東京マルイ

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株式会社 東京マルイ
Tokyo Marui Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
120-0005
東京都足立区綾瀬4丁目16番地16号
設立 1965年5月
事業内容 ソフトエアガン、ラジコン、プラモデル 等
代表者 代表取締役社長:岩澤 巌
資本金 6000万円
売上高 60億円(2007年4月期)
従業員数 130名
外部リンク http://www.tokyo-marui.co.jp
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東京マルイTokyo Marui Co., Ltd. )とは、日本模型玩具メーカーである。

概要[編集]

トイガンラジコンを製造・販売している。正式名称は『株式会社東京マルイ』で、東京都足立区綾瀬に所在する。エアソフトガンメーカーとして日本国内最大のメーカーである。他にはラジコン、鉄道模型を扱う。日本国外へも輸出しており、YouTubeTwitterなどにおいては、イニシャルを取って「TM」と省略されていることもある。Twitterでは新製品の発売日の案内や、電動ガン等の製品の開発要望などを受けている。

歴史[編集]

製品[編集]

エアソフトガン[編集]

マルイのエアソフトガンは、命中精度と耐久性、コストパフォーマンスに加え、競技における実用性を追求した設計で知られている。モーターで駆動する電動ガンの分野では先駆的メーカーであり、広い商品層と技術を持っている。トップ企業としてユーザーの育成は自社の責任であると自負し、対象年齢10歳以上のエアソフトガンやさらに低年齢向けのカテゴリー開拓にも力を入れている。

エアーハンドガンシリーズ[編集]

低価格の範囲内で性能と外観を追求するコッキングハンドガン。初期のシリーズの定価より「1900円シリーズ」とも呼ばれる。シリーズ第1号はルガーP08。 これがマルイのエアソフトガン分野における処女作とされることもあるが、実際には1900円シリーズ展開以前にキット式エアーリボルバーや、ツヅミ弾式ストライカーガンを発売していた。

中期の製品からは定価を1980円とし、一体成型のスライドやリアルサイズマガジンの採用、ショートリコイルの再現が行われたハイグレード(HG)シリーズが追加されている。

バリエーションとして、ステンレスメッキが施された定価2600円の「ステンレスモデル」、HGモデルにホップアップシステムを搭載し、塗装などの表面仕上げが施された定価2900円の「ホップアップモデル」が18歳以上用のみに存在する。10歳以上用モデルにはノーマル、HGを問わずホップアップが搭載されるが、塗装やウエイトが省略されている。かつては黒い金属光沢を再現した「ブラックメタルモデル」も存在した。

シリーズは価格を基準にまとめられる。旧モデルのリニューアル版のM1911A1コルトガバメントでは、製造コストからシリーズ定価では発売できない程になっているとのことで、旧型モデルの定価1900円、1980円仕様がリニューアル版と並行して販売されている。

2013年5月に、10歳以上用モデルが2500円へ、18歳以上用ホップアップシステム搭載モデルが3500円へ価格が改定されることが、メーカー公式ホームページに掲載されたカタログを通して発表された。

電動ガンシリーズ[編集]

充電式電池と電気モーターによる自動連射を可能にしたエアソフトガン。1991年に発売された「FA-MAS」から始まり、数年後には、それまでサバイバルゲームの主力だったフルオートガスガンに代わるシェアを獲得した。対象年齢10歳以上のモデルとして「ミニ電動ガン」「電動ブローバック」(コンバット・デルタ等)「電動ガンBOYs」といったシリーズを展開している。

2007年12月20日には、ボルトのブローバック機構とリコイルショック発生機構「シュート&リコイルエンジン」を搭載した次世代電動ガン「AK-74MN」が発売されている。 2011年にはハイサイクルシリーズとして、AK-47、M4が出された。

また防衛省に対して89式小銃型(固定銃床式)の電動ガンCQB訓練用教材として納入している。これは実銃用と区別するため弾倉底板がオレンジ色となっているほか、グリップやストックがOD色となっている。

ガスガン[編集]

発射と作動に外部から充填した圧縮ガスを利用するガスガンの分野では、1986年にスプリングの力でスライドが後退し、ガスの力で前進する『ブローバックメカ』を搭載した『S&W M59』を発売している。その後しばらくは、固定スライドガスガンをシリーズ展開していたが、1994年に発売したデザートイーグルにより、ガスブローバックガンに再参入した。その後もバイオハザードシリーズとのタイアップ商品、オリジナルデザインの『G26アドバンス』などを展開している。ブローバック機構は、タニオ・コバなどと同様の、BB弾発射後の負圧を利用してガスルートを変更するミドルシュート方式を採用している。[1]

