東浦駅

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東浦駅
駅舎(2008年1月)
駅舎(2008年1月)
ひがしうら - Higashiura
愛知県知多郡東浦町大字藤江字柳牛19
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
衣浦臨海鉄道
電報略号 ウラ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,772人/日(降車客含まず)
-2011年-
開業年月日 1944年昭和19年)11月11日
乗入路線 2 路線
所属路線 武豊線(JR東海)
キロ程 6.8km(大府起点)
石浜 (2.2km)
(3.4km) 亀崎
所属路線 碧南線(衣浦臨海鉄道、貨物線)
キロ程 0.0km(東浦起点)
(8.2km) 碧南市
備考 駅員無配置駅(集中旅客サービスシステム導入駅)

東浦駅(ひがしうらえき)は、愛知県知多郡東浦町大字藤江字柳牛にある、東海旅客鉄道(JR東海)・衣浦臨海鉄道である。

JR東海の武豊線と、衣浦臨海鉄道の碧南線が乗り入れる。

概要[編集]

東浦駅は、武豊線を運営するJR東海と、碧南線を運営する衣浦臨海鉄道に属する駅である。武豊線は愛知県内の大府駅武豊駅を結び、当駅を起点とする貨物列車専用の貨物線である碧南線が碧南市内の碧南市駅まで伸びている。武豊線はJR東海が施設を有する第一種鉄道事業者で、日本貨物鉄道(JR貨物)がそれを借用して貨物列車を運行する第二種鉄道事業者になっているが、駅自体はJR貨物には属さない。

東浦町内南部の藤江地区に位置し、町内に位置する4駅の中で最も乗車客が多い。1944年(昭和19年)に、1930年代に開業した尾張生路駅(おわりいくじえき)と藤江駅(ふじええき)の代替として駅として開業し、1977年(昭和52年)に碧南線が乗り入れた。

歴史[編集]

東浦駅が開業する前、付近には尾張生路駅(大府起点6.0km)と藤江駅(大府起点7.2km)が存在した。どちらも武豊線の気動車運転開始を契機に開業した駅で、尾張生路駅は1933年昭和8年)に、藤江駅は翌1934年(昭和9年)に開設された。

このうち藤江駅は、駅開設を求める請願活動が1911年明治44年)から行われている。1929年(昭和4年)には商工会を中心とする「藤江新駅接地期成同盟会」が組織された。1933年に気動車運転開始が決定すると、藤江地区の他にも請願活動を行う地域が現れ、駅の設置をめぐって東浦村(現・東浦町)内中部の石浜地区、中南部の生路地区、南部の藤江地区が争った。その結果1933年12月に生路地区に尾張生路駅が新設されるが、藤江地区ではその後も請願活動を展開したため1年遅れて藤江駅が開業することになった[1]

第二次世界大戦下において戦局の悪化に伴って燃料の節約が求められるようになると、武豊線では駅の統廃合が進められる。尾張生路駅と藤江駅も対象となり、両駅は統廃合されて東浦駅が新設された[1]1944年(昭和19年)11月のことである。開業時の東浦駅は旅客のみを取り扱っていたが、1947年(昭和22年)に荷物、翌1948年(昭和23年)に貨物の取り扱いを開始した。ただし貨物については長く続かず、武豊線の他駅よりも早い1960年(昭和35年)に廃止されている。荷物営業の廃止は他駅と同時期の1984年(昭和59年)である。

1977年(昭和52年)、東浦駅を起点とし衣浦港東岸を結ぶ貨物線・衣浦臨海鉄道碧南線が開業した。1987年(昭和62年)に国鉄分割民営化が実施された結果日本国有鉄道(国鉄)東浦駅はJR東海に継承され、JR東海と衣浦臨海鉄道が所管する形態となって現在に至っている。

年表[編集]

駅構造[編集]

東浦駅は、ホームが地面に接する地上駅という形態をとる。ホームは2面あり、2本の線路を挟んで向かい合わせに配置されている[10]相対式ホーム)。東西2つある乗り場のうち、西側が上り列車(大府方面行き)が発着する1番線、東側が下り列車(武豊方面行き)が発着する2番線である。2つのホームは跨線橋で繋がる。碧南線の線路は駅の南方から分岐しているが、1・2番線双方に繋がっている[10]単線の武豊線上にある交換駅であり、列車の交換が可能である。駅舎は西側のホーム(1番線)に隣接して設置されている。

大府駅管理の無人駅。かつては、業務委託の駅員が配置されている有人駅業務委託駅)でみどりの窓口も設置されていたが[11][12]、JR東海は2013年10月1日より当駅を含む6駅について「集中旅客サービスシステム」を導入し、自動券売機自動改札機を整備した上で遠隔案内によって一括的に管理されるようになり、無人化された[7][8]

利用状況[編集]

旅客[編集]

