東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.
| ジャンル | 弾幕系シューティングゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | PC |
| 開発元 | 上海アリス幻樂団 |
| 発売元 | 同上 |
| 人数 | 1人 |
| メディア | C62版:CD-R[要出典] CD-ROM |
| 発売日 | 2002年8月11日 (C62)[1] ショップ委託:2002年9月27日[要出典] |
| 価格 | イベント頒布:1000円[2] ショップ委託:1050円(税込)[3] |
| 必要環境 | OS: Windows 98/SE/ME/2000/XP CPU: Pentium 以降or互換500MHz以上推奨 GPU: GeForce・Millennium G400以降・RADEON等 DirectX8.0以上、VRAM 4MB 以上のビデオカード |
| その他 | 同人ゲーム |
『東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.』(とうほうこうまきょう ジ・エンボディメント・オブ・スカーレット・デビル)とは、同人サークル上海アリス幻樂団制作の弾幕系シューティングゲームであり、東方Projectの第6弾にあたる作品である。プラットフォームをWindowsに移した東方Projectでは1作目である。
本項では、以降は『紅魔郷』と称することとする。その他の本項で使用されている東方Project関連の略称については、東方Project#凡例を参照。
目次 |
[編集] 概要
本作はPC-98版東方Projectの最後の作品である『東方怪綺談 〜 Mystic Square.』(以下『怪綺談』)から約3年半のブランクを開けて開発された。当初は『東方紅茶館』のメインタイトルで開発され、そのタイトルの一部を冠した楽曲「上海紅茶館 〜 Chinese Tea」が作曲されたものの、その後ストーリーの構成が固まるとともに現タイトル『東方紅魔郷』へと変更され、「紅茶館」という名称は楽曲名に残るのみとなった[4]。2002年6月10日に体験版をオンライン配布[5]、コミックマーケット62(2002年8月11日、3日間開催の3日目)にて頒布され[1]、2002年9月27日[要出典]には同人ショップにて委託販売が開始された[6]。ショップ委託に際しては、コミックとらのあなの店頭デモ用に専用のデモプログラムが作られた[7]。
自機は「博麗霊夢(巫女)」と「霧雨魔理沙(魔法使い)」の内から片方を選択し、その後2種類の武器タイプ(装備)のうち片方を選択、全6ステージをクリアしていく(難易度Easyは全5ステージ)。難易度Normal以上で全ステージをコンティニューせずにクリアすれば、さらに難度の高いExtraステージが追加される。自機として選択した者が同じ人物でも、選んだ武器によってエンディングの内容が異なっている(自機2種とそれぞれ武器2種で、合計4種のグッドエンディング)。
[編集] あらすじ
夏の幻想郷を謎の紅い霧が覆った。
[編集] システム
詳細は「東方Project#基本システム」を参照
| 自機選択 | 有り |
|---|---|
| 武器選択 | 有り |
| 低速移動 | 有り(エフェクトは無い) |
| 低速移動時のショット変化 | 有り |
| ボム形式 | ボムゲージ消費 |
| エクステンド形式 | 得点 |
| コンティニュー形式 | その場で復活 |
本作のシステムは以降のWindows版の作品の基礎となっており、スペルカードシステムが初めて導入された作品でもある。
[編集] 本作にのみ存在するシステム
本作は後の作品と比較すると「固有」と呼べるような特徴的なシステムは無いが、本作にのみ存在するシステムとして以下のようなものがある。
- 難易度Easyの面構成とエンディング
- 難易度Easyを選択した場合は5面が最終面となっており、コンティニューせずにクリアしてもグッドエンディングを見ることが出来ずバッドエンディングになる[※ 1]。
- 第10弾『東方風神録 〜 Mountain of Faith.』(以下『風神録』)も難易度Easyではグッドエンディングを見ることができないが、『風神録』は難易度Easyでも6面が最終面となっている。
