東成岩駅

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東成岩駅
駅舎
駅舎
ひがしならわ - Higashi-narawa
所在地 愛知県半田市旭町三丁目68
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
衣浦臨海鉄道
電報略号 ラワ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
482人/日(降車客含まず)
-2011年-
開業年月日 1933年昭和8年)12月7日
乗入路線 2 路線
所属路線 武豊線(JR東海)
キロ程 16.3km(大府起点)
半田 (1.7km)
(3.0km) 武豊
所属路線 半田線(衣浦臨海鉄道、貨物線)
キロ程 0.0km(東成岩起点)
(3.4km) 半田埠頭
備考 駅員無配置駅(集中旅客サービスシステム導入駅)
ホーム

東成岩駅(ひがしならわえき)は、愛知県半田市旭町三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・衣浦臨海鉄道である。

JR東海の武豊線と、衣浦臨海鉄道の半田線が乗り入れる。

概要[編集]

東成岩駅は、武豊線を運営するJR東海と、半田線を運営する衣浦臨海鉄道が管轄する駅である。武豊線は愛知県内の大府駅武豊駅を結び、この駅から貨物列車専用の貨物線である半田線が半田市内の半田埠頭駅まで伸びている。武豊線はJR東海が施設を有する第一種鉄道事業者で、大府駅から東成岩駅まで日本貨物鉄道(JR貨物)がそれを借用して貨物列車を運行する第二種鉄道事業者になっているが、駅自体はJR貨物には属さない。

開業は1933年(昭和8年)である。当初は武豊線の単独駅であったが、1975年(昭和50年)に半田線が開業している。

駅は半田市の南部に位置し、駅東側は工場地帯、西側は市街地で、それらの境界線上にある。西方600メートルほどの場所には名古屋鉄道(名鉄)の青山駅があるが、同駅の方が乗車人員ベースで5倍近く利用客が多い。

歴史[編集]

東成岩駅は、1886年明治19年)の武豊線開通から40年以上経った1933年昭和8年)12月に開業した。1930年代前半に開通した知多鉄道(現・名鉄河和線)への対抗策として実施された気動車列車の運転開始・列車増便(1933年8月実施)にあわせて新設された駅の一つである[1]

同時に開業した他の駅と同じく旅客専用の駅であったが、1945年(昭和20年)から貨物の取り扱いを開始した。しかし貨物営業は1975年(昭和50年)11月の衣浦臨海鉄道半田線の開業と引き換えに廃止され、国鉄所管駅については開業時と同様の旅客専用の駅となったまま1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化を迎え、JR東海に継承されている。

年表[編集]

貨物営業[編集]

東成岩駅では上記の通り1945年5月より貨物の取り扱いを開始した。対象は車扱貨物で、専用線発着のものに限って取り扱った[2]

駅に接続していた専用線は、駅の東隣で操業する川崎製鉄知多製造所(現・JFEスチール知多製造所)のものである。1970年の専用線一覧表[7]によれば、川崎製鉄専用線の総延長は2.9kmである。同線は、工場への原料輸送や工場からの製品輸送に使用されていた[8]。1975年11月に東成岩駅での貨物の取り扱いは廃止されたが、それと同時に開業した衣浦臨海鉄道半田線経由(新半田駅接続)に専用線は切り替えられ、1996年(平成8年)3月まで使用された[8]

駅構造[編集]

ホームが地面に接する地上駅という形態をとる。ホームは島式ホーム1面で、両側に線路が1本ずつ接する。2本のうち西側が1番線、東側が2番線で、1番線に大府方面行きの上り列車、2番線に武豊方面行きの下り列車が発着する。単線の武豊線上にある交換駅であり、列車の交換が可能である。

半田線は2番線から北側に向かって分岐しており、武豊線・半田線を直通する貨物列車は2番線南方にある機回し線機関車を付け替えてスイッチバックを行う[9]

