東京国際ヴィオラコンクール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

東京国際ヴィオラコンクール(とうきょうこくさいヴィオラコンクール、英 Tokyo International Viola Competition)は、東京で開催されるクラシック音楽コンクール。世界的ヴィオラ奏者・今井信子の提唱により、アジア太平洋地域唯一のヴィオラ単独のコンクールとして2009年に創設された。開催は3年に一度で、5月末から6月にかけて審査が行われる。

概要[編集]

1992年、今井信子主導のもとヴィオラの祭典「ヴィオラスペース」がスタート。優れたヴィオラ曲の紹介と新作発表、若手奏者の育成をテーマとして、コンサートと若手のための公開マスタークラスを毎年開催している。その活動の一環として創設された東京国際ヴィオラコンクールもまた、コンペ以外に審査に通過しなかった出場者を含めたマスタークラスを開催している。第1回、第2回の会場は紀尾井ホール、第3回は上野学園石橋メモリアルホール

入賞者は、コンクールの直後に今井ら審査員とともに、大阪、名古屋、倉敷でコンサートを行う。

開催年と入賞者[編集]

第1回(2009年)[編集]

順位・賞 入賞者 国籍
第1位 セルゲイ・マーロフ
Sergey Malov
ロシア
第2位 ディミトリ・ムラト
Dimitri Murrath
ベルギー
第3位 ファイト・ベネディクト・ヘルテンシュタイン
Veit Benedikt Hertenstein
ドイツ
特別賞 ミレナ・パハロ=バン デ スタット
Milena Pajaro-Van De Stadt
アメリカ
特別賞 ウェイティン・クオ
Wei-Ting KUO
台湾
特別賞 リッリ・マイヤラ
Lilli Maijala
フィンランド

第2回(2012年)[編集]

順位・賞 入賞者 国籍
第1位 ウェンティン・カン
Wenting Kang
中国
第2位 バーバラ・ブントロック
Barbara Buntrock
ドイツ
第3位 牧野葵美
Kimi Makino
日本
特別賞 アドリエン・ボワソー
Adrien Boisseau
フランス
特別賞 エレヌ・クレモント
Helene Clement
フランス
特別賞 アンドレア・ブルガー
Andrea Burger
スイス
  • 審査委員長:今井信子
  • 審査委員:川崎雅夫、ガース・ノックス、トーマス・リーブル、ジャン・シュレム
  • 審査日程:2012年5月26日〜6月3日
  • 審査会場:紀尾井ホール

第3回(2015年)[編集]

順位・賞 入賞者 国籍
第1位 アンドレア・ブルガー
Andrea Burger
スイス
第2位 東条慧
Kei Tojo
日本
第3位 ルイーズ・デジャルダン
Louise Desjardins
フランス
特別賞 ゲオルギー・コバリョフ
Georgy Kovalev
ロシア/ドイツ
特別賞 アレクサンダー・ミッチェル
Alexander Mitchell
イギリス

組織・運営[編集]

第1回[編集]

第2回[編集]

第3回[編集]

  • 主催:東京国際ヴィオラコンクール実行委員会
  • 共催:上野学園 石橋メモリアルホール
  • 特別協賛:NTTファイナンス株式会社
  • 協賛:NTTコムウェア株式会社、中日本高速道路株式会社
  • 助成:一般社団法人 東京倶楽部、公益財団法人 朝日新聞文化財団、公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション、公益財団法人 日本音楽財団
  • 協力:フジテレビ、学校法人 上野学園、桐朋学園大学
  • オフィシャル・エアライン:オーストリア航空
  • 後援:外務省、台東区
  • 制作:テレビマンユニオン

外部リンク[編集]