- スペルカード取得履歴
- 本作ではスペルカード取得履歴が難易度が違っても同名の場合は区別されておらず、使用登場人物や装備によっても区別されていない。
[編集] 本作から追加されたシステム
本作で初めて採用され、以降の作品に引き継がれているシステムには以下のようなものが存在する。
- スペルカードシステム
- 前述のとおり、スペルカードシステムは本作で初めて採用された。
- 移動切り替えによるショットの変化
- 本作より、高速移動時と低速移動時でオプションの位置が変わり、ショットの有効範囲が変化するようになった。高速時は範囲を重視した横側の位置に、低速時は威力を重視した前方の位置にオプションが移動する。次回作以降とは異なり、ショット自体の内容に変化はない。
- アイテム自動蒐集
- フルパワーモード時に画面上部に移動することで画面内のアイテムが自動的に吸収されるシステムは、本作で初めて搭載された。
[編集] 自機解説
「#既存の登場人物」も参照
- 博麗 霊夢
-
- 霊の御札
- メインショット
- W字型3WAY弾。範囲は普通。
- サブショット:ホーミングアミュレット
- 威力は高くないが、敵をホーミングして飛んでいく。
- スペルカード:霊符「夢想封印」
- 敵をホーミングする光弾を7つ放つ。敵がいない場合は自機の位置で停滞。
- スペカ終了時に光弾が爆発。周囲の敵を巻き込む。
- 夢の御札
- メインショット
- 5WAY弾。範囲は広い。
- サブショット:パスウェイジョンニードル
- 前方に針を大量に飛ばす。全弾ヒット時、全キャラ中最高威力。
- スペルカード:夢符「封魔陣」
- 横幅画面3分の1程度の長方形の陣を自分を中心に十字に展開し、さらにその幅を広げる。
- 威力はあまり高くなく発動時間も短いが、範囲が広いため、弾の消去に有効。
- 霧雨 魔理沙
-
- 魔の御札
- メインショット
- 3WAY弾。範囲は狭い。
- サブショット:マジックミサイル
- 弾速の遅いミサイルを前方に発射する。着弾時に爆風あり。
- スペルカード:魔符「スターダストレヴァリエ」
- 自分を中心に星形の巨大な弾を8方向に発射する。
- 弾消しに有効だがリーチが短いので、下がりすぎると敵に当たらないことも
- 恋の御札
- メインショット
- 5WAY弾。範囲はやや広い。夢の御札のほうが広範囲。
- サブショット:イリュージョンレーザー
- 敵を貫通するレーザーを2本発射する。パワーの増加によって太くなり、発生時間も増える。
- スペルカード:恋符「マスタースパーク」
- 極太レーザーを前方に発射する。
- 発動時間、威力、範囲ともに最強。正面以外にも判定あり。ただしボム中移動速度減少。
- 4機の中で唯一ボム中にサブショットが消えないので、重ねて攻撃できる。
[編集] 登場人物
「東方Projectの登場人物」および「幻想郷」も参照
[編集] ルーミア
| 名前 |
ルーミア |
|---|---|
| 英字 |
Rumia |
| 種族 |
妖怪 |
| 能力 |
闇を操る程度の能力 |
| テーマ曲 |
妖魔夜行 |
| 二つ名 |
宵闇の妖怪 |
| 出演作品 |
|
幼い少女のような姿をした妖怪。
黒い服を着ていて、眼は赤く、髪は黄色[8]。髪の毛に赤いリボンを巻いている。このリボンは「お札」であり、ルーミア本人は触ることすらできない。身長は「低」[9][※ 2]。
特に目的意識は持たず、一日中ふよふよ飛んで過ごしている[10]。『紅魔郷』では両手を大きく広げて現れ、そのポーズについて霧雨魔理沙に質問されているが、要領を得ない返答しかしなかった。後の登場作品でも同様のポーズをとっている。
彼女は闇を操る能力を持つ。この能力を使うと彼女の周りに闇の空間が発生し、中にいる彼女は見えなくなる。外からは、黒い塊が飛んでいるように見える。この闇は魔法の闇であるため、松明などを中に持ち込んでも効果がないという[8]。闇の中からも外が見えず、そのため彼女は木などに衝突することもあるが、本人はまるで気にしていない[10]。
『文花帖(書籍)』でルーミア本人が言うには、日光は苦手だが月光は平気であるため、月の出た夜は能力を使わないこともあるという。一方で『求聞史紀』によれば、能力を使用していないルーミアの目撃情報は新月の夜に集中しているため、新月の夜だけ能力を使わないとも考えられている。
