東京ゲートブリッジ

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座標: 北緯35度36分41秒 東経139度49分38秒 / 北緯35.61139度 東経139.82722度 / 35.61139; 139.82722

東京ゲートブリッジ
建設中の東京ゲートブリッジ(2011年12月)
所在地 日本の旗 日本
東京都江東区若洲
- 中央防波堤外側埋立地
東京港
長さ 2,618m
最大支間長 440m
24m
(往復4車線・都心側に歩道設置)
高さ 橋梁最上部 87.8m
形式 トラス橋
建設 2004年 - 2012年
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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建設中の東京ゲートブリッジ(2010年5月)
台場側から見た東京ゲートブリッジの全景(2009年12月)

東京ゲートブリッジ(とうきょうゲートブリッジ、Tokyo Gate Bridge)は、東京港第三航路を跨ぎ中央防波堤外側埋立地江東区若洲を結ぶ建設中の橋梁である。東京港港湾計画に位置付けられた港湾施設幹線臨港道路)・東京港臨海道路のII期事業区間の一部を構成する。

「東京ゲートブリッジ」の名前は一般公募により決められたもので、1万2,223件の応募の中から選ばれた[1]2012年(平成24年)2月12日午前10時開通予定。東京ゲートブリッジを含む東京港臨海道路II期事業の総事業費は約1,125億円(2009年(平成21年)11月現在)[2]で、経済効果は年間190億円を見込む[3]

目次

[編集] 概説

東京都が策定した東京港港湾計画に記された江東区若洲大田区城南島間(約8km)を結ぶ東京港臨海道路の一部で、全長2,618m(陸上部アプローチ橋を含む)のトラス橋である。水面(荒川工事基準面、A.P.)から橋梁最上部の高さが87.8m、海上を跨ぐ区間の長さが1,618m(横浜ベイブリッジレインボーブリッジの約2倍)で、RC橋脚の上部に3径間連続トラスボックス複合構造の4車線道路が設けられる。

計画地が羽田空港に近く航空機の運航ルート上にあるため、橋の高さに制限(98.1m以下)が課されている一方、大型船舶の運航も見据え桁下の高さを確保すべく、吊り橋斜張橋ではなく、三角形に繋いだ鋼材を組み合わせて橋桁の荷重を分散するトラス構造が採用された[4]。この結果、桁下は54.6mとなった。また、支間長は440mで、日本国内で現存するトラス橋としては生月大橋(同400m)を上回る。

当初は2010年(平成22年)度末までの事業概成、2011年(平成23年)度上半期の供用予定だったが、若洲側中央部トラス桁の架設後に溶接の割れや鉄骨の変形が発見され、桁の架け直しのため完成が半年ほど遅れた。損傷の原因は大阪府堺市日立造船堺工場で制作された桁を東京湾まで曳航して運搬する際、波浪により想定以上の衝撃が加わったためと推測される[5]

照明機器には太陽光発電システムを導入、低炭素社会への貢献を目指している。省エネルギー性に優れたLED照明により、夜間のライトアップを行う。夜間景観照明は照明デザイナー石井幹子が担当した[6]

隣接する中央防波堤内側埋立地では都内最大級の公園となる海の森公園の整備が進められており、2016年(平成28年)の一部開園後には、公園に通じるアクセス路としての活用も期待される[3]

[編集] 橋諸元

  • 延長 - 2,618m(陸上部アプローチ橋含む)
  • 主橋梁部橋長 - 760m
  • 最大支間長 - 440m
  • 橋梁の高さ - A.P.+87.8m(A.P.は荒川工事基準面
  • 航路限界高 - A.P.+54.6m
  • 橋梁重量 - 約36,000トン(うち主橋梁部 約20,000トン)
  • 主橋梁部 - 3径間連続トラス・ボックス複合構造
  • アプローチ部 - 連続鋼床板箱桁構造
  • 橋脚 - 鉄筋コンクリート構造(高耐久性仕様コンクリートを使用)
  • 基礎 - 鋼管矢板井筒構造(鋼管は直径1.5m×長さ60.5mの大口径長尺鋼管98本を使用し、鋼管矢板継手部分には高強度モルタルを充填している)

[編集] 道路諸元

  • 車線数 - 往復4車線、歩道(橋梁部)
  • 設計速度 - 50km/h(橋梁部)
  • 道路区分 - 第4種1級(道路構造令
  • 備考[7]
    • 自転車は車道・歩道ともに通行不可。
    • 歩道へは若洲側より入れるが、中央防波堤側へ通行する事は出来ず、引き返し再び若洲側から出る必要がある。
      • 歩道の通行時間は10時 - 17時。夏期(7月1日 - 9月30日)の金曜日・土曜日は10時 - 20時。

