李元懿

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李 元懿(り げんい、生年不詳 - 咸亨4年1月29日673年2月21日))は、中国の高祖李淵の十三男。母は張宝林。

経歴[編集]

武徳4年(621年)、滕王に封ぜられた。貞観7年(633年)、兗州刺史に任ぜられ、実封六百戸を受けた。貞観10年(636年)、鄭王に改封された。鄭州潞州の刺史を歴任した。貞観23年(649年)、実封千戸まで加増された。総章年間に絳州刺史となった。何度か大きな疑獄を裁き、処置は公平で適切だったので、高宗から褒賞を賜られた。咸亨4年(673年)に世を去ると、司徒荊州大都督の位を追贈され、献陵に陪葬された。を恵といった。

10子があり、長男の李璥が鄭王を継いで、鄂州刺史となった。

伝記資料[編集]

  • 旧唐書』巻64 列伝第14「鄭王元懿伝」
  • 新唐書』巻79 列伝第4「鄭王元懿伝」