人食い妖怪であるらしく、博麗霊夢に対して「目の前にいるのは食べてもいい人間?」などと言っていた[※ 3]。ただし『文花帖(書籍)』では人間を襲うために努力することを「面倒くさい」とも発言している。
ZUNによると、「闇を操る」という強そうな能力を持った登場人物を出落ちとして一番弱い1面ボスに置きたかった、という理由でルーミアを配置したという[11]。
[編集] チルノ
| 名前 |
チルノ |
|---|---|
| 英字 |
Cirno |
| 種族 |
妖精[※ 4] |
| 能力 |
冷気を操る程度の能力 |
| テーマ曲 |
|
| 二つ名 |
|
| 出演作品 |
|
湖に住む氷の妖精。水色の髪で後頭部には大きな青いリボンを結んでいる。
常に体から冷気が出ており、彼女の周りだけいつも寒い。触れた物を瞬間で凍らせるため、たとえ彼女が寝ていても触れば凍傷になるおそれがある[8][12]。身長は「低」[9][※ 2]。一人称は「あたい」「あたし」など。
悪戯好きで、妖精らしいともいえる幼稚な行動をとる。能力を使って蛙を氷漬けにする遊びを好んでいる。これが原因で、沼に棲む大ガマに丸呑みにされた経験もある。大ガマは蛙を凍らせている妖精を懲らしめようと思ったという[10][※ 5]。
馬鹿で、どんな簡単ななぞなぞにも答えられないとされる[13]。ただし、『文花帖(書籍)』では新聞記事を読んで内容を理解し、記事を批判する知性を見せている。
妖精は「人間以下の存在」とされている[14][15]が、チルノは妖精の中でも格別に力が強い存在であり[16]、『花映塚』ではそのことをもって四季映姫から説教を受けている。『求聞史紀』では湖の妖精のリーダー格であるとされている。『花映塚』や『非想天則』、『妖精大戦争』では自ら「最強」を名乗っている。
[編集] 紅 美鈴
| 名前 |
紅 美鈴 |
|---|---|
| 読み/英字 |
ほん めいりん / Hong Meirin[綴り 1] |
| 種族 |
妖怪 |
| 能力 |
|
| テーマ曲 |
明治十七年の上海アリス |
| 二つ名 |
|
| 出演作品 |
|
紅魔館の門番を務める中国人風の妖怪。
民族風の衣装に身を包み、帽子に付いた星には「龍」の文字が刻まれている。身長は「高」[9][※ 2]。
非常に人間臭い妖怪で、人を襲うことはほとんどなく、逆に人間と親しく話すこともある。侵入者に対しては容赦がないが、非を詫びて館の外に戻った者を深追いするようなことはしないらしい[8]。
能力特化型ではない、いわゆる万能型の妖怪であるため、妖怪としてはそれほど強くない。しかし、武術に長け戦闘能力が高く、弱点らしい弱点もないため、普通の人間相手には強いという[8]。
門番としての仕事のほか、『文花帖(書籍)』では紅魔館の庭にある花畑の管理人も任されており、『三月精 第2部』第8話では紅魔館敷地内の見回りも行なっている。『求聞史紀』に記載された情報では、朝は太極拳、昼には昼寝をしている姿が目撃されている。『儚月抄』では、紅魔館に八意永琳や鈴仙・優曇華院・イナバが忍び込んだときにも昼寝をしていたらしい[17]。
『萃夢想』では、黄昏フロンティア配布のパッチを適用した状態で、条件を満たすと使用可能になる追加自機となっている。ストーリーモードは存在しない。ZUNの最低限の監修は受けているものの、「黄昏フロンティアの二次創作」という色合いが強く、台詞や使用する技に「(ZUN公式としての)信憑性を期待してはいけない」という[18]。『非想天則』では最初から自機でありストーリーモードが存在する。「太歳星君の影」を名乗る大ナマズと戦う。
[編集] パチュリー・ノーレッジ
| 名前 |
パチュリー・ノーレッジ |
|---|---|
| 英字 |
Patchouli Knowledge |
| 種族 |
魔法使い[※ 6] |
| 能力 |
|
| テーマ曲 |
ラクトガール 〜 少女密室 |
| 二つ名 |
|
| 出演作品 |
|
生まれながらの魔法使いであるとされ[8]、既に100年ほど生きている。身長は「やや低」[9][※ 2]。生まれつきの喘息持ちで、さらに「本のそばにいるものこそ自分」と考えており、滅多に外出せず運動もしないため体が弱い。ビタミンAも不足している。
空を飛んで移動する際には、空気に乗るように楽な姿勢をとる[19]。