商品の特徴[編集]

玩具としての使い勝手が良い設計と幅広い価格帯は、エアソフトガン市場におけるマルイのシェアを大きく広げることとなった。エアコッキング式ショットガンシリーズやガスリボルバー、エアボルトアクションライフル「VSR-10」など、新カテゴリーの開拓も継続的に行っている。

モデルアップにあたり、命中精度や耐久性、商標使用権に問題が出る部分に関しては、以下のようなアレンジを施す。

  • M16A2系モデルのセレクターのインジケーター(排莢口側からセレクターのポジションを確認するための小さな刻印)が作動と連動しておらず、セミオートポジションで固定されている。これはフレームの幅が狭いという実物のM16の構造上、レシーバーにメカボックスを内蔵すると、実物同様にセレクター軸を貫通させられない事による。
  • イメージモデルを立体化した架空の銃をいくつか開発しており、この中には実銃ではありえない構造をもつものが存在する。「SASが採用したH&K G3CQBモデル」という設定のG3 SASは、ライフル弾用の弾倉を持ちながらコッキングハンドルの作動範囲が拳銃弾程度しかなく、実物ならば作動しない構造になっている。
  • ベレッタの商標使用権はウェスタンアームズが独占しており、ライセンス料の支払いが必要になりモデル本体に「ベレッタ及びウェスタンアームズと契約している」旨を刻印等で明記する必要がある。このことからベレッタM92Fは米軍モデル「M92Fミリタリー」として発売し、グリップのロゴも独自のものに変更されている。また、IMI ウージーではメーカー名の刻印のかわりにマルイ独自の刻印となっている部分がある。ガスブローバックの旧型デザートイーグル.50AEと電動ブローバックガンでは、刻印を意図的な誤字の“DEZART EAGLE”とする、製造会社を示す刻印が“MILITARY INDUSTRIES”となってISRAELの文字を消すといった処置が行われている。

現行モデルのデザートイーグル.50AEや、電動ガンのナイツSR-16等は各メーカー公式にライセンスを得て製造しているため、実物同様の商標と刻印を使用している。ライセンスを得られていないモデルに関しては、一種の無断使用状態となるが、明らかに模型と判る場合、刻印やロゴマークが許可無く使われていても問題は無いという司法判断が出されているため、これを根拠に刻印の使用が行われている。

ただし、前述のように商標の独占的な使用権を得たトイガンメーカーが存在する場合、このような無断使用は行えない。遊戯銃の問題点の欄を参照されたし。

マルイは現状の製品開発姿勢を今後も維持していく考えで、同社の岩沢専務は「月刊Gun」2007年1月号付録DVDでのインタビューに「マルイはこれからもアクションを重視してゆく」と述べている。

プラモデル[編集]

1980年代まではプラモデルにも力を入れていた。

  • 2005年ごろまで「造るモデルガン」という組み立て型モデルガンを販売していた。
  • 「アダムスキー型UFO」や「歩く生首」といった、モチーフが実物や特定のキャラクターではない物も販売していた。
  • ガンプラブームのころ、「モビルフォース ガンガル」や「ウォーカースーツ」という類似品を発売していた。

このような手法は60年代後半の「スパイひみつ兵器」シリーズなどで既に行われており、「0011ナポレオン-ソロ」や「007」といった映画のスチール写真を模した肖像画などが使用されている。

「スパイ秘密兵器」シリーズは、パッケージを当時のTVドラマ「太陽にほえろ」を模した物に変えて「ヒミツ警察シリーズ」としても販売されている。このほか、「帰ってきたウルトラマン」の金型を転用した「科学レンジャー隊」や「マイザー」シリーズなどがある。こうした再版は、プラモデルの金型は持っているだけで税金がかかる事や新商品の更新といった面から、さまざまな模型会社で行われている。

カーモデルに関しては現在も人気が高く、特に1/24「カウンタック」やフェラーリ512BB、KP47型スターレットのTS仕様やKPGC10型スカイラインGT-Rなどが知られている。その他にも他社にはない個性的な改造車やSDにデフォルメされた車のプラモデルなどを販売していた。このようなプラモデルは現在でも高い需要があり、インターネットオークションなどで高値で取引されている。1990年代初頭に数点のカーモデルが再版されて以降、絶版となっている。

他に1980年代にはリモコンロボットやポリカーボネート製のボディのグループCも生産、販売していた。

ラジコン[編集]

ラジコンカー[編集]

