東恩流

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東恩流(とうおんりゅう)は、空手流派の一つ。開祖は許田重発

概要[編集]

東恩納寛量の高弟の一人であった許田重発が、師匠に敬意を表して東恩流と名乗ったのが流派の起源である。正式に流派を唱えた時期は不明であるが、許田が大分県に移住して同地で空手を教え始めた戦後の事と思われる。

東恩流では、許田が東恩納寛量から学んだサンチン、セーサン、サンセールー、ペッチューリンの四つの型のほかに、許田が師範学校時代に屋部憲通から学んだジオン、さらに友人の呉賢貴から教わったネーパイの計6つの型を伝承している。このうち、現在行われているセーサンは、親戚の東恩納寛裕から伝授されたものであるという。

ペッチューリンは剛柔流のスーパーリンペーとは若干異なり、許田によれば東恩流のペッチューリンのほうが東恩納寛量が教えた原型であるという[1]。また、サンセールーは同門の宮城長順が徴兵に行っていたため許田だけが教わったものである。

東恩流が伝える型は、同門の宮城長順の剛柔流よりもずっと少なく、また許田は東恩納寛量の伝えた技を忠実に残そうと努めたことから、剛柔流よりも東恩納寛量の手に近いと考えられている。それゆえ、宮城長順が改変する以前の東恩納寛量の手の解明や、東恩流にはない剛柔流の型を宮城が誰から学んで取り入れたのか、その伝系の謎を明らかにする観点などから、近年では東恩流への関心が高まっている。

脚注[編集]

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  1. ^ 『源流・沖縄空手』福昌堂、2007年、20頁。

参考文献[編集]

  • 『源流・沖縄空手』福昌堂、2007年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]