魔法の中でも、特に妖精や精霊の力を借りる属性魔法(精霊魔法)を得意とする[8][20]。薬の精製などは苦手としている[20]。
紅魔館の主人レミリア・スカーレットとは友人関係にあり、『妖々夢』エンディングではレミリアから「パチェ」という愛称で呼ばれ、パチュリーはレミリアのことを「レミィ」と呼んでいる。
『紅魔郷』4面ボス時は、選択した自機・装備・難易度の組み合わせによって、使用してくるスペルカードが変化する。
『永夜抄』「夢幻の紅魔チーム」ルートのエンディングにて、レミリアの要望により月へ行くためのロケットの制作を試みるが、資料と材料が不十分であったために挫折する。『儚月抄』にて再びロケットの制作を行い、博麗霊夢が召喚する航海の神(住吉三神)の力を利用するロケットを開発した。また、『香霖堂』にも彼女と共にロケットが描かれているイラストがある[21]。
[編集] 十六夜 咲夜
| 名前 |
十六夜 咲夜 |
|---|---|
| 読み |
いざよい さくや |
| 種族 |
人間 |
| 能力 |
時間を操る程度の能力 |
| テーマ曲 |
|
| 二つ名 |
|
| 出演作品 |
|
紅魔館のメイド長。
紅魔館に住んでいる唯一の人間[8][22]。実質的に紅魔館を取り仕切る立場にいる。主人レミリア・スカーレットやその友人パチュリー・ノーレッジなどに対しては畏まった敬語を使い、それ以外の人に対しては砕けた口調になる。
身長は「高」[9][※ 2]。瞳の色は登場作品によって異なっている。年齢は、ZUNの直接の言では「10〜20年程人間をやっています」「たぶん結構十代前半のキャラ[23]」、『求聞史紀』での稗田阿求によれば「本人は十代後半だと言っている」。
彼女は時間を操る能力を持っており、時間を止めることができる。さらに、時間の流れるスピードを変化させることもできるらしい。しかし、起きてしまった出来事を無かったことにするのは難しく、壊れた物などは時間を戻しても元には戻らないため、事実上、時間を戻すことはできないとされる[8][24]。ただし、移動していた物を元の場所に戻す程度の事は可能[8]。時間と密接に関係する空間も弄ることができる[8][25]。
銀製[8][26]のナイフを投げナイフ用として多数所持しており扱いが上手く、時を止める能力を使用しているだけ[27]のタネなし手品も得意としている[8][28][29]。ZUNによれば、投げナイフの腕と料理の腕は比例するらしく、そのため彼女は料理も上手い[28]。
彼女は幻想郷の生まれではなく、「十六夜咲夜」という名前も主人であるレミリアが与えた物である[9]。『求聞史紀』では阿求が、彼女は元吸血鬼ハンターではないかと推測している。
『紅魔郷』時点では、ただ日々の食事を求めて紅魔館で働いていた。『永夜抄』時点でも引き続き、紅魔館で働くことを衣食住に困らず快適だと感じている[30]一方、レミリアに心からの忠誠を誓ってもいる[26]。
[編集] レミリア・スカーレット
| 名前 |
レミリア・スカーレット |
|---|---|
| 英字 |
Remilia Scarlet |
| 種族 |
吸血鬼 |
| 能力 |
運命を操る程度の能力 |
| テーマ曲 |
亡き王女の為のセプテット |
| 二つ名 |
|
| 出演作品 |
|
紅魔館の主人で吸血鬼のお嬢様。フランドール・スカーレットの姉。
500年以上生きている。身長は「低」[9][※ 2]で、まるで十にも満たない幼児の様だが、背中に大きな蝙蝠の翼を持つため、シルエットは大きい[8]。威厳や体面を重視しており、自らを「誇り高き貴族」と呼んだこともある[31]が、性格は見た目通りの子供で非常にわがままである。
少食で、人から多量の血が吸えない。また、吸い切れない血液をこぼして服を真っ赤に染めるため「スカーレットデビル(紅い悪魔)」と呼ばれている。B型の血液が一番美味しいと語っている[30]。
ツェペシュの末裔を名乗っているらしく、スペルカードにも彼の名を冠した物があるが、実際の血縁関係にはない。
彼女は「日光に当たると気化してしまう」という設定があり[32]、『紅魔郷』で幻想郷を霧で覆ったのは日光を隠すためだった[33]。『萃夢想』では自機もしくは敵として彼女を選択すると、夜のステージしか選択できなくなり、昼のステージを選択しても強制的に夜のステージが選ばれる。『緋想天』では屋外のステージを選択すると、強制的に屋内のステージが選択されるようになっている(『非想天則』では特定の条件で屋外を選択可)。ただし、『求聞史紀』のレミリアの解説 (pp.77-79) にも「昼でもよく見かける吸血鬼」との記述があるように、『紅魔郷』のエンディングや『三月精』第1部第0話などでは自身で日傘を差して昼間に出歩いているレミリアの姿が見られる。『三月精 第2部』第7話では、日中の湖の照り返しを受け、彼女の身を案じる十六夜咲夜をよそに平然としている。