[編集] 沿革

  • 2002年(平成14年) II期事業区間事業着手(調査開始)
  • 2004年(平成16年) 下部工(基礎・橋脚工事)着工
  • 2007年(平成19年) 下部工完了
  • 2009年(平成21年) 海上部の橋桁架設着工
  • 2010年(平成22年)11月15日 橋の愛称に関する公募の結果、1万2,223件の応募の中から「東京ゲートブリッジ」が選ばれる[1]
  • 2011年(平成23年)2月27日 中央部分に最後の橋桁架設
  • 2012年(平成24年)2月12日 午前10時開通予定[8][9]

[編集] 事業分担

1941年(昭和16年)に開港した東京港は、国営港湾だった横浜港と異なり、東京市営港湾として出発。第二次世界大戦後は東京都が港湾管理者となって整備、管理、運営を一体的に展開し、国直轄による港湾整備は長く行われてこなかった。このため東京港臨海道路についても、城南島 - 中央防波堤外側埋立地を結ぶ臨海トンネルを含むI期区間は都が補助事業として整備した。しかし、バブル経済崩壊後の都の財政逼迫などにより、莫大な予算を要するII期区間の橋梁部分については、国費充当率が事業費の3分の2と、補助事業の5割より高率の国直轄事業として実施する事になった。国が初めて東京港整備に本格関与した同事業が2002年(平成14年)度に新規採択された事を受け、国土交通省関東地方整備局は2002年(平成14年)4月に東京港湾工事事務所を新設している。

[編集] 地盤

沖積粘性土層が堆積する軟弱地盤である。

[編集] 施工と技術

橋のコンセプトは「耐用年数100年を目指す橋梁」であり[4]、様々な最新技術が導入されている。すべり型免震支承は、鉛直力・水平力をそれぞれ負担する支承から構成され、橋梁中央部の2つの主橋脚部に2基ずつ並べて設置している。大地震などの際、既存の免震支承で支えられる水平力の3倍に達する7,000トンのトラス重量を、荷重支持板・バッファといった機能の異なる2つの支承を組み合わせる事で解決した。

また、橋脚の基礎に高強度モルタルを内部に充填した鋼管矢板井筒継ぎ手を採用し、継ぎ手強度を高める事で本数を16%削減した[4]。上部工には強度・溶接施工性に優れたBHS鋼材(Bridge High-performance. Steel:橋梁用高性能鋼材)を採用した事と、トラス主構の設計にLRFD(Load and Resistance Factor Design:荷重抵抗係数設計法)による設計を取り入れた事により[10]、通常のものと比べ重量を3%、材料制作費にして12%の縮減を実現した[4]2009年(平成21年)9月には、有明地区で建設された大規模トラスが、3隻のクレーン船(4000トン吊り級)を用いて架設された。高さ40mのトラスを橋中央部の主橋脚に架設したもので、3隻のクレーン船を用いての架設は東日本では初めてであった[4][11]

[編集] 脚注・出典

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  1. ^ a b 東京港臨海大橋(仮称)の名称決定について - 東京都港湾局
  2. ^ 東京港臨海道路II期事業の概要 (PDF)、国土交通省関東地方整備局東京港湾事務所
  3. ^ a b “建設通信新聞 2012年1月20日 東京ゲートブリッジ、12日開通”. 日刊建設通信新聞社 
  4. ^ a b c d e “日刊建設工業新聞 2009年3月16日 Project Eye -東京港臨海大橋、新たなランドマークに-”. 日刊建設工業新聞社 
  5. ^ 東京港臨海大橋(仮称)の損傷について(技術検討結果)(中央径間トラス桁先端部:若洲側) (PDF)、国土交通省関東地方整備局 東京港湾事務所、2010年8月11日
  6. ^ 東京港に新名所の大橋 ライトアップ、名称も公募47NEWS(よんななニュース)、2009年2月22日
  7. ^ 東京ゲートブリッジQ&A - 東京都港湾局
  8. ^ 東京港臨海道路東京ゲートブリッジが平成24年2月12日に開通します (PDF)、国土交通省関東地方整備局 東京港湾事務所、2011年11月15日
  9. ^ 東京港臨海道路(東京ゲートブリッジ)の開通日時及び開通式について (PDF)、国土交通省関東地方整備局 東京港湾事務所、2012年1月23日
  10. ^ 川田工業. “東京港の新たなシンボル〜「東京港臨海大橋」(仮称)の工場製作について~”. 川田工業. 2011年3月1日閲覧。
  11. ^ 大山顕 (2009年9月25日). “いま東京湾ですごいことが起こっている”. デイリーポータルZ. 2010年5月17日閲覧。

[編集] 外部リンク

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