1985年頃から数年間、1/10サイズのラジコンバギーを製造販売していた。タミヤ京商の製品と競合したが、競争の激化とブームが下火になったことにより撤退した。ラジコンバギーのミニチュアとしてタミヤのミニ四駆が成功すると、東京マルイも対抗商品として1/10バギーを小型化した1/32サイズの電動ディフォルメ4駆商品「ジュニアレーサー」、「ハイパージュニアレーサー」を発売している。車種のモデルには自社商品の「サムライ」等だけでなく、京商との提携により「オプティマ」などもモデル化した。

代表的な1/10ラジコンバギー

  • ザ・ハンター
  • ギャラクシー
  • ギャラクシーRS
  • ザ・サムライ
  • 忍者
  • 将軍

その後は、小型のラジコンカーにシフトし、1/10サイズの製品は販売していない。1/24サイズのラジコンカー「RC CLUB」(現在は販売終了)を販売していた。パッケージには漫画家の西風によるイラストを採用し、ランナップはフィアット・アバルトアルピーヌ・A110(公式ホームページにも掲載されていないかなりの希少品)、トヨタ・スポーツ800モーリス・ミニクーパーホンダ・S800の5台を生産していた。

ラジコン戦車[編集]

1/24スケールのラジコン戦車も販売しており、「RC BATTLE TANK」シリーズ第一弾の陸上自衛隊の「90式戦車」以降、ドイツの「レオパルト2A5」、アメリカの「M1A1エイブラムス」、第二次大戦中のドイツ軍戦車「TIGER1」もラインナップされる。 超信地旋回、砲塔旋回、砲身の上下駆動といった戦車特有の動きを再現しているのに加え、同社製品「ミニ電動ガン」と同規格のエアソフトガンを砲塔に内蔵し、操縦だけでなく射撃も可能。「90式戦車」以降、コントローラのデザインが変更され速度調整が可能となっている。

その他[編集]

平成ゴジラのブーム時期に、歩行する怪獣のラジコンとして「RC怪獣シリーズ」を販売していた。これはガレージキットの原型師による撮影用スーツ(着ぐるみ)を再現したリアルな外見の造形、作品中の動きを再現した可動、映像からサンプリングした音声などを売りにした商品であり、ゴジラ(初代ゴジラ、VSビオランテ版ゴジラ)、モスラ(対ゴジラ版幼虫)の3種が発売され、昭和キングギドラも原型は完成していたが、こちらは未発売に終わった。生産は終了している。

電動スクーター[編集]

第70回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2010で発表された、マルイ初の電動スクーター。 部品やバッテリーを全て中国で生産することにより、最安のモデルで9万9750円(予価)と、大手原動機付二輪車メーカーのヤマハの電動スクーターの半額以下で発売を開始、しかし僅か2年後の2012年、収益の改善が困難と判断し同事業から撤退を決定した

IRCヘリコプター[編集]

2010年より発売され、50分の充電で5分の飛行ができる赤外線コントロールのヘリコプター。ブランド名はSWIFT。 耐久性がよく主に室内での飛行がメインであり操作性に優れている。赤外線操作であるのでプロポにアンテナ等はないが、ラジコンヘリと遜色ない操作が楽しめる。値段は6000円前後。

鉄道模型[編集]

2007年12月17日より発売している。今回の参入により日本国内では実質的に3番目のZゲージ販売メーカーになる。ブランド名は「PRO Z」である。

第1弾となる商品ラインナップは、EF65形500番台と20系寝台客車、山手線E231系500番台の7両基本セットとEF65形500番台、カニ21、ナロネ21、ナシ20、ナハネフ23、ナハネ20、ナハネフ22、モハE231(動力車)、モハE231(モーターなし)、モハE230、クハE231、クハE230、サハE231、サハE230の各車両が単品で発売されている。車両を初めとする各商品は、現在各種イベントで試作品が公開されている。なお機関車以外の全車両にLED常点灯方式の室内灯が標準装備される。この他にジオラマレールセット、コントローラーが単品で発売されている。さらに第2弾以降の製品も予定されている。

その他[編集]

1980年代には一時期、リモコンロボットの模型を製造していた。また、実際に使用できる乾電池駆動のハンドドリル、卓上ボール盤糸鋸盤グラインダーのキットを販売している。

1990年代には「空気水ロケット」を発売したが短期間で撤退している。

脚注[編集]

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  1. ^ 内部動作的にはミドルシュートではあるが、可動部分の質量によりブローバックの始動が遅れるため外観上はプレシュート動作となっている。また、ガスブローバック・フルオート、マシンガン、リボルバーなども、発売している。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]