他にも幻想郷の吸血鬼が持つ弱点を保有している。しかし一般的な吸血鬼のイメージとは異なり、十字架は恐れない[26]。
彼女の持つ「運命を操る程度の能力」とは、『求聞史紀』で稗田阿求が語ったところでは、彼女のそばにいる者が数奇な運命を辿るようになる能力らしいが、目で見て効果が分かるようなものではないという。『文花帖(書籍)』では妹のフランドールが、レミリアの能力は将来の出来事が判るというものらしいと語ったが、それは「あいつ(レミリア)の口癖」であって判る振りをしているだけだとも言っている。
パチュリー・ノーレッジの友人であり、『妖々夢』エンディングではパチュリーから「レミィ」と愛称で呼ばれ、レミリアはパチュリーを「パチェ」と呼んでいる。
『永夜抄』エンディングではロケットを製造して月へ行くことを目論んでおり、『文花帖(書籍)』ではそのための材料を咲夜に集めさせようとしていたことが明らかになった。このときは製造に至らなかったが、『儚月抄』では八雲紫から月の都へ忍び込む計画を持ち出され、咲夜にロケットに関する資料を集めさせパチュリーにロケット本体を製造させた。
『萃夢想』では "神槍「スピア・ザ・グングニル」" というスペルカードを使用するが、これは黄昏フロンティアの、レミリアにフランドールと対になるようなスペルカードを持たせたいという要望に、ZUNが応えたものである[34]。フランドールのどのスペルカードと対になっているのかは明言されていないが、レミリアの「グングニル」とフランドールの「レーヴァテイン」(スペルカード "禁忌「レーヴァテイン」")はともに北欧神話に登場する武器である。
[編集] フランドール・スカーレット
| 名前 |
フランドール・スカーレット |
|---|---|
| 英字 |
Frandre Scarlet[綴り 2] |
| 種族 |
吸血鬼 |
| 能力 |
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力 |
| テーマ曲 |
U.N.オーエンは彼女なのか? |
| 二つ名 |
悪魔の妹 |
| 出演作品 |
|
レミリア・スカーレットの妹。
七色に光る特徴的な形状の翼を持ち、髪は薄い黄色をしている[8]。身長は「低」[9][※ 2]。495年ほど「悪魔の妹」をしている。吸血鬼であり魔法少女でもある。
本人曰く495年間一度も外に出ておらず[35]、ずっと地下に居たという[36]。少々気がふれているためあまり屋敷の外に出してもらえず、また彼女自身も外に出る気がなかった。『求聞史紀』では、紅魔館を訪れた者がまれに見かける程度で、滅多に紅魔館から出て来ず、幽閉、もしくは引き籠もりの噂があるとなっている。『文花帖(書籍)』では屋敷外にいる挿絵がある。
『紅魔郷』付属の「おまけ.txt」によれば、少々気がふれており、レミリアを「お姉様」と慕っている。普段あまり怒ることなどは無いが、常におかしいので他人には良く分からない。『文花帖(書籍)』では情緒不安定とされている他、レミリアを陰では「あいつ」呼ばわりし、面と向かっては敬語を使いつつ「お姉様」と呼んでいる[※ 10]。
普通、吸血鬼は食事のために、殺さない程度に人間を襲うのだが、長く幽閉されていたため人間の襲い方を知らず手加減ができないため、相手を跡形も残さず吹き飛ばしてしまうという。また、ケーキや紅茶に調理された(無論原型を留めていない)状態でしか人間を見たことがなかった。
彼女の持つ「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」とは、打撃による破壊活動ではなく、全てのものには力を加えれば破壊できる「目」が存在しており、離れた「目」を自身の手の中に移動させ、強く握ることで破壊(爆破)してしまう能力だとされる[8]。『文花帖(書籍)』では巨大隕石を破壊したことが示されており、本人曰く「きゅっとしてドカーン」。
