東北大学金属材料研究所
| 東北大学金属材料研究所 | |
|---|---|
| 正式名称 | 東北大学金属材料研究所 |
| 英語名称 | Institute for Materials Research, Tohoku University |
| 略称 | 金研、金属研、IMR |
| 組織形態 | 大学附置研究所 (共同利用・共同研究拠点) |
| 所在地 | 〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2丁目1番1号 北緯38度15分18.2秒 東経140度52分19.1秒 |
| 予算 | 62億円(2009年度)[1] |
| 人数 | 職員数 397人(2009年4月1日[1]) * 教職員 121人 * 事務職員 38人 * 技術員 60人 * 非常勤研究員 78人 * 非常勤事務員等 100人 研究生等 22人(2009年4月1日[1]) 大学院生 151人(2008年4月1日[1]) |
| 所長 | 新家光雄 |
| 設立年月日 | 1916年4月1日 |
| 設立者 | 本多光太郎 |
| 上位組織 | 東北大学 |
| 特記事項 | KS鋼の発明(1917年) |
| ウェブサイト | http://www.imr.tohoku.ac.jp/ |
東北大学金属材料研究所(とうほくだいがくきんぞくざいりょうけんきゅうじょ、英称:Institute for Materials Research, Tohoku University。略称:金研、金属研、IMR)は、東北大学の附置研究所の1つで、全国共同利用研究所でもある。金属に限らず広範な物質・材料に関する研究を、基礎から応用まで幅広く手がけている。本部所在地は、宮城県仙台市青葉区片平2丁目1番1号(〒980-8577)。
目次 |
[編集] 概要
1914年(大正3年)の第一次世界大戦の勃発により、物資の輸入が途絶えた日本では、鉄鋼の自給に迫られた。この機に本多光太郎が鉄鋼の研究に乗り出し、東北帝国大学臨時理化学研究所第二部が設置された。設立に当たっては住友財閥から資金の提供を受け[2]、これが後に本多の発明した磁性鋼であるKS鋼、新KS鋼の名称の由来となった(住友家当主「住友吉左衛門」のイニシャル「K・S」から)。 臨時から常設の機関に移行するに当たって名称を「鉄鋼研究所」としたが、本多の発案により3年後には「金属材料研究所」と改称された。
当初の研究領域は鉄鋼に関するものであったが、後に金属全般から非金属まで含めた物質・材料科学全般に広がっている。1919年(大正8年)の金研発足時には3部門であった研究体制はその後順次拡充され、2007年(平成19年)現在では30研究部門、1客員研究部門、1プロジェクト、5附属研究施設を擁する組織となっている。 所属する研究者は大学院理学研究科・工学研究科の教育にも従事しており、その割合はおよそ半々である。このことは本研究所が材料科学の基礎から応用までをカバーし、基礎的な原理を知ることで応用に活用できるという「実学重視」の所風・学風を裏付けている。
世界最大の学術情報サービス会社の米・ISI社(現在のトムソン・ロイターのトムソン・サイエンティフィック)が2001年(平成13年)7月17日に発表した研究機関ランキングによると、材料科学分野における世界第1位は東北大学であった(過去10年間における論文引用件数を基準)。2006年(平成18年)4月の発表では、マックスプランク研究所に続いて東北大学は2位。これらの結果は、材料科学分野の研究者別で論文引用件数の世界第1位である元・金研所長の井上明久(現・東北大学総長)を初めとした金研の寄与分が大きく、世界の最先端の研究所の1つとなっている。
なお、2001年(平成13年)4月1日からは教官に任期制が導入され、競争原理が促進された。
[編集] 全国共同利用
1987年(昭和62年)、金研は、東北大学の附置研究所のまま全国共同利用研究所へと改組された。 東北大学の附置研究所の内、全国共同利用型附置研究所となっているのは、金研と東北大学電気通信研究所の2つ。「国立大学附置研究所・センター長会議」において、全国共同利用とされている大学附置研究所は、全国に40ほどある。
[編集] 研究拠点
仙台以外にも研究拠点が存在する。以下に詳述。
[編集] 国内
- 附属研究施設大阪センター -
- 金属系新素材の研究開発を目的として大阪府立大学内に設置されている。
- 金属系新素材試作センター -
- 企業への研究内容のフィードバックを目的として東大阪市に設置されている。
- 量子エネルギー材料科学国際研究センター
- 日本原子力研究開発機構の持つ材料試験炉JMTRや高速実験炉常陽を利用するために大洗町の日本原子力開発機構大洗研究開発センター構内に設置されている。
[編集] 海外
金研が中心となって設置された東北大学の海外拠点は、International Frontier Center for Advanced Materials (IFCAM) との名称が付いている。
- IFCAM Stockholm Office - スウェーデン王立工科大学(材料科学科)内
- IFCAM Cambridge Office - ケンブリッジ大学(金属冶金学科)内
- IFCAM Harvard Office - ハーバード大学(理工学部)内
- IFCAM Stanford Office - スタンフォード大学(ジボール先端材料科学研究所)内
- IFCAM Beijing Office - 中国科学院物理学研究所(表面物理国家重点実験室)内
流体科学研究所が中心となって設置された東北大学の海外拠点である「東北大学リエゾンオフィス」の内、以下のものに金研の海外拠点も入っている。
- 東北大学リエゾンオフィス
- モスクワ国立大学(物理学部)内
[編集] 沿革
論文検索などの便宜のため、日本語と英語の正式名称を記載する。英称については、「東北帝国大学」「東北大学」の部分を省略して記載。
- 1916年(大正5年)4月1日 「東北帝国大学理科大学臨時理化学研究所第2部」として発足(研究主任:本多光太郎)。英称:the 2nd Division of the Provisional Institute of Physical and Chemical Research
- 1919年(大正8年)5月21日 「東北帝国大学附属鉄鋼研究所」として設置(東北帝国大学官制改正により制度化)。英称:the Iron and Steel Research Institute (ISRI)。
- 1922年(大正11年)8月8日 「東北帝国大学金属材料研究所」として設置(金属材料研究所官制制定により、東北帝国大学に附置)。英称:the Research Institute for Iron, Steel and Other Metals (RIISOM)。
- 1947年(昭和22年) 「東北大学金属材料研究所」と改称。
- 1987年(昭和62年)5月21日 全国共同利用研究所に改組。日本語の正式名称は変更なし。英語の正式名称のみ変更。英称:lnstitute for Materials Research (lMR)。
[編集] 脚注
- ^ a b c d 人員・予算 東北大学金属材料研究所ウェブサイト 2010-04-29 閲覧
- ^ 「地域の技術革新と起業家精神に関する調査」仙台・宮城地域 (PDF)(日本政策投資銀行・スタンフォード大学共同調査)P.19
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 東北大学金属材料研究所
- 国立大学附置研究所・センター長会議(全国共同利用研究所の一覧)
- 仙台NEW 第9号の記事
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