駅舎は構内西側(1番線側)にあり、1番線を渡る構内踏切でホームと繋がる。無人駅(駅員無配置駅)[9][10]で、管理駅である大府駅の管理下にある[11]。JR東海は2013年10月1日より当駅を含む6駅について「集中旅客サービスシステム」を導入し、自動券売機自動改札機を整備した上で遠隔案内によって一括的に管理されるようになった[5][6]

利用状況[編集]

旅客[編集]

2011年度の乗車人員は、1日平均482人であった[12]。この数値は、武豊線の9駅(大府駅を除く)の中では最も少ない。

1日平均の乗車人員の推移
年度 乗車人員 出典・備考
1950年度 259人 [13]
1951年度 270人 [14]
1952年度 240人 [15]
1953年度 228人 [16]
1954年度 246人 [17]
1955年度 237人 [18]
1956年度 252人 [19]
1957年度 253人 [20]
1958年度 227人 [21]
1959年度 261人 [22]
1960年度 329人 [23]
1961年度 393人 [24]
1962年度 357人 [25]
1963年度 365人 [26]
1964年度 351人 [27]
1965年度 359人 [28]
1966年度 370人 [29]
1967年度 344人 [30]
1968年度 337人 [31]
1969年度 309人 [32]
1970年度 288人 [33]
1971年度 257人 [34]
1972年度 250人 [35]
1973年度 232人 [36]
1974年度 265人 [37]
1975年度 179人 [38]
1976年度 176人 [39]
1977年度 177人 [40]
1978年度 156人 [41]
1979年度 146人 [42]
1980年度 127人 [43]
1981年度 141人 [44]
1982年度 177人 [45]
1983年度 138人 [46]
1984年度 134人 [47]
1985年度 121人 1950年度以降最低値[48]
1986年度 132人 [49]
1987年度 141人 [50]
1988年度 152人 [51]
1989年度 170人 [52]
1990年度 217人 [53]
1991年度 250人 [54]
1992年度 246人 [55]
1993年度 276人 [56]
1994年度 271人 [57]
1995年度 280人 [58]
1996年度 270人 [59][60]
1997年度 288人 [61][60]
1998年度 307人 [62][63]
1999年度 299人 [64][65]
2000年度 322人 [65]
2001年度 373人 [65]
2002年度 400人 [66]
2003年度 404人 [66]
2004年度 418人 [66]
2005年度 451人 [67]
2006年度 478人 [67]
2007年度 516人 [67]
2008年度 533人 1950年度以降最大値[68]
2009年度 502人 [68]
2010年度 483人 [68]
2011年度 482人 [12]

貨物[編集]

1950年度から、貨物の取り扱いが廃止された1975年度までの貨物取扱量(発送・到着トン数)は、以下の表のとおりに推移していた。

貨物取扱量の推移
年度 発送 到着
1950年度 35,523t 93,886t
1951年度 41,228t 101,128t
1952年度 46,204t 69,358t
1953年度 51,629t 86,197t
1954年度 30,306t 43,306t
1955年度 12,056t 32,739t
1956年度 13,163t 42,630t
1957年度 10,992t 35,115t
1958年度 9,334t 22,316t
1959年度 9,688t 24,565t
1960年度 11,348t 26,102t
1961年度 18,416t 33,457t
1962年度 11,237t 23,014t
1963年度 12,212t 23,944t
1964年度 23,100t 30,006t
1965年度 26,856t 28,453t
1966年度 27,880t 30,136t
1967年度 27,584t 32,115t
1968年度 12,370t 28,718t
1969年度 14,590t 35,428t
1970年度 15,671t 33,071t
1971年度 25,323t 19,757t
1972年度 29,874t 11,973t
1973年度 23,361t 8,441t
1974年度 14,899t 6,597t
1975年度 7,429t 3,482t
※出典は乗車人員の推移に同じ。

停車列車[編集]

東成岩駅には、武豊線で運行されている普通列車東海道本線名古屋駅直通の区間快速(武豊線内では各駅停車)および快速列車の3種類がすべて停車する。概ね1時間に2本(ラッシュ時は3本)の頻度で列車が発着する。

