描写される極端な強さの表現などが、ギャグと捉えられることがある。板垣自身も「漫☆画太郎から同業者と呼ばれた」「ネットでは『刃牙は格闘技漫画の名を借りたギャグ漫画』と書かれている」と認めている。あまりに凄すぎる事柄に対しては「笑っちゃう様な」と言われる場合があるため、板垣自身もそうした表現を目指してるという[9]

作品一覧[編集]

連載作品[編集]

  • メイキャッパー
    • 『ヤング・シュート』(1989年7月号 - 1991年3月号)
    • 『コミック・シュート』(1991年4月号 - 1991年9月号)
    デビュー作。1989年7月号掲載分は読切。
  • グラップラー刃牙 - 『週刊少年チャンピオン』(1991年43号 - 1999年29号)
  • グラップラー刃牙外伝 - 『週刊少年チャンピオン』(1999年30号 - 1999年42号)
  • バキ - 『週刊少年チャンピオン』(1999年43号 - 2005年52号)
  • バキ特別編 SAGA[性] - 『ヤングチャンピオン』(2002年12号 - 2002年15号)
  • バキ外伝 疵面【未完】、作画:山内雪奈生
    • チャンピオンRED』(2005年3月号 - 2007年12月号)
    • 『週刊少年チャンピオン』(2009年7号 - 2009年15号)
  • バキ外伝 創面 - 『別冊少年チャンピオン』(2012年7月号 - )、作画:山内雪奈生
  • バキ外伝 拳刃 - 『チャンピオンRED』(2013年8月号 - )(原作・構成。原作協力:浦秀光、作画:宮谷拳豪)
  • 範馬刃牙 - 『週刊少年チャンピオン』(2006年1号 - 2012年38号)
  • ピクル - 『週刊少年チャンピオン』(2007年35号 - 2007年42号)
  • 餓狼伝【未完】、原作:夢枕獏
  • 餓狼伝BOY - 『週刊少年マガジン』(2004年7号 - 2004年32号)、原作:夢枕獏
  • オルビム - 『チャンピオンRED』(2007年3月号 - 2007年7月号)(第2話まで監修。原作:かさはら倫尚、漫画:井上元伸)
  • どげせん - 『週刊漫画ゴラク』(2010年11月19日号 - 2011年10月21日号)(企画、全面協力。作・画:RIN)
  • 濁ジョータロー - 『プレイコミック』(2011年10月号 - [10])、作画:叶精作
  • 謝男 シャーマン - 『週刊漫画ゴラク』(2011年12月30日号 - 不定期連載中
  • 刃牙道 - 『週刊少年チャンピオン』(2014年16号 - 連載中

読切作品[編集]

  • グラップラーアギトー ※デビュー前の習作。スタジオシップ版『メイキャッパー』3巻に収録。
  • 化粧師-メイカー- - 『週刊少年チャンピオン』(1994年3+4号)※『グラップラー刃牙』13巻に収録
  • 蹴人シュート - 『コミック格闘王』vol.1(1994年10月25日号)※ 闘人烈伝(編集:夢枕獏)に収録
  • マリア - 『ビッグコミックスピリッツ』(1996年25号)
  • メイカー
    • ヤングサンデー』(1997年1号、1997年2+3号)※ 秋田書店版『メイキャッパー』3巻に収録
    • 『ヤングサンデー』(1997年35号、1997年36+37号)
    • 『ヤングサンデー』(1998年38号)
  • 習志野第一空挺団シリーズ
    • 200000歩2夜3日 - 『ヤングチャンピオン』(1998年8号)
    • 340メートル60秒 - 『ヤングチャンピオン』(1999年1号)

出演[編集]

著書[編集]

イラスト[編集]

コラム[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ ■スペシャルインタビュー■板垣恵介: 小池一夫のキャラクターマンブログ” (2004年9月24日). 2014年2月14日閲覧。
  2. ^ 谷口ジロー版『餓狼伝』文庫版あとがきより
  3. ^ 『小池一夫のニコニコキャラクター塾! 〜第3講:板垣恵介〜』より
  4. ^ 太田出版『QuickJapan』vol.44 97ページ
  5. ^ 週刊少年チャンピオン1月25日増刊号『グラップラー刃牙SPECAL』
  6. ^ 講談社『餓狼伝 格闘士真剣伝説』12ページ。
  7. ^ 太田出版『QuickJapan』vol.44 96ページ
  8. ^ 徳間書店『板垣恵介の格闘士列伝』181ページ。
  9. ^ 株式会社ワールドフォトプレス 『フィギュア王』No.176 16-17頁。
  10. ^ 2011年11月号掲載の第2話の最終ページに「2012年1月号に続く」と書かれていたが、実際のその号では叶精作の新連載『地獄の葬儀屋 デーモン豊作』(原作:三田武詩)が始まり、濁ジョータローは『ヤングチャンピオン』へ移籍することが巻末コメントで告知された。しかし現在も連載は再開されていない。
  11. ^ コミックナタリー - 画太郎「罪と罰」3巻カバーイラストは、刃牙の板垣恵介”. 2013年10月24日閲覧。
  12. ^ コミックナタリー - 中川翔子も参加!献血協力で板垣らのカレンダーもらえる”. 2013年11月4日閲覧。
  13. ^ 『大戦乱!!三国志バトル』に板垣恵介氏描き下ろしカードが登場!|株式会社gloopsのプレスリリース” (2013年12月2日). 2013年12月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]