2011年度の乗車人員は、1日平均1,772人であった[13]。この数値は、武豊線の9駅(大府駅を除く)の中では亀崎駅に次いで2番目に多い。

東浦駅の乗車人員は、1950年代以降、以下の表のように推移している。1987年度以降は増加傾向にあり、2008年度の数値は1950年度以降で最高値となっている。1950年度時点で乗車人員は半田駅・亀崎駅・緒川駅に次ぐ線内第4位の多さであったが、1974年度から常に緒川駅を上回るようになり、1985年度からは一部年度を除き半田駅も上回るようになっている。

1日平均の乗車人員の推移
年度 乗車人員 出典・備考
1950年度 951人 [14]
1951年度 1,106人 [15]
1952年度 1,118人 [16]
1953年度 1,093人 [17]
1954年度 1,058人 [18]
1955年度 1,046人 [19]
1956年度 1,178人 [20]
1957年度 1,313人 [21]
1958年度 1,312人 [22]
1959年度 1,342人 [23]
1960年度 1,501人 [24]
1961年度 1,409人 [25]
1962年度 1,342人 [26]
1963年度 1,383人 [27]
1964年度 1,313人 [28]
1965年度 1,389人 [29]
1966年度 1,405人 [30]
1967年度 1,307人 [31]
1968年度 1,181人 [32]
1969年度 1,050人 [33]
1970年度 1,011人 [34]
1971年度 950人 [35]
1972年度 891人 1950年度以降最低値[36]
1973年度 1,053人 [37]
1974年度 1,180人 [38]
1975年度 1,263人 [39]
1976年度 1,301人 [40]
1977年度 1,312人 [41]
1978年度 1,280人 [42]
1979年度 1,308人 [43]
1980年度 1,217人 [44]
1981年度 1,160人 [45]
1982年度 1,135人 [46]
1983年度 1,174人 [47]
1984年度 1,104人 [48]
1985年度 1,089人 [49]
1986年度 1,025人 [50]
1987年度 959人 [51]
1988年度 1,017人 [52]
1989年度 1,101人 [53]
1990年度 1,294人 [54]
1991年度 1,495人 [55]
1992年度 1,591人 [56]
1993年度 1,610人 [57][58]
1994年度 1,666人 [59][58]
1995年度 1,688人 [60][58]
1996年度 1,702人 [61][62]
1997年度 1,620人 [63][62]
1998年度 1,572人 [64][65]
1999年度 1,548人 [66][67]
2000年度 1,557人 [67]
2001年度 1,558人 [67]
2002年度 1,566人 [68]
2003年度 1,572人 [68]
2004年度 1,583人 [68]
2005年度 1,639人 [69]
2006年度 1,686人 [69]
2007年度 1,757人 [69]
2008年度 1,800人 1950年度以降最大値[70]
2009年度 1,766人 [70]
2010年度 1,779人 [70]
2011年度 1,772人 [13]

貨物[編集]

1950年度から、貨物の取り扱いが廃止された1959年度までの貨物取扱量(発送・到着トン数)は、以下の表のとおりに推移していた。1950年代の武豊線では合計8駅で貨物を取り扱っていたが、そのうち東浦駅の取扱量は僅かで、最小か下から2番目という少なさであった。

1954年度に貨物の到着量22,284トンを記録しているが、この値は他年度の数値より突出している。同年度の到着量の半数ほどを砂利セメントが占めていた[71]

貨物取扱量の推移
年度 発送 到着
1950年度 2,588t 8,836t
1951年度 2,934t 9,655t
1952年度 1,049t 7,267t
1953年度 1,905t 6,317t
1954年度 993t 22,284t
1955年度 830t 4,483t
1956年度 1,152t 7,151t
1957年度 1,932t 5,345t
1958年度 332t 4,544t
1959年度 673t 4,288t
※出典は乗車人員の推移に同じ。

荷物[編集]

1972年度から、荷物の取り扱いが廃止された1983年度までの荷物取扱量(発送および到着個数)は以下の表のとおりに推移していた。当該期間中武豊線では計6駅で荷物を取り扱っていたが、東浦駅の取扱量はその中では常に最少である。

荷物取扱量の推移
年度 発送 到着
1972年度 2,730個 4,827個
1973年度 2,508個 5,509個
1974年度 2,659個 504個
1975年度 2,179個 576個
1976年度 2,026個 654個
1977年度 2,079個 812個
1978年度 2,109個 1,764個
1979年度 2,148個 2,059個
1980年度 2,116個 2,065個
1981年度 1,483個 2,072個
1982年度 753個 1,885個
1983年度 381個 1,189個
※出典は乗車人員の推移に同じ。

停車列車[編集]

東浦駅には、武豊線で運行されている普通列車東海道本線名古屋駅直通の区間快速(武豊線内では各駅停車)および快速列車の3種類がすべて停車する。概ね1時間に2本(ラッシュ時は3本)の頻度で列車が発着する。

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

西側の駅前には「東浦駅」バス停留所があり、知多乗合(知多バス)と東浦町運行バスが発着している。

知多バスは知多半田駅を中心として運行されている路線のうち、同駅と東浦駅を乙川駅前等を経由して結ぶ有脇線が発着する。一方東浦町運行バスは緒川駅を中心として運行されている路線のうち、同駅と町内南部の平池台を結ぶ平池台線が経由している。