駅周辺[編集]

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
武豊線
快速・区間快速・普通
半田駅 - 東成岩駅 - 武豊駅
衣浦臨海鉄道
半田線
東成岩駅 - 半田埠頭駅

脚注[編集]

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  1. ^ 『新修半田市誌』本文篇中巻、353-358頁
  2. ^ a b c d e f g 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』2、116頁
  3. ^ a b 『武豊線物語』、2頁
  4. ^ 『武豊線物語』、14頁
  5. ^ a b 武豊線への集中旅客サービスシステムの導入について - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2012年11月15日
  6. ^ a b 武豊線 集中旅客サービスシステムの使用開始について - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2013年8月22日
  7. ^ 「昭和45年版の全国専用線一覧表」(『トワイライトゾーンMANUAL』12に収録)
  8. ^ a b 『武豊線物語』、149・150頁
  9. ^ a b 『東海道ライン全線・全駅・全配線』第4巻、28・47・48頁
  10. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732頁
  11. ^ [1]
  12. ^ a b 『知多半島の統計』平成25年版、43頁
  13. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和27年度刊、326頁
  14. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和28年度刊、310頁
  15. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和29年度刊、329頁
  16. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和30年度刊、305頁
  17. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和31年度刊、303頁
  18. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和32年度刊、319頁
  19. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和33年度刊、335頁
  20. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和34年度刊、379頁
  21. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和35年度刊、292頁
  22. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和36年度刊、261頁
  23. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和37年度刊、325頁
  24. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和38年度刊、297頁
  25. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和39年度刊、299頁
  26. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和40年度刊、263頁
  27. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和41年度刊、239頁
  28. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和42年度刊、262頁
  29. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和43年度刊、192頁
  30. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和44年度刊、196頁
  31. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和45年度刊、204頁
  32. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和46年度刊、228頁
  33. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和47年度刊、237頁
  34. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和48年度刊、217頁
  35. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和49年度刊、214頁
  36. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和50年度刊、221頁
  37. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和51年度刊、225頁
  38. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和52年度刊、217頁
  39. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和53年度刊、231頁
  40. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和54年度刊、233頁
  41. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和55年度刊、221頁
  42. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和56年度刊、227頁
  43. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和57年度刊、239頁
  44. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和58年度刊、223頁
  45. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和59年度刊、223頁
  46. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和60年度刊、241頁
  47. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和61年度刊、235頁
  48. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和62年度刊、223頁
  49. ^ 『愛知県統計年鑑』昭和63年度刊、223頁
  50. ^ 『愛知県統計年鑑』平成元年度刊、225頁
  51. ^ 『愛知県統計年鑑』平成2年度刊、223頁
  52. ^ 『愛知県統計年鑑』平成3年度刊、225頁
  53. ^ 『愛知県統計年鑑』平成4年度刊、229頁
  54. ^ 『愛知県統計年鑑』平成5年度刊、221頁
  55. ^ 『愛知県統計年鑑』平成6年度刊、221頁
  56. ^ 『愛知県統計年鑑』平成7年度刊、239頁
  57. ^ 『愛知県統計年鑑』平成8年度刊、241頁
  58. ^ 『愛知県統計年鑑』平成9年度刊、243頁
  59. ^ 『愛知県統計年鑑』平成10年度刊、241頁
  60. ^ a b 『知多半島の統計』平成11年版、46頁
  61. ^ 『愛知県統計年鑑』平成11年度刊、241頁
  62. ^ 『愛知県統計年鑑』平成12年度刊、239頁
  63. ^ 『知多半島の統計』平成12年版、46頁
  64. ^ 『愛知県統計年鑑』平成13年度刊、240頁
  65. ^ a b c 『知多半島の統計』平成15年版、46頁
  66. ^ a b c 『知多半島の統計』平成18年版、114頁
  67. ^ a b c 『知多半島の統計』平成21年版、43頁
  68. ^ a b c 『知多半島の統計』平成24年版、43頁

参考文献[編集]

関連項目[編集]