テーマ曲 "U.N.オーエンは彼女なのか?" やスペルカード "秘弾「そして誰もいなくなるか?」" の名前、および『紅魔郷』エクストラステージを魔理沙でクリアした際の会話シーンは、アガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』が元ネタで、フランドールが「何者とも判らぬ者(unknown)」であることに通じている。
[編集] その他の登場人物
以下に挙げる大妖精と小悪魔は、『紅魔郷』作中に中ボスとして登場するが、『紅魔郷』では名前や設定は無い。後にZUNは「上海アリス幻樂団」サイトの掲示板や日記で、ファンの質問に答える形で設定を公表した[37][38]。
- 大妖精
- 『紅魔郷』の2面中ボスとして登場する緑髪の妖精。
- 妖精は人間以下の存在だが、その中で力のある者が大妖精である。普段から霧の湖に棲んでいる。性格は他の妖精たちと変わらず、陽気でいたずら好きで単純で表情豊か。
- 『三月精 第2部』第13-14話では、チルノら霧の湖の妖精たちとかくれんぼをしている、大妖精と思しきサイドポニーの妖精が数コマ登場している。
- 『妖精大戦争』では、『紅魔郷』と同一の大妖精[39]が「霧の湖」ステージ(1面または2面)中ボスとして登場する。同作Extraステージでは、リリーホワイトらしき妖精と一緒に中ボスとして登場する。
- 小悪魔
- 『紅魔郷』の4面中ボスとして登場する赤髪の悪魔。
- 悪魔は吸血鬼や魔法使いなどと同じく強大な種族だが、その中では力の弱い者なので小悪魔だという。性格は大妖精と似たところも多く、気まぐれでいたずら好きで後先考えずに行動する。普段から紅魔館に住んでいる。
- その他小悪魔と思しき登場人物は、『三月精 第2部』第14話で霧雨魔理沙の回想中の紅魔館の図書館で給仕している1コマ、『東方儚月抄 4コマ版』では「文々。新聞」の記事として、紅魔館地下プールのそばで屋台を営業している1コマにある。
- 紅魔館のメイド(妖精メイド、メイド妖精)
- 『紅魔郷』に登場。ゲーム中では道中に登場するいわゆる雑魚であり、姿は他の妖精と大差ない。『紅魔郷』本編ではこの登場人物について言及はなく、メイドの格好をした妖精がイラストで初出したのは『三月精 第2部』第1話で、紅魔館に妖精メイドがいると初めて文字で言及されたのは『求聞史紀』である。
- メイド長の十六夜咲夜の指示を受けたりしながら、紅魔館の主のレミリア・スカーレットに仕えている。無給だが制服は支給され、食事やお茶の自由もある。数だけは多いが、個々の能力はそれほど高くない。妖精メイドは自分たちの世話で手一杯で、そのためほとんどの仕事は咲夜がこなしているという[40]。『求聞史紀』には、紅魔館には人間のメイドは咲夜しかおらず、メイドのほとんどが雇われた妖精であると記されている。
- 『三月精 第2部』では掃除をしていたり、楽器を演奏していたり、給仕をしている姿などが見られる。
- 『儚月抄 漫画版』においては霊夢やレミリアらとともに数人が月へ同行したが、玉兎たちに敗れた。
- 『三月精 第2部』では全員同じ顔と体型だが、『儚月抄 漫画版』では髪の色が違ったりメガネをかけていたりと個性的である。
[編集] 既存の登場人物
詳細は「東方Projectの登場人物」を参照
ここでは、『紅魔郷』が初出ではない登場人物を解説する。
- 博麗霊夢
- 博麗神社の巫女。本作における主人公のひとり。幻想郷が霧で覆われている事態を解決するため、いつものように神社を飛び出した。
- 霧雨魔理沙
- 普通の魔法使い。本作における主人公のひとり。人里から離れたところで生活している。
[編集] ステージ
| ステージ | ステージタイトル | 中ボス | ボス |
|---|---|---|---|
| STAGE 1 | 夢幻夜行絵巻 〜 Mystic Flier | ルーミア | |
| STAGE 2 | 湖上の魔精 〜 Water Magus | 大妖精 | チルノ |
| STAGE 3 | 紅色の境 〜 Scarlet Land | 紅 美鈴 | |
| STAGE 4 | 暗闇の館 〜 Save the mind | 小悪魔 | パチュリー・ノーレッジ |
| STAGE 5 | 紅い月に瀟洒な従者を | 十六夜 咲夜 | |
| FINAL STAGE | エリュシオンに血の雨 | 十六夜 咲夜 | レミリア・スカーレット |