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
武豊線
快速
大府駅 - 東浦駅 - 亀崎駅
区間快速・普通
石浜駅 - 東浦駅 - 亀崎駅
衣浦臨海鉄道
碧南線
東浦駅 - 碧南市駅

脚注[編集]

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  1. ^ a b 『新編東浦町誌』本文編、506-509頁
  2. ^ a b c d e f g h i 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』2、115頁
  3. ^ 『JR時刻表』1992年11月号と12月号の比較から
  4. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、812頁
  5. ^ 『武豊線物語』
  6. ^ 『武豊線物語』、1頁
  7. ^ a b 武豊線への集中旅客サービスシステムの導入について - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2012年11月15日
  8. ^ a b 武豊線 集中旅客サービスシステムの使用開始について - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2013年8月22日
  9. ^ 武豊線 亀崎駅・東浦駅エレベーター等使用開始について - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2014年2月24日
  10. ^ a b 『東海道ライン全線・全駅・全配線』、24・46頁
  11. ^ 「地方鉄道レポート19 JR東海武豊線」、『鉄道ジャーナル』通巻469号、78頁
  12. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732頁
  13. ^ a b 『知多半島の統計』平成25年版、43頁
  14. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和27年度刊、326頁
  15. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和28年度刊、310頁
  16. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和29年度刊、329頁
  17. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和30年度刊、305頁
  18. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和31年度刊、303頁
  19. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和32年度刊、319頁
  20. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和33年度刊、335頁
  21. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和34年度刊、379頁
  22. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和35年度刊、292頁
  23. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和36年度刊、260頁
  24. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和37年度刊、324頁
  25. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和38年度刊、296頁
  26. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和39年度刊、298頁
  27. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和40年度刊、262頁
  28. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和41年度刊、239頁
  29. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和42年度刊、262頁
  30. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和43年度刊、192頁
  31. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和44年度刊、196頁
  32. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和45年度刊、204頁
  33. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和46年度刊、228頁
  34. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和47年度刊、237頁
  35. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和48年度刊、217頁
  36. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和49年度刊、214頁
  37. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和50年度刊、221頁
  38. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和51年度刊、225頁
  39. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和52年度刊、217頁
  40. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和53年度刊、231頁
  41. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和54年度刊、233頁
  42. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和55年度刊、221頁
  43. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和56年度刊、227頁
  44. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和57年度刊、239頁
  45. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和58年度刊、223頁
  46. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和59年度刊、223頁
  47. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和60年度刊、241頁
  48. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和61年度刊、235頁
  49. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和62年度刊、223頁
  50. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和63年度刊、223頁
  51. ^ 『愛知県統計年鑑』平成元年度刊、225頁
  52. ^ 『愛知県統計年鑑』平成2年度刊、223頁
  53. ^ 『愛知県統計年鑑』平成3年度刊、225頁
  54. ^ 『愛知県統計年鑑』平成4年度刊、229頁
  55. ^ 『愛知県統計年鑑』平成5年度刊、221頁
  56. ^ 『愛知県統計年鑑』平成6年度刊、221頁
  57. ^ 『愛知県統計年鑑』平成7年度刊、239頁
  58. ^ a b c 『知多半島の統計』平成9年版、47頁
  59. ^ 『愛知県統計年鑑』平成8年度刊、241頁
  60. ^ 『愛知県統計年鑑』平成9年度刊、243頁
  61. ^ 『愛知県統計年鑑』平成10年度刊、241頁
  62. ^ a b 『知多半島の統計』平成11年版、47頁
  63. ^ 『愛知県統計年鑑』平成11年度刊、241頁
  64. ^ 『愛知県統計年鑑』平成12年度刊、239頁
  65. ^ 『知多半島の統計』平成12年版、47頁
  66. ^ 『愛知県統計年鑑』平成13年度刊、240頁
  67. ^ a b c 『知多半島の統計』平成15年版、47頁
  68. ^ a b c 『知多半島の統計』平成18年版、115頁
  69. ^ a b c 『知多半島の統計』平成21年版、43頁
  70. ^ a b c 『知多半島の統計』平成24年版、43頁
  71. ^ 『武豊線物語』

参考文献[編集]

  • 東浦町誌編さん委員会 『新編東浦町誌』本文編、東浦町、1998年
  • 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB1998年ISBN 978-4-533-02980-6
  • 鈴木文彦「地方鉄道レポート19 JR東海武豊線」、『鉄道ジャーナル』第39巻第11号、鉄道ジャーナル社、2005年11月。
  • 東海旅客鉄道 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年
  • 川島令三 『東海道ライン全線・全駅・全配線』第4巻 豊橋駅-名古屋エリア、講談社2009年ISBN 978-4-06-270014-6
  • 河合由平 『武豊線物語』 交通新聞社2009年ISBN 978-4-330-04609-9
  • 愛知県編 『愛知県統計年鑑』各年度版
  • 知多統計研究協議会編 『知多半島の統計』各年版

関連項目[編集]