| EXTRA STAGE | 東方紅魔狂 〜 Sister of Scarlet | パチュリー・ノーレッジ | フランドール・スカーレット |
[編集] 曲目リスト
- 赤より紅い夢 - タイトル
- ほおずきみたいに紅い魂 - 1面のテーマ
- 妖魔夜行 - ルーミアのテーマ
- ルーネイトエルフ - 2面のテーマ
- おてんば恋娘 - チルノのテーマ
- 上海紅茶館 〜 Chinese Tea - 3面のテーマ
- 明治十七年の上海アリス - 紅美鈴のテーマ
- ヴワル魔法図書館 - 4面のテーマ
- ラクトガール 〜 少女密室 - パチュリー・ノーレッジのテーマ
- メイドと血の懐中時計 - 5面のテーマ
- 月時計 〜 ルナ・ダイアル - 十六夜咲夜のテーマ
- ツェペシュの幼き末裔 - 6面のテーマ
- 亡き王女の為のセプテット - レミリア・スカーレットのテーマ
- 魔法少女達の百年祭 - Extraステージのテーマ
- U.N.オーエンは彼女なのか? - フランドール・スカーレットのテーマ
- 紅より儚い永遠 - エンディング
- 紅楼 〜 Eastern Dream... - スタッフロール
[編集] 脚注
[編集] 注釈
- ^ 初期版にはバグがあり、難易度Easyの6面をプレイすることが出来た(初回、二期の一部までは動作確認。それ以降は不可能と思われる)。
- ^ a b c d e f g ZUNによれば、「game_1522.lzh」で説明されている登場人物に関して「身長は大体成長期の10代前半の少女達となります」とのことである。「高」は人間でいえば「10代後半以降程度の身長」、「低」は「10代前半の人間だとしたらかなり低い部類」となる。
- ^ 『求聞史紀』では妖怪全般について「食うために人を襲う」と書かれており、ルーミアだけが特別に人食い妖怪だと認識されているわけではない。ただし、『求聞史紀』では彼女が人食い妖怪の例に挙げられている。
- ^ 『紅魔郷』付属の「おまけ.txt」には「雪ん娘」および「妖怪」と記載されており、『妖々夢』付属の「キャラ設定.txt」には「氷の妖怪」と記載されている。『花映塚』付属の「キャラ設定.txt」や『文花帖(書籍)』p.29, pp.62-63には「妖精」と記載されており、これ以降は「妖精」で統一されている。
- ^ 東方Projectの登場人物#その他の登場人物の「大ガマ」も参照。
- ^ 『紅魔郷』の「おまけ.txt」や『萃夢想』の「上海アリス通信.txt」、『文花帖(書籍)』p.70などには「魔女」と記載されているが、『求聞史紀』ではアリスと共に「魔法使い」という種族に分類されている。東方Projectにおける「魔女」と「魔法使い」の違いについては不明。
- ^ 自機としてのストーリーモードは存在せず、美鈴のストーリーモードのボスキャラクターとして登場する。
- ^ 広義には「妖怪」に分類される、「魔法使い」という "種族" である。種族としての詳細は、幻想郷#妖怪を参照。
- ^ 『紅魔郷』付属の「おまけ.txt」での表記。ゲーム本編では「永遠の紅い幼き月」と記されている。
- ^ レミリアの「お姉様をあいつ呼ばわりしないの」という発言への返答である。
[編集] 英字表記のぶれ
- ^ 『萃夢想』およびZUNが監修した『三月精 第1部』単行本の正誤表での表記。『求聞史紀』では Hoan Meirin となっている。一般に中国語のラテン文字化では「鈴」は ling と表記されるが、東方Projectで「美鈴」が Meiling と表記されたことはない。
- ^ ZUNが監修した『三月精 第1部』単行本の正誤表での表記。以前にZUNが自身の日記で発表した綴り (「東方書譜」2004年1月4日の書き込み - ウェイバックマシン (2004年4月4日アーカイブ分)) では Flandre Scarlet とされ、『求聞史紀』では Frandle Scarlet とされている。
[編集] 出典
- ^ a b 上海アリス幻樂団 - ウェイバックマシン (2002年8月2日アーカイブ分)
- ^ 上海情報 〜 Information、2011年10月11日閲覧。ただし、C65での価格である。
- ^ 30024(ポプルス)、2011年7月12日閲覧。
- ^ 『文花帖(書籍)』p.22。
- ^ 幻想履歴、2011年7月12日閲覧。
- ^ 上海アリス幻樂団 - ウェイバックマシン (2002年10月1日アーカイブ分)
- ^ 「幻想掲示板」2002年10月21日のZUNの書き込み(「まよひがねっと」によるアーカイブ - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『求聞史紀』における当該人物のページ。
- ^ a b c d e f g h ファンの質問メールに対するZUNの返信。ZUNによる返答だとされている。このメールは質問者によって公開されており、ファンサイト「Coolier」の「旧うpろだ観測」にある「game_1522.lzh」から確認できる。ファイルの日付は2004年3月2日になっている。
- ^ a b c 『文花帖(書籍)』における当該人物のページ。
- ^ 「神主ZUN、『風神録』についてかく語りき!」 『キャラ☆メル』Vol.3、一迅社、2007年12月、pp.104-111。
- ^ 『妖々夢』付属の「キャラ設定.txt」。
- ^ 『花映塚』付属の「キャラ設定.txt」やマニュアル、『求聞史紀』p.11など。
- ^ 「東方書譜」2004年1月12日の記事 - ウェイバックマシン (2004年4月4日アーカイブ分)
- ^ 「幻想掲示板」2003年12月15日の投稿 (「まよひがねっと」によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
- ^ 「博麗神社 神主・ZUNインタビュー 神主の言霊」 『三月精 第1部』単行本 pp.110-113。
- ^ 一迅社『儚月抄』公式サイトの秋★枝の漫画。2009年5月15日閲覧。
- ^ 黄昏フロンティアのサイトの日記ページ「黄昏大根日記」海原海豚 2005年6月30日付。2009年5月15日閲覧。
- ^ 「幻想掲示板」2002年12月22日の投稿(「まよひがねっと」によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)。
- ^ a b 「東方書譜」2004年1月4日の記事 - ウェイバックマシン (2004年4月4日アーカイブ分)。
- ^ 『香霖堂』単行本第18話(p.124)
- ^ 『三月精 第2部』「上海アリス通信 三精版 第5号」(『月刊コンプエース』Vol.7 p.275。実質的には「第6号」なのだが誤植で「第5号」になっている。単行本未収録)。
- ^ インターネットラジオ「萎えラジDNA コミケット72直前スペシャル」(2007年8月11日放送)でのZUNの発言。
- ^ 『香霖堂』単行本第4-5話
- ^ 「幻想掲示板」2003年3月29日の投稿(「まよひがねっと」によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年9月9日アーカイブ分)
- ^ a b c 『永夜抄』付属のマニュアル。
- ^ 「幻想掲示板」2002年10月27日の投稿(「まよひがねっと」によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
- ^ a b 『妖々夢』付属のマニュアル。
- ^ 『萃夢想』付属の「上海アリス通信.txt」。
- ^ a b 『永夜抄』付属の「キャラ設定.txt」。
- ^ 『萃夢想』レミリアルートの7面。
- ^ 『紅魔郷』霊夢(霊符)エンディング、同・魔理沙(恋符)エンディング。
- ^ 『紅魔郷』霊夢ルートの5面。
- ^ 黄昏フロンティアの音楽CD『幻想曲抜萃』冊子 p.8(海原海豚のコメント)。
- ^ 『紅魔郷』霊夢ルートのExtraステージ。
- ^ 『紅魔郷』魔理沙ルートのExtraステージ。
- ^ 「幻想掲示板」2002年10月11日と同年12月22日のZUNの返答(「まよひがねっと」によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
- ^ 「東方書譜」2004年1月12日の記事 - ウェイバックマシン (2004年1月4日アーカイブ分)
- ^ インターネットラジオ「2軒目から始まるラジオ on USTREAM」第1回(2010年8月30日放送)でのZUNの発言。
- ^ 『求聞史紀』p.122, p.144。
[編集